まごころせいじつ堂

浜町庄金 研究開発  マイコンで遊んでばっかりで

LANケーブルを使ったVGAエクステンダーの結線

 シュリンクDsub15ピンのVGAをRJ45に変換しLANケーブルで延長できるアダプタがある。ペアで1000円程度。太いVGAケーブルの代わりに取り回しのよいLANケーブルが使えると便利だがこの配線は一般的なものだろうか?
2022-09-02 00.26.14

 このようにRJ45コネクタの向きが反対になっているが、手持ちの液晶ディスプレイとPC本体を接続したところ表示できたので結線は同じみたい。
2022-09-02 00.26.25


 結線を調べてみた。R,G,B各色の信号と対応するGNDは、LANケーブルでペアになるよう考慮されているようだ。

スクリーンショット 2022-09-02 1.01.32

 別のVGA延長用コネクタも調べてみたが同じ結線だった。なおこのタイプはフレームとR,G,Bの各GNDが接続されていた。
2022-09-02 00.28.00

2022-09-02 00.28.15

 単純にVGAとRJ45を結線しただけのものは別メーカー品でも互換性がありそう。VGA信号をRJ45に割り当てるのが一番最初にどこで使われたかは探しきれていない。







SMC-777(カラーパレットSMI-733) VGA変換時のノイズ問題 解決

前々回はこちら

 SMC-777Cが内蔵しているカラーパレットボードSMI-733の調査結果はつぎのとおり。

 ノイズ対策のためにやってみたのは:
・Trのベース側にフェライトビーズ挿入
・カラーパレットボードのハンダ面をアルミテープでシールド
・GND強化 本体電源シャーシとカラーパレットボードのGNDを接続

 いずれも効果なしで黒い色の部分がうっすらと白く浮き、ドットクロック(16MHz)に同期したノイズが乗る。

 やっとDAコンバータまわりの回路を起こせたのでよく眺めていると、4入力NANDオープンコレクタ出力のALS22が気になる。これは取ってつけたような部分で入力がすべてOFF(値は0000で反転しているので"HHHH")だと強制的にGNDに落として色を黒にする回路だが、当初から疑っててソケット化はしていた。ただしLS22に交換してみたが変化がなくそのままにしていた。

 あらためて回路図。

SMI733DAC

 トランジスタの入力であるベース側をALS22は強制的にGNDにしている。ここをGNDにしてもなんかエミッタ側に出てしまってるのではないか?ということでテストクリップを使いまずベース側をGNDに落として確認した。
2022-08-26 21.59.12

 BASICからカラーパレットをON/OFFしてみる。カラーパレットONではGNDに落とした色は黒になるはずである。結果は変わらず黒の部分が白く浮く。次にクリップをTrのエミッタ側に接続する。カラーパレットボードの出力を直接GNDに落とすことになる。これで白浮きはでなくなった。

 対策としてソケット化したALS22の出力端子をピン上げし、それぞれのTrのベースからエミッタに接続を変える。
2022-08-26 22.38.09

R:2Cの位置にあるALS22のピン6を上げてQ1のエミッタに、
G:2Cの位置にあるALS22のピン8を上げてQ2のエミッタに、
B:5Bの位置にあるALS22のピン6を上げてQ3のエミッタに接続。

2022-08-26 22.37.57

 元通りに搭載して確認。
2022-08-26 22.56.56


確認のためのプログラムはつぎのとおり。ビープ音1回で内蔵カラー(カラーパレット無効)、ビープ音2回でカラーパレットボード有効。これらの切り替えで画面に変化がなければOK。
100 WIPE
110 GMODE 1
120 CURSOR OFF
130 '
140 FOR Y=0 TO 15
150 BOXF(0,Y*8)-(319,Y*8+7),Y
160 NEXT Y
170 FOR W=0 TO 3000:NEXT W
180 BEEP
190 OUT &H51,6
200 OUT &H51,7
210 FOR W=0 TO 3000:NEXT W
220 BEEP:BEEP
230 OUT &H51,&H16
240 OUT &H51,&H17
250 GOTO 170

2022-08-26 22.06.34


 今回はALS22をソケット化したので、同じようにすると改造が大変かもしれない。パターンカットならばもう少し簡単にできる。まだ実施してないが以下の方法で可能。

(1)2Cの位置にあるALS22ははんだ面でパターンカット可能。カット後、配線すればいい。
(2)5BのいちにあるALS22はTr(Q3)に近くカット困難。空きユニットがあるのですべての入力をパラに配線したあとピン8の出力をQ3のエミッタに接続。

 ここまで書いて思いついたがALS22を1個追加して2Cの位置に親亀子亀方式で載せたら(1)のパターンカットいらなくなるね。ベース側をGNDに落とすのと被ってもかまわないのでそうしましょう。


 しかし長かった。去年の11月ぐらいから原因がわからず悩んでいた。なぜSMC-777Cが現役の時代に表面化しなかったのだろうか?当時は液晶ディスプレイでなくブラウン管のディスプレイ、ブラウン管の方が液晶ディスプレイとくらべ映像信号の変化に対して鈍ければこのノイズは観測できなかったのかもしれない。


追記:LTspiceによる出力段の簡単な確認。Q1はパレットボード上のPNPトランジスタ。このエミッタがSMC-777本体側の映像出力用NPNトランジスタ Q1のベースに繋がっている。
74ALS22の"L"出力はtyp 0.35VなのでQ1のベースに0.35Vを与え、アナログ映像出力(R4の上)を観測すると70mV。これはVGAのアナログ映像信号が0~0.7Vなので10%に相当する。これがおそらく白浮きに見える。
SMI733SIML-70mV

 これはALS22の出力をQ1のエミッタ(=Q2のベース)に接続したものでアナログ映像出力は0Vになった。
SMI733SIML-00mV

twitterでのskyriver(@wcinp)さんとのやりとりでだいぶ明確になりました。ありがとうございます。




 やっとこれで安心して地球を防衛することができる…明日着荷予定

【PS4】地球防衛軍6
D3PUBLISHER
2022-08-25



SMC-777用カラーパレットボードSMI-733の調査(2) DAC

 SMI-733調査の続き。前回はカラーパレットの対応を格納するSRAM 74S189の書き込みパスまで。

 カラーパレットによる色の変換はドットごとに変化するR,G,B,X 4bitの信号をSRAM 74S189 3個のアドレスに与えてR,G,Bそれぞれ4bitの情報を取り出す。これをDA変換してアナログRGBの信号を生成する。
 SRAM 73S189のデータ出力は反転することに注意。これをドットクロック(16MHz)のタイミングでいったんFF LS378で受ける。

SMI733DAC
 4つのオープンコレクタ7406で2K2/4K3/9K1/18Kを使って階調を作る。これはSMC-70のモノクロ出力回路とそっくり。MSBは1KΩでプルアップしているが、その他3bitは他のポイント(O123PU)でプルアップしている。なぜこのようにプルアップのポイントを分けているかは理解できていない。
 ALS22によりR,G,B,Xがすべて0の場合は強制的に0Vにしている。これらの信号をPNPタイプのトランジスタで受けてエミッタフォロワで出力。この回路がO123PU生成部を除いてR,G,Bの3セット分ある。

 やっと回路が起こせたのでノイズ問題の調査を再開する。

まごころせいじつ堂のお店約一周年

 boothにまごころせいじつ堂としてレトロPC向けの周辺機器を配布・販売するようになって一年が経ちました。ちょっと振り返り。

動機
 1980年代を中心に多くの人がゲームを遊んだりプログラミングを学んだりしたレトロPC。ネットオークションでも多数取引されているくらい人気だけど動かそうとすると色々苦労する。ほとんどは付属品が何かしら欠品しており、セパレート型のキーボードやソフトウェア媒体、FM-11のDIPスイッチのふたなど本体から外せるものはだいたいなくなっている。このへんを補い、遊べるようにするための周辺を提供しようと思ったのがひとつ。
 レトロPCは回路図が公開されているものが多い。それらを眺めていると色々思いつく。現代の部品を使えば大容量のSRAM1個で置き換えられたり論理回路もGALを使えば素子数も減らせる。その思いつきが役に立ちそうなら同好の士に使ってもらいたい、というのもある。
 でもまあなんといっても一番の動機は作ったものを配布するという同人活動をやってみたいというのがおおきいかな。これに関しては技術書展などで活躍されている@reona396さんとtwitterのスペースで話す機会があって、色々相談したりしてやる気を後押ししてもらった。ありがとうございます。

方針
 ターゲットはレトロPCのなかでもマイナーな機種である。シリーズが続いて数も出たNEC PC,富士通FM,SHARP MZ/X1,各社MSX以外が当てはまる。おそらくそれらの周辺を作ってもせいぜい10セットぐらいしか売れなさそうだし、その予想はだいたい当たってた。
 配布・販売をどうするか。前述のとおり単独では動かず数が出ないのはわかっているので委託販売は無理そうだ。boothのような同人活動をサポートするサイトもいくつかある。ヤフオクやメルカリ経由で販売されている方もいる。ただ、ネットオークションを使うと自分の家で使わなくなった箪笥やミシンを出すときに製品と不用品が混じってしまうようでどうもよろしくない。店としての統一性からboothを利用させてもらうことにした。
 実際に出してみたところ、FM11RAM(キット)についてはBEEP様から声をかけていただき、FM11RAM(1MB)キットとして秋葉原の店舗でも扱ってもらえることになった。ありがたいことです。

配布形態
 プリント基板を使ったものなので完成品・キット・基板のみの配布が可能。通電確認だけで正常に動くかどうか不確かなレトロPCで、画面出力など基本的な動作確認にかかわるものは完成品とした。キットは電子工作が得意な人向け、基板のみは部品集めもできる人向け。なおプリント基板はたまにスルーホール穴がメッキで埋まっていることがあって見落としがち。
 数量は100mm×100mmまでの基板が5枚か10枚で安価にできるので売上予想約10セットに程よく合っている。自分のところで製造するのはけっこう大変なので、完成品が捌けたらキットまたは基板のみの配布とするのがよいのかもしれない。もしくは、そういちどきには注文はこなくなるはずなので受注後製造でもいいかも。

販売価格
 いちばん悩ましいところだと思います。せっかく入手したレトロPCより高くついたら本末転倒なのでできるだけ安価にしたい。聞いたところによると製造原価は販売価格の1〜3割にするそうですが次のように考えてみました。
 設計/試作/評価は時間がかかるとこだが同人誌の値段が500円程度なら基板1枚でそのくらいにしてみたらちょうどいいんじゃないだろうか。基板の面積もあるが300~500円くらいで。
 キット・完成品なら部品代が必要。経費としては発送に使うレターパックなどの代金。製造は完成品の場合ははんだ付けなどの工数。あとは袋詰め、検品などにかかる時間。この部分をぐっと割り引いて計算するしかない。しかし厳密に計算するのが面倒なので、近所のラーメン屋が50円単位で値付けしているような感じでエイヤッと決めています。

収支
 で気になる収支は?直近7ヶ月分の支出が20万、収入が10万で10万円の赤字でした。支出には電子工作に関連する書籍代や工具、検討したい部品なども入れているので本当はもっと赤字幅は小さいと信じたい。
 しかしですよ、月1万4千円の出費でいろんなものを作って研究開発ができて技術的な知見を得、一部の製品は販売して必要な方に喜んでいただけると考えればやってみてよかったんじゃなかろうか。
 まあこの支出とは別で新たなレトロPCを落札してお迎えしているのでダメダメかもしらんですな。

 ということで振り返ってみました。購入してくださった皆さんに感謝します。今後も電子工作とレトロPC向けの色々なもの製作は続けていきますのでよろしくお願いいたします。


SMC-777 VGA変換時のノイズ問題 続


 SMC-777Cをシステムディスクから起動したときの画面はノイズがないが、BASICを選択しBASICに制御が移ったらノイズが発生する。どうやらBASIC側でカラーパレットボードの存在を確認したらenableにするらしい。
 ということでBASIC側から制御してカラーパレットを有効/無効にしてどう変わるか確認してみる。
 OUT &H51,6:OUT &H51,7でキャラクタ画面とグラフィック画面それぞれに対するカラーパレットの適用をOFFにする。OUT &H51,&H16:OUT &H51,&H17でカラーパレットをONにする。これによりノイズもOFF/ONと変化することがわかった。さらに絞り込んでOUT &H51,7とOUT &H51,&H17でグラフィック画面に対する設定のみでノイズが観測できることがわかった。なおBASICのWIPEコマンド(画面消去)を実行するとカラーパレットが存在すれば有効化される。
 これらの動作はSMC-777にカラーパレットボードを追加したものでも再現したので個別の問題ではなさそう。

 SMC-777Cの本体からの16色表示信号とカラーパレットボードからのカラー信号はエミッタとコレクタを共有した2つのトランジスタで切り替えている。外への出力はエミッタフォロワ。出力したい信号の反対側のベースを7405(オープンコレクタ)により強制的にGNDレベルに落として抑止している。
2022-08-08 02.36.26

 この信号の切り替えはIC60のLS74で行っている。このFFのCLKは4φ(16MHz)。
 カラーパレットボードが実装されていてdisableにされている状態では本体からのカラー信号が有効でカラーパレットボード側の信号がGNDに落とされている。このときノイズは出ない。

2022-08-08 02.46.32

 IC60(LS74 UNIT-1)のQ出力が"L"のとき、本体カラー有効。Q="H"のときカラーパレット側有効。

・カラーパレットボードが存在しないとき(*CPON="H")、常にQ="L"。
・カラーパレットボードが存在するとき(*CPON="L")は*BLANK="L"のときに強制的にQ="L"。その他"H"。

CRCPはキャラクタ表示に対するカラーパレットが有効なことを示す信号(OUT &H51,&H16)。
GRCPはグラフィック表示に対するカラーパレットが有効なことを示す信号(OUT &H51,&H17)。
C/*Gは現在表示中のドットがキャラクタかグラフィックかを示す信号。キャラクタ画面はグラフィック画面の手前で、キャラクタ文字のフォントがある位置で"H"、透過部分で"L"となる。

カラーパレット側が有効になるのは:
・CRCP="H"でC/*G="H"のときにD="H"が与えられCLK後にQ="H"。
・GRCP="H"でC/*G="L"のときにD="H"が与えられCLK後にQ="H"。

・カラーパレット側切替時に本体カラー側が落としきれてないんじゃないかなとIC106 7405(カラー信号をGNDに落とす役割)に重ねて74HC05を置いてみたが変わらず。

・カラーパレットと本体ボードを接続するケーブルCN3-CN1をシールドしてみたが変わらず。
・カラーパレットに供給される4φにダンピング抵抗47Ωを挿入してみたが変わらず。

 う〜ん、カラーパレットボードからの信号にすでにノイズが乗っているのかなあ。続く。

SMC-777用カラーパレットボードSMI-733の調査(1)

 SMC-777ではオプション、SMC-777Cでは内蔵の4096色中16色を表示するカラーパレットボードSMI-733。
2022-07-29 19.39.56

 左側面の10ピンコネクタ。SMC-777本体はCN3、このボードではCN1。
*CPONはカラーパレットボードの存在を示す信号で、この信号が有効だと内部のアナログカラー生成部分をこのボードと置き換える。CPS,*CPWPはカスタムチップCX20121からの出力でカラーパレットに色情報をCPUから書き込むための信号。X,R,G,Bは16色のパレット信号で、これをカラーパレットボード内で変換しCPR,CPG,CPB信号として出力する。
スクリーンショット 2022-07-31 3.56.41

 手前から出ている15本の配線はJ1。SMC-777本体のCN9とは逆順に接続されている。電源、16MHzのクロックと設定に最低限必要なアドレス、データ信号。
スクリーンショット 2022-07-31 3.57.04

 カラーパレットの設定はI/Oポート52H。Z80の仕様により値と同時にBレジスタの内容も使用する。

regB : 0 0 AD1 AD0 BD3 BD2 BD1 BD0
data : CD3 CD2 CD1 CD0 0 0 0 0

BD[3:0] 設定するカラーパレットの番号 0~15
AD[1:0] CD[3:0]で指定する明るさを書き込む色の指定 R=00,G=01,B=10
CD[3:0] 色の明るさ4bit 16段階

これにより16個のカラーパレットそれぞれに対してR,G,B 4bitの明るさ=12bit 4096色を設定する。


 部品配置。RB1~5は集合抵抗。基板に水平に配置する余地がなかった模様。SN74S189Nは16x4bitのSRAMで3個使うことでR,G,Bに対応する色情報を設定する。データの入出力が分離しており、データ入力側はSN74S158N,SN74LS139Nを通してCPUからの設定値が書き込まれる。その他の部品はD/Aコンバータを構成している。
スクリーンショット 2022-07-31 3.56.18

 3個のSRAMの*CSはGND接続で常に選択状態。アドレス4本、データ入力4本はそれぞれ共通。
LS139はCN9からのAD1,AD0をデコードし、CN3からの*CPWPをG端子に入れている。R,G,Bに対応するS189の*WEをセレクト。
S158はSRAMへのアドレス切り替え。CPS="H"でCPUからの書き込み時アドレスBD[3:0]を、CPS="L"でCN3からのパレット信号XRGBを選択。通常はCPS="L"。切り替えに同期信号などを考慮していないためパレット設定時にちらつきが発生する。S158は157の出力反転タイプだがどっちでもいいみたい。
SRAM_A[3:0] = CPS ? BD[3:0] : {X,R,G,B} ;

SRAMのデータ入力はデータバスのCD[3:0]直結。

 DAC調査につづく。

SMC-777 VGA変換時のノイズ問題

 SMC-777用VGA変換アダプタの試作から改版を重ねて第5版。フットプリントのミスなど修正したが残る問題は15kHz対応の液晶モニタに接続したときの画面ノイズ。黒画面だと縦に8本、うっすらとノイズが乗る。GBS8200にCSYNCを与えた状態で表示するとノイズは出ない。また、SMC-70でも出ない。
 基板の改版で同期信号にノイズフィルタを入れたり色々実験してみたが現象は変わらず。で、第5版ではディスプレイ側と本体側のGNDを分離してみた。どこか一点でGNDを取ればいいのではというもくろみ。

SMC777VGAV01L05a-pcb

2022-07-29 18.52.40

 GNDが共通でないので全体が白っぽく浮いてますね。
2022-07-29 17.19.10

 このようにディスプレイ側と本体側GNDをブリッジ。
2022-07-29 17.29.11

 このような縦方向のノイズは変わらず。
2022-07-29 18.50.18

 さてどうしたものかと悩んでいたらとつぜんSMC-777Cのスペースキーが利かなくなった。分解してサンハヤトのニューリレークリーナーで洗浄して復活させやれやれと元に戻していたら基板上のカラーパレットボードに気付く。ひょっとして、とカラーパレットボードへの配線を外してみたらノイズがなくなった。これはカラーパレットのないSMC-70ではノイズが見られないという現象と一致する。
2022-07-29 18.46.59

 カラーパレットボードには2つのケーブルが接続してある。左側面が映像信号のミックス(CN3)、手前がおそらくI/Oでの設定(CN9)。

 カラーパレットボード
2022-07-29 19.39.56

 トランジスタのエミッタ側にビーズがありますね。おそらくエミッタフォロワ。わざわざ入れてあるということは(そのままでは見過ごせないので)ノイズ対策をやってるということです。
2022-07-29 22.22.01

 さて原因はカラーパレットボードにあるということがわかった。

整理すると:
・*HSYNC、*VSYNCを使った15kHz対応ディスプレイ接続でノイズが見られ、CSYNC接続のGBS8200経由での表示ではノイズはない。RGB21P変換ケーブルではCSYNCを使うがこれでもノイズは見られない。

→TOWNSモニタのようなCSYNCで同期をとる15kHz対応ディスプレイでの表示確認
→RGBHVを使った変換ケーブルを作り、ノイズが観測できることを確認

・ノイズ対策はこの外付けのVGA変換基板では対応できない。カラーパレットボードまたは本体での対処が必要。

→回路図おこし
→パスコンをたっぷり入れてみる
→基板をシールド

 当時、カラーパレットを搭載したSMC-777Cは専用モニタまたはRGB21P接続での表示がほとんどで、*HSYNC,*VSYNCで同期するアナログ表示のディスプレイはほとんどなかったと考えられる。このためカラーパレット使用時の画面ノイズ発生は認識されていなかったのではと思われます。

 ということでカラーパレットボードの回路を調べることにします。




SORDm5にMSXジョイスティックを接続する

 ぴゅう太用MSXジョイスティックアダプタと同じようにSORD m5用のMSXジョイスティックアダプタを作ってみた。
 SORD m5のジョイパッド端子はmini-DIN 6ピンでL,Rの2つがある。上下左右とトリガ2つの6入力だが、これらはキーボードマトリックスの一部で2x4の構成になっている。MSXのコモン端子1つ、上下左右トリガ2つの構成はそのままでは接続できない。また、GNDも出ていない。そこでフォトカプラを使用し、MSXジョイスティックのボタンに対応する6箇所のキーをONにするような回路を考えてみた。フォトカプラのLED用に電源が別途必要になる。

SORDm5JOYV03-sch


SORDm5JOYV03-pcb

 フォトカプラは秋月電子で1個20円のPS817を使用したが今見たらもっと安いUPC817CGがあるな。
フォトカプラのLEDはCR2032のコイン電池(3V)で駆動、電流制限抵抗は集合抵抗。4.7kΩではジョイスティックの入力取りこぼしが頻繁にあった。2.2kΩで問題なし。

2022-07-22 19.08.03

 電源となるCR2032の電池ホルダは裏側から取り付ける。CR2032は220mAhとのことなので、フォトカプラ1つあたり1mAとしてざっと寿命を考えてみる。同時にオンになるフォトカプラは最大4個(トリガ2つとスティック斜め)。パイロットランプのLEDも1mAとして、220÷5=44時間。たまに遊ぶゲーム用途としては妥当じゃないですかね。
 電源は電池の他に外部入力端子を用意している。2つのジョイスティックアダプタのうち片方はこれに接続して電池を省略できる。

2022-07-22 19.08.19

 さて、悩んだのがmini DIN 6Pの接続をどうするか、だった。コネクタはあるけどはんだ付けがたいへん。完成品の配布に関しては製作の工数をある程度まけているけど、これは難しい。

2022-07-25 21.57.04

 mini-DINコネクタを搭載できるようにしているが、mini-DIN 6P オスーオス ケーブルの入手が難しい。Aliexpressで探したがPS/2ケーブルのスプリッタ(キーボード/マウス)やDIN5P変換ケーブルしか見つからなかった。なぜかAmazonにはあった。

2022-07-22 19.06.52




 ということで配布に関してはケーブルの問題に悩みつつ基板のみとするかもしれません。


***

 さてここからは開発の紆余曲折コーナーです。

 当初は無電源でMSXジョイスティックをキーマトリクスの一部に組み込めないか考えてました。フォトカプラでオンオフ→フォトカプラのLED部分がオンオフできれば動くんじゃ?ということでキースキャンの駆動部(オープンコレクタ)からGND、受け側のプルアップ2.2kΩ〜5Vで電源が取れそうということで色々LTSpiceをこねくり回していました。

SORDM5JOY-PNPNPN

 理屈の上では動くんですよ。ただし電源をキーマトリクスからもらった時点でそこに電流が流れ、導通状態になりキーが常にONになったような挙動になってしまう。永久機関は作れなかった。

 基板まで作ってしまいバカの極み。まあトランジスタの勉強になったからいいか。

2022-07-26 00.11.55


27512on2532 V01L02 ROM変換基板

 試作したROM 2532-27512変換基板を改版しました。

試作V01L01からV01L02の修正点:
・スリム化
・2532のVppをVddに接続する端子を追加。これにより2732~27512に対応したROMライタなどで2532の読み出しが可能。
2022-06-26 22.33.01

2022-06-26 22.32.38

回路図
2532-27512-sch

2532-27512-pcb

部品表:
・28ピンICソケット 中央に桟がないタイプ https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-06740/
・24ピン連結ソケット または12ピン1列連結ソケットx2 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-01758/
・スライドスイッチ x4(任意) https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-12723/

 はんだ付けは両面から行うためやや面倒です。まずICソケットをはんだ付けし、次に連結ソケットをはんだ付けするとうまくいきます。

 2532 ROMを読み出す用途にも使用できます。この場合はVpp-Vddをショートし、24ピンICソケットと28ピン連結ソケットを使用してください。
2022-06-26 22.33.24

 boothにて配布予定です。
→販売開始しました。2532-27512変換基板セット2枚

SORDm5C V01L02 SORD m5用ROM/RAMカートリッジ

 前回作ったSORDm5用ROM/RAMカートリッジの不具合を修正しV01L02としました。この基板は主にBASIC-IやBASIC-Gでのフリーエリア拡張を目的としています。ROMイメージについては自力でご用意ください。

V01L02
2022-06-15 16.41.11

仕様:
・ROMカートリッジの8Kイメージを8つ、または16Kイメージを4つ格納可能
・$8000~$FFFFに32KのRAMを拡張可能

ROMイメージ切り替え方法:
 64Kバイトの27C512を4分割し16KバイトのイメージをSORD m5の$2000~$5FFFに割り当てる。この切替はDIP SWの[14][15]で行う。これらは27C512のアドレスA14,A15に対応し、ONで"0"、OFFで"1"となる。
 8KバイトROMカートリッジのイメージは16Kバイトイメージの先頭部分を使用するが、DIP SWの[13R]をオンにすれば上位8Kバイトと下位8Kバイトを入れ替える。これにより最大8Kバイトのイメージを8つ格納できる。

回路図:
SORDm5CV01L02-sch

V01L02
SORDm5CV01L02-pcb

部品表:
U1 27C512用28ピンICソケット
U2 62256タイプ 32KバイトSRAM (28ピンICソケット)
U3 74LS86 または74HC86 (14ピンICソケット)
SW1 3P-DIPSW (4Pも可)
R1~R3 10KΩ (または集合抵抗RN4 10K)
C1 3.3uF16V 電解コンデンサ (3.3uF~10uF,16V~50V程度)
C2,C3 0.1uF 積層セラミックコンデンサ

C4... 未使用(*OEディレイ用470pF)
SW2... 未使用(リセットボタン)

※部品実装前にカードエッジの挿入する部分の角をヤスリなどで丸める(カードスロット端子保護のため)

V01L02の問題点:
SORD m5のネジ止め式カートリッジケースに収める場合はカードエッジ部分が0.5mmほどずれておりケースかカードエッジ側面を削る必要あり。

V01L03:回路図は変更なし。
・カードエッジ側面を削らなくてもケースにはいるようになった
・リセットスイッチを変更
2022-06-26 17.56.19


boothにて配布予定です。
→販売開始しました。SORD m5用ROM/RAMカートリッジ基板

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