まごころせいじつ堂

浜町庄金 研究開発  マイコンで遊んでばっかりで

2023年08月

MZ-80K2E ディスプレイ制御基板の修理

 前回、MZ-80K2E ディスプレイの故障 の続き。

 MZ-80K2Eのブラウン管不良ということがわかったので 水没!MZ-80C のブラウン管を使って動作確認。しかし表示しない。で、ディスプレイ制御基板から発煙が。

以前の状態はこのとおり。

MZ-80K2Eのブラウン管+MZ-80K2Eの制御基板。
2023-08-21 01.09.50

MZ-80K2Eのブラウン管+MZ-80Kの正常な制御基板。
2023-08-23 21.15.07

 今回発煙したMZ-80K2Eのディスプレイ制御基板は垂直方向の振幅が足りないように思える。そこでサービスマニュアルを参照しながら垂直振幅関連の部分からコンデンサ交換を行ってみる。

MZ80CRT-VSYNC

uPC1031Hは垂直振幅出力のICで、近辺のコンデンサは以下のとおり。

☆C2005 1000u/16V
―C2006 .0033u
―C2007 .0033u
☆C2008 4.7u/25V
☆C2009 1u/35V(TN タンタル)
★C2010 22u/16V
―C2011 .033u
☆C2012 4.7u/25V
☆C2013 22u/16V
☆C2014 22u/16V NP?
☆C2015 100u/10V
★C2016 1000u(2200u)/16V

これらのうち☆、★が電解コンデンサ。C2016はサービスマニュアルでは1000uFだが実際は2200uFの品が搭載されていた。

 では手持ちの関係でC2016から交換。このMZ-80K2Eのディスプレイ制御基板はサービスマニュアルと若干異なっていて、C2016の+側からD2007,R2049が接続された箇所の間に2.83Ωの抵抗が基板裏に取り付けてある。他にももう一箇所抵抗が取り付けてある箇所がある。

 外したC2016の容量を調べてみると0.05Ω。ショートしている。発煙箇所はここかもしれない。
2023-08-29 23.39.37

 いきなり当たりを引いた感がある。これを2200u/35Vと交換。ついでに同じ配線上にあるC2010 22u/16Vも交換。こちらはもともと異常なし。

 修理したMZ-80K2Eディスプレイ制御基板とMZ-80Cのブラウン管を組み合わせて動作確認。が、MZ-80K2Eの電源が入らない。この前まで動いていたのに。しかたがないので正常に動いているMZ-80Kのディスプレイとして接続。動作確認OK。発煙もない。
2023-08-30 00.33.03

は〜 電源故障か。次々と壊れていくのはどういうこったい。とりあえずディスプレイ関連は解決。

MZ-80K2E ディスプレイの故障

今回はブラウン管周辺の分解を行います。

※※※ ブラウン管周辺は高電圧がかかり危険 ※※※
※※※ どこに高電圧がかかるか知らなければやめろ ※※※

 MZ-80K2E、電源を入れるとこのような表示になる。キー入力は可能。水平側はなんとなく文字が見えるが垂直側にゆがみがある。横一という症状に近い。
2023-08-21 01.09.50

 左側は最近いただいたMZ-80K。こちらは画面表示も正常。こちらのブラウン管やディスプレイ制御基板を使って問題の切り分けを行う。
2023-08-21 01.10.42

 MZ-80系のディスプレイを外すにはケースを開けてネジ6箇所を外す。ケーブルは本体基板に1本だけなので簡単に外せる。長い柄のドライバーは入らないのでこのような短いものと、ネジ頭を舐めやすいのでネジザウルスも用意。
2023-08-23 20.52.41

 ディスプレイのガワは底面ネジ4箇所、背面4箇所。M3ネジより大きいのはブラウン管の固定なので外さない。MZ-80K2Eは音量調整が背面にあるのでこのツマミを外す。
 ここからブラウン管とディスプレイ制御基板の取り外し。ブラウン管のネック部分のコネクタ、偏向ヨークのコネクタ、アノードキャップを外し、基板とブラウン管をより線で接続されている箇所のハンダを外し、基板を固定しているネジ4箇所を外す。スピーカーへのケーブルはファストン端子で繋いであるので引っ張って外す。作業に邪魔なようならスピーカーも外す。
2023-08-23 20.59.25

 さて正常動作するMZ-80Kのディスプレイ制御基板をMZ-80K2Eのブラウン管に接続し、MZ-80K2Eの本体に組み込んだらこのような表示となった。若干の改善が見られるがやはり波打っている。
2023-08-23 21.15.07

 となるとブラウン管の故障である可能性が高い。同様の症状を探してみると以下の例が見つかった。

MZ-2000モニタ交換計画(Nibbles lab. HomePage)
MZ80を起動せよ!モニター修理というか交換しました(水彩はんだこて)

 SNSで教えてもらったのだが、MZ-80K2E以降の機種はブラウン管にこの経年劣化があるらしい。比較のために正常なMZ-80Kのブラウン管と故障と思われるMZ-80K2Eのブラウン管について、垂直/水平 偏向ヨークの測定を行った。

水平偏向ヨークは赤-黄の端子で、MZ-80Kは0.3Ω/0.07mH、MZ-80K2Eは0.6Ω/0.07mH。
垂直偏向ヨークは黒-緑の端子で、MZ-80Kは2.4Ω/3.1mH、MZ-80K2Eは5.2Ω/135mH。

 故障したブラウン管の垂直偏向ヨークのインダクタンスが2桁違う。当初巻線の絶縁不良と推測していたがショートならば抵抗もインダクタンスも下がるはず。なぜ上がるのか、ちょっとわからない。
2023-08-24 23.15.52

2023-08-24 23.16.53

次回は 水没!MZ-80C のディスプレイ部分を使ってやってみます。

PASOPIA16 PA7165ディスプレイ調査

 前回PASOPIA16調査 の続き。

 今のところPASOPIA16は純正オプションのファインカラーディスプレイPA7164でないと表示できない。
2023-07-18 23.16.02

 PA7164はデジタル入力とアナログ入力を切り替えることができる。PASOPIA16の映像出力はDIN8ピンのデジタル/Dsub9ピンのアナログ/RCA端子のモノクロ出力がある。
2023-07-18 23.16.11

 DIN8ピンと8ピン角型コネクタの接続はPC-8001やFM-7などでよく使われるケーブルを使用し、ビデオ入力スイッチをデジタルにしたら表示できた。
 アナログ表示には専用のケーブルを使用する。ただしPASOPIA16の標準の機能では8色までで、256色表示には専用の拡張グラフィックカードが必要。
2023-08-05 01.45.33

 ピン接続調査には拙作【基板】Dsub変換基板アソート よりDB9HOを使用した。
2023-08-05 02.00.16

 ピンアサインは以下のとおり。Dsub9はCGA準拠だがIntensity(6)がGNDに、GND(2)がIntensityになっている。
PASOPIA16-disp

8ピン角型(ヒロセ電機P-1308)のピンアサイン
2023-08-05 02.15.47


生産終了品だがPDFのデータシートがあったので引用。
ヒロセP-1308-角8pin_スクリーンショット 2023-08-05 2.18.03


どうもWikipediaにある8ピン角型デジタル端子のピンアサインは1-4と5-8が入れ替わっているみたい。

VSYNCとHSYNCの周波数を簡単に測定してみた。

水平同期周波数 25.1kHz
垂直同期周波数 89.4Hz

PASOPIA16の縦500ドット表示はインターレースなどではなく垂直同期周波数を上げて表示しているようだ。このせいで24kHz対応のディスプレイでも表示できないものと思われる。


PASOPIA16情報

 PASOPIA16(PA7020)について。8088を採用したIBM PC互換機で640x500のグラフィックスと漢字ROMを搭載。フロッピードライブは2DD。北米ではT300、欧州ではPAPの名前でスペックが若干異なる(メモリ搭載量や漢字ROMなど)

2023-07-19 01.10.01

Toshiba Pasopia 16 (Wikipedia)
PASOPIA 16 / T300 / PAP (old-computers.com)


PASOPIA/PASOPIA7については以下で調べたがPASOPIA16もすこし入っている。PASOPIA16はPASOPIAとPASOPIA7の間。

以下は『PASOPIA16 講習会テキスト T-BASIC16 基礎/入門』より:

4つまでのオプションスロットに装着可能なもの
PA7107 カラーグラフィックカード
PA7108 拡張グラフィックカード
PA7102 拡張メモリカード(拡張メモリチップ装着可)
PA7115 リアルタイマー
PA7371
PA7116 増設RS-232Cインタフェースカード
PA7113 5インチハードディスク接続カード
PA7211 8インチフロッピーディスク接続カード
PA7110 ミニフロッピーディスク接続カード

PASOPIA(初代)との共通周辺機器
PA7150 グリーンディスプレイ
PA7161 ファインカラーディスプレイ
PA7251 ドットプリンタII
PA7200 ミニフロッピーディスクユニット
PA7201 〃
PA7371 IEEE-488インタフェースカード (※誤植?オプションスロットはない)

PASOPIA16本体にはDIN8ピンのキーボードインターフェース、Dsub25メスのRS-232C、Dsub25オスのプリンタインターフェース、DIN8ピンデジタルRGB出力(8色)、Dsub9ピンメスアナログRGB出力、RCAピンジャックのモノクロ映像出力、連動ACアウトレットがある。

映像出力は15kHz対応のディスプレイでは表示が流れてしまう。PA7161は初代PASOPIAのディスプレイで使えるとあるが、PASOPIA7用のPA7165カラーディスプレイにPASOPIA16を接続しても正常に表示できなかった。PA7161が対応しているか、もしくは資料の誤記。表示については今のところPA7165が必要。

 電源を投入すると”シバラクオマチクダサイ”と表示されて自己診断が始まる。カタカナ表示で日本向けとわかりますね。
 ここでキーボードが接続されていないと黄色で"KB ERROR"と表示されストップする。ディスクからブートするにはキーボードが必要。このキーボードはDIN8ピンでIBM PCとピンの互換性はない。PASOPIA16は時期的にPC-AT以前の機種なのでPS2インターフェースではなさそう。

まずはここまで。

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