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PET2001のレストア(2) 電源調査

 再度電源を投入してボード上の電源電圧を測定したら5Vのはずが4.6V程度とおかしいので、タンタルコンデンサすべてと電源ラインの電解コンデンサを交換する。
PETPOWERLINE

 交換したコンデンサの容量を測定したが特に抜けてはいなかった。電源コネクタの接触不良だったようだ。
 クロック周りを観測。
・MOS6502 pin39(φ2 out) OK → クロックジェネレータからCPUまではOK
・PIA/VIA pin25(φ2 in) OK → 主要なLSIへのクロック供給OK
・VSYNC/HSYNC/VIDEO それっぽい波形は出ている
 これで何も表示されないのはCRT部分が動いていない可能性がある。CRTは高電圧を扱うがうかつにさわりたくはないので調べてみた。

PET2001の回路図は以下にある。先程のロジックボード上の電源まわりを抜き出した図もここから。

これによるとCRT基板に供給されるAC17VからDC12Vを作り、そこからすべての高電圧(+85V,-30V,+10KV)を生成している。電源トランスはCRT基板とロジックボードそれぞれにAC17Vを供給しているようだ。ただしこのあたりの図面はないので実物をたどって調べてみた。(お断り:正確ではないかもしれません)

2018PET2001power

 TAPとあるのは電源トランス端子に書いてある番号。[8][7]はAC17VでCRT基板に行き、7812でDC12V1Aを生成している。
 [6][5][4]は中点のあるAC17Vで、コネクタJ8(1)(5)を経由してロジックボード上で整流されJ8(4)でいったん外にでる。ここで平滑コンデンサに接続され、J8(2)(3)でふたたびロジックボードに入り7805の4個並列でDC5V4Aが生成される。

 ということは重くてかさばる電源トランスと平滑コンデンサを撤去して現代のスイッチング電源を代わりに入れることができそうだ。そうする安定した電力を供給でき、発熱も抑えられるのではないだろうか。
 まずはCRT基板に直接DC12V1Aを供給してみた。基板上の7812のpin3を上げて12VラインにスイッチングACアダプタの出力をはんだ付けする。
2018PET2001CRT

 この作業にはCRT部分の分解が必要。PET2001のCRTユニットはナット4個で固定されているのでそれを外す。CRT基板は背面のパネルを外し、スペーサで固定されている手前の二箇所のネジを外し、奥の方にある二箇所の固定ピンを上げる(写真左下のもの)。CRTのソケットを慎重に外す。これでも偏向コイルへの配線はつながったままだが、クッションを敷いてCRTを保護しつつ作業した。

2018PET2001CRTheater

 ACアダプタを接続して確認。CRTのヒーターが点灯した。

 今回はここまで。


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PET2001のレストア(1)

 新品のPS4とジャンクのPET2001、どちらかをくれるという話なら迷わずPET2001を選ぶ。
自腹でどちらか買うとしたらちょっと考えてからPET2001を選ぶ。

2018PET1

 固く絞った雑巾で表面を清掃したのち、手前左右に2個づつあるネジを外してオープンのところが筐体が歪んでいてかなり強引にしないと開かなかった。

 内部はこのような状態。40年前の製造ですし。
2018PET2

 基板は一箇所のみネジ止めで他はピンに刺さっているだけ。外してみた。
2018PET3


 基板(クリックで拡大)
IMGP2925

 基板は最初期のものらしい。ROMはMOS6540×7個、RAMはMOS6550×16個。それぞれ同期式のメモリ。

ドラッグストアで買えるイソプロパノールでホコリを流した。一回じゃだめで一瓶分使った。
(クリックで拡大)
IMGP2926

 さて本体だが背面にあるフューズホルダーが破損していた。元々は1.6A品らしいので1.5Aのヒューズと5×20型のヒューズホルダーをホームセンターで購入。これに交換する。
2018PET4

 左奥にある電解コンデンサとトランスを底面のナットを回して外した様子。少し狭いがこのヒューズホルダーを交換。
2018PET5

 筐体は鉄板なので新規に穴を開けるのは難しい。新しいヒューズホルダーが入るようにリーマーで削るのも大変だった。これでAC電源まわりは大丈夫なはず。

 よく見たら基板側には問題がある。7個あるROMのうち中央のものだけが逆に挿してある。同じ種類のROMが並んでいるなかで通常こういうことはない。もしかしたらこの状態で通電していて破損している可能性もあるが、とりあえず正しく挿し直す。
2018PET7

 さてコネクタを元通りに接続して通電してみる。カセットレコーダー部分からモーター音が少しして止まる。基板上の電源ラインを確認すると約3.7Vだった。
 おそらくは平滑コンデンサの容量抜けでまともに電源レギュレータが動作できない状態なので、用意しておいた電解コンデンサ6800μF25Vを並列に接続。実際は元々の電解コンデンサの端子にネジ止め。
2018PET6

 この状態で再度パワーオン。今度は5.07Vが観測できたので電源供給はひとまずOK。

 基板上にあるLEDはVIAのキースキャンをORして点灯するようなので、ROMを読んで正常に動作していれば光ると思われるが消灯したまま。先程のROMの破損があるかもしれない。また、ソケットが多いので接触不良も考えられる。

 たぶんオシロなしでできるのはここまでで、次回はクロック周りから確認していこう。



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