20230405追記:分解のやりかたついてはもうすっかり忘れてしまっているのであしからず。

 ScanSnapを使って十年くらいになるのだが最近は紙を吸い込まずにガガガッと異音がし、原稿を巻き込んで破ってしまうようになってしまった。調べると紙送りの4つのローラーが劣化してべとべとになってしまっていた。

以下を参考にローラーの交換をやってみた。かなり面倒らしい。
以下は機種が異なるがだいたい同じなので参考にした。

まずはローラーをaliexpressで注文。
フィードローラータイヤ

 本体の分解。まず底面のネジ4つを外す。制御基板が見えるがコネクタは全部抜いて外す。
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 ついでながらコントローラーはH8SX。
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 問題の劣化したローラーが見えるが、これを交換するには側面からシャフトを抜かなければならない。
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 制御基板を抜いたあとは背面の細長いカバー(上方向に抜くだけ)、給紙ローラーのカバー、給紙ローラーをシャフトごと外し、給紙トレイ、排紙トレイを外す。
 次に左右の側面カバーを外す。これは爪で引っかかっているので内側と隙間からこじって外す。そして全体を覆っている黒いプラスチックのカバーを外す。これは本体を両手で抱えて広げるようにするとカパッと外れる。ローラーを覆っている細長いカバーは外しにくいが爪を確認してうまいとこやれば外れる。

 劣化したローラーはピンセットなどで引っ張ると伸びるのでカッターなどで切ったりして除去する。
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 側面にギアが見えるが、この中央と右側にある黒いカバー付きのギアのシャフトにローラーが付いている。ベルトを外し、ギアを抜く。時間が経って劣化しているのでカバー部分は特に脆い。
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 このように金属のシャフトには金属の軸受けがある。軸受けのタブ部分をずらせば本体から外すことができる。シャフトを抜いたらアルコールで清掃。
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 今回いちばん大変だったのがシャフトへの新品ローラーの取り付け。指で押していくなど無理。そこで取り付けジグを作ってみた。穴の開いた金属板があったのでリーマーでシャフトが通るくらいまで穴を広げ、シャフトにクレ556を塗ってからぐいぐいと押し込む。油と樹脂ローラーはよくなかったかもしれないのでシリコンスプレーの方がよさそう。が、劣化しても次はもう交換したくないなあ。
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 元に戻す。ギアはカバー部分が欠けてしまった。中央の白い小さいのはテンションをかけるプーリーで、引っ張ると外れる。これを外した状態でベルトをかけ、元通りに取り付けると良い。
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 交換後のローラー。
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 試行錯誤の末4時間ぐらいかかった。ただ慎重にやれば(少々欠けても)元通りにはできます。
テストなので硬めの紙質のパンフレットを10枚ほど連続スキャンし問題なし。大丈夫でしょう。

※追記
最初からこれを手配していれば楽だったのに……