以前修理に挑戦して放置中のPET2001とは別の、フルサイズキーボードでグリーンディスプレイのモデルを入手した。区別するためPET2001Nと呼びます。PETのバージョンについてはこちら→PET index - versions

以前の修理記録:

 外観は問題ない。電源を入れるとランダムなキャラクタが表示され、真ん中あたりで1文字が変化している。電源正常、クロック正常、ビデオ表示まで問題なし。キャラクタ1文字が変化するということはCPUは動いていると思われる。
2019PET1

 先にVRAMから手を付けてみる。1Kx4bitの2114が2個使われていてソケット実装されているので手持ちと交換。電源投入後のランダムパターンが変わっただけであとは変化なし。

 さて、本体の調査だけど強力なツールが存在する。

 部品点数が多いせいで故障も多いPET2001のROM/RAMを部分的に、または全体を置き換えて動作させるボードでCPUソケットに挿して使用する。ROMイメージにはBASIC1/BASIC2/BASIC4/pettesterがあって選択可能。装着してDIPスイッチを設定し、本体ROM全バイパスしてpettesterにする。

2019PET10


2019PET2

 画面全体が"G"表示と全キャラクタ表示を一定間隔で繰り返す。pettesterではOK。ただしpettesterは2KサイズのROMで、RAMは先頭から1Kしか使わないらしいのでメモリ空間をすべてテストしているわけではない。

 設定をBASIC1にしてみる。
2019PET3

 なんかレジスタの値を表示して止まった。キーは受け付けない。ここまででCPUは動いている、データバスも問題なし、どうもアドレスの一部がショートまたは断線しているのではないか。

 おなじ作者によるPET Diagnostics Moduleというのを使えば色々診断してくれて一発でわかるらしいのだが
スクリーンショット 2019-03-31 19.15.35

 4月8日までバケーションですと。じゃあとりあえず切り分けしていこうか。

 PET2001NのROMは4個で、アルミ板による放熱フィンがついている。なんとなく熱暴走対策のような、故障多そうな感じがしますね。素子はMOS 6332で2732とは一部ピンアサインが異なる。これを一個ずつ抜いていく。このROMが原因で上位アドレスのどこかがショートしているかどうかを確認。実際のROMイメージはROM/RAM replacement board上のROMから読み出すことになる。で、やってみたら一番左側に実装してあるROMを外したら正常動作した。

※追記:このROMだけを元に戻して現象の再発確認。このソケットに別のROMを挿したらreplecement board上のイメージから正常起動。つまりソケットなど基板側ではなくROM素子の故障。

2019PET11


2019PET4

 おお……ブラボー

2019PET5

 もともと基板に実装されていたROMはreplacement boardのおかげで不要なので外してしまった。前回に較べてなんともあっさりと動いてしまった。キー入力も問題ない。しかしこんなにごっつい筐体なのに無音なのよ。

 2台目のPETに手を出したのは1台目の修理が難儀で切り分け用に使えんかなあと思ったのも理由のひとつ。メインの基板からCRT基板につながるJ7コネクタはPET2001とPET2001Nでも同じで、どうも映らんらしいPET2001のCRTをつないでみたらやはり映らなかった。PET VIDEO MIXERまたはVIDEO出力とV/H SYNCをVGAに出力できるようなミニ基板を作ってやってみようかという今のところの方針。

ペット[AmazonDVDコレクション]
B07B12STVK 2018-03-20
5つ星のうち4.0
¥ 1,000