※追記 表を改版しました

 PASOPIAはROMPAC1というカートリッジを使えば起動時に実行するROMを内蔵のものと差し替えることができる。RAMは64KBの全空間にあり、ROMは0x0000〜0x7FFF。メモリ空間に対する書き込みはRAMに対して行われるのでROMイメージをコピーした後にROMをdisableしてすべてRAM上で動かすことも可能。OA-BASICやMINI-PASCALのカートリッジが存在する。

 これはT-BASIC V1.1のROMPAC1カートリッジの中身。サイズは秋月電子のB基板程度。
IMGP3510

IMGP3509

 さて、PASOPIA7もROMPAC1カートリッジのスロットを持っているが、このT-BASIC V1.1カートリッジを挿しても動作しない。そこでPASOPIA/PASOPIA7の回路図とPASOPIA7テクニカルマニュアルからROMPAC1端子の比較表を起こしてみた。

ROMPAC1-pinassign

 PASOPIA7では一部の制御線が変更/追加になっている。pin11で本体ROMをdisableできるのは共通。pin20は内蔵RAMと、PASOPIA7で追加されたBIOSROMをdisableする信号。おそらくこの端子がT-BASICのROMPAC1ではGNDなので内蔵RAMまでdisableになって、PASOPIAとの非互換部分がどうこう以前に動かない気がする。
 このMEMINH端子はRAMをdisableするためにDRAMの*CAS信号を抑止している。*RASは出るのでリフレッシュは行われる。DRAMの内容を保存したままdisableにできるようになっている。さらにカートリッジに向けて8MHzのクロック($X2CLK)、メモリライト(CWR)、リフレッシュ信号(COLADD)が出ているので、どうもカートリッジ側にメモリとCPUを載せて動かせるようになっているらしい。本体内蔵RAMのデータを保護したまま切り離せるようになっているのもその対応だろう。

整理すると:
・ROMPAC1はPASOPIA内蔵ROMを置き換えて他の言語を動かすことができる
・PASOPIA用ROMPAC1はPASOPIA7に挿しても動かない
・PASOPIA7用ROMPAC1はCPU/ROM/RAMを内蔵したカートリッジも想定している

参考:
PASOPIA7 テクニカルマニュアル
PASOPIA回路図 I/O 1982年11月号
PASOPIA7回路図 I/O 1983年9月号