「おたくの社長、まったく分かってないね!」

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「おたくの社長、まったく分かってないね!」
私が某社長と試算表を毎月読みなから、次の打つ手を考えてたころ、とある飲み屋の席で、たまたま隣り合わせた元大会社・役付きとおぼしき方と話になり、帰りがけ、そんな一言をいただいた。
私は、言い当て妙の台詞にがっくりしながら、「そうなんです!」と、その場で握手しそうになりました。
赤字経営の経営者は、本当に脳みその仕組みから変えないといけない。基本的な人間的な会話がないところから、良いリズムは取り戻せない。
往々にして、赤字的に上手くいかない経営者は、頭の中の自分の思念に捕らわれすぎている。だから、本気で変えようとするなら、素手で経営者の脳みそを掴んで正すことを、365日24時間でも、休む時間まで吟味し、根気よくする必要がある(笑)(経営は、常に頭のすみにある…)

(それから、何人かの経営者に出会って上手くいかない癖、上手くいく人の癖を理解することにもなったのだけど。。。)

「Nちゃんは、変わらないね!」
某社長の古い友人に、大物ばかりを相手していて成果を出している会計士がいて、必ず私が一緒の時には、氏がニコリとして某社長に言っていました。

今思えば、「あなたは、早くここから去りなさい。上手くいくはずないよ。変わらないから! 分かるよね?」と単に私に言われていたのだと、今は解釈しています。それに、本当に社会的に成功されている方は、あまりダイレクトにマイナスの物言いをしないし、気づく人しか相手にしないんです。

事実、私はそこから去った訳だけど、「最近、上手くいかなくなった」と、某社長からメッセージがあったりして。
「そうね、変わらないから!」と、あの会計士さんと、同じセリフを思っていたりします。
その会社ではその他、赤字を逃げるため新会社を立ち上げるから社長になってくれとか、いろいろありまして、こうした経営現場を経験してしまうと、頭の次元は、さすがに雇われ目線でありません(笑)

そんなわけで新しく組織に入ると、少し考えると答えが分かるので「晴子さん、何者ですか?」とか、言われます。
そーじゃないんだよ。リスク管理経営が身に染み付いてるので、目の前で、もろごけしている人間を見てられないだけです。

数字を読む、人を読む
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会計コンサルタントの吉成英紀さんが著書の中で会計を軽視する風土と不正誤謬(ごびゅう)を隠匿する風土というのは同根であるとされますが、私もまったく同意見です。
某社長は散々でしたが、素晴らしいところがありました。会計はしっかり正しく見ていたのです。正しい情報からでしか、正しい経営はできません。
ゆえに、試算表(バランスシート)は必ずチェックし社員と共有し、低空ですが経営は安定的かつ永続的でした。多分そこも今も変わらないだろうと思います。

会社というのは、売り上げが良いからだけで良い会社とは言えません。
大事なのは、自己資本比率です。4割に満たなかったら、事業存続が危うくなる場合が間違いなくあるでしょう。数字を守って初めて、様々なものが守れます。
会社の理念の研究が大事だとか、心にもないことを言ってはいけません(笑)。

上記の吉成さんの著書の中で、リスク管理の意志を次のように言われています。
・そもそもそのリスクの所在を認識しているか
・それに関する自分の果たすべきコントロールの役割を認識しているか
・それをやるという意志を持っているか

リスク管理は日本では誤解を受けていますが、安心して攻めていける経営ができるようになるんです。
ただ、本当に魂を削るようなエネルギーが必要になるので、会社が本気でやる覚悟がなければ、参入する必要がない、と私は思っています。
人をあれこれ評価をしている暇があったら、自分のところの月々の試算表を正しく見た方が良いです。そして、心にもないことを言ってるなら、早々にやめるべきです。