前回でメカの部分は修理したがまだロードやセーブができない。ということで次は電子回路部分を追っていきます。
データセット内の基板はいくつかのバリエーションがあって、今回調べるのはこれ。
※回路図は診断コネクタのpin6(READ DATA)とpin5(+5V)が入れ替わっています!
主な部品はデュアルオペアンプLM358 x2、7414 x1。
症状だがロード(読み出し)、セーブ(書き込み)ができない。他のデータセットを使って記録したカセットテープも読み出せないが、セーブすると内容は消去される。つまり録音再生ヘッドの部分は動作せず消去ヘッドは動作している。
コネクタから基板までの導通チェックをしても問題なし。読み書きともできないということで磁気ヘッドを疑う。テスターで録音再生ヘッドの導通チェックをすると約310Ω。基板から磁気ヘッドの配線を外して確認しても同様なので、断線などはしていない。
次にスイッチ。これはRECボタンと連動する3極6連のプッシュスイッチで、このうち3連使っている。
赤で囲んだ部分がすべてショートしていた。これは録音再生ヘッドの信号を受けるオペアンプの初段入力が7414の出力と常にぶつかっている状態になる。
ということでスイッチ部分を洗浄。IPAを使ったら赤錆が出てきた。さらにニューリレークリーナーで洗浄し、正常に動作するようになった。
以下の写真ではもし改善しなかった場合に備えて未使用の3Pスイッチ部分が使えるようにランドを剥がしている。結局使わないで済んだ。
動作確認。相変わらず読み込めないがセーブはできた。スイッチの切り替えは期待どおりであとは磁気ヘッドからのアンプ部分が疑わしい。
アンプ部分はLM358の4段で、磁気ヘッドから反転増幅(-33倍)/イコライザー(-6.3倍)/イコライザー(-14.4倍)/非反転増幅(221倍)の順に繋がっている。トータルで4419倍になり、最後はインバータ7414の2段を通ってPET2001本体に繋がっている。インバータの入力スレッショルド電圧から考えると磁気ヘッドの出力はmVのオーダーとなる。
何も考えなければLM358の交換だけやってみるけど今回はファンクションジェネレータを使って追ってみる。
これ最低の振幅が200mVだけどまあいいか。1kHz正弦波を入力し、オペアンプの出力をオシロスコープで確認。しかしCRを介して結合している箇所を除き波形が全く見えない。リファレンス電圧を生成している部分を確認したら1.8V出ている。同時に2個壊れることってあるのかな?
LM358を2個とも交換する。ハンダブリッジなどやってしまったがこれでOK。
さて、このデータセット自身でのテープの読み書きはできるようになったのだが他のデータセットではどうか。あらかじめ別のデータセットで保存しておいたカセットテープは読み込めたが今度はその別のデータセットで読み書きができなくなってしまった。こんどはこっちか、ヤンナルネ
→ニューリレークリーナーでのスイッチ洗浄で直りました
penglin








