◆ トンボトンボ

不思議と秋の入口には青い田んぼがあってトンボがいて、風が変わります。
ノスタルジーを感じる風景。
赤トンボは集団で飛んでることもあって、不思議だなぁ、と思っていました。


◆ ふるさとのわらべ唄 戎谷和修 <5>とんぼとり

 夏休み、誰もがトンボや蝉(せみ)とりに夢中になる。お盆近くになると、赤トンボが秋の訪れを予感させる。確か精霊トンボと呼んでいたと思う。

わらべ唄_05
 失敗ばかりではあったが、子どものころ、私も捕らえようと人差し指を回しながら、止まっているトンボに近づいていっていた。岩国市玖珂町では「トンボ止まれ ハエをうって食わす」と唱える。
 萩市見島では「『おんとめん』と言って『きゅっきゅっ(雄と雌)』が連ろうて来ると、すぐに捕りました。そのうちのおんを取っておいちょくんです。おんは色がきれいで、青ですね。めんはちょっと茶色がかってね。見島はおんが少なく、おんをくくるんですよ。そうしたら、めんが来るんです」という話を聞いた。また、「つどうて来たのを「くういが来た」と言っていたがの」という話も聞いた。
 多田穂波著『島の子どものあそび』には「田中池でおとりのクジラトンボの胴を木綿糸で縛り、自由に飛べるようにして、短い竿(さお)にくくりつけ、『オッツウメン オッツウメン』と竿を緩やかに左右に動かしながら連呼し、飛びかかってきたトンボを捕まえた」といった意味のことが書かれている。見島では「ドンボ釣り」と言う。(元周防大島町立三蒲小校長)

【譜面】
005_とんぼとり

【歌詞】

トンボ止まれ
ハエをうって食わす
(岩国市玖珂町)

おんとめん
くういが来た
(萩市見島)

今回の歌詞の採取地は下図の通りです。

005_地図
日本地図_山口県