まごころせいじつ堂

浜町庄金 研究開発  マイコンで遊んでばっかりで

MSX PASOPIA IQ

HX-M200 PASOPIA IQ HX-20/21/22用漢字ROM

東芝のMSX、PASOPIA IQ HX-20/HX-21/HX22用の漢字ROMカートリッジ HX-M200。

2023-04-03 16.42.51

 X-20/21/22内蔵のマスクROMには日本語ワープロが内蔵されているが、漢字ROMがないと利用できない。このカートリッジを取り付けてMSX BASICから call jwp で起動する。HX-22ならRS232Cで文書を送受信する機能がある。最大4800bps。

回路図を起こした。

PASOPIAIQKROM_sch

 I/Oのみ使用してアクセスする。アドレスはD8Hに漢字アドレスの下位6bit、D9Hに漢字アドレスの上位6bitを書き込んでD9Hを32回読み出せば16x16ドットのフォントが得られる。
 デコーダのA1/A2が抜けているためD8H~DFHの範囲でイメージが発生する。32回リードはそれ以上繰り返すとデータも繰り返す。HX-M200はおそらくMSX用の最初の漢字ROMなのでその後に決められたDAH,DBHの第2水準漢字ROMの領域と競合してしまう。
 マスクROMは パソピアの漢字ROMPAC2 PA7247 と同じTMM23256P 0174-0177。0174,0175,0176,0177の順に8バイトずつ読み出す。


MSXの漢字ROMに関する資料:
MSX Datapack Volume 1 p.305~
MSX Datapack wiki化計画
複数の漢字ROM

東芝 MSX PASOPIA IQ HX-20とHX-22の比較

 PASOPIA IQシリーズは東芝が独自路線からMSX規格に変更したパソコン。 HX-22はHX-20シリーズの最上位機種で、この時期では珍しくRS-232Cインターフェースを内蔵している。

MSXでは珍しい、ステレオサウンド出力が可能だった「東芝 HX-20」
(AKIBA PC Hotline!)

HX-20が基本でHX-21はアナログRGB対応、HX-22は加えてRS-232Cというグレード。HX-22を分解して気になったのは以下の記事の写真にあるHX-20とマザーボードが異なることだった。

パソピアIQ(HX-20)を分解!
(濃飛樹脂軌道)

子基板の変更だけで対応しているのではないのか。ロットにより異なるのか。気になってしかたがないのでHX-20を入手し確認した。

HX-20背面 RS-232C付近のパネルは外せる。
2022-11-08 20.39.29
HX-22背面 パネルは一体化。アナログRGB出力とRS-232Cのコネクタ、ON/OFFスイッチがある。
2022-11-08 20.40.11

HX-20底面ラベル 消費電力12W。
2022-11-08 20.44.46
HX-22背面ラベル 消費電力19W。そんなに変わるものだろうか。修理歴あり。
2022-11-08 20.45.11

HX-20 AV出力基板 マザーボードとは10Pのコネクタで接続。
2022-11-08 20.46.40
HX-22 AV出力基板 基板はHX-20と共通と思われる。アナログRGB出力にはこの基板からとマザーボードからの配線(3P)がある。
2022-11-08 20.51.52

HX-20電源基板
2022-11-08 20.48.42
HX-22電源基板 L4にインダクタが実装されている。空きパターンにRS-232Cの信号を通すコネクタと背面に出るDsub25Pコネクタが実装されている。
2022-11-08 20.53.51

HX-20マザーボード
2022-11-08 20.48.01
HX-22マザーボード
2022-11-08 20.53.20

HX-22のRS-232Cボード
2022-11-08 20.54.10

 マザーボードは部品はほぼ同じだがレイアウトが異なる。一番の違いはVDPで、HX-20はTMS9918 TMS9118、HX-22はTMS9928を搭載している。TMS9928は外付けのディスクリート回路でアナログRGB出力が可能だが、そのあたりはAV子基板に実装されている。しかしレイアウトを変えるほどの変更が必要だったのだろうか。HX-21はアナログ出力対応なのでマザーボードとAV子基板はHX-22と同一と思われる。

 マスクROMはTMM23256P 2013と2014で、HX-20とHX-22で共通。つまりHX-22で使えるRS232C拡張BASICがハードウェアさえあればHX-20でも使えるはず。HX-21でもおそらく同じで変える理由がない。
2022-11-08 00.19.02

 電源基板はRS-232Cの信号を背面に通すおもしろい構造。おそらくはRS-232Cに必要な±12Vをここからもらっている。HX-20ではインダクタが省略されているので-12Vが出力されないのかもしれない。

 アナログRGBのコネクタはヒロセRP13A

 とりあえずは目視で確認できる範囲でだが、HX-20とHX-22(HX-21)でマザーボード基板が大幅に変わる理由がよくわからない。

※追記
@sunagawa_keikiさんの指摘でDRAM数が違うんじゃないかということで見直したらHX-20のVDPはTMS9918ではなくTMS9118でした。これは16kbit DRAM(4116) 16個→16x4bit DRAM(MB81416-2) 2個の変更があります。これにより-5Vの供給はなくなっていると思われます。

※追記2
TMS9918の互換チップで東芝製のT6950というのがあるらしい。HX-20に搭載という記事があるがこのモデルはTMS9118なのでロットによって違うのかもしれない。

Toshiba T6950 (MSX Resource Center)
TMS9118 to TMS9128 Adapter のご紹介 (TMS-RGBのblog)


記事検索
プロフィール

hardyboy

カテゴリ別アーカイブ
月別アーカイブ
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ