12-069_ごちそうさんまでの日々

[第69回]
------------------------------------------------------
■源太 : 地震、昼やったろ。昼ごはんの煮炊きの火がもとで、ご家族亡くなりはったらしいんや。ほんで、自分だけ生き残ってもうたんちゃうかってのが、みんなの話すり合わせて出てきたとこでな。どこまで思い詰めてるんかわからんけど、メシ食わへんのは自分を責めてるんちゃうかって。

■め以子 : あ、じゃあ、火の通ってないものだったら食べてもらえるかな。お刺身とか。

■源太 : んー、こういうことって、理屈やない気がするんや。もっとこう、体の奥から「食いたいー!」ってなるような、そういうもん。
------------------------------------------------------

避難者のふみは、全くごはんを食べない。
人の気持ちに寄り添うのは本当に難しいと思う。
たとえ同じ経験をしていたとしても、その人と自分が同じように感じるとは限らないから。