鍼禅の集い

特定の団体や所属に捉われず、 東洋医学や禅に興味を持つ者が横田観風先生の元に集い、 それぞれの学びを深めてゆく。 その活動を紹介いたします。

平成30年10月「銀椀裏盛雪(ぎんわんりにゆきをもる)」

10月6日~7日と「鍼禅の集い」を行いました。
台風の影響が懸念されましたが、良い天気と風に恵まれて良い「集い」となりました。

この集いにご興味のある方は、参加要項を参照の上、ご連絡を下さい。
また横田先生の講話を『鍼禅茶話』として冊子化したものがありますので、ご覧になりたい方はご連絡ください。

[ 集合 ~ 準備 ]

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今月は13名が先生の下に集いました。
新人さんも一人いらして、誠に嬉しい限りです。
慣れるまでは大変でしょうが、周りの人が手厚いフォローをしますので安心です。

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室内は空気がこもっていますので換気が必要ですね。

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コタツ開きが行われました。
もうそんな季節なんですね~。

[ 坐禅 ]

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風の音、虫の音、セミの声、内なる自分の声?
皆様には何が聞こえたでしょうか。

[ 茶礼 ]

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語らいの時間です。

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新しい方の紹介がありました。
今までにいろいろ学んでこられたようで頼もしい限りです。

その後、いろいろな話題で盛り上がりました。

皆さんご存知のように、西洋医学が発展する前は、漢方や鍼灸が主流で、江戸の頃は研究が盛んに行われていました。
しかし、医に携わる者が抱く「病に苦しむ人々を救いたい」という気持ちは、どの時代であっても、何が主流であっても変らないものです。
現代では法律上の理由から、鍼灸師が出来ることは限られてしまいましたが、卑下することなく、志を高くもちたいものです。

[ 起床 ~ 掃除 ]

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今日も良い朝です。

[ 読経 ]

人数も多く、声の出も良く、勢いを感じるお経でした。

[ 坐禅 ]

風に吹かれて座ります。

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先生がキビキビと巡警をされます。

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[ 粥座 ]

豆乳玄米粥と冬瓜の浅漬けという豪華な朝食でした。
あまりの美味しさに写真を撮り忘れました。

[ 作務 ]

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晴れといえば、そう、布団干しです。
布団も気持ちよかったと思います。

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外へ出れば陽射しの強さに驚きます。
作業をしていると全身から汗がでます。
室内にいる典座も暑そうでした。火を使うので尚更ですね。

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皆様の頑張りでお庭が非常にきれいになりました。

[ 講話 ]

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諸事情により『鍼禅茶話』第12巻に入りました。
本日は「銀椀裏盛雪」という句です。
素人にはそもそもチンプンカンプンですが、何か禅の問答というものに興味を覚える内容と感じました。
さて、どういった内容でしょう。

【本則】
 僧、巴陵(はりょう)に問う、「如何なるか是れ提婆宗(だいばしゅう)」。
 巴陵云く、「銀椀裏(ぎんわんり)に雪を盛(も)る」。
【頌】
 老新開、端的に別なり、解(よ)くぞ道(い)えり、銀椀裏に雪を盛(も)ると。
 九十六箇応(まさ)に自知すべし、知(さと)らずんば却って天辺の月に問え。
 提婆宗(だいばしゅう)、提婆宗、赤旛(しゃくばん)の下(もと)清風を起(おこ)す。

とある僧が、巴陵禅師に「提婆宗とはどのようなものでしょうか?」と問います。
巴陵禅師は雲門禅師の法を嗣ぎ、非常に力量のある禅師だったようです。

提婆宗は、インドで禅の伝灯を伝えたとされる祖師の一人である迦那提婆尊者の宗旨を示すようです。
3世紀ごろの人で、元々仏法以外の宗派(外道)の人でしたが、龍樹尊者に導かれて仏門に入ったそうです。
非常に高い学識を持っており、96派の外道を説き伏せたというエピソードもあるようです。

脈々受け継がれてきた法灯自体には差が無いのに、宗派となると何やら違うものに見えてしまう。
各宗、自分が正当だといい、他を外道という。
現代社会でも宗教に限らず、似た状況が良くみられるのではないでしょうか。

そして巴陵禅師は「銀椀裏盛雪」と言いました。
白い(に近い)銀色の椀に、同じく白い雪を盛られたようだ、と。
さぁ、皆さんどんな情景を思い浮かべるでしょうか。

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横田先生は鍼禅を模索する中で、理屈の多い東洋医学を乗り越えて、差別の無い、相手に応じてピタリピタリと合わせる鍼を実現するために、非常に多くの工夫と苦労をされたようです。
長い年月の上に成り立つワザですので、模範実技などでちょっと見ただけでは、マネをすることが難しいものです。
花や草木、動物を生かす自然の力は、人間にも同じように流れています。
そこに上手く働きかけるような鍼は、今回の問答を会得するように、簡単なことではないようですね。

[ 斉座 ]

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朝に続き、非常に豪華な昼食を頂きました。

[ 稽古 ]

横田先生の模範実技を拝見しました。

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モデルは「咳が止まらない」です。
一週間ほど前、寒かった日に風邪をひき、38度の発熱がありました。
嘔吐の後、熱は下がったようですが、咳と痰が断続的に出始めました。
三日ほど前にはだいぶ症状は落ち着きましたが、むせこむ咳が残っているようです。
ノドに痛みが若干あり、喉元や左耳の下に少し圧痛がありますが、咳を誘発するようなところはありません。
胃腸の調子は良くないようで、口の周りが荒れやすいという特徴があります。

傷寒論の証をイメージしつつ、皆でいろいろと質問をしますが、ピタッと合うような証は思い浮かびません。
急性症状は過ぎて、現在ではだいぶ落ち着いている頃でしょうか。

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脈状は関の部分が強いようです。

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先生は「良く分からないけど、適当にやろう」と手の引き鍼から始めます。
適当といっても一味違う適当なのですが。
その後、胸の圧痛部分を丁寧に刺鍼します。

治療の解説や刺鍼のアドバイス、ギャグを挟みつつ治療が進みます。

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季肋部などを刺鍼の後、背部の生きたツボにササッと刺鍼してゆきます。
胃の裏辺りはゴッキンとするスジが見られます。

証を決めかねても、悪いところを刺鍼してゆけば改善に向かう、という信念と腕が先生にはあります。

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後は足に引き、耳周り、項などへ刺鍼して終了となりました。
今後の身体の変化が楽しみです。

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先生の治療を見た後は皆、一時的に名鍼灸師になります。
そのまま各自、ほぼマンツーマンの稽古をしました。

[ 反省会 ]

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今月も、ケガなどなく無事に終えることができました。
気持ちの良い風の中、皆さん良い体験をされたようです。
これから寒くなってきますので、次回もお気をつけてお越しください。

次回は11月3日(土)、11月4日(日)となります。

ご質問などは、こちらまでどうぞ。
harizennomichi@gmail.com

(文責・石水)

平成30年9月 「文殊下一槌」(もんじゅ、いっついをくだす)

9月1日~2日と「鍼禅の集い」を行いました。

厳しいい残暑が続きますが、台風が近いのか風が涼しく思います。
ただ、台風は雨も降らせ、久方ぶりの雨の接心(集い)となりました。

この集いにご興味のある方は、参加要項を参照の上、ご連絡を下さい。
また横田先生の講話を『鍼禅茶話』として冊子化したものがありますので、ご覧になりたい方はご連絡ください。

[ 集合 ~ 準備 ]

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今月は12名が横田先生の下に集いました。

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参加回数を重ねるうちに、自発的に作業をされるようになります。
始めは荒いやり方(失礼^^;)ですが、徐々に丁寧に、全体に気を遣った働きを見せるようになります。

[ 坐禅 ]

準備がスムーズに終りましたので、いつもより早く座禅を開始しました。
雷がゴロゴロと鳴り出します。
雨音の中で逆に集中力を研ぎ澄ませて座る事ができたようです。
すると、小さな虫の音が聞こえてきます。

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[ 茶礼 ]

語らいの時間です。

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諸行無常、時は過ぎてゆきます。
皆さん初めて参加された頃と比べて成長されたでしょうか? 具体的に何が、と言えますか?

焼き物や土器の話から、「人間は進化しているか? 退化しているか?」という話になりました。
例えば縄文時代の土器は約1万6000年前から約2300年前に作られたとされているようですが(Wikipediaより)、現代より不便であろう環境で、これだけの器を作れたわけです。
その頃は石器を用いて、食べ物を捕り、森を開き、土地を耕していたのでしょうか。
そういった活動を以て繁栄があったのだと思います。

現代の我々は生活を楽にすることばかりに興味があるようです。
車の自動化やAI、一日中身体を動かさずパソコンで仕事をするということもあります。
種無しの果実、加工済みの野菜、骨のある魚は面倒なので食べない…これでは、どんどんと人間の持つ機能が衰えてゆくことは必須です。

人間本来の生き方は何か? 自然に沿った生き方とは何だろう? ということを東洋思想として古来より考察されてきたと思います。
天や宇宙と異ならざるものとして人は生きるということです。

よく言われる「道としての生き方」とは何か。
我々も「いやしの道」ということを横田先生に指導頂いて、各自それをどう体現するか、日々悩み、工夫をされていると思います。
ただ、ハリをするだけでは「道」といい難いということです。

さてさて。

その後、イロイロとヒントを教えて頂きましたが、ブログでは割愛させて頂きます。
悩める方は、諸々の因縁を捨て去って、どうぞ集いにお越しください。

[ 起床 ~ 掃除 ]

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空は厚い雲に覆われています。

[ 読経 ]

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40分ほどお経を読みます。
覚えなくても経本を見ながら大きな声を出せば良いと思います。

[ 坐禅 ]

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雨が降ったり止んだりしています。
涼しくて、ついウトウトしてしまいます。
地震にも気づきません。

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[ 粥座 ]

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玄米粥でした。
量も良く、上出来です。

[ 作務 ]

雨が止みません。

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横田先生を始め、何名かはカッパを着用して、倒木の処理をされました。
エライ!

その後も雨は降り止まず、書の練習をすることになりました。

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晴れても雨でも典座は忙しいです。

[ 書道 ]

筆禅道を習われた先生に、書の練習方法を教えて頂きました。

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身体の力は抜いて、丹田の力、気で書く!
実際にやってみると、身体はコチコチ、息はハァハァで非常にキツイです。
この練習の目的は、キレイな字を書く練習ではなく、気合の練習に良いとか。

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全く以てハリに通じるものかと思います。

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その後、空き時間には先生に質問をしたりと、ゆったりした雰囲気となりました。

[ 講話 ]

『鍼禅茶話』も第11巻に入りました。
「文殊下一槌」です。
「三人寄れば文殊の知恵」でおなじみの文殊菩薩のお話です。

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【本則】
 世尊、一日(あるひ)、座に陞(のぼ)る。
 文殊(もんじゅ)、白槌(びゃくつい)して云く、「法王の法を諦観せよ、法王の法は是(かく)の如(ごと)し」と。
 世尊、便ち座を下る。
【頌】
 列聖叢中作者(てだれ)は知る、
 法王の法令は斯(かく)の如(ごと)くならざるを。
 会中(えちゅう)若し仙陀(せんだ)の客有らば、
 何ぞ文殊の一槌を下(くだ)すを必(よう)せん。

ある日、世尊が説法のために高座に登った際、文殊が「仏の法はかくの如くである」という一句を発しました。
すると世尊はそのまま高座を降りてしまいました。
文殊の一句は、通常、話がが終った後に言う一句のようです。
ふしぎなやりとりですね。
世尊のありがたいお話を聞こうと耳を澄ませていた聴衆は唖然としたでしょうか。

さて、文殊が言う「法」とはどういったものか?
頌では「諸菩薩のような作者なら、法はこんなものではないと知っているだろう」とのことです。
世尊や文殊のやり取りすら不要ということでしょうか。

更に「仙陀という賢き人が居れば、文殊の一槌も不要だった」とあります。

さぁ、如何でしょうか?
何かピンと来るものがあるでしょうか。

何十年も衆生を助けようと説法を続ける世尊の、その慈しみの心は、言葉では現せるものではなく、その無心に生きる姿そのものが、そのまま法である、ということでしょうか。
全く、後世の修行僧を悩ませ、工夫をさせるのに良い公案とのことでした。

[ 斉座 ]

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美味しく頂きました。

[ 稽古 ]

横田先生の模範稽古として、腰痛の治療を拝見しました。
3週間ほど前に、丸太運びや家屋の修繕などをしていたらところ、仙骨辺りにぎっくり腰に近い痛みを感じたそうす。
くしゃみで痛む、重いものが持てない、車の乗り降りが辛い、という状態でしたが、1週間ほど安静にしていると、まずまず改善してきたとのことです。
他に肩こりや手のシビレ、右眼の痛みなどもあり、全身的な疲れを感じているそうです。

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先生が背を診ると、仙骨中央や背部膀胱経の2行線上に問題が多いということが分かりました。

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施術は背を何ヶ所かスッスッと刺鍼した後、仙骨上のスジに刺します。
仙骨上は刺絡も良いそうです。

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座位にて肩首の刺鍼。
シビレの部位によって診るポイントも変ります。

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仰臥位では背に応じてヘソよりやや外側のラインに刺鍼ポイントがあったようです。
手に少し引いた後、右眼の辛いところにある細いスジに刺鍼をされました。

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最後は立って運動鍼をして終了となりました。

だいぶ軽やかになられたようです。

先生曰く「ポイントとなるところは四ヶ所くらいで、後はサービス鍼みたいなもんだ」とのことですが、皆さんお分かりになったでしょうか。
また「眼につくところを全部打つのではなく、一ヶ所を打ってその影響が広がると、鍼数が少なく治療スピードも速くなる」とのことです。

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その後はペアとなって稽古に励みました。
この頃はマンツーマンの稽古となっています。

[ 反省会 ]

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いつもとは異なる天候やスケジュールでいろいろと学ばれたことが多かったようです。

「作務は必ず雨上がる」というジンクスは破れてしまいました。
ただ、最後の30分くらいは雨が上がっていたようですね。
ワザワザ雨具を持参してきた方々には頭が下がります。

反って書道の練習が出来てラッキー、という方もいらっしゃいました。
気持ちをスパッと切り替えて、今出来ることをやるというすばらしい姿勢ですね。
良い学びの時が持てました。
皆さんはいかがだったでしょうか~?

次回は10月6日(土)、10月7日(日)となります。

ご質問などは、こちらまでどうぞ。
harizennomichi@gmail.com

(文責・石水)

平成30年8月 「通身是手眼」(つうしんこれしゅがん)

8月4日~5日に「鍼禅の集い」を行いました。
立秋まであと少し、まさに暑中の頃です。
気負けせず、熱中症に注意して、頑張ってゆきたいと思います。

この集いにご興味のある方は、参加要項を参照の上、ご連絡を下さい。
また横田先生の講話を『鍼禅茶話』として冊子化したものがありますので、ご覧になりたい方はご連絡ください。

[ 集合 ~ 準備 ]

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今月は13名が先生の下に集いました。
扇風機で空気の入れ替えをするとだいぶ楽になりますね。

皆さんが雑巾がけなどをされる中、ブログ係は典座役(食事係)兼務のため、食材の整理や茶礼の準備や、出汁の仕込みなどを行います。
会期中、いつどんなイベントがあって、その時に何を、何人分用意するということを整理しておく必要があります。
典座は休む間がありませんが、非常に学ぶことが多い役です。

[ 坐禅 ]

板木(木板を打って時を知らせる)の音がこだまします。
窓を開けていても風が少ないですね。

「座中、雲のように頭の中に浮かぶ想念は、風によって吹き飛ばす。風はつまり自分の呼吸だ」と横田先生が仰います。

そういえば、考えコトに夢中になっているときは、鳩尾の下を力ませて、呼吸を止めていることが多いように思います。
不思議ですね。

[ 茶礼 ]

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座禅の後は、語らいの時間です。

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明日、猛暑の中での作務は熱中症の危険があるため、座禅の時間を短くして、作務開始の時間を早めることになりました。

さて、典座役兼ブログ係の私は、皆さんが楽しくお茶できるように、おかしや枝豆、野菜スティックなどのおつまみを出しながらも、明日朝の粥座(朝食)の準備を進めておりました。
その作業に忙しく、皆様のお話を聞くことができなかったので、参加者の一人にレポートをして頂きました。
広島水害で鍼灸ボランティアに参加したという話が出ました。
被災された方はもちろん、避難所を支える行政の方々もまた被災していて大変だという話、また衣類の支給もあるけれども、新しいものを好む被災者の方も多いという話も。

先生は現代の文明化で人間は災害に弱くなってしまったと嘆かれました。

「風呂なんか1週間くらい入らなくても平気だし、手のひらいっぱいの水で十分顔だって洗える。
私の若い頃はみんな兄弟のおさがりを着るのが当たり前だった。下駄だっておさがりだ。
今はおよそ人間のあるべき姿から遠い文明になっている。
なんでも経済優先だ。
皆は様々なメディアに踊らされていることにきづかない。
矛盾がいろいろなところで起きている。
食べ物だって日本伝統の食事からかけ離れているから成人病が増えるんだ。
こんな文明なら文明化なんかしない方がいいぞ。」

そして最後に蛍光灯を最大限につけて談笑している我々に軽く喝を入れられて先生は席を外されました。
人間が生きていくのに湧水や薪を使ったり、なるべく自然と一体化し必要最小限の生活を心がけたいものです。

[ 起床 ~ 掃除 ]

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雲が多いです。

皆さんの雑巾がけを余所目に、粥のお湯を暖めておりました。
夏は湯の沸きが早いですね~。

[ 読経 ]

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なかなかお経が覚えられません。

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お経の後に飲む梅湯は、水分補給を意識して、薄めで量を多く作りました。
皆さん少しは潤されたでしょうか。

[ 坐禅 ]

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朝はさほど暑くなかったように思います。

[ 粥座 ]

たくあんや梅干とともに、お粥をお出ししました。
粥の水加減を失敗し、食べる量が少なくなってしまいました。
皆さんの無言の文句を肌で感じます。

[ 作務 ]

8時から作務をスタートしました。
まだ何とか涼しさがあります。

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しかし一時間も経つと日が射してきて、どんどんと暑くなります。
皆さんの表情もだんだんと苦しみを帯びてきます。

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今月も木こりレポートを頂きました。

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「皆で力を合わせて一番大きな木を倒しました。
ちょっとした枝でも持ってみると意外に重いことに気づかされます。
鳥のフンから自然に育った大きな木は年輪を数えたら20歳だったそうです。
この20年、我々はどんな時を過ごしてきたのでしょうか。
小さな力ですが皆が力を合わせると、こんな大きな力になります。」

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作務で玉のような汗をかいたあとに子供用プールでご満悦のおじさん。
菩提樹の下で何か悟ったようです。(都合によりモザイクしました:ブログ係)

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やはり夏はスイカですね。

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ブルーベリーの木が実ったようです。
すごい量ですね~。
いつもは鳥のエサになってしまうとか。
今年は人間がいただきました。

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典座役は作務には参加せず、研修所で斉座の準備を進めます。
ナスの煮物、豆腐のだし汁煮、おくらの梅和え、そうめん…なかなか忙しいです。

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講話のようかんも切らせていただきます。
さてどれくらいのサイズが食べやすいですかね。

[ 講話 ]

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参加された方にレポートを頂きました。(より詳しく知りたい方は『鍼禅茶話』第十巻をご覧下さい)

今月は『碧巌録』八十九則から「通身是手眼」という句を引いてお話くださいました。

「見ようと思って見るのか、見ようとしなくても見えるのか。
認識で見るのでなく、見えるがままにすることが大事なのだ。

鍼の時でも、治療しようと思って意識して治療しているのか、あるいは六感の感覚に任せきって治療しているのか。
迷いながら鍼をしているようではだめだ。
認識しないでも感じる世界、それが禅の鍼だ。

人間は誰でも欲や劣等感など悩みはあるだろう。
それをさっと流すのだ、振り回されてはならない。
悩んでないでさっさと解決すべし。
ひきずらないでその場でけりをつけるのが禅だ。
何でも早い方がよい。
早飯早便だ。
それが『認識しない』ということだ。
治療もあまり考えないでできるようにならなければならない。
そのための稽古にももちろん励まなければならないゾ!」

少しでも鍼禅を極められるよう、日々修行生活をすべし。

[ 斉座 ]

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何とか食べれるものをお出しすることが出来ました。
痛い視線は感じませんでしたが、私の面の皮が厚くなっただけかもしれません。

[ 稽古 ]

横田先生の模範稽古として、慢性腰痛の治療を拝見しました。
以前ぎっくり腰を経験しており、その後から右腰に痛みを感じることがあるようです。
神経症状は特にありませんが、右足土踏まずに痛みを感じることがあるとか。
腰以下に冷えもあり、冷房が苦手で、腹痛を起しやすいようですね。
脈は浮いていません。

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先生は脈診の後、腹部を見て、「この辺が悪いのだろう」とヘソの右側辺りに眼をつけられました。

切皮して、そのままスーッと進め、自然に止まったところで抜鍼します。
モデルの方もその感じを受けて、思わず「ほ~」と仰います。

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次にうつ伏せ。
腰部の右側に固いスジがあるようです。
そこに3ヶ所ほどスッスッと刺されます。

右を多くやったのでバランスをとるために、左側も一箇所、打つと良いとのことです。
ただ、それをどれくらいの刺激量でやるかは…塩梅のごとく長年の経験が大事なようですね!

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立って頂いて、腰を屈めながら左手に運動鍼をします。

確認のために座って足を組んでいただくと、昨晩身体が傾いていたのが、スッとまっすぐになりました。

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モデルの方は、鍼のちょうど良い深さや、辛い場所にピタッとあたることに、非常に感心されていました。
先生は「自分の思い込みを無くして、タッタッタッと鍼を進めてゆけば、身体が自然に止めてくれるんだ」とのことでした。

また、皆の診察の手が気持ちよかったそうです。
嬉しいですね。
それだけでも治ってしまうような、触り方を心掛けよ、とのお話でした。

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その後はペアとなって稽古に励みました。

[ 反省会 ]

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汗をかいて、水を浴び、自然の風に抱かれて、スイカを美味しく食べる。
恐らく古来から同じようなことを感じていたんだと思います。

経済や科学が発展して世の中が変ったように見えますが、何千年も前から、夏は暑く、風は心地良く、セミも同じように鳴いています。
こういった、変らないものを愛でる心を大事にしてゆきたいと横田先生は締めくくられました。

次回は9月1日(土)、9月2日(日)となります。

ご質問などは、こちらまでどうぞ。
harizennomichi@gmail.com

(文責・兒野/石水)
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