ふっきーの演劇ワークショップ日誌

演劇ワークショップと言ってもいろいろ。自分の考える「演劇」や「ワークショップ」を、現場だけでなく率直な言葉で発信していきたいと思い、このブログを作りました。が、最近は地元葛飾区立石の関係の発信が多くなってきております。

かつしかけいた

私が好きなかつしかけいたさんの作品その2「高橋耕作」

katsushikashika20111207
第二弾は「高橋耕作」です。

かつしかけいたさんの作品の中では、
異色なものかもしれません。


主人公はちょっと風変わりな初老の男性。
カンカン帽と赤いマフラーが目立っています。


舞台は四ツ木だそうですが、
私はこの風景を知りません。
(ちょっと悔しい。)


この風景で目立つのは、「高橋耕作酒造店」の看板です。
あとはモノトーンのトタンで覆われた古い家屋と
積み重ねられたケースがあるだけ。



そこに立ちはだかるのがこの初老の男性です。
私はこの絵を見るたびに、歌舞伎役者を思い出します。


パタン!トントン!○○屋!


何もない花道で、客席めがけて大見得を切る歌舞伎役者。
風景など必要ありません。
寄り目の圧倒的な存在感で、見る者に衝撃を与えます。


彼が何たるかを知りません。
でも、きっとやんちゃなエピソードの
ひとつやふたつを持っているような
四ツ木の名物おじさんなのでしょう。


初冬のさなか、
彼は往時の勢いがなくなった四ツ木の町を
さっそうと歩いていきます。
時代が変わっても、
彼は生き方はファッションや歩き方を変えません。
いや、変えられません。


その姿に、私が初めて見た歌舞伎「籠釣瓶花街酔醒」で
中村勘九郎(故勘三郎)が見せた
佐野次郎兵衛の執着心を重ねるのかもしれません。

私が好きなかつしかけいたさんの作品その1「不動産女子」

katsushikashika20111111

かつしかけいたさんとの出会いは、ツイッターがきっかけだったかな。
初めて実際にお会いしたのは、
2年前に小林薬局のスペースを利用して開かれた
一コマ漫画の展示会でした。

自分と同世代の若者が切り取った
葛飾の風景とシチュエーションは
批評性とユーモアにあふれ、
大いに共感しました。

なので、これから私が好きな10の作品を
随時ご紹介していきたいと思います。(2013年6月現在)
※当初、全部をまとめて紹介しようとしていたため、
 時間がかかってしまったので、
 1つずつ紹介していきます。
※かつしかけいたさんの許可をもらっています。


さて、第一弾は「不動産女子」です。
かつしかけいたさんの作品には、
時折、かわいらしい女の子が登場します。


この作品の舞台は、京成線の四ツ木駅のホーム。
(以下、私の勝手な想像です。)

彼女は社会人になりたてで、20代前半。
東京の西側の実家に住んでいます。(八王子とか町田とかのイメージ)
通勤30分〜40分圏内で住む場所を探しています。

幸い、葛飾区の物件が手頃だったのでしょう。
ネット検索で引っ掛かった物件を
不動産屋さんの紹介で下見をしてきました。

でも、四ツ木駅の改札を降りると、
ど〜んとあるのはコンビニ(ファミリーマート)だけ。
左手には、老舗の風格ある「四ツ木の灸」。
右手には、往時の勢いは感じれず、
歯抜けになった渋江商店街の姿しか見えません。

物件にたどりつくまで、
不動産屋さんのおじさんと一緒に
住宅街を複雑に入り組んだ路地を歩きます。
おじさんは「慣れれば、大丈夫だよ」と言いますが、
いかにも飾り気ないおじさんのそっけない態度が
一人で帰るかもしれない夜道を不安にさせます。


四ツ木には、味のある居酒屋やお店がたくさんあるのですが、
おしゃれなお店やチェーン店に慣れた彼女の目には、
面白いとは映りません。
そこで、物件を見て、不動産屋さんと別れたあと、
母親に報告をしているところです。



ちなみに、この一コマ漫画の物語の設定も、
永井荷風がつくったオペラ「葛飾情話」を彷彿させます。


「川向こうの東京へ」


「葛飾情話」に出てくる
京成バスの車掌の女の子は、
四ツ木の停留所で、
恋人の運転手を振って、
東京の映画会社に就職します。
(葛飾は「東京」だとは考えられていなかった)

この後、彼女も京成線に乗って、荒川を渡り、
「川向こうの東京へ」向かうのでしょうか。
♪ラブ・ユー立石(先輩&友人柳田さんの人気ブログ)
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ふっきー

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