2016年04月19日

できることを!できるだけ!

犬山市役所の窓口に設置されていました。
できることを!できるだけ!
の思いで行動していきたい。

今日は、愛知県と犬山市の防災・減災事業について触れたい。
犬山市はありがたいことに津波の心配はない。
であるなら、何から学び何をしなければならないのか…

21年以上も経過した阪神・淡路大震災から学ばなければならない。
阪神淡路で犠牲になった方の84%は同じ亡くなり方をした。
火災と思われる方も多いが、、、
家が倒壊した。
家具が転倒した。
その下敷きとなって圧死した方が多くを占めた。
今回の熊本地震も圧死が半数以上を数える。

阪神淡路の人が、我々に向かって発信したメッセージがあった…
「阪神淡路の人は震災前の取り組みしかできなかった。(地震が来るとはされていなかったから。)
でも、東海地方の人たちは違う。
震災前の取り組みができる。(地震がいつ起きてもおかしくないと言われ続けているのだから。)
自分たちの命を守る時間がある」
と言いました。

まず自分の命を守らなきゃならない。
じゃなきゃ震災後、家族も助けれないし、地域のみなさんと支え合うこともできない。

そんな思いを込めて愛知県と犬山市の命を守る取り組みをお知らせします。

愛知県と犬山市が一緒にやっていること。
まず、昭和56年5月31日以前(建築基準法が甘かった。阪神淡路で倒壊した多くがこれにあたる。)に建てられた木造建築住宅は無料で専門家の建築士さんが耐震調査を実施しています。

そこで、耐震改修が必要と判断されたら…
国と愛知県、犬山市で各上限30万円の計90万円まで補助します。
(耐震改修にかかる費用は、150万円から200万円とされています。)

補助があってもそんなお金はない。
そんな場合は…
家の一部屋だけをシェルターにして予算を抑えます。
一部屋を壁などを強固にしてシェルターに仕上げ、寝る場所にしたり、万が一に発災した時はそのシェルターに逃げ込みます。

次は犬山独自の取り組みです。
高齢者や障がい者、介護を必要とするなど一定の条件はありますが、お家の4カ所に無料で家具の転倒防止器具の取り付けをします。
また、今年度から条件が緩和されました。
例えば高齢者については、今までは65歳以上の一人世帯もしくは、75才以上の二人世帯とされていました。
が、二人世帯も65才以上とされました。
4月の広報に入っていましたからご確認ください。
(新年度に入ったばかりですが、もうすでに70件ほどの申請があります。)

最後は、災害後は正確で早い情報が必要です。
犬山市には安心・安全情報メールがあります。
震災に限らず大雨などの災害情報や地域の防犯情報などを皆さんの携帯に発信します。
ぜひぜひ、登録下さい。
手前味噌ですが…
ボクが犬山市議会の時に提言して実現できた事業です。

長々と述べてきましたが、、、
南海トラフ巨大地震が発生したら、愛知県内で29000人もの方が犠牲になります。
が、耐震改修と家具の転倒防止が100%になれば、その数は半減するされています。

我々には、まだ自分の命を守る時間があります。
熊本地震に対してだけでなく…
自分たちのために、できることを!できるだけ!
も、お願いします。。。
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hara0831 at 18:40│Comments(0)TrackBack(0)

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