ふっきーの演劇ワークショップ日誌

演劇ワークショップと言ってもいろいろ。自分の考える「演劇」や「ワークショップ」を、現場だけでなく率直な言葉で発信していきたいと思い、このブログを作りました。が、最近は地元葛飾区立石の関係の発信が多くなってきております。

こひつじデイサービスわがや

自分が認知症になったら〜『認知症になった私が伝えたいこと』を読んで その1〜

ここ1年、このことをずーっと考えています。

なので、最近は人にも質問しています。

「あなたは認知症になったら、どうなると思いますか?」

 

すると、「徘徊すると思う」とか、
「好きなことしかやらないんじゃないかな」とか、
「人に厳しいかも」とかけっこう面白い答えが返ってきます。

 
 

なぜ私がそう考えているのかというと。

デイサービスの仕事で関わる認知症の方々の
生活をどう成り立たせるかを考えるとき、
自分自身のことをイメージしないと
当事者性が持ちづらいからです。
別の言葉で言うと、距離を持って
相手をサポートするためには
自分の中に必然性や理由、想いが必要だからです。



 そんなとき、よい本に出会いました。

 『認知症になった私が伝えたいこと』佐藤雅彦著


 

 

佐藤さんは45歳のとき、
仕事の会議の議事録が書けなくなったことをきっかけに、
徐々にいろいろなことができなくなり、
200510月に51歳で
アルツハイマー型認知症の診断を受けます。
そして、2006年に25年勤めた会社を退職します。

 

「はじめに」に書かれた言葉はすごく勇気をもらいます。
 

 

認知症になると、たしかに不便ですが、けっして不幸ではありません。自分がどのように生きていくかは、自分で決めて、自分でつくることができるのです。

 
 

施設入所しか道がないと考えていた
彼が悩みに悩んで気づいたのは、

「自分のマンションに戻って、一人暮らしを続けたい」
という自分の欲求でした。
そこで、三つのことを実行していきます。
 

  生活の中の自分の不自由を具体的にメモし、
自分なりにできる工夫をすること。

  散歩したり、楽しいことを見つけて出かけたりすること。

  認知症当事者の会に出ていくこと。

 

う〜ん、すごいとしか言いようがありません。
 

  は日常生活の課題を設定と対策。

  は体調管理と自分のQOL(生活の質)の向上。

  はピアカウンセリングを兼ねたネットワークの構築。

 

たとえ、認知症になったとしても、課題をクリアし、
前向きに生きていくことは可能なのです。
さらに佐藤さんはこんな言葉も紹介しています。


 

あきらめだって、ひとつの「希望」になるのです。


 

私たちはついつい自分の「できること」だけに
目を向けがちですが、
「できない」と自覚しあきらめることで、
何かを工夫したり、人とつながったりする
可能性も出てきます。
それは認知症の方ゆえの優先順位をつけていくことであり、
高度な生存戦略に他なりません。

私は佐藤さんの本を読んで、
ビジネス書を読んでいる錯覚に陥りました。
というのも、課題があって、仮説をたて、分析をし、
実行をしていくというプロセスが
同じのように感じられたからです。
認知症の当事者がここまでできるなんて。

 

自分が認知症になったとしても、
いろいろな可能性を想起させてくれる
貴重な本に出会いました。

高齢者はシクロポリタンの夢を見るのか

突然ですが、シクロポリタンをご存知ですか。


image1 4









シクロポリタンはフランス発の電動付きの三輪自転車です。

私の前職の上司、三好義仁さん(右が三好さん、左は板倉さん)が若者の就労支援を目的に
起業をして4年がたちました。(スゴい!)
NPO法人みらくるHP参照
※私のブログ記事「噂の柴又ベロタクシーの魅力」参照

当初は、柴又の観光ガイドが主でしたが、
最近では高齢者の移動のニーズが出てきたようです。


 

実は、私が勤めるデイサービスでは、
毎年、1月に初詣の企画をやっています。

 

今回、利用者様ひとりひとりに行くとしたらどこに行きたいか、
聞いてみたところ、近所の神社以外は、
3人から「浅草」「成田山」「柴又」が出てきました。
この中で実現がしやすいのは「柴又」です。

あ、柴又と言えば、シクロポリタンがある。
せっかくなら乗ってもらおうということで、
希望を聞いたら、全員が「乗りたい」ということになりました。

 
 

意外や意外、びっくり!!!

 


寒いから、目立つから嫌じゃないのかな。

という心配を押しのけ、全員が希望をしたのです。



なので、言い出しっぺの私はあとにひけず、
柴又に下見に行ってきました。

 

案内をしてくれるのは、もちろん、三好さんです。

時間も限られているので、15分〜20分のコースをお願いしました。

 

コースは、

二天門→寅さん記念館→山本亭→江戸川沿い→二天門

です。

 

  頑張っている防寒対策
 

寒い冬。自転車タクシーは
中に暖房があるわけではありませんし、
外気もふつうに入ってきます。
そこで、ふたつの対策が取られていました。

image3
 









一つ目は厚めの毛布をひざかけとして貸してくれます。

なるほど、これで下半身の寒さはだいぶ違います。

また後部座席はシートをつけてくれるので、ある程度の風は防げます。

 
image1 5
 








 

まあ、帽子や手袋、マフラーなどをして日中の20分程度なら、
元気な高齢者でも大丈夫かなというふうに考えました。
自分は高齢者じゃないからわからないけれど。

 
 

  三好さんのガイドが上達している!!!

 
 image1 3










「川甚はひろしとさくらの結婚式が行われたところなんですよ。
ここにタコ社長が車で頭から突っこんで遅れて来るんです。」
 

 

特に映画好きの私としては、
「男はつらいよ」のエピソードが
ちょこちょこ入るのがとても楽しかったです。
江戸川沿いでは第一作の寅さんが柴又に
帰ってきたときのセリフをしゃべってもらいました。

 

だいたいの利用者さんは寅さんが大好きです。
喜ばないわけがありません。

 

 

  心地よいスピード


 高齢者になると、移動が大変になります。

しかも歩行が不安定な人が非常に多い。
ちょっと転倒すれば、大腿部骨折、
寝たきりなんてことになりかねません。
 

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シクロポリタンはふつうに歩くのよりは

少し速いぐらいのペースで走ります。
これが大変心地よいのです。
自分の足で歩くような感覚で、柴又の街を散策できます。

余裕があったら、ドライバーと相談しながら、
名所だけなく、住宅地を散策したいとも思いました。

 



ということで、高齢者にシクロポリタンは意外と相性がいいのです。

実際に乗ってもらいましたが、全員楽しかったようです。

 image2 3











1月の平日は、デイサービスの車で柴又が賑わいます。
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境内と参道も車椅子の方が多かったです。

あともう一歩。柴又に行ったら、
シクロポリタンを試してみるのも一興かもしれません。 

7/12(日)葛飾インフォーマルサービス・フォーラム&シアター

表面



















高齢者が重い病気や障害になったとき、
在宅での生活を続けるには
いろいろな形の介護が必要になってきます。

そのため、現在は介護保険制度により、
被保険者は一割負担で
さまざまなサービスを使えることができます。

私たちが運営しているデイサービスやデイケア、
訪問介護・看護・リハビリ・入浴介護や
住宅改修、福祉用具貸与、
その他施設系サービスなどです。
これをフォーマルサービスと言います。

しかし、実際はそれだけでは十分とは言えません。


そこで、介護保険制度を使わない
家族、友人、地域などの社会資源を活用した
サービスが必要になってきます。
これをインフォーマルサービスと言います。

今回は、ケアマネージャーや福祉関係者を対象に
葛飾で高齢者支援の
インフォーマルサービスを実施している
NPO5団体を紹介、交流します。

【参加費】500円
【定 員】60名
【内 容】
.螢譟璽函璽
 NPO5団体の代表が活動を紹介します。

▲侫ーラムシアター
 実際に介護をしているご家族の課題を含んだ
 演劇を上演し、会場のみなさまと一緒に
 解決方法を考えます。

A完交流会
 会場のみなさま全員で交流します。

【問合せ・申込み】
TEL:03−5654−0817
FAX:03−5654−0814
kohituji-day.wagaya@crest.ocn.ne.jp
※〔樵亜覆佞蠅な)、⊇蠡亜↓G齢、
 は⇒軅茵↓セ臆弾圧,鬚書きください。
※Facebookでの参加表明でも大丈夫ですが、
 福原と直接知り合いでない方は
 一度ご連絡ください。

【参加・協力団体】

★NPO法人中・西会
「出会い・ふれあい・助け合い」をモットーに
高齢者の居場所、交流場所、
そして介護予防活動である
「中・西会のつどい」や共食会、
麻雀サロンの開催を通じて、
安心・安全に暮らせる
四つ木の町づくりを行っています。
本年からは市民後見事業を始めました。

NPO法人葛飾アクティブ.COM
「何かをやりたい!」
「同世代の仲間が欲しい!」
「同じ趣味の友人が欲しい!」
思いを、共有するシニアの仲間が集まっています。

★歌声かつしか
新宿の「ともしび」の機関誌で、
「寅さんの町に歌声喫茶誕生」
という記事になった
ピアノ、ギター、アコーデイオンの伴奏つきで、
月に2回楽しく歌をうたう団体です。
いろいろな楽しい歌を26曲位、
毎回歌いながら交流しています。

NPO法人みらくる
主に柴又地域で、
電動補助付三輪自転車を使用して
「自力での外出や移動に困難を抱える方々」の
外出及び移動支援を行っています。
乗車された方はまちの様子を
ゆっくりと眺めることができ、
ドライバーとの会話も弾みます。
用途は通院や買物等様々です。

おーぷんはうす金町
地域に住む高齢者の方々の楽しいたまり場です。
絵手紙や俳句教室など様々な文化教室のほか、
健康体操など介護予防、認知症予防の
取り組みなども行っています。
NPO法人ワーカーズ・コープが運営し、
多世代交流、地域の助け合いなどを通じて
誰もが住み良い金町のまちづくりを進めています。

演劇ワークショップになるか、ならないか

私や仲間たちがずーーーーーっと悩んでいることに
「演劇ワークショップの魅力をわかりやすく伝える」
ということがある。


そもそも、このブログのタイトルも
「ふっきーの演劇ワークショップ日誌」だし、
紹介文にも
「自分の考える『演劇』や『ワークショップ』を、
 現場だけでなく率直な言葉で発信していきたい」

と書いている。


でも、巷で流布する「演劇ワークショップ」という言葉の
イメージや誤解なんかも含めて、
なかなか説明するのが難しいのだ。



先日、私が勤めるデイサービスの
レクリエーションの時間に、
演劇ワークショップ(っぽいこと)をやった。

当初はゲームをいくつかして、徐々に緊張をほぐし、
最後に「昔の思い出」を複数の人たちで表現し合う
というのをやりたかったのだけれど、
体調が悪い方も多かったため、
会場ややり方、内容を大幅に変えた。


デイサービスにはいろいろな年配の方が通ってくる。
認知症の方はもちろん、耳が聞こえづらい、目が見えづらい、
半身まひ、声が出せない、車イスを利用する方などなど。
その方々が楽しめるように準備をしていたのだけれど、
結果的に私の考える「演劇ワークショップ」にならなかったと思う。



なぜか。
大きな要因はふたつあった。



”集修鮓合う場の設定ができなかった



もともとは椅子にすわって円を作る予定だった。
しかし、移動が大変だと考え、
複数のテーブル席に座ったままの状態を維持したため、
誰かの発表を見づらい人が必ずいる状況ができてしまった。



▲哀襦璽弸邏箸砲覆蕕覆った

いつもやる演劇ワークショップだと、
1人の作業から徐々に2人、3人、5〜6人と
グループ作業になっていく。
しかし、今回移動が制限された上、
フォローをしてくれる職員が少なく、
1人から2人へ増やすのでさえ、難しい状況だった。

1人での表現でも十分に面白いけれど、
演劇ワークショップの醍醐味は
集団表現のダイナミズムにあると思うので、
ちょっと残念だった。


と、ここまで書いてきて、なるほど!


私が考える「演劇ワークショップ」の構成要素は

・見る、見合う関係
・集団表現のダイナミズム


にあるのだなと思った。

なので、
「演劇ワークショップ」の言語化をするアプローチとして、
逆に縛りをたくさんつけた
不自由なワークショップをやってみても
面白いのではないかと思い始めている。


例えば、「絶対に笑わない」とか
「『ダメ』しか言えない」とか
「他の人と話せない」とかね。


どうでしょう。

「○○はどこにある?」ゲーム

これが、去年一年間で、
一番やったゲームかもしれません。


ルールはいたって簡単。

〇臆端圓鵬饐貽發鯤發い董△い蹐い蹐覆發里鬚犬辰りと見てもらう。
⊆蠅鬚燭燭い燭蕁¬椶鬚弔屬襦
進行役が言ったものがどこにあるか指をさす。




さてさて、あなたは今自分のいる場所で、
目をつぶって、
どこになにがあるかをあてられるでしょうか。


これが意外とわからないのです。
人は具体的なものを見ているようで
見ていないことがわかります。


自分の部屋、自分の家、
自分の職場、よく行くカフェや飲み屋さん、
近所のスーパー、公共施設、最寄り駅、
家族や親戚のうちなどなど・・・。

広く考えれば、自分自身の住んでいる地域。


初めての場所になじむ場合にも
ふだん慣れた場所を再確認する場合にも
両方使えるゲームです。


昨日、デイサービスのレクリエーションの時間に
やってみました。

もちろん、ご高齢の方ばかりなので、
歩くことはせずに、椅子に座ったまま、
室内を見回してもらいます。


時計、ピアノ、消火器、換気扇と
簡単なものを出していったんだけれど、
なかなか難しかったかなぁ。

さらに難しかったのは、
「職員の○○さんはどこにいるか?」という出題。

高齢者のみなさんは職員の名前を
ほとんど認識しておらず、
私の名前を言っても、違う人を指す人が多く、
びっくりしました。


名前から覚えてもらわないといけないなぁと
思ったゲームとなったのでした。


身近な人たちが何を認識しているか
再確認にも使えるゲームです。

面白いことを知っているのにブログに書けないジレンマ

う〜ん。難しい!!!


最近頭を悩ませているのが、
面白いことを知っているのに書けないことだ。



今週から、社会福祉法人葛飾福祉館が運営する、
こひつじデイサービスわがやというところで仕事をしている。


デイサービスの正式名称は「通所介護」。
介護保険の適用を受けた高齢者が
身体を動かしたり、交流をしたり、
日中を過ごすためのプログラムが組まれている場所だ。
超高齢社会の日本にとって、
欠かすことのできない多大なニーズが見込まれている。



今まで見たことのない業界だけに、
素人目線、初めて目線でいろいろなことに気づき、
すごく面白いのだ。


魅力的なレポートが書けそうなのだけれど、
個人情報や内部情報、問題提起なども含むため、
差し障りのないところしか書けないのが残念だ。




で、私はこの「素人目線」「初めて目線」をすごく大事にする。


前職の市民活動支援センターでも、
面接や研修を担当するときは、
「初めて来て目についたところはどこか」
「魅力的なところは何か?」
「問題点は何か?」などを質問していく。


閉館で新人が館内を見回りするときだって、
「あなたが夜中に不正侵入するとしたら、どこを狙うか」
を考えてもらうことをやっていた。


ここらへんは、
「よそ者」の視点を地域づくりに取り入れる
地元学から学んだことだ。



なので、旬は過ぎたけれど、
これからは時々、市民活動支援センターの中にいて
書けなかったことを書いてみようと思う。


もちろん、最低限の守秘義務は守った上でのことである。

ご報告と新年の抱負

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。


去年一年間、事業の準備はうまく行きませんでした。
なので、相応の覚悟で年明けを迎えています。



今年はシンプルにひとつにします。


「演劇が持つ力を社会に広げる」


*成果の基準は明確にあるのですが、
 発表できる段階で発表していきます。



私は35歳です。
去年は貯金を切り崩して事業の準備をしていましたが、
前々から節約していたこと、
細々とですが、講師などの臨時収入があったこと、
また実家にいられたおかげで、
まだ少しの貯金はあります。

しかし、将来的には、パートナーと結婚したいし、
子どももほしいと思っています。
そのためには、
食べていくための仕事をつくるなり、
見つけるなりしなくてはいけません。


今月、ひとつの職に就きました。
四ツ木にある「デイサービスわがや」という事業所です。
詳しくは後日ご報告します。


私がこの仕事を選ばせてもらった理由は、

・葛飾にあること
・NPO法人中・西会などが運営にかかわっていること(知り合いが多いこと)
・地域で学童・児童館・訪問介護など多角的な運営をやっていること
・理念に共感したこと
・残業が少なく仕事時間が定時なこと
・演劇ワークショップをやらせてもらえそうなこと

です。



この一年間で、
私が抱える課題と強みは痛いほどわかりました。
↓詳細は
「自分のミッションってありますか?」


葛飾まちづくり劇場(名前を変更し、運営方法を大幅に変える予定)
での活動は、仲間たちと一緒に続けていくつもりです。


去年以上に大胆に、早く、楽しく、
いろいろなことをやっていきたいと思います。
本年もよろしくお願いします。
♪ラブ・ユー立石(先輩&友人柳田さんの人気ブログ)
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ふっきー

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