まごころせいじつ堂

浜町庄金 研究開発  マイコンで遊んでばっかりで

2022年11月

FMシリーズのモノクロビデオ出力について

 FM-7/8活用研究、FM-7/11活用研究、FM-7/11活用研究第二集よりFM-7,FM-11,FM-77のモノクロビデオ信号部分について抜き出してみた。


・FM-7。B/R/G信号から重みを付けてモノクロ8階調を作っている。内部的にはI(Intensity)もあるがジャンパオプション。

スクリーンショット 2022-11-23 1.30.13
・FM-11はB/R/G/I対応で16色表示可能だが、モノクロ出力は8階調。

スクリーンショット 2022-11-23 0.58.29


・FM-77もB/R/G/I対応だがデジタルRGB出力はR/G/Bのみ出力。Iはジャンパオプション。この回路はG信号を無視してI信号を使っている。誤記だろうか。
スクリーンショット 2022-11-23 0.58.59

  ということで調べた限りではRGBIの16階調対応モノクロ出力はなさそう。もし作ったとしてもFM-11は水平同期周波数24kHzで一般的なビデオ出力としては使えない(15kHzはあるけど200ライン)。

DINコネクタ変換基板とDINコネクタの入手先

 昔のパソコンなどで使われていた標準DINコネクタの変換基板を作りました。DIN8ピン、6ピン、5ピンに対応し2.54mmピッチで引き出します。

 KiCad5による設計データ/ガーバーはこちら

 実装例
2022-11-18 21.58.25

 基板
2022-11-18 21.56.20

2022-11-18 21.56.35

 回路図
DIN8-sch


 レイアウト
DIN8-pcb


DINコネクタのピン配置。ホシデンの資料より引用。
スクリーンショット 2022-11-18 23.05.31


 DINコネクタはAliexpressで購入できるが10個単位で到着が遅かったりする。国内で扱っているのを探したが在庫限り品がほとんど。

・DIN 5P
・DIN 6P

・DIN 8P
若松通商 商品検索 8pinDIN端子メス で検索
スクリーンショット 2022-10-23 2.21.07


→販売開始しました。DINコネクタ変換基板 2枚セット

PC98RGBS V02L02 PC98シリーズの映像出力をVGAに変換

 PC98RGBS V02L02

 PC98シリーズおよび互換機のDsub15ピンアナログRGB出力をシュリンクDsub15ピンに変換します。水平同期周波数24kHzに対応したVGAディスプレイで表示できます。スライドスイッチをDsub15ピン側に倒すことで複合同期信号を出力し、スキャンコンバーターGBS8220などに対応します。
 音声出力の3.5mmミニジャックを搭載。エプソン製互換機の一部ではFM音源の音声が出力されます。
 未確認ですがPC-8801mkIISR以降のDsub15ピンアナログRGB出力にも対応しています。
 また、PC98シリーズ対応のアナログRGBディスプレイにVGA出力の信号を接続することができます。(ただし水平同期周波数が24kHzであること)

試作時の情報はこちら

2022-11-04 22.20.00

回路図 V02L01~から変わらず
PC98RGBSV02L01-sch

 L02ではDsub15ピンコネクタ周辺の寸法のみ修正
PC98RGBSV02L02-pcb


boothにて配布予定です。
→販売開始しました。PC98RGBS PC-9801シリーズアナログRGB出力→VGA変換

データレコーダ NEC PC-2081(DR-350) 駆動系の修理

 NECのデータレコーダ PC-2081(DR-350) 駆動系の修理について。
結論からいうとφ40x0.95角、φ35x0.95角のベルトで修理可能。

 さて入手したPC-2081(DR-350)データレコーダ、単三電池x4を入れてボタンを押してみるとモーター音はするがまったく動かない。ゴムベルトが切れているのだろう。
2022-11-07 20.54.20

 分解して確認。切れてはいなかったが劣化してゆるゆる。
2022-11-07 20.46.59

 モーターからキャプスタンを駆動する部分のゴムベルトを採寸して確認。ゴムベルトは千石電商で売っている。現物あわせではφ40だった。
2022-11-10 17.05.08

 キャプスタンは回るようになったが、テープの巻取り部分が動かない。早送りや巻き戻しでも動かず。よく確認したらキャプスタンのフライホイールは二段になっていて、内側の小径のほうで巻取り部分を動かすようになっていた。この部分は劣化してちぎれていた。
2022-11-10 17.49.05

 ネジロックしている部分はあんまりいじりたくないが、キャプスタンを固定している部分x2とセンサ部分のネジを外す。これらをはずせば基板を浮かせることができる。
2022-11-10 17.45.37

 ゴムベルトはインクのようにべったりと付いているのでアセトンに漬けて落とす。
2022-11-10 18.00.31

 この部分のベルトはより小径なのでいくつか注文して現物合わせする。φ35がぴったりだった。
2022-11-13 22.04.03

 清掃したキャプスタンのフライホイール。内側のゴムベルトはこのようにテープで仮止めしてから取り付けると楽。
2022-11-13 22.47.29

 これで駆動系はきちんと動くようになりました。テープカウンタ部分にもゴムベルトは使われているが、動いているしきちんとやろうとしたらさらに解体しなければならないので省略。

 修理で色々やったのはこちらのスレッド。


東芝 MSX PASOPIA IQ HX-20とHX-22の比較

 PASOPIA IQシリーズは東芝が独自路線からMSX規格に変更したパソコン。 HX-22はHX-20シリーズの最上位機種で、この時期では珍しくRS-232Cインターフェースを内蔵している。

MSXでは珍しい、ステレオサウンド出力が可能だった「東芝 HX-20」
(AKIBA PC Hotline!)

HX-20が基本でHX-21はアナログRGB対応、HX-22は加えてRS-232Cというグレード。HX-22を分解して気になったのは以下の記事の写真にあるHX-20とマザーボードが異なることだった。

パソピアIQ(HX-20)を分解!
(濃飛樹脂軌道)

子基板の変更だけで対応しているのではないのか。ロットにより異なるのか。気になってしかたがないのでHX-20を入手し確認した。

HX-20背面 RS-232C付近のパネルは外せる。
2022-11-08 20.39.29
HX-22背面 パネルは一体化。アナログRGB出力とRS-232Cのコネクタ、ON/OFFスイッチがある。
2022-11-08 20.40.11

HX-20底面ラベル 消費電力12W。
2022-11-08 20.44.46
HX-22背面ラベル 消費電力19W。そんなに変わるものだろうか。修理歴あり。
2022-11-08 20.45.11

HX-20 AV出力基板 マザーボードとは10Pのコネクタで接続。
2022-11-08 20.46.40
HX-22 AV出力基板 基板はHX-20と共通と思われる。アナログRGB出力にはこの基板からとマザーボードからの配線(3P)がある。
2022-11-08 20.51.52

HX-20電源基板
2022-11-08 20.48.42
HX-22電源基板 L4にインダクタが実装されている。空きパターンにRS-232Cの信号を通すコネクタと背面に出るDsub25Pコネクタが実装されている。
2022-11-08 20.53.51

HX-20マザーボード
2022-11-08 20.48.01
HX-22マザーボード
2022-11-08 20.53.20

HX-22のRS-232Cボード
2022-11-08 20.54.10

 マザーボードは部品はほぼ同じだがレイアウトが異なる。一番の違いはVDPで、HX-20はTMS9918 TMS9118、HX-22はTMS9928を搭載している。TMS9928は外付けのディスクリート回路でアナログRGB出力が可能だが、そのあたりはAV子基板に実装されている。しかしレイアウトを変えるほどの変更が必要だったのだろうか。HX-21はアナログ出力対応なのでマザーボードとAV子基板はHX-22と同一と思われる。

 マスクROMはTMM23256P 2013と2014で、HX-20とHX-22で共通。つまりHX-22で使えるRS232C拡張BASICがハードウェアさえあればHX-20でも使えるはず。HX-21でもおそらく同じで変える理由がない。
2022-11-08 00.19.02

 電源基板はRS-232Cの信号を背面に通すおもしろい構造。おそらくはRS-232Cに必要な±12Vをここからもらっている。HX-20ではインダクタが省略されているので-12Vが出力されないのかもしれない。

 アナログRGBのコネクタはヒロセRP13A

 とりあえずは目視で確認できる範囲でだが、HX-20とHX-22(HX-21)でマザーボード基板が大幅に変わる理由がよくわからない。

※追記
@sunagawa_keikiさんの指摘でDRAM数が違うんじゃないかということで見直したらHX-20のVDPはTMS9918ではなくTMS9118でした。これは16kbit DRAM(4116) 16個→16x4bit DRAM(MB81416-2) 2個の変更があります。これにより-5Vの供給はなくなっていると思われます。

※追記2
TMS9918の互換チップで東芝製のT6950というのがあるらしい。HX-20に搭載という記事があるがこのモデルはTMS9118なのでロットによって違うのかもしれない。

Toshiba T6950 (MSX Resource Center)
TMS9118 to TMS9128 Adapter のご紹介 (TMS-RGBのblog)


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