SRAMはチップセレクトをdisableすることで低消費電力モードに移行し、主電源を切ってもCR2032などのバッテリの電力でメモリの内容を保護することができる。ただしバッテリバックアップや主電源駆動の切換時には誤ったデータを書き込まないようにチップセレクト(またはライトイネーブル)を制御しなければならない。
・いちばん簡単なのは専用のICを使うこと:
・資料
バックアップ電源切換回路が面倒くさいんです。 (日清紡マイクロデバイス株式会社)
・作例
ライトプロテクトのスイッチあり。*CSをプルアップしているのは現在では非推奨の方法。
スーパーファミコンのカートリッジ
セーブデータを保存できるスーファミのゲームカートリッジはバッテリバックアップのできるSRAMが載っている。SRAMのチップセレクトは主電源が落ちたら切り離されるよう以下のような回路がついていた。今だとNMOS FETが使えそう。
ツェナーダイオードで監視する電圧以下になったらSRAMに対する*OE、*WEを抑止。この構成の回路はおそらくPASOPIAのPAC1 4KRAMカートリッジも同じと思われる。
さて自分で作るときにはどうするか。
・MAX691 → 簡単確実だが高価格
・ツェナー+NPN+PNP → 部品点数多し
・スーファミ方式 → 未評価、高速なアクセスのとき大丈夫か
システムリセット用 Monolithic IC PST600
とスーファミ方式の組み合わせはどうか。監視電圧以下になったら*CSを遮断。ただPST600は流通在庫のみのような感じ。PST600+HCMOSゲートで遮断でもよさそう。