石油は本当に枯渇しているのか? — プロパガンダの実例3

原発におけるプロパガンダ(情報操作による洗脳)の実例の第3弾として、「石油は本当に枯渇しているのか?」というテーマを考察してみたいと思います。

Twitterで私のつぶやきをご覧になっている方は、以前から私がどうもプロパガンダではないかと指摘していることはご存知だと思います。

(参考)過去のブログ

石油はいずれ無くなる」という情報は、それこそ子供の頃から刷り込まれた情報で、日本人で石油が未来永劫あると考えている人は、ほとんど居ないのではないかと思います。だからこそ、非常に根が深いプロパガンダである可能性があるのではと疑っておりました。

もしも石油が枯渇していない仮定すると、原発推進の3つの理由の全てを論破できる事になるかと思います。

①地球温暖化対策
→ プロパガンダと断定済み:原発と地球温暖化
②原発はコストが安い
→ プロパガンダとほぼ断定済み:発電コストは実は原発が一番高い
③石油が枯渇しかけている
→ 論理的に考えると非常に怪しく今回証明したい


第二次世界大戦が起きた原因、日本が第二次世界大戦に参戦せざるを得なかった大きな理由の一つは、日本には石油資源が無い事だと思います。

その為に戦後は原子力にを抱き、そして福島第一原発事故のような悪夢を引き起こしてしまったのだと思います。

もしも石油資源が無限にあると仮定すると、世界で何百万人以上もの犠牲者を出してきた戦争自体の意味すらが無くなってしまうという怖さもあります。たいていの戦争は国益の為に資源を求め、資源を守る事が大義の筈です。同時に原発の意味の無さも証明できてしまいます。


まずは分かり易い動画を見つけましたのでお知らせ致します。

もちろんこの動画が石油が枯渇していないという証拠には成り得ませんが、こういった説もあるというレベルでご覧下さい。



(YouTubeのコメント)
米ABCニュースのキャスター、ジョン・ストッセルが『無限の泉』の著者の一人、マンハッタン・インスティチュートのピーター・ヒューバー氏をゲストに迎え、化石燃料資源の将来の可能性について語っています。
エネルギー資源の問題について、識者はEPR(エネルギー収支率)の問題を指摘しますが、例えばこのビデオで最初に紹介されるタール・サンドについては、本格的な開発はこれからとの事で、今後の大きな改善と発展が期待出来ます。
こういった本当に必要な技術開発へのムードを冷ます方向に誘導するような、例えば地球温暖化人為説といった完全に誤った環境運動は即刻やめるべき、と考えます



日本においても石油は枯渇しないという説を唱えている人が居ることが分かりました。


(参考図書)浜田和幸氏著: 石油の支配者


新日本製鉄、米戦略国際問題研究所、米議会調査局等を経て、2010年参院選にて鳥取県から自民党公認で立候補し当選。
専門は「技術と社会の未来予測」「国家と個人の安全保障」「長寿企業の戦略経営」。米ワシントン・ロータリー・クラブ米日友好委員長、発明王エジソン生誕150周年祝賀事業実行委員長、日本バイオベンチャー推進協会理事、国連大学ミレニアム・プロジェクト委員、特許庁工業所有権副読本選定普及委員、鳥取県公園都市推進事業委員などを歴任。

※ 現職の参議院議員だからと言って正しいという訳ではありませんが、読んでみる価値があると判断しました。


浜田和幸氏の著書「石油の支配者」は、大きく以下の論点を纏めています。
 
 ①石油の価格は石油メジャー投機筋高騰させている
 ②世界の石油の、生産量、消費量、埋蔵量予測
 ③石油の高騰を支える「ピークオイル説
 ④「石油埋蔵量予測」には多くの欺瞞あり
 ⑤ロシアでは「石油無機起源説」/「石油無限説」が主流
 ⑥日本が最も高値で石油を輸入している
 ⑦地球環境問題で京都議定書のに日本は嵌められた


それでは内容の紹介を私の分析と考察と共に進めて行きたいと思います。

■世界の石油の生産量/消費量/埋蔵量予測
まず世界の石油の生産量、消費量、埋蔵量予測をグラフ化し考察してみたいと思います。

oil20110605-1

oil20110605-2

oil20110605-3


日本は石油は全く取れないながら、アメリカ、中国に続き第3位の消費国で、ここまでは知っている通りでした。

oil20110605-4


中東やロシア石油産出量が多い事はイメージ通りでしたが、地域ではアフリカの産出量が第3位まで多いことを知りませんでした。そして埋蔵量予測においてはアフリカは第2位となっております。

アフリカにおける埋蔵量予測を国別に見ると以下の通りです。
(100億バレル以上)
 リビア、アルジェリア、ナイジェリア
 
(10億バレル以上、100億バレル未満)
 エジプト、スーダン、チャド、赤道ギニア、アンゴラ、コンゴ共和国、ガボン

アフリカの油田が昨今数多く発見されている事から、アメリカ・中国・イギリスなどの軍事大国が進出し、資源を確保、搾取しようとする動きが非常に活発であるようです。アフリカが新たな世界戦争のきっかけにならないことを祈りたいと思います。


■石油の高騰を支える「ピークオイル説
日本人であれば誰もが知っている「石油は化石燃料で、近い将来枯渇する」という説は、1949年にアメリカのキング・ハーバード博士が発表した「化石燃料から得られるエネルギー」という論文が元になっているようです。

このキング・ハーバード博士は、1943年から1964年にかけてシェル石油で働いていた地質学者です。つまり石油メジャー側の学者であるという事です。

1956年には更に「原子力と化石燃料」という論文を発表し、その中で「アメリカにおける石油生産のピーク1960年代の半ばから1970年代の初頭」としており、この内容が政治利用もされ、私達にも刷り込まれたようです。

実際に1970年初頭アメリカの産出量が減少したため、1973年オイルショックが発生し、日本だけで無く世界中でとてつもなく大きな痛みを一般市民が受けました。

石油の価格は、1956年では1バレル当たり3ドル以下、現在でのインフレ率から推定するとおよそ23ドルであったようです。現在は100ドルを大きく超え、最大では147ドルを突破しております。なんと6倍以上に高騰しているのです。


■埋蔵量予測の欺瞞
子供の頃から「石油の残りの年数は約40年」とされていて、今も「石油の残りの年数は約40年」とされている事に、疑問を持ち始めている人が増えているかと思います。

石油の埋蔵量予測は、石油業界では昔から疑問に思われていたようで、信用出来る情報では無いというのが石油業界では一般的であるようです。

ちなみに代表的な例として、1970年代と1990年代での埋蔵量予測の差中東を例に取って比べてみたいと思います。

oil20110605-5


石油は毎年とてつもない量を全世界で使われており、1970年代から1990年代の期間は、日本が経済的に急成長した時期でもあり、世界でも大量の石油と使っていたにも関わらず、この期間の埋蔵量予測は大幅に増えている事が分かります。サウジアラビア、イラン、クウェートでは約1.5倍、イラク、クウェートでは何と約2倍以上に増えています。

オイルピーク説」と「埋蔵量予測」は、如何に売る側に取って都合良く原油価格の高騰を維持させる為に利用されているかが良く分かります。


■ロシアでは「石油無機説」/「石油無限説」が主流
本書においては「石油は枯渇しない」だけでは無く、多くの人が信じている「石油はそもそも“化石燃料”では無い」と述べています。

Wikiペディアでは・・・

(化石燃料より抜粋)
現在使われている主なものに、石炭、石油、天然ガスなどがある。また近年はメタンハイドレートなどの利用も検討され始めている。 上記はいずれも、かつて生物が自らの体内に蓄えた昔の炭素化合物・窒素酸化物・硫黄酸化物・太陽エネルギーなどを現代人が取り出して使っていると考えることができる。
(ただし、石油・天然ガス・メタンハイドレートに関しては、石油無機成因論に代表されるように、はじめから地球深部に含まれていた炭素の湧出・濃集がそれぞれの成因であると考えられ始めている。)


Wikiペディアでも「石油・天然ガス・メタンハイドレードに関しては、化石燃料では無いと考えられ始めている」と書いてあります。どれだけの人がこの事を知っているのでしょうか。日本ではあまり知られていないのではないでしょうか。

ロシア(ソ連時代)では1951年ニコライ・クルリャーツェフ博士が「原油無限説」を発表しています。アメリカの枯渇説の発表時期よりも5年も前である事も非常に興味深いです。
 
1956年にはウラジミール・ポルヒィエル博士が「無機起源説」として纏め、

原油は地球のマグマに近い超深度地帯自然発生的に形成された資源で、これを有機物と捉えるという発想は、資源有限説を理由に原油の価格を高くしようとする西側諸国の陰謀としか思えない

とまで言い切っています。

ロシア(ソ連時代)では、スターリンが1946年から石油の生成理由について徹底的に研究させたようで、その成果が「無機起源説」に纏められ、現在のロシアでも一般的になっているようです。

化石燃料説「原油が恐竜やその他動植物の死骸が堆積し、長年の間に化石燃料と化した」は、そもそも科学的に証明されてはいないようです。

私は、20世紀前半は地表面に近い所で石油が取れたため、動植物の化石と思われる物質が一部含まれていただけではないかと推測しています。

現在産出している石油は6000メートル以上の深度まで掘削して汲み上げており、その深さに動植物の死骸がある筈が無い事も、「化石燃料説はあり得ない」証明の一つなのではないでしょうか。

ロシアの掘削技術は凄いらしく、プーチン大統領が海外への技術漏洩を抑えているようです。如何に深く掘削でき、汲み上げるかが原油産出のポイントなのでしょう。

アメリカのカルフォルニアにある原油資源研究所からは以下が発表されています

人工的に地下100キロのマグマに近い環境を作り1500℃の高熱大気の5万倍という圧力をかける実験で原油の自然生成過程が明らかになった


こうしている今も石油は地球の奥深くで生まれ続けているようです。この実験の結果により、「化石燃料説」、「ピークオイル説」共に根拠が無くなったと言えます。

原油は決して恐竜等の古代生物の死骸から生まれたものでは無く、地中深くに存在する岩盤高熱高圧により資源化したものであると言えます。

原油はダイヤモンドと同様に希少であるとされて来たため高騰して来ましたが、紹介した通り、化石燃料説では無く、「無機起源説」が正しいのであれば、投機するような価値のあるものでは全く無いと言えます。

資源を起因とした戦争についても全く意味の無い行為であり、それこそ世界平和に繋がる重要な情報と言えます。

脱原発、さらには世界平和にすら通ずることから、多くの人に知って頂きたく、目からウロコが落ちたという方は、心から情報の拡散を希望します。 


■原子力の未来
ウランの埋蔵量予測は、石油や石炭などの資源と比べ圧倒的に少なく、それこそ数十年で枯渇する量しか見つかっていない貧弱な資源とされています。石油が無限では無いにせよ、原子力が未来のエネルギー資源には成り得ません

原子力推進の裏付けとして「地球温暖化はCO2が犯人である」というプロパガンダが必要となったのは、「無機起源説」のように、石油が化石燃料ではなく、無限ではないにしても限りなく無限に近い埋蔵量がある事が分かって来た事が理由なのかもしれません。


いずれにしても、

石油の枯渇を理由とする原発推進には、はっきりとNo!

と言えるかと思います。


石油という資源にご興味のある方は、是非、ご一読をお勧め致します。

(参考文献)

        



家族の安全・安心を守りたい。放射能測定器専門店 GEIGER-JP

原発事故直後から話題になりました
最近よく見るレスベラトロール





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コメント一覧

1. Posted by KANAKA36   2011年06月06日 08:09
「石油がなくなる」という理由では原子力発電推進の根拠にならないことは、よく理解できました!!

でも、石油の埋蔵量が無限に近いからといって、戦争がなくなるわけではないと思います。
石油保有国が石油を商品化し、輸出量の調整をし、価格統制できる権利を持っていることに変わりありません。

だから石油原産国を巡る戦争は無くならないし、「石油は無限」だとして人工的なエネルギーを作り出す努力を怠れば、石油保有国への依存を免れることはできません。

一方的に依存するということは、外交的にその国のいいなりになることと等しいと思うのです。

原発を支持するわけではありませんが、石油に頼らないエネルギーは日本に必要だと主張します。どう思いますか?

長文失礼しました
2. Posted by ゆり   2011年06月19日 23:15
5 とても勉強になりましたv(^o^)といいつつあまり理解してない部分も多々ありますが、ためになりました★
3. Posted by 名無し   2011年07月03日 22:05
石油メジャーがわざわざ高コストをかけて
深海油田を掘りながらも、しかも失敗したりしながら
埋蔵量と生産量が増えていかない
現実を説明出来ていません。
4. Posted by そふたん   2011年07月04日 21:30
> 石油メジャーがわざわざ高コストをかけて
> 深海油田を掘りながらも、しかも失敗したりしながら
> 埋蔵量と生産量が増えていかない
> 現実を説明出来ていません。

失敗している理由については何とも言えませんが、40年で無くなるという割には危機感は感じないですし、失敗しているという情報を流しているだけなのかもしれないですよね。

また、ロシアは東日本大震災後、真っ先に日本への石油の供給(但し、当然有料)について言及しました。何よりもロシアには昔から石油無限説、そして他の産油国よりも掘削技術が高いからこそ、と想定すれば説明できていないところも十分補間できると考えております。

再生可能エネルギーについてのテーマの中で幾つかそういった点も補足しておりますので、是非ご覧いただければと考えております。
5. Posted by 名無し   2011年09月01日 18:08
ピークオイルの肝はなくなるのではなく供給が追いつかなくなくるのです。
原油が枯渇するのではなく、低コスト、低EPRのエネルギーが減るのです。
無機質であれ供給を超えるエネルギー需要が石油の高騰をもたらします。それに高い技術があればロシアは西側資本なんか受け入れないでしょう。今回のエクソンの提携も必要なかったはずです。
破滅的な展開は予想しませんが、資源価格が高止まりする理由は十分にあると思います。

それにタールサンドを専門に扱う上場企業がアメリカやカナダにいくつかありますが、大儲けというほどに儲かってはいません。実用的な技術があればこれらの企業は破竹の勢いで成長していくはずです。現状はそこそこ儲かっている程度です。採掘にさいして深刻な環境汚染も指摘されています。
そしてここでブレイクスルーがあるならピークオイルは杞憂となります。
6. Posted by 名無しさん   2013年07月25日 13:07
埋蔵量と言われているのはその時点の技術で経済的に採取できる
「可採埋蔵量」のことではないでしょうか?

つまり過去から現代へ移るにあたって掘削技術も進歩しているため
結果的に利用できる石油の量は増えても減ってもいません
もちろん価格維持の為に産出量を制限したり、可採量を少なく
発表することはされていると思います

ただその話と石油が無限に存在する、日本が原子力発電を使う
という話を一緒にしてしまうのは流石にちょっと無理があるのではないでしょうか?

例え無限に存在しても一部地域からしか経済的に採取できない
といった場合には価格の維持は仕方のないことだと言えますし
そのことと日本が原子力発電を使うことに因果関係があるとは言えません
無限に採れるんだから安くしろっていうのは今の時代に通るとは思いませんので

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