2008年08月03日

うん、楽しかった(2/3) この町から離れるのがいやなの

隣町に着くまでは、どんな顔でちづるに会ったらいいんだろう、なんて考えていた。

ちづるは隣町駅前のコーヒーショップで待っている。店の外から中を覗くとちづるは奥の方に座っているね。電話で呼び出すと、にこにこしながらちづるが出てきたよ。

「はらけんさん、ごめんね。急に呼び出して」

ちづるの笑顔を見た途端、私も笑顔になっていた。そう、私はちづるのこの笑顔が好きなのだ。

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駅にほど近いチャンコ鍋の店に入った。

「かんぱーい」「かんぱーい」

私はビールで、ちづるは今日もトマトジュースで乾杯である。

「久しぶりやな」

2週間ぶりだよ。

「そうね、私はすっかり生活パターンが変わっちゃったよ。バタバタしていて忙しかった」

引越と結婚と出産と、準備が三つ重なってるからね。

「この町から離れるのがいやなの。友達も多いし、好きなお店もあるし。町の雰囲気が好きなのよね」

「この町にはオレもいるしな」

「うふふ、あたりまえでしょ」

にこにこしているちづる。いつもと同じ会話。

「明日は式場の下見をするの」

この前は式を挙げるかどうかわからないって言ってたけど、挙式するんだ。ちづるの花嫁姿ってきれいだろうな。

「オレも呼んでくれるんか?」

行けるはずもないけど口が先に動く私。

「来る?」

いたずらっ子の表情になっているちづる。

「無理だよな」

我に返る。

「そうよね」

式場に突然現れてちづるを連れて逃げられたらいいんだけど、連れて逃げてもどうにもならないしな。

「私ね、結婚しても自由でいたいの」

自由?

「結婚しても私は私、家庭や子供にしばられたくないな」

急に環境が変わることへの不安と期待を口にするちづる。

その姿を見ていたら、私の気持ちなんてどうでもよいことなんだって気分になってきた。

ちづるに私の気持ちを伝えたら、私はすっきりするかもしれないけど、ただそれだけのこと。何が変わるわけでもなく、ちづるが重荷を負っちゃうだけかもしれない。

もう遅いってだけじゃなくて、やっぱり私の恋には最初から出口がなかったのだ。

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hara_ken1 at 06:20│Comments(4)TrackBack(0)clip!ちづる 

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この記事へのコメント

1. Posted by tosh   2008年08月03日 15:40
>もう遅いってだけじゃなくて、やっぱり私の恋には最初から出口がなかったのだ。

そのようですね。最後の会話はどこに向かうのでしょうか?やっぱり切ないですよね。
2. Posted by まな   2008年08月04日 00:18
明日で最後?(T^T)いやだ
3. Posted by はらけん   2008年08月04日 06:25
toshさん、こんにちは。
でもちづるには感謝しているんですよ。
4. Posted by はらけん   2008年08月04日 06:27
まなさん、こんにちは。
応援ありがとうございます。やっと書き終えることができました。

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