書籍購入リスト

2009年12月30日

立て込んでいて、また間があいてしまいました。
もう今年も残すところ2日なんですね…。



小説

「マリア様がみてる 私の巣」今野 緒雪(コバルト文庫)
ついに新シリーズ始動? と一瞬わくわくしたんですが、読切なんですね。生徒会以外のメンバーで新たなスタートもいいんじゃないかと個人的には思うんですけど、とりあえずはこれを年末年始の楽しみにします(=未読です)。


エッセイ

「やさぐれるには、まだ早い!」豊島 ミホ(メディアファクトリー)
フリーペーパーのL25連載記事(2006年11月〜2009年3月)をまとめた本。
女性が書く、あるいは女性向けのエッセイはメジャーであるほど納得も共感もできず肌に合わない私が珍しく理解できてかつとても面白かったので、連載当時から購入を決めていました。本書によればペンネームで検索はされないようですしこんなところで告白しても仕方ありませんが、彼女の感性が好きです。


ムック

「明治・大正・昭和の文様と図案250」リンクスヘンダー(ソシム)
レトロでキッチュなデザインが豊富で、衝動買い。時代の間口が広いので、矢羽根などの和柄からヴィクトリアンスタイル、さらにはアールヌーヴォーにアールデコまで網羅していて頼もしいです。
さて、何に活用しましょうか?


雑誌
暮しの手帖 第4世紀43号
最近気になっている味噌とタルトタタンの記事に惹かれて購入。しかし他にも、かぎ針編みや家計簿など濃すぎるほどに充実した内容で老舗の底力を見た思いです。祖母が購読していた昔の号を拾い読みしていた記憶もよみがえり、懐かしかった。
ただ今あらためて読んでみると、きちんとした奥さん向けという姿勢があからさまだったことは意外でした。

東京人 no.276 特集「東京23区がわかる本」
創刊25周年の記念号でした。23区の、東京人らしい視点のデータ&ゆかりの文化人による寄稿と、座談会がメイン。
特集以外でも、鏑木清方展や映画情報(『ユキとニナ』)が興味深かったです。どちらも見に行ければいいのですが…。

散歩の達人 No.166 大特集「本屋さんが面白い!」
今号は街紹介ではなく、本屋特集。本屋の概念を覆すコラボ書店に職人と呼びたくなる凄腕書店員、個性的な本の街マップなど、散歩の達人らしいひねった企画が盛りだくさんでした。本屋という概念がどんどん自由になっていくなかで、本屋の「中の人」がいかにプロ意識を持って本と向き合っているのか気付かされます。
客としては楽しいけど、何か関わっていきたいという願望を持つ身としては、ちょっと焦る状況。

七緒 vol.13 特集「『手持ちの着物』応援団」
着物熱が高かったころは毎号買っていた七緒ですが、最近さぼってました。あらためて向き合ってみようとバックナンバーを探し、季節柄ちょうどよかった号に決めました。
入門の次、好みにまかせて手当りしだいの先へと導いてくれる、ありがたい内容。襦袢や替え袖の情報も求めていたものだったし、吉祥寺も興味のある街だしで、去年発行分でも満足です。


Q 282
唯今のはまりもの関連で購入(洋雑誌です)。



(08:12)

2009年11月22日

文化祭が終わり、ちょっと気が抜けてしまっていました。
いけませんね…

まずは、更新が滞っていた間に買った本のメモから再開します。



マンガ

「乙嫁語り」1巻 森 薫(エンターブレイン)
「エマ」「シャーリー」での、キャラ造型の巧みさと完成度の高さが素晴らしかったので作家買い。私は歴史好きですが中央アジアにはまだはまったことがなく、中国やイスラムと19世紀当時の世界情勢などの知識から想像を膨らませて読みました。

期待に違わぬ滑り出しで、特にタイトルロール(?)の姉さん女房・アミルがとにかく魅力的。気立てがよくて家事も狩りも万能で実は天然なお嬢様とか、並べてみるとすごい属性もちなのに自然と読者の胸に落ちるようなストーリー運びは、もう名人芸と言っていい技だと思います。


「共鳴せよ! 私立轟高校図書委員会」4巻 D・キッサン(一迅社)
一瞬、山口晃の絵かと思った俯瞰&キャラぎっしりの表紙に驚いたら、なんと最終巻でした。
図書委員経験者としても4コマファンとしても非常に残念なお知らせですが、「一番描きたいものを描けたから」完結を決めたという、ある種さわやかな作者のコメントを読んでしまっては、もう何も言えません。
おまけにドラマCD企画もあるとか、これは気になります。

行きつけの本屋で推薦されていたことから知った作品でしたが、オタク系のネタを入れ込みつつも内輪受けに走らずギャグならではの極端設定なのにどこかでリアリティを失わないなどの、バランス感覚が見事だったので次回作も期待しています。4巻でも老人の思い出ストーリーをさらりと描ききってしまうあたり、すごく地力のある作家ではないかと思うのです。
この表現が適切かは判りませんが、個人的に新井理恵を知ったとき以上の衝撃を受けた4コマ作家なので。



雑誌

yom yom vol.12
「十二国記」の新作(別項で感想を書く予定)目当てで購入。
まだすべてを読んではいませんが、今号の裏テーマは死なのだろうかという思いがふと湧きました。
しかし6号を買った際にも気になったのですが、落書きにしか見えない色版のデザインは何とかならないものでしょうか。「オンナコドモ向けにはユルさで勝負」とでも言わんばかりで、心がささくれ立ちます。


MacPeople 2009.12
パソコン買替えの参考に。
以前からFanよりもPeople派だったので、ほぼ何も考えずに購入したのですが今回は特集の内容的にFanのほうがよかったかも。ざっと見た感触では、有名人表紙は変わらねどもFanの中味がPeople寄りになっている印象を受けました。


ロッキング・オン12月号
ENGLISH JOURNAL 2009.12
唯今のはまりもの関連で購入。




(16:46)

2009年10月21日

テノヒラタンカ―ぎゅっと大切な言葉を、あなたの手のひらへ
テノヒラタンカ―ぎゅっと大切な言葉を、あなたの手のひらへ
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CDを探しにいった近所の古本屋で、たまたま見つけました。
2002年に発行された、すべて20代の歌人3名×イラストレーター9名による短歌&イラストの、自由でポップな表現が新鮮です。

若い世代ゆえか恋愛にまつわる歌の多さも目立ちつつ、自分や社会を見つめる歌などもあって鋭い視点と的確な言葉選びに感心させられました。
携帯電話と連動した短歌の配信サービスもあったようで、こんな楽しい企画があったと今まで知らなかったことが悔やまれます…。私は、ふと歌が心に浮かんだら書き留めたりネット上にアップしたりする程度で、積極的に短歌界(?)事情について調べることがなかったんですが、なかなか挑戦的なアイデアが試されてもいたんですね。


それから手前みそな話ですけど、CDサイズ(=正方形)の判型や短歌と画像の融合など私が今回フォトブックで目指したものと被っている箇所があちこちあって「やっぱり同じような考えの人はいたんだなぁ」なんて、おかしなところに反応してしまいました。
テキストのレイアウトを思いきり自由にやってみよう! と参考にさせてもらったりも。

(23:34)

2009年10月05日

新刊本(というか雑誌)


Hanako No955 特集「東京散歩」
町歩きのお供に最適な、レトロスポット紹介。
もはや定番の下町界隈はもちろん、はとバスや「文化案内人と行く、東京女子散歩。」の企画が興味深かった。広告ネタと思われる「女子的科学ライフ」も、個人的には刺さりました。

Hanakoは、版型が変わってから紹介店舗&アイテムなどの着眼点がまた面白くなって、一時OZmagazineに走っていたのが見事に引き戻されています。westの元編集長が移ったという話をどこかで読んで、すごく納得したことも。関西方面に出掛ける予定もないのに、思わず買ってしまった経験が何回かあったんですよ>Hanako west



東京人 no.273 特集「東京 和の建築を見る」

庭園や洋館、ホテルなどの特集は持っていますが日本建築は初めてかも。

一般公開されていない個人のお宅紹介が、なかなかレアでした。対する体験可能な和風建築として、和食のお店を取り上げていたのが個人的には楽しかった。料亭はさすがに無理ですけど、根津の「はん亭」や神田の「ぼたん」はかねがね狙っていたので。

そのほか、建築メインの和風たてもの見学ガイドや藤森照信氏らの座談会もあり、さすがの盛り沢山な内容です。


ロッキング・オン 11月号

唯今のはまりもの関連で購入。



古本

「平安の春」角田 文衞(講談社学術文庫)
同じ学術文庫で1字違いの「長安の春」という本も持っているので、思わず手に取ってしまいました。平安といっても中期だけではなく、むしろ京都を舞台にした長いスパンでの歴史エッセイ。こうした、大家が縦横無尽に語るエピソードの数々は面白いに決まっているので、つい買ってしまいます。

拾い読みした限りでは、花山帝・紫式部と清少納言・白河院のあたりが気になるかな。とりあえず鞄に入れて、ちょっとずつ読み進めよう。


「女学生の系譜」本田 和子(青土社)
明治期の女学生を、服装・言葉遣い・学生生活・世間の目などから多角的に考察した研究本。

弥生美術館で特設展を見て以来、「女学生」に注目しています。
この本は原価よりも高値が付いていたため悩んだのですが、内容がしっかりしていて図版資料も豊富だし、なにより和モダンな装丁が素晴らしかったのでゴーサインを自分に出してしまった。


ちなみに、以上の2冊は千駄木の「古書ほうろう」にて入手。
いつ行っても目移りするほど魅力的な本だらけで、おそろしい店です…。



(01:07)