西岡さん2008年4月8日(火)20:00 - 23:00に開催された第180回ゲーム大会(ルーレット)に救急戦隊ゴーゴーファイブでゴーレッドを演じた俳優の「西岡竜一朗さん」が参加をしてくださいました!

西岡竜一朗さんのゲーム大会参加風景はこちらをご覧ください。

ゲーム大会参加後にインタビューをいたしましたので、その内容をご紹介したいと思います。

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・本日はお忙しい中、ハレハレゲームランド「ルーレット大会」にご参加いただきまして、ありがとうございます。大会に参加された感想をお聞かせください

西岡「すごいおもしろいんですけど、おもしろくなかったというか。熱くはなったんですけど、結果としておもしろくなかったと、アッハッハッハッハ。ゲームはおもしろかったんですけどね、簡単だし、もっとルーレットを知らないとできないと思ってましたが、全然何にも知らなくても賭けるだけだから、おもしろいですけど、単純なだけに難しいですね、やっぱり」

・何がいけなかったのでしょうか?

西岡「最後にブラックに賭けたのがよくなかったですね。あれレッドだったら・・・。その後全部ブラックだったけど、アッハッハッハッハ。浮気心がいけないですね。やはり赤に賭けないと(笑)」

・負け続けて最後はどんな心境でした?

西岡「本当にせつないですね。もう何か、心が折れました」

・次回プレイされるときは?

西岡「もうずっとレッドでいきますよ。もう浮気心はせずに。最初しょぼく遊んでいたときのほうが、楽しかったんですけど、アッハッハッハッハ」

・勝負を気にしないで楽しむ分には問題ないけど

西岡「そうですね。ここ一番には弱いのが分かりました(笑)。あと、自分の性格がよく分かりますね。優柔不断というか、決めきれないというか」

・運も悪かったと思います

西岡「やはり働いて稼ぎます。ギャンブルではなく、がんばって稼ぎます。子供も生まれたばっかりですし」

・話は変わりますが、俳優になったきっかけは?

西岡「おじが舞台俳優だったこともあり、舞台は何度も見に行っていたのですが、高校2年生のとき、蜷川幸雄さんの『血の婚礼』という舞台を見て、はまってしまって、おもしろくて、何十回と見て、打ち上げまで参加させてもらって。『そんなに好きならやればいいじゃん』といわれ、あぁ、そうなんだと。自分では俳優なんてできるわけないと思っていたので、『俳優目指して一緒にやってみれば』といわれて、そこからですね。高校を卒業して、大学に行きながらも劇団にも所属して、芝居も勉強して。大学は何とか4年で卒業できました」

・ゴーゴーファイブの出演はどのように決まったのですか?

西岡「1998年にオーディションがあったのですが、ちょうどそのころNHKの大河ドラマのレギュラーを取った直後にオーディションが来て、1次からずっと受けて、最後まで残ってて。本当は僕最終オーディションに出てないんですよ。最終の1個前で、どうしても大河ドラマの撮影があって、それにどうしても出なければならなくなって、最終オーディションまで残ったのに、帰らなければならないとなって、すいませんといって、最終オーディションの途中で帰ったんです。せっかく最後まで残ってたのに、もったいなかったなぁという感じで帰ったら、受かってたんですよ」

・受かったときはどんな心境でした?

西岡「うれしかったですね。正直どんなことやるのか分かんなかったんですけど、主役ということでうれしかったです。ただ、やってみたら甘いものじゃなくて、すごい厳しい現場で、大河もやりながらのかけもちでだったんで、大変だなぁと思ってましたが、ゴーゴーファイブが忙しくなって大河ドラマのほうのスケジュールが取れなくなっちゃって、大河は途中から僕の役は別の人がやるようになって(笑)」

・もともと戦隊ものを知っていたわけではない?

西岡「どちらかというと小さい頃はあまり見ていなくて、思い出があまりないんです。戦隊ヒーローは何を見ていたかと聞かれると、あんまり思い出がない。うちのおふくろが、ああいう子供番組を見せると、おもちゃを欲しがるということで、あまりそういうTVを見ることができなかったんですよ。だから、あまり印象がないというか、名前は分かるんですが、どんな内容だったかは全然覚えていない」

・では、まっさらな状態でレッドに?

西岡「だから、全然どんなことをやるのか分からなかったですね。アクションもので、変身もので、ヒーローものでというのは分かってたんですけど、戦隊ものの歴史というのは分からなかった」

・台本をもらったときは?

西岡「そんときまでに芝居は何年か経験があったので、とにかく役作りをと。でも、1年かけて一人の役をやれるなんて経験はなかなかないので、おもしろかったですね」

・演じているうちに変わってくるものですか?

西岡「いや、僕は役つくりは最初の頃にかなり固めちゃうほうなんで、多少の肉付けはしますが、大きくキャラが変わることはなかったですね」

・熱血でちょっとドジだけど矢沢ファンで

西岡「一生懸命バカをやろうと思って。ただのバカじゃなくて、一生懸命すぎて空回りしてしまうようなバカをやろうと思って、当時は演じてました」

・世界に32人しかいないレッドとしての思いは?

西岡「最初はそんなになかったんですけど、やっぱり周りが、監督とかプロデューサーとかからレッドは主役なんだから、がんばらないとダメだとプレッシャーをどんどんかけられて、知らない間に『あ、そうなんだ』みたいな。だから、最初入ったときはそんなに重いものはなかったんですけど、やっていくうちに『あぁ、やっぱ主役なんだ』と。5人が主役というイメージを持ってたんで、そんなに一人でという気持ちではなかったんですけど」

・現場でレッドはやはり扱いは違いますか?

西岡「いえ、全然そんなことはないですよ。そんなことはないですけど、出番はめちゃめちゃ多いですね。休みがほんとなかったです。ずっと撮影所に行っていたし、コマーシャルの撮影があったり、後楽園の日があったり、インタビューがあったりと、何だかんだいってレッドの仕事が多かったですね。変身後も僕らは中に入ってたので、顔だけを撮るために。レッドはセリフが多いので、カメラが寄るんですよね。寄ったときに透けている面の中に僕がいなければいけないので、アクションの日にも僕だけ現場に毎日行ってました」

・朝から晩まで?

西岡「当時は本当にきつかったですね」

・スーツアクターとの関係は?

西岡「すごく仲良くて、年令は僕らの方が全然若かったので、すごくかわいがってもらえて。いろんな話をしたり、学校の先輩みたいな感じでした。アクションを教えてもらったりとか、芝居のこととか。例えば、一人が一人の役をやればいいのではなく、スーツアクターの人と僕と二人で一つの役をやるんで、そこをどうやってシンクロさせるかとか、テンションの話とか、芝居の話とか、内容の話とかをかなりディスカッションした思い出がありますね」

・どうやってシンクロするのですか?

西岡「変身するときのテンションはこうだったから、こうつなげて欲しいとか。役のくせとか、こういう動きが纏ぽいんじゃないかとか。俺も意識するし、高山さん(スーツアクターの方)も意識してやってくれました。だから、変身する前とした後が全く別人だと興ざめするだろうということで、二人三脚じゃダメだ、二人二脚でなくちゃダメだと。完全に一体化するように。例えば、セリフをしゃべるにしても、スーツを着てもしゃべるじゃないですか、そのしゃべっている言い回しやどこで息継ぎするかということまで、結構計算して、やってましたね」

・撮影後も画面で確認して?

西岡「そうですね。アフレコなんで、全部後でレコーディングするときに、ばっちりあってくると『あ、完璧だったね、今回は』というような。もちろん、お互いの悪いところをいいあったりとかもありました。でも、本当に楽しかったですね」

・楽しい思い出を教えてください

西岡「ロケ行くじゃないですか。ロケ行った帰りのバスの中で、酒盛りになっちゃうんですよ。飲みながら楽しくワイワイとか。後は、レッドだけなんですが、浜松の中田島砂丘に宿泊ロケに行ったりとか、そこで酒飲んだりとか。酒飲んだ思い出しかないですね(笑)。本当に毎日遊んでましたね。撮影が終わって深夜12時過ぎてるのにラーメン食いに行ったりとか」

・朝も早いのでは?

西岡「早いですね。でも、遅刻はなかったですね」

・楽しかったから?

西岡「そうですね、仕事行くのが楽しかったから」

・逆に大変だったことは?

西岡「大変だったのは、本当に時間がないということ。休みが本当にないんで、風邪引いたりとかもできない。健康管理がすごく大事で、難しかったですね」

・ファンとの交流はいかがでしたか?

西岡「最初は別にそんなでもなかったですけど、やっぱり話が進むにつれて、それなりに見ている人も思い入れが強くなって、追っかけじゃないですけど、サインくださいとか多かったし、ファレターのやりとりもあったし、今でも舞台やったりすると見に来てくれる人がいるので、大切な友達というか、仲間ですね」

・終わったときはさびしかった?

西岡「いやぁ、さびしかったですよ。本当にこれで終わっちゃうのかと。1年がすごく詰まりすぎてて、今まで生きてきた中でも一番濃い1年だったと思いますね。終わった後も、それは残るわけですが、本当にいい意味でも忙しかったし、内容が濃い一年でしたね。忘れられないですね、1999年は。ていうくらい、全然興味がなかったわりには、やり始めてすっごくはまってしまいました」

・役にのめりこんで?

西岡「のめりこみましたね」

・どう変わっていきました?

西岡「うーん、正直始めたとき子供はあまり好きじゃなかったんです」

・えっ!?

西岡「子供番組の主役なのに。やっぱりだから、うっとうしいなと思ってて。自分もガキだったので。だけど、真剣な、ガキのくせに真剣だなと思わせるまなざしで、俺を見る目が熱いので、どうしてもかわいくなってきちゃって、結構子供好きになりました。本当に嫌いだったのに」

・そんなこと言っても大丈夫ですか?

西岡「いやいや、嫌いだったというか、本当に始めのころは、『わ、ゴーゴーファイブの兄ちゃんだ!』て駅で電車を待っているときにいわれて、『変身して! 変身して!』てガキがまとわりつくんですよ。すると、『うっせえな、お前ゴーゴーファイブの兄ちゃんがこんなところにいるわけねえだろう。あっちいけ』ていうくらい嫌いだったんですけど、最後のほうにはかわいくなりましたね」

・レッドは孤独といいますが、そうではなかったのですか?

西岡「全然、そんなことはないです。ゴーゴーファイブの連中はほんと仲が良かったし、俺らほんとに芝居の稽古をした戦隊なんですよ。楽屋でずっと本読みしたり、ずっと芝居のことで話したり、この役はこうでこうやっていこうとか、今回の話はこうだから、こういう風にしようとか、というディスカッションを唯一できる仲間だから、いまだにピンクやってた柴田とかは芝居のことでぶつかると俺に相談してきたりとか、芝居の話は今でもしっかりするし、という関係ですね」

・本当に仲間なんですね

西岡「仲間というか兄弟です」

・最初からそんなに仲良かったんですか?

西岡「やっぱり回数を重ねていってですね」

・いつぐらいから?

西岡「やっぱり1話ぐらいからまとまってましたね(笑)。俺たちはどんなところに放り込まれちゃったんだろうみたいなところから、一体感がわいて、すげースケジュールも厳しいし。俺らが入ったときに、マネージャーに1週間で3日拘束だからそんなにきつくないからっていわれたんですよ。1週間で3日だし、大河もあるから、大河が週2日拘束だったので、ゆっくりできるから大丈夫だからねと言われて、仕事決まってよかったねといわれたのに、最初の2ヶ月くらいは1日も休みがなかった。本当に。なんだろう、この現場? って思って。ほんと朝から晩まで撮ってるし、晩までというのが、朝の6時集合で、終わるのが2時とか」

・2時というのは?

西岡「深夜の2時で。タクシーで横浜まで帰るんですよ。大体1時間半くらいかかるんですね、そうすると3時半くらいになって、6時にいかなくちゃいけないから、すぐでなくちゃいけなくて。もう訳わかんないなと思って。そうとう体きつくて、家が横浜だったんですけど、光が丘のホテルに泊まって、2時間、3時間寝て、そのまま撮影に入ったりとか。結構ありましたね。深夜5時に終わって、6時開始ということもありました」

・23時間撮影?

西岡「朝の5時まで撮影していて、一回解散です。といわれ、6時集合です。というんですよ。『無理です』と。『帰ったら来れません』。じゃぁ、間に合わないからメイクルームで寝てとか。結構ありましたね」

・どうしてそんなに撮影の時間がかかるのですか?

西岡「やっぱり大変なんですよね。2週間で2本撮らなくちゃいけないというスケジュールなんで。大体Vシネの2時間半もので3週間くらいかかるんですよ。手際がいいのと、慣れているのと、合理的に撮影が進んでいくので、2週間で2話撮れるという感覚なんですけど、2週間で2話だけじゃないんです。Vシネもあれば、CMもあれば、後楽園もあるし、雑誌の取材もあるし、アフレコもいれなきゃいけないし、という感じで、結構大変でした。で、それで、普通の戦隊ものだと変身前の撮影と変身した後のアクションの撮影は別なんですよ。アクション日といって日が改められているんです。なのに、俺らは面が透けるということになったために、アクション日も撮影があるんです。だから、スケジュールが倍になっちゃって、すげー大変だったんです。すっごい大変でした。Vシネもシーズン中に2本撮ったし、後楽園もやったし、結構忙しかったですね」

・普通の倍以上の大変さですね

西岡「そうなんです。すごく忙しい戦隊といわれてて、歴代で史上最高に忙しかった戦隊だったんじゃないかと思います」

・だからこそ絆も深まって

西岡「そうですね。多分そうだと思います。ほとんど毎日一緒にいましたから」

・本当に大変だったのですね

西岡「そうです。だから、次の戦隊からは面が透けるのはやめようという話になったんだと思います」

・どうして面を透けさせちゃったんですか?

西岡「それはですね、顔合わせのときに、デザイン画があがってきたんです。この面を見て、チーフ監督が『見てくれ、この面。かっこ悪い。黒一色のこの面じゃ、熱い思いは伝わらない。これはダメだ』と。でも、出来ちゃったものは出来ちゃったから、『面を透けさせよう』となって、急遽そこの場で透ける面をやることになった。その無謀な一言によって、みんな大変な目にあって」

・でも、それがあったからこそ

西岡「そうです。その年の前までは最終回で本人がスーツを着るというのが感動の儀式みたいな感じだったのですが、1話からもう着ていたので、別にどうってことないというか。自分専用のスーツがあって、自分専用のお面があるんで、感動は薄かったですね」

・あの場面の戻れたらみんな止めるでしょうか?

西岡「止めると思いますよ。面を作り変えたほうが早いと。スタッフも相当きつかったと思いますよ。だから、その後のシリーズはもう面を透けさせるのはやめようという話になったんだと思いますよ」

・西岡さんにとってヒーローとは?

西岡「基本的に強くなければいけないというのが、僕の中の定義ですね。精神的にも肉体的にも常人を超越した存在じゃないとヒーローとはいえないかなぁっていう見解がありますね」

・具体的には?

西岡「心の折れない人ですね。どんなことがあってもくじけないという、心が強いという演技ですよね。肉体的な強さもカバーする。立ち回りをやっても、僕らはそんなにうまくないけど、当時は本当に立ち回りをかじった程度で全然下手くそだったんですけど、顔だけ一生懸命やっている。つまり、顔で迫力を出すという演技プランで(笑)。圧倒的な強さはやっぱりないと、ヒーローとはいえないんじゃないかなと俺は思ってたんですけど。最近のヒーローは弱くて自己達成していくのが流行っている感じですけど、ヒーローといったら圧倒的に強い。内面的な弱さがあっても、それを出さないみたいなのがヒーローなんじゃないかなという定義を持っています」

・これからのヒーローのあるべき姿は?

西岡「もうちょっと精神的に強い、圧倒的な強さを持った、頼れるお兄さん的なヒーローがいてもいいような。ライダーも弱いし、今若者がみんなそうなっている気がして、精神的に弱いというか、より所を求めるような感じがするので、一匹狼で俺は誰とも同じ路線を歩まないみたいな強いヒーローがいても。ヒーローなんですから」

・頼りないヒーローでは

西岡「いざっていうとき、がんばるヒーローは結構いるんで、常に強い。それがピンチになるからおもしろいわけで。これが僕の意見ですが、東映から怒られませんかね、アッハッハッハッハ」

・話は変わりますが、お子さんが生まれたそうで。おめでとうございます

西岡「ありがとうございます」

・父親になった心境は?

西岡「いやぁ、たまらないですね。かわいくてたまらないのもあるし、夜泣きがひどくてたまらないのもあるし、ほんと一言で言うと、たまらないですね。だっこしているだけで楽しいし、夜泣きして起きてもかわいいからそんなにつらくないですけど、仕事にいっていると、本当に寝不足で『眠い!』となるので。でも、ほんとかわいいですよ」

・お風呂もいれてあげて

西岡「お風呂担当なんで」

・担当は何があるのですか?

西岡「お風呂と、いるときはおむつを換えたりとか、あとはだっこですね。普通にパパですよ」

・娘さんのどこがかわいいですか?

西岡「どんなところというか、全部かわいいですね、本当に。何をしてもかわいいし、泣いててもかわいいし、寝ててもかわいいし」

・目に入れても痛くない?

西岡「いやぁ、そうですね。目に入れても痛くないんじゃないですか。入らないけど(笑)」

・やはり子供が生まれるとガラッと変わりますか?

西岡「変わりますね。2、3年前から子供が欲しくて、やっと。何というか、出産も立ち会いましたし、かなりの難産で大変だったんですよ、生まれるまで。3日間陣痛室にこもりっきりで。僕も仕事が忙しいから、合間にいったりして。たまたま運がよかったのか、出産に立ち会うことが出来て、ビデオに撮って、生まれてきて」

・産声を聞いたときは?

西岡「いやぁ、感動しましたね、本当に。今は楽しいですね」

・男の子と女の子の希望はあったのですか?

西岡「最初はやっぱり男の子の方がかわいいかなと思ったんですけど、僕も男だし。でも、よくよく自分に当てはめると、親離れも早いし、嫁を見ていると女の子っていつまでもお父さん、お母さんと仲良くできるじゃないですか。男だとちょっとさびしいかなと思って。やっぱり女の子がいいやと思ったら、女の子だったので。すごいうれしかったですよ」

・ベタな質問ですが、大きくなって反抗期になったり、お嫁にいったりしたときの思いは?

西岡「何にもそんなことは考えてないですよ(笑)。でも、普通の一人の人間として。そう、娘としてではなく、人間として接したいなと思っています。自分の子供だからとかではなくて、人間同士として接したいなと思っていますね」

・今、俳優のお仕事は?

西岡「バイクの仕事がメインになっていますので、今俳優の仕事はアクトリーグだけをやらさせてもらっています。バイク屋のほうが本当に忙しくて、従業員もかかえているし、従業員の家族も抱えているので。今従業員の中にも俳優が2人いるんですが、1人は俳優の道をあきらめさせて、バイクの道を歩ませて、そういう手前があるので、あんまり派手に芸能活動はできないというか。まぁ、バイクの仕事のほうも楽しいので。自分のやりたかった仕事なので」

・仕事は順調に?

西岡「どうなんですかね。順調でしょうね。横浜店があるんですけど、来月は品川に2号店をオープンさせますので。順調といえば、順調ですが、やらされている感があるといえば、やらされてる感がありますね。毎日深夜2時3時までなんですよ。忙しいのはいいんですけど、体がみんな持たないというか。だから、僕これ終わったら、戻ってまた仕事しなくちゃならない(現在21:30)。毎日そうなんです」

・アクトリーグのときも?

西岡「リーグのときはちょっと1日休みをもらったりしますけど、店が年中無休なもので、休みがないんですよ。相当きついというか」

「アクトリーグ」
http://www.actleague.com/what/

・俳優の仕事だけで食べていくのは大変?

西岡「ちゃんとやれば食っていけるんでしょうけど、僕も役者で食っていたんで。ただ、結構普通の社会では通らないことが多いので」

・といいますと?

西岡「結構受身になったりするので。だから、酒井君のような(ガオブラックの酒井一圭さん)戦略的な役者はすごいなと思っていて、俺は芝居をしたいから役は何でもいいとか、ギャラとかいらねえとかいう感覚でやってたんですが、彼はすごくビジネスライクにいろんなことに対して、先を見ているというか。僕もやっぱり将来に不安は感じているけど、芝居は好きだからしょうがない。そうしたら、趣味でやるしかないんじゃないかと」

・俳優をですか?

西岡「だから、バイク屋は早めに隠退をして、誰かに会社をあげて、役者をもう一回やりたいと思っているんですけど、本業というと、はっきりいってバイク屋のほうが本業といっちゃって過言ではないと思います。だから、忙しいのはいいんですけど、俳優のほうは。アクトリーグはおもしろいし、稽古もなく、その場の瞬発力で戦えるので、切磋琢磨としてはすごくいい刺激を受けます。アクトリーグを作ったのは僕なので」

・西岡さんが始めたのですか?

西岡「うちの事務所の社長がやりはじめたんですけど、稽古場を提供してもらっていて、仲間の役者を呼んで、ワークショップをやってたんです。即興劇をやるんじゃなくて、即興を使ったワークショップをトレーニングに取り入れてたんです。それを見てうちの社長がこれは企画にしてイベントにしてやったほうがいいとなって。集まったメンバーもそうそうたるメンバーで、じゃぁとなって、どんどん広がって、今はこういう大会になって。アクトリーグとアッシュの2つのリーグがあって、関東と関西でそれぞれ4チームあって、それが浸透してきています」

・バイクのお仕事は?

西岡「バイクのほうも結構クリエイティブな仕事なんです。修理も整備も車検もやるんですけど、メインはハーレーだけで、ハーレーのタンクを作ったりとか、フェンダーを作ったりとかという仕事なんですけど、旋盤とかフライスとか分からないと思いますけど、特殊な工業機械を使って、溶接と板金技術を使って作る仕事なんです。役者と似てて表現できるというか、もちろん、お客さんの仕事を請けてやるんですけど、今すごく忙しくて、4月20日に名古屋ですごいでかいバイクのショーがあるんです。それに出展するんで、それ用のバイクを不眠不休でみんなで作っているんですよ」

「JOINTS CUSTOM BIKE SHOW」
http://www.joints.jp/

・バイクという作品をみんなで協力して作る?

西岡「そうですね。つい先ほど僕のバイクができたんですけど、それは去年の10月から作り始めてて6ヶ月かかっちゃって」

・渾身のでき?

西岡「そうですね、渾身のできですね」

・誰もがうらやむような

西岡「多分、日本ではこんなんねえだろうというほどすごいバイクですね。すごいバイクを作ることで僕らしさを表現するというのは結構おもしろいですね」

・今年の目標を教えてください

西岡「今年の目標はアクトリーグで優勝することですね。去年は最強といわれたチームだったんですけど、2位に甘んじてしまったので、今年は年間総合優勝を目指しています」

・2位になってしまった原因は?

西岡「いやぁ、作戦ミスで、1回大敗してしまったので。アクトリーグはポイント制で、そのとき最下位を喫してしまい、それさえなければトップだったんですけど」

・作戦ミス?

西岡「監督の采配ミスですね。今年は監督も代えて(笑)」

・実力制なのですか?

西岡「そうです。うちのチームは総勢10何人いるんですけど、出れるのは5人だけなので。その中で僕は連続して出ていて、鉄人衣笠といわれています(笑)。出続けて総合優勝したい。今のところ2戦終えて断トツトップなので、残り8戦もがんばりたいです」

・アクトリーグの魅力は?

西岡「役者に点数をつけるところがおもしろい。3分間4本で起承転結を表現するんですが、去年かなりいい話ができて、お客さん全員泣いたということもありました。即興だからといってあなどれないというか、僕は即興の怖さを十分分かっているので」

・怖い?

西岡「やっぱり何が起こるか分からないというところと、コミュニケーションの難しさ、こういう人がこういうことをいうはずないということが起きて、それが意外性があって刺激になるし、その意外性がドキドキするし、緊張感もある。だから、おもしろいですね」

・何が起こるか分からない

西岡「そうです。まず劇を始める前にワード(お題)が出てくるんですが、そのワードに対してどういう風にとらえて、どういう風に自分なりに噛み砕いて演出してみせるかというのも実力だし。ハリウッドの世界では、インプロビゼーションといって、インプロができないやつは役者として最低だといわれるくらい、基本のトレーニングなんです。将来的にはハリウッドスターや韓流スターとかと即興で戦えたらいいなという目的で今やっています」

・参加者もどんどん増えている?

西岡「多いですね。だから、今出れないやつは50人以上いて、これにかけている人もいるので。関西の大きな劇団を主宰している人も参加していて、でも、それは諸刃の剣で怖いんですよ。失敗しちゃうと自分の経歴に傷がつくという人も多いので、そういう人たちは敬遠するし」

・即興の舞台ですが、練習はするのですか?

西岡「します。3分て決まっているじゃないですか。3分間をたたきこんだりとか、舞台なんで発声とか、柔軟性とかは基本なので必要で。僕らがやらなければならないのは、インテリジェンス。やっぱりワードをもらったときに、対応できるかどうかというのは、役者としての資質にかかわるところで、新聞読んでるとか、事件性のあるものを自分のデータベースに蓄積していく」

・何でもできるようにしておかなければならない?

西岡「『俳優というのは文化人なんだ』と教わったので。『文化人たるものいろんなことを知っておかなければならない』だから、本当にアクトリーグはおもしろいなと思います」

・これからどんどん知名度があがっていけば

西岡「TVで取り上げたいといってくれるところもあって、そこにどういうふうにのせるかが問題で」

・イケメンやかわいいい子を出せば

西岡「いいでしょうけど、演技がメインなので。演技ができる人間だけを出さないと。本当にひどい試合が続いたら、お客さん本当に帰っちゃうので。やっぱり事故といわれる芝居があるんですよ。僕らでも稽古中とか結構あるんで。本番だと集中しているからないですけど、事故を見せるとお客さんは興ざめしちゃうので」

・事故とは?

西岡「完全に間違い。言葉の意味の取り違えとか、聞き間違いとか。後は方向性がぐちゃぐちゃになっちゃうとか。結論がつかないとか。何だったの? というようなことが結構あるので、事故を未然に防ぐためにはトレーニングは必要で、集中力が必要です」

・今後が楽しみです

西岡「アクトリーグは命をかけてやっているので、うまくいってほしいですね。今は舞台だけでやっていますが、毎週やって300人の箱を埋められるようになれば、番組も作れるといわれているので。吉本なんかはそうなんですよね。だから、もうちょっとがんばらないと」

・舞台のおもしろさを映像にすると

西岡「そう、映像にするとダメなんですよね。だから、映像用のコンテンツを今考えていて。ただ、仕込みだと思われるのが怖いんですよね。あんまりうまくできすぎると、これテーマ知ってたんじゃないですか? と言われそうで。そうならないように努力していきたいですね」

・やっていてつらいことはありますか?

西岡「いや、つらいことはないですね。事故になったときが怖いです。みんな役者人生を賭けているので、これでダメだとあいつ芝居下手だなと思われるので」

・楽しいときは?

西岡「いい芝居ができたときですね。達成感というか、終わった後にうまい酒を飲むのが楽しいですね」

・最後にファンに一言お願いします

西岡「今はアクトリーグでがんばっているんですけど、ファンの方がいろいろ支えてくれてたから、アクトリーグとかできるので、本当に昔以上にすごく感謝しているし、大切だなぁと思うので、アクトリーグで僕を見たら声をかけて、話かけて欲しいなと思います。今日は負けて本当にくやしいですけど、何ですかね、テンション下がりますね。負けるとね」

・こちらも困ってしまいました

西岡「アッハッハッハッハ」

・ゲームなので楽しんでいただきたかったのですが

西岡「本当にへこみます。なんか、本当にダメな自分を、ギャンブルをしちゃいけないのに、しちゃったというな気分になって失敗したなと本気で思ってしまう」

・負けた方はみなそういいます

西岡「人生ギャンブルですからね、アッハッハッハッハ」

・本日はありがとうございました!

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インタビュー後には色紙にサインしていただきました。

「西岡竜一朗さんのサイン」
西岡さんサイン