1980年代の古いパソコンで遊ぶためには専用のデジタルRGB対応ディスプレイが必要になることがあるのだけれども当時物はブラウン管で場所も取るしそもそもブツがない。だが一部の液晶ディスプレイではデジタルRGBからアナログRGBの変換をすれば非公式で約15KHzの水平同期周波数に対応しているものがある。

 まずデジタルRGBからアナログRGBへの変換について。

VGA端子(Wikipedia)

 8ピン角型端子はディスプレイ側の形状で、パソコン側はほとんどがDIN 8P。すべての信号はTTLレベルだが、映像信号(R,G,B)はFM-8の例をみるとオープンコレクタの74LS07出力を330Ωで+5Vにプルアップした出力になっている。これをアナログRGBの信号入力、ピークで0.7Vになるよう電圧を変換する。インピーダンスを75Ωとして、デジタルRGBとアナログRGBをつなぐケーブルに直列に挿入する抵抗値は約130Ω。VSYNC/HSYNCはTTLレベルなのでそのまま接続してよい。

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 作ってみたもの。68Ωと75Ωを直列にして143Ωにしている。
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 一部の機種はDIN 8Pに+12Vが供給されていたり、FM-11などRGBに加えてI(Intensity)信号が追加されているものもある。この基板は電源供給チェックのLEDをつけてあり、RGBIには未対応。


手持ちの液晶ディスプレイで15KHz表示が確認できたもの:

MITSUBISHI RDT171LM
MITSUBISHI RDT202WM-S
SONY CPD-L150

15KHz表示できなかったもの:

MITSUBISHI RDT156V
ADTEC AD-AS15R
LG L1753S

 15KHz表示は320x200や640x200のように縦200ドット、24KHz表示は640x400のように縦400ドット。VGAは31KHzで640x480で縦480ドット。24KHzも試したかったけど機材故障につき実験できなかった。ADTEC AD-AS15Rは以前試した結果では24KHz OK。

 さて、CASIO FP-1100ではこのようにドットが欠けたように表示される。これは640x400表示を水平同期周波数15KHzで行う場合に縦の奇数ドットと偶数ドットを交互に出力するインターレース表示を行っているせいできちんと表示できない。日立ベーシックマスターレベル3もインターレース表示モードでは同様の結果。レベル3純正では長残光ディスプレイというものを使っていた。液晶ディスプレイでは直前のフレームが残像にならないのでこうなるようだ。

2020VGA2


 これはSONY CPD-L150にCASIO FP-1100を接続した例。文字の形はちゃんとしていそうだが表示が二重にだぶっている。これはCPD-L150がディスプレイ側に画面のバッファを持っていて、インターレース表示での奇数側、または偶数側のフレームが残っているようにみえる。
あと、CASIO FP-1100は常時インターレース表示らしい。

2020VGA3


 ケーブルは完成品がありますね ↓