まごころせいじつ堂

浜町庄金 研究開発  マイコンで遊んでばっかりで

SONY BDレコーダー BDZ-ZW2800 録画データ視聴できず(2回め)

 半年ぶり2回め、SONYのBDレコーダー BDZ-ZW2800で録画したデータが吹っ飛んだ。

このあと2023/1/22に録画データにアクセスできなくなり初期化している。Yahoo!知恵袋の以下の現象に似ている。


2023/6/20 に12話の番組をディスクに書き出そうとしたところ、11話だけ見つからなかった。録画ミスかなと思いつつ11話以外を書き出したあと、レコーダー本体にある番組を削除しようとしてもできない。以下のようなメッセージが出る。他の録画した番組も同様でサムネイルも出ない。
2023-06-21 18.28.55

 気になる前兆はあった。録画タイトルに作った覚えのない空のプレイリストが4つできていた。現在は24に増えている。
2023-06-21 18.32.39

 録画した番組は再生不可、ダビング不可、削除不可。削除/編集操作でタイトル管理のタイトル名変更とサムネイル設定ができない。未視聴設定はできる。
 これらは番組名などのインデックスは存在するが動画データの実態への参照が失われているように思える。BDレコーダーの主電源を抜いて一時間ほど放置し確認してみたがやはり変わらなかった。
 なお録画とその番組の書き出し、視聴、削除は可能。ただし残り容量内でのみ。
2023-06-21 18.31.55

 特別な操作をしたかどうか思い出してみた。
・ドラマ『波よ聞いてくれ』全8話のディスク書き出しに8時間見積もりの圧縮を行う。ただし"空のプレイリスト"はすでに出来ていた。
・PC TV Plusより番組をBDレコーダー本体にアップロード
・PS4 torneからのBDレコーダー内番組の視聴と削除

 私の環境ではBDレコーダーからの直接視聴以外にPS4 torneとPC TV Plusからネットワーク経由でアクセスしている。PC TV Plusは出来が悪く、一定時間を置いて再起動を勝手に行っている。おそらくこの組み合わせでのユーザー数は少なくBDレコーダー側のデータが破壊される現象は絞り込めていないのではなかろうか。
 私見だが品質としては 家電品としてのBDレコーダー > PS4 torne > ソフトウェアとしてのPC TV Plus と思っている。

 対策として、今後はネットワーク経由でのアクセスを制限してみる。具体的にはPC TV Plusからの録画予約/視聴/削除/アップロードをやめる。PC TV Plusからの番組名などのアクセスもやめたいので機器登録を外して運用する。(これでPC TV Plusの再起動がなくなれば……)
 PS4 torneからの視聴/削除/録画予約は継続する。これらを禁止すると不便だし、そもそもソニー製のレコーダーを使う理由がなくなる。これでもし半年後に不具合が出るようなら当家に代々伝わる手斧で真っ二つにしてメーカーに送り返すことにする。


(最終話を直前に)失った番組一覧:
・進撃の巨人 特別総集編
・TIGER & BUNNY 2
・スキップとローファー
・私の百合はお仕事です!
・トニカクカワイイ(シーズン2)
・鬼滅の刃 刀鍛冶の里編
・異世界ワンターンキル姉さん
・Dr.STONE
・日曜アニメ劇場
・映画 多数
・ドキュメンタリー 多数
※タモリ倶楽部の最終回までの5回分を失ったのが痛い

追記:出荷時状態に初期化してもHDD容量が削られたまま。番組予約の情報も残っているので本当の意味での工場出荷状態ではないみたいだ。
2023-06-21 21.58.11


追記:その後修理に出してHDD交換対応。注意書きが同梱されていて、電源プラグを抜く前には設定でスタンバイモードを[瞬間起動]以外にしとけとのこと。どうやら[瞬間起動]は常に動いているパソコンのようなもので、この状態で電源プラグを抜くとHDDによろしくないのだろう。どこに書いてあったよそれ。
ネットワーク連携はtorneのみ、録画予約と視聴のみにし、PC TV Plusは連携しないことにした。BDは追記可能だしPCのHDDとレコーダーのHDD間で転送せんでもよいだろう。


AV40SXVGA FM77AV40SX用VGAアダプタ

 FM77AV40SX用のアナログRGB端子をVGA端子に変換するアダプタを作りました。

2023-06-10 23.20.18

 FM77AV40SXにはコンポジットビデオ出力端子があるのでとりあえずの表示はできますが、アナログRGB端子はDsub25ピンオスの独自ピンアサインで一般的なディスプレイに接続するには何かしらの変換が必要となります。そこで今まで作ったSMC777VGAやTOWNSRGBSなどと同じように変換基板を製作しました。

回路図
AV40SXVGAV01L02-sch

AV40SXVGAV01L02-pcb

部品表:
J1 Dsub25メス 基板取付型コネクタ https://akizukidenshi.com/catalog/g/gC-17662/
J2 シュリンクDsub15メスコネクタ
SW1 SW_DPDTx2 https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-02627/
U1 74HC86
R1 330Ω 1/6W
C1 0.1uF 50V

FM77AV40SXのアナログRGB端子のピンアサインは以下を参考にしています:


2023-06-10 18.53.15

 通常のVGA液晶ディスプレイに接続するときはスライドスイッチを~HSYNC側に、スキャンコンバータGBS8200に接続するときはCSYNC側に設定します。
 FM77AV40SXはフロントにある200/400ライン切り替えスイッチで水平同期周波数15kHz/24kHzを切り替えます。それぞれの水平同期周波数に対応したVGAディスプレイが必要です。
 200ラインモードでは背面にあるスライドスイッチをインタレース以外に設定します。
2023-06-10 18.54.19

 さて試作V01L01ではアナログRGB端子にあるビデオ入出力も3.5mm4極ジャックで取り出してみましたが、本体側にRCA端子があることとビデオ入力はソフトがないと試せないこと、またピン5/ピン18のコンポジット入力/出力はさきほどの参考資料では入出力が逆で不明だったので省略。(まあ観測すればわかるかも) 複合同期信号(CSYNC)についてもこれらの端子はコンポジット信号なのかCSYNCそのものなのか不明でスキャンコンバータGBS8200用に使えるかどうかもわからなかったので74HC86+330Ωで~HSYNCと~VSYNCから生成。電源はピン21から拝借。ここはAV Control用の信号なのであまり電力はあてにできないがHC86 1個ならまあよかろうということで。
 スキャンコンバータGBS8200使用時は予想どおり~HSYNC/~VSYNC出力では表示できず~HSYNC端子にCSYNC信号を与えることで表示OK。ただ、Aliexpressで購入できる15kHz対応の GIVIFENI 9.7インチ高精細モニター ではなぜかCSYNC出力でも表示できた。


boothにて販売します。どうぞよろしく → AV40SXVGA FM77AV40SXのアナログRGBをVGAに変換

OMTPCTIA 4極3.5mmジャックの変換基板

 3.5mmの4極あるプラグはGND、左右音声に加えて映像信号またはマイク信号を割り当てているものがあるがそのピンアサインはまちまちである。これらを相互変換する基板を作った。

IMG_20230609_190313

☆3.5mmピンプラグについて
 2極のモノラルプラグは先端がTip、胴体部分がSleeveとなり通常はTipが信号、SleeveがGNDに割り当てられる。3極のプラグは先端がTip、途中がRing、胴体部分がSleeveでTRSプラグとも呼ばれる。これをオーディオ用に使う場合はTipがL(左音声)、RingがR(右音声)、SleeveがGNDに割り当てられる。


 4極のプラグは先端からTip、Ring1、Ring2、SleeveとなりTRRSプラグとも呼ばれる。音声+その他の信号(映像やマイクなど)として使われるが、そのピンアサインは機器によってまちまちになっている。


 代表的なピンアサインはOMTP、CTIA、ビデオ機器などでよく使われるCamcoder AV。それぞれに業界団体があり全体で統一とはならなかった。

Camcoder AV - デファクト的なもの?携帯電話よりもVTR接続の需要は先にあった。

それぞれのピンアサインはTip,R1,R2,Sleeveの順に次のとおり。
OMTP - L R V G
CTIA - L R G V
Camcoder AV - L V G R



☆変換基板の製作

回路図
OMTPCTIAV01L02-sch

OMTPCTIAV01L02-pcb

部品表:(すべて秋月電子で購入)
(J7,J8は必要に応じて)

設計データ一式: https://github.com/houmei/OMTPCPIA

注意点として、秋月電子の白RCAジャックは他の色のRCAジャックと端子形状が微妙に違います。このためフットプリントを修正。


ケーブル類はこちら:



液晶ディスプレイの修理

 朝起きたら液晶ディスプレイが真っ暗になっていた。五年間ほぼ通電しっぱなしでついに故障したらしく、電源プラグを抜き差ししてみると一瞬画面が映るときがあるがすぐ真っ暗になる。これはバックパネルLEDの故障かもしれない。


 ゲーム機やBDレコーダに接続して使ってる娯楽設備なので困った。終日買い替えについて悩み色々探してたがどうせならと分解してみた。

FxcSkukaQAA1yat

 液晶パネルとケースが一体化して分解は難しそうだったが、回路部分が下部に集中しており底面の5箇所のネジを外すと下半分のカバーが外れる。ここで無理やり力を入れたためプラの爪がたくさん折れた。背面から左のユニットがメインの回路基板、右が電源。電源はACインレットがついている。

 シールドケースを外して電源ユニットを観察。基板はAC100VのHOT側と安定化電源のCOLD側に分かれている。思ったより電源ケーブルは細い。EC105/EC106のコンデンサが膨らんでいる。それぞれ220uF/35V/105℃ L-ESR表記。
FxcSlCCaQAAJlkl

 スイッチング電源だろうからこの電解コンデンサが劣化してバックパネル用LEDの電源が安定せずに一瞬しか出ないので前述の故障となるのでしょう。HDMI信号入力からの画面表示はしているのでメインのロジック部分は基板・電源ともに問題なしと判断。

 たまたま同等のコンデンサを持ってたので交換。
Fxcc05VaEAY95ec

 仮組みしてしばらく動作確認。問題なさそう。
Fxcc1O5aEAIdKB8

 この液晶ディスプレイは購入してすぐに壁掛けにしていたので気付かなかったのだが、本体下部が熱い。常時通電していて熱で部品が劣化したものと思われる。電源ボタンは右背面にあり押しにくいので、オークションで千円程度で入手できるオーディオタイマーに電源を接続することにした。これでこまめにOFFできる。
IMG_20230531_203601

 とりあえず分解してみてよかった。いずれ買い換えなければならないが先延ばしできた。



↓ 解像度はWQHDから落ちるが仕方がないこれにするかなどと悩みましたよ

富士通FMシリーズのキーボード覚え書き

 富士通のパソコンFMシリーズのキーボードに関するメモ。

・キーボードレイアウト

・FM-8 / FM-7 / FM-New7
これらはキーボード一体型。キーを押したときだけキーコードが送出される。キーが離されたときがわからないのでゲームなどに不向きだった。

・FM-77
24ピンアンフェノールコネクタで接続する外部キーボード。FM-7のキーボードのキーマトリクスが外部に出たような構造。

・FM-11
DIN 8ピンコネクタで接続する外部キーボード。シリアル通信(9600bps パリティあり evenかoddかうちょっと忘れた)。INSキーのLEDとBREAKキーは直結。
ピンアサイン ※FM-7/11活用研究より
1 .. *RESETB
2 .. *CLOCK
3 .. *DATA
4 .. *BREAK
5 .. Vcc
6 .. *INS
7 .. NC
8 .. GND

・FM-16β
DIN 8ピンコネクタで接続する外部キーボード。FM-11互換のコードモードとキーを離したときのコードも送出するキーアドレスモードを持つ。コードモードとキーアドレスモードの切り替えはこのキーボード自体に何らかの設定をPC側から送信する。
FM-11のキーボードをFM-16β本体に接続して使うこともできるが、起動時に"R"のキーが入力されたような動作になった。


・FM77AV ※FM-TechKnowより
RJ-9(FM77AV) , RJ-11(AV20/AV40) , Mini Din 4P(EX)。本体へはスキャンコードの送出のみ。INSキーのLEDは本体にある。初代FM77AVのキーボードは赤外線送信機能ありでワイヤレスで使用でき、Nキーロールオーバーにも対応していた。
JIS9bitモード / FM-16β準拠モード / スキャンコードモード を持つ。
JIS9bitモードはFM-7と互換。FM-16β準拠モードはJIS9bitモードに無変換/変換のキーに対応するコードが割り当てられ、FM-16βのコードモードと互換。スキャンコードモードはFM-16βのキーアドレスモードと同じくキーを離したときのコードも送出する。(完全互換かどうかは未確認)
モードの切り替えは本体内のキーボード担当のマイコンの仕事。


・FMR / FM TOWNS / OASYS
相互に互換性あり。


BASICの左辺MID$の動作について

 BASICの文字列関数MID$()は文字列から指定した場所を抜き出して返す関数だけど、左辺に置くことで文字列の特定の位置からの置き換えをすることができる。これはMicrosoft系のBASICにある機能で初期のもの、サブセットと思われるものには実装されていない。書式は

MID$(文字変数名,文字位置,[文字数])=文字式

で、文字変数名の中の文字列について文字位置から文字数分だけ文字式の内容で置き換える。
これについて、文字変数名と同じもので置き換えようとすると結果が異なるものがある。

A$="12345" : MID$(A$,2)=A$

この結果、A$が"11234"になるものと"11111"になるものがある。各機種について検証した結果は @1re1 さんが BASIC言語 MID$ステートメント 実行結果一覧.xlsx - Microsoft Excel Online としてまとめてくださっている。また、MID$の歴史的経緯については ときどきの雑記帳 Re* にて調査されている。

 では実機での挙動からどのような動作をしているのか調べていく。
VARPTR()関数は指定した変数の情報を返す。文字型変数の場合は文字列の長さ(1バイト)、文字列の格納アドレス(2バイト)を保存しているアドレスを返す(格納アドレスのエンディアンはCPUに依存)。以下の実行例ではA$の文字列がMID$実行後に2103番地から32760番地に変化している。かなりアドレスが離れているが、2103番地はBASICのソーステキスト内、32760番地はBASICの変数の領域。
2023-04-19 03.54.44

 ちょっと脱線するがBASICソース中の文字を書き換えることが可能。
2023-04-20 21.58.02

 MID$を実行した後はA$の内容を書き換えた結果が新しい変数の領域に置かれている。これはA$の内容をいったん作業領域にコピーした後で加工し、文字列が置かれている番地を更新しているものと思われる。そうすると動作は以下のとおり。
(1)まずA$の内容を作業領域にコピーし、(2)作業領域に対してMID$(work$,2)=A$相当の書き換えを行い、(3)A$のVARPTRで参照される文字列格納アドレスを作業領域の先頭番地に書き換える。
スクリーンショット 2023-05-11 22.02.48

 Z80や8086での動作は以下のように考えられる。(1)作業領域へのコピーは同じだが、(2)先にA$の情報を書き換えてしまうので、(3)の置き換え動作で"11111"となってしまう。
スクリーンショット 2023-05-11 22.03.08

 MID$(A$,2)=A$はこのケースに該当するが、領域が一部かぶるデータのコピーは転送元と転送先の位置関係からアドレスの前からやるか後ろからやるか決めないと正しく行われない。昔のパソコンはコードをできるかぎり削りたいためそのような条件の判断とコピー動作の切り替えはやっていないと思われる。そもそもA$を最初に定義した状態では文字列がBASICのソースの中にあるので直接書き換えることはできずどこかにコピーして作業しないといけない。

 富士通のF-BASICは最初から"11234"と期待される動作をしており、80386(FM-TOWNS)のF-BASIC386でも同じ結果だが、Windows上で動作するF-BASIC V6.3はN-88BASICとの互換性を意識しているため"11111"となっている。


以上、BASICの中身は見ずに動作だけから考えてみました。




HX-M200 PASOPIA IQ HX-20/21/22用漢字ROM

東芝のMSX、PASOPIA IQ HX-20/HX-21/HX22用の漢字ROMカートリッジ HX-M200。

2023-04-03 16.42.51

 X-20/21/22内蔵のマスクROMには日本語ワープロが内蔵されているが、漢字ROMがないと利用できない。このカートリッジを取り付けてMSX BASICから call jwp で起動する。HX-22ならRS232Cで文書を送受信する機能がある。最大4800bps。

回路図を起こした。

PASOPIAIQKROM_sch

 I/Oのみ使用してアクセスする。アドレスはD8Hに漢字アドレスの下位6bit、D9Hに漢字アドレスの上位6bitを書き込んでD9Hを32回読み出せば16x16ドットのフォントが得られる。
 デコーダのA1/A2が抜けているためD8H~DFHの範囲でイメージが発生する。32回リードはそれ以上繰り返すとデータも繰り返す。HX-M200はおそらくMSX用の最初の漢字ROMなのでその後に決められたDAH,DBHの第2水準漢字ROMの領域と競合してしまう。
 マスクROMは パソピアの漢字ROMPAC2 PA7247 と同じTMM23256P 0174-0177。0174,0175,0176,0177の順に8バイトずつ読み出す。


MSXの漢字ROMに関する資料:
MSX Datapack Volume 1 p.305~
MSX Datapack wiki化計画
複数の漢字ROM

RJ45コネクタを使うシリアル通信の調査

 まずは前回、PASOPIAのシリアルインターフェース PASOPIA232C の続きから。

 当時のシリアル通信、RS-232Cの主なコネクタの形状はDsub25ピンだった。これを現代のパソコンにつなごうとするとDsub9ピン(EIA-574)かそれをUSBに変換するUSBシリアルケーブルを使うことになる。これが結構煩雑で途中にクロス変換やジェンダーチェンジャーが必要になることがある。PASOPIA232Cはストレートとクロス接続をスライドスイッチで切り替えるのでクロス変換は不要だがそれでもこんなかんじになる。
2023-02-18 19.32.04

 そこでCISCOルータとのコンソール接続に使われるRJ45コネクタを使ったシリアル通信を流用することにした。RJ45-8P8Cのジャックなら通常のLANケーブル(CAT5以上の全結線)が使えて取り回しも楽になるはず。

以下はCISCOのコンソールポートに関する資料:

これらの資料によると、CISCOルータ側のコンソールポートであるRJ45ジャックのピンアサインは以下のとおり。

1 - RTS
2 - DTR
3 - TXD
4 - DCD
5 - GND
6 - RXD
7 - DSR
8 - CTS

このピンアサインはうまくできていて、逆順だとシリアル通信のクロス接続になる。これはLANケーブルのクロス接続とは異なり、ストレートに対してロールオーバーと呼ばれている。

 さてこのルータ側にあるコンソールポートはDTEかDCEか?

 これ以前のルータはコンソール接続にDsub9ピンオスのコネクタが使われていた。これがコストダウン目的かRJ45のコンソールポートに変化した。PCとの接続はクロスケーブルだったはずで、そうなるとこのピンアサインはDTEになるはずだが決め手となる文書が見つからない。
 ということでPASOPIA232Cを元にRJ45コネクタに変更したPASOPIARJ45Sを作ってみた。この基板はRJ45コネクタを2つ搭載し、ストレートとロールオーバーに対応させている。

使用部品:
※PASOPIA232Cと同じく接続にはDIP CABLE(16P)が必要

IMG_20230307_173454

PASOPIARJ45S-sch

PASOPIARJ45S

 これをUSB-RJ45変換のコンソールケーブルを使用して接続する。互換品はたくさんある。



RTSが1番ピンのJ2コネクタに接続したら通信できた。これがコンソールポート相当になる。
IMG_20230307_173425

さてこのRJ45-USBケーブルは、パソコン側にDsub9ピンオスのシリアルポートがあれば以下のRJ45-Dsub9メスケーブルと同等。

ピンアサインは以下のとおりでRJ45のRTS-1番ピンに対応するのがDsub9の8番ピン、CTSに接続されている。つまりこれらのコンソールケーブルはRS-232Cのクロスケーブルになる。ということはPASOPIARJ45SのJ2コネクタはDTEということになる。

スクリーンショット 2023-03-13 1.06.48

 さて以上をふまえてもうちょっと一般的なものを作ってみますよ。Dsub25オスをRJ45コネクタ2つに変換するDSUB25RJ45S 、昔のPCなどの本体側に直接接続しLANケーブルを使って通信する。

DSUB25RJ45SV01L01-sch

DSUB25RJ45SV01L01-pcb

IMG_20230312_234759

 確認したとおりRTSが1番ピンのRJ45コネクタで通信できた。
IMG_20230312_213434

 ここで使った機器は東芝のMSX、PASOPIA IQ HX-22で当時のMSXとしてはめずらしくRS-232Cインターフェースを内蔵している。MSXでRS-232Cを使用するには拡張BASICが必要となり、それも内蔵している。以下の操作で接続先PC側のTeraTermと通信できた。

call comini("0:8N1NNNNN",9600,9600,30)
call comterm("0:")




↓こういうのもあるのでテスターで調べてもよかったんですけどね

PASOPIAのシリアルインターフェース PASOPIA232C

 PASOPIAは内部にRS232C引き出し用のコネクタを持っている。これを引き出してDsub25ピンに変換し外部接続可能な基板を作った。

 スライドスイッチによりストレート/クロス接続切り替え可能。

2023-02-18 18.31.50

部品表:

PASOPIA本体との接続には16ピンのICソケットどうしを接続するDIP-CABLEが必要です。長さは15cm以上。

このようなコネクタを使ってケーブルを自作してもよい。

丸ピンICソケット16PをDIP-CABLEに刺して、PASOPIA232Cに接続すると端子を保護できます。

接続例:
秋月USB-シリアル(Dsub9Pオス) - ジェンダーチェンジャー(メスーメス) - Dsub9P-25P変換(オスーオス)
2023-02-18 19.32.04

T-BASIC 例: TERM 300,&H4C,F (300bps,パリティなし/1ストップビット/キャラクタ長8bit,全二重)
第1引数 : 75 / 110 / 150 / 300 / 600
第2引数:i8251の設定 
 bit 7:6 ストップビット 00 .. なし 01 .. 1bit 10 .. 1.5bit 11 .. 2bit
 bit 5:4 パリティ 00 .. なし 01 .. Odd 11 .. Even
 bit 3:2 データ長 00 .. 5bit 01 .. 6bit 10 .. 7bit 11 .. 8bit
 bit 1:0 00
第3引数:H .. 半二重 F.. 全二重
SHIFT + (STOP)でTERMモードを抜ける。

OA-BASIC 例: TERM 5,N,1,1,F
TERM {速度},{パリティ},{ストップビット},{キャラクタ長},{モード}
速度 : 5 .. 1200bps 4 .. 600bps 3 .. 300bps
2 .. 150bps? 1 .. 75pbs? 0 .. 110bps? ←これらは未確認
パリティ : N .. none O .. odd E .. even
ストップビット : 0 .. 0bit 1 .. 1bit 2 .. 1.5bit 3 .. 2bit
キャラクタ長 : 0 .. 7bit 1 .. 8bit
モード : H .. 半二重 F .. 全二重
CTRL + (STOP)でTERMモードを抜ける。

残念ながらT-BASIC,OA-BASICともDISK版でないとBASICから入出力を制御する命令が動かない。TERMコマンドのみ。

内蔵シリアルの制御は8255とZ80CTCの組み合わせでやっているので多分ソフトを書くのは簡単ではない。
2023-02-18 19.32.25

DIP CABLEの接続(1) プリンタ用のコネクタ上部を通す場合は、プリンタ用のコネクタを固定しているネジをいったん外してから通す。
2023-02-21 21.41.51

2023-02-21 21.44.27


DIP CABLEの接続(2) リセットボタン横にある穴から出す。

2023-02-21 21.56.33

2023-02-21 22.03.38

回路図

PASOPIA232C-sch

PASOPIA232c-pcb

参考資料:
『パソピアの内部構造』より
PASOPIA-SERIAL-16P

PASOPIASERIAL-25P

『PASOPIA全回路図』より
PASOPIASERIAL1

PASOPIASERIAL2

設計データ一式は後日公開予定。

boothにて配布開始しました。→ PASOPIA232C 基板


雑誌広告から調べたパソピアと周辺機器

 パソピアのカタログは持っていないので当時の雑誌広告などから拾い集めて調べてみた。

パソピアの最初の記事は I/O 1981.11 東芝パーコン『PASOPIA』

I/O 1981.12 よりPASOPIA広告掲載
 この時点での競合:MZ-80B,BML3,FM-8,PC-8001,PC-8801(予定)
I/O 1983.4 PASOPIA16広告 初登場
I/O 1983.7 PASOPIA7広告 初登場
I/O 1983.9 PASOPIA5広告 初登場
I/O 1984.6 PASOPIA IQ(MSX)広告 初登場
ここからPASOPIA IQと旧機種の広告がまじる
旧機種の広告はI/O 1985.4まで

I/O 1985.5 よりPASOPIA IQ HX-20,21,22の広告


PASOPIA周辺機器
(マイコン1983.1 I/O1982.12 I/O1982.3 広告より)

PA7161 ファインカラーディスプレイ 168,000
PA7200 ミニフロッピーディスクユニット 280kb x2 290,000
PA7251 ドットプリンタII 153,000
PA7240 4Kバイト RAM PAC2 14,000
PA7242 16Kバイト RAM PAC2 28,000
PA7244 32Kバイト RAM PAC2 未定
PA7246 漢字 ROM PAC2 40,000
PA7520 T-BASIC(ROM PAC1) 33,000
PA7522 OA-BASIC(ROM PAC1) 33,000
PA7540 MINI-PASCAL(ROM PAC1) 33,000
PA7210 8インチフロッピーディスクユニット 375,000
PA7202 片面ミニフロッピーディスクユニット 79,000
PA7300 拡張ユニット 78,000
PA7504 ジェネラルプログラムローダー 5,000
PA7521 T-DISK BASIC 18,000
PA7523 OA-DISK BASIC 18,000
PA7419 ユニバーサルカード 4,800
PA7426 RS-232Cケーブル
PA7500 CP/M 34,000
PA7150 グリーンディスプレイ 45,000
PA7160  カラーディスプレイ 79,000
PA7170 液晶ディスプレイ 40,000
PA7201 増設フロッピーディスクユニット280kb x2  266,000
PA7250 ドットプリンタI 69,000
PA7370 カラーTVアダプタ 13,000

PASOPIA7周辺機器
(I/O 1983.7 I/O 1983.12 I/O 1984.2 広告より)

PA7152 グリーンディスプレイ 29,800
PA7165 ファインカラーディスプレイ 98,000
PA7171 液晶ディスプレイ 60,000
PA7207 ミニフロッピーディスク 79,000
PA7208 増設片面ミニフロッピーディスク 69,000
PA7230 データレコーダ 12,800
PA7253 ドットプリンタII 139,000
PA7290 カラープロッタプリンタ 39,800
PA7373 カラーTVアダプタ 14,000
PA7380 RS-232Cアダプタ 27,000
PA7502 CP/Mシステム 34,000
PA7528 パソピアT-BASIC 9,800
PA7234 パック拡張ユニット 18,000
PA7241 RAM PAC 4KB 14,000
PA7243 RAM PAC 16K 28,000
PA7245 RAM PAC 32K 39,000
PA7247 漢字ROM PAC 40,000
PA7390 ジョイスティックアダプタ 27,000
PA7470 EP ROMホルダー 9,000
PA7221 ミニフロッピーディスクユニット(両面倍密) 158,000
PA7291 カラープリンタ PA7291 123,000
PA7232 コンパクトフロッピーディスクユニット 69,800
PA7381 ボイスユニット 29.800
PA7248 RAM PAC 64KB 56,000

元の広告にあった誤記はできるだけ直したけど間違えてたらごめんね。

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