鍼禅の集い

特定の団体や所属に捉われず、 東洋医学や禅に興味を持つ者が横田観風先生の元に集い、 それぞれの学びを深めてゆく。 その活動を紹介いたします。

平成30年12月 「廓然無聖(かくねんむしょう)」

12月2日に「鍼禅の集い」を行いました。

ビューっと吹く風に震えがくる寒さとなりました。
道すがらツヤツヤと咲き出した椿に温かさを感じます。

この集いにご興味のある方は、参加要項を参照の上、ご連絡を下さい。
また横田先生の講話を『鍼禅茶話』として冊子化したものがありますので、ご覧になりたい方はご連絡ください。

[ 集合 ~ 坐禅 ]

今月はミニ接心となりました。
10名が先生の下に集いました。

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30分ほど足を組み、呼吸を整えます。

[ 総稽古 ]

恒例の総稽古です。

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指導者から順番に自己の課題を挙げてゆきます。

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・刺し手の形
・難しい患者
・鍼のちょうど良い深さ
・鍼の響かせ方
・脈診や腹診
・散鍼など。

その場で出た答やヒントは載せません。

基本は基本としてしっかり覚えなくてはなりません。
しかし一番大切なのはソコではないです。

皆さんは今現在どんな課題がありますか?
技術的なものや考え方など、先生はもちろん道友を介して、自己を知る良い機会となります。

[ 講話 ]

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今月は『鍼禅茶話』第十二巻から「廓然無聖」、『碧巌録』の第一則をお話いただきました。
あっさりとした問答に見えますが、それはそれは底の深い話のようです。

【本則】
 梁(りょう)の武帝(ぶてい)、達磨(だるま)大師(だいし)に問う、「如何なるか是れ聖諦(しょうたい)第一義」。
 磨云く、「廓然無聖(かくねんむしょう)」。
 帝曰く、「朕(ちん)に対する者は誰(た)ぞ」。
 磨云く、「識(し)らず」。
 帝契(かな)わず。
 達磨遂に江を渡って魏(ぎ)に至る。
 帝、後(のち)に挙(こ)して志公(しこう)に問う。
 志公云く、「陛下還(は)た此の人を識る否(や)」。
 帝云く、「識らず」。
 志公云く、「此れは是れ観音大士(かんのんだいし)、仏心印(ぶっしんいん)を伝う」。
 帝悔いて、遂に使いを遣わし去(ゆ)きて請(しょう)ぜんとす。
 志公云く、「陛下、使いを発し去(ゆ)きて取(むか)えしめんとするは莫道(もとより)、闔国(こうこく)の人去(ゆ)くも、侘(かれ)は亦た回(かえ)らず」。
【頌】
 聖諦(しょうたい)廓然(かくねん)、何当(いつのひ)にか的(てき)を辨ぜん。
「朕に対する者は誰ぞ」、還(ま)た云う「識らず」と。
 茲(これ)に因り暗(ひそか)に江を渡る、豈に荊棘(いばら)を生ずることを免れんや。
 闔国の人追うも再来せず、千古万古空しく相憶う。
 相憶うことを休めよ、清風地に匝(あまね)く何の極(きわ)まることか有る。
 師左右を顧視(みまわ)して云く、「這裏(ここ)に還(は)た祖師有りや」。
 自ら(答えて)云く、「有り。喚び来たりて老僧(われ)の与(ため)に脚を洗わしめん」。

武帝は西より伝えられた仏教経典を学び、熱心に仏道を実践していたそうで、自ら経典を講義するほどであったそうです。
一方、達磨大師はシャカの悟りの心の世界だけを引っさげて、中国に渡来してきました。
そんな二人が始めて会った際の問答でしょうか。

この則の問答の前に、以下の会話があったようです。

武帝は「ワシは寺を建て、僧を得度しているが、一体どの様な功徳があるだろうか」と聞くと、達磨は「功徳無し」と答えました。

日本でも時の権力者により建立された寺は多いですし、現代人でもお寺にお参りしたり、お経を読んだりすることは善行のように考えられていると思います。
しかし、それらに対して達磨は「功徳なぞ無い」と言い放ちます。
びっくりした武帝の顏が浮かぶようです。

そして、則の問答が続きます。

武帝は「聖諦第一義」とは仏法の根本義、悟りのところは何なのだ、と聞きます。
それに達磨は「廓然無聖」、からりとした虚空のように開豁な世界、正も何も無いゾ、と言われました。

次に武帝は「では、ワシの目の前にいる者は一体何者だ」と問いますと、達磨は「しらず」と答えます。

まるでからかっている会話のように思えますが、武帝はその真理、釈迦より続く達磨の心を知ることができませんでした。
そして達磨は国外へ去ってしまいます。

後ほど武帝は、志公という僧から達磨の評を聞き、再度迎えようとしますが、無駄であると諭されます。

頌では問答への賞賛が続きます。

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さて、経典を信奉してきた武帝に対して、達磨は不立文字ということを示したものでしょうか。
武帝の相対的な認識、聖(と俗)、あなた(達磨)と私(武帝)などに対して、達磨はその拘りから脱却させようとしたものでしょうか。
達磨が去った後も、志公の言葉に乗せられ、未練がましく連れ戻そうとします。

これを聞いて、誰も「武帝のことを笑えない」と感じるのではないでしょうか。
現代でも、物事の優劣や過多、常識や世間体、競争などに囚われて、本来の心を見失うことがあると思います。
それによって誰かを苦しめてしまうこともあると思います。

どうすれば、そこから脱却できるか。
思いを引きずらずに断ち切ることができるか、絶対的な世界に鎮座しつづけることができるか、座禅をして力をつける必要がある、とのお話でした。


次回は平成31年1月6(日)となります。

今年も拙いブログで大変失礼致しました。
来年もよろしくお願いいたします。

ご質問などは、こちらまでどうぞ。
harizennomichi@gmail.com

(文責・石水)

平成30年11月 「老古錐(ろうこすい)」

11月3日~4日と「鍼禅の集い」を行いました。
涼しさを越えて、少し寒い気候です。
不順な天候が続き、「なんとなく調子が悪い」という声を良く聞きますが、集いのメンバーはどうでしょうか。

この集いにご興味のある方は、参加要項を参照の上、ご連絡を下さい。
また横田先生の講話を『鍼禅茶話』として冊子化したものがありますので、ご覧になりたい方はご連絡ください。

[ 集合 ~ 準備 ]

今月は14名が先生の下に集いました。

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非常ににぎやかな、個性豊かで頼もしい方々です。

[ 坐禅 ]

準備が早く終ったので少し早めに座禅を開始しました。
途中、経行を挟み、計四炷(シュ)座りました。

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[ 茶礼 ]

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典座が用意してくれたつまみを頂きつつ、語り合いを致します。

各勉強会の報告がありました。
皆さん、各所でいろいろな分野の方と交流をもたれております。
互いの感性が響き合い、すばらしい世界が生まれてくると思います。

他、職業病や教育の話など、鍼灸の話に限らない話が続きます。

[ 起床 ~ 掃除 ]

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五時、まだ日は出ていませんね。

[ 読経 ]

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今日も皆さん声が出ていました。
勢いがあったように思います。

[ 坐禅 ]

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夜明けの青の世界に朝焼けの赤が染み込んできます。
空気は澄み、気持ちが良くてウトウトと…することもあります。

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七時頃の経行が心地良いです。

[ 粥座 ]

玄米粥を頂きました。
(食べるのに夢中で)今月も写真を撮り忘れました。

[ 作務 ]

木の枝落としや、枯れ枝の処分、草刈などをしました。
皆さん自分の作業をしつつ、人が足りないところのフォローをされたりと、なかなか忙しく、そして楽しいエキサイティングな時間となりました。

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今月も木こり隊長指示の元、作業を行います。

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流石、剣術が上手だと斧も上手です。
シュロの木を短時間で裁断してしまいました。

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今年も菊がきれいです。

[ 講話 ]

今月は『鍼禅茶話』第十二巻から「老古錐」というお話をしていただきました。
「老古錐」は「古くなって先が丸くなったキリ(工具)」の意味で、禅僧が長年の工夫の末、老いて出来上がった境地を表しています。
さて、老古錐で何を突くのでしょうか。

【本則】
 僧、趙州に問う、「万法は一に帰す、一は何処(いずこ)にか帰する」。
 州云く、「我(われ)青州に在りて、一領の布衫(ふさん)を作る。重きこと七斤」。
【頌】
 編辟(へんぺき)曾て挨(つ)く老古錐(ろうこすい)、七斤の衫の重さを幾人か知る。
 如今(いま)、西湖の裏(うち)に抛擲(ほうてき)す、清風を下載(あさい)して誰にか付与(あた)えん。

修行中の僧がベテラン老師の趙州に質問をします。
質問は「全ての現象は一つの根源的な原理に帰着するが、その原理はどこに帰着するのか?」という意味のようです。
僧は「万法」という「全体的なよくわからないもの」の正体が知りたく、聞いたものでしょうか?
それともわざと理屈をこねくりまわして、老師の力量を試したいのでしょうか。

趙州老師はそれを知ってか知らずか、「青州で作った上着の重さは七斤だったよ」と答えます。
聞いた方は何ともポカンとしてしまいますね。
さて、趙州老師の教え、その真実はどこにあるでしょうか?

頌では「老成した趙州老師に、たたみかけて問い詰めるが、七斤の衣の重さを、知る人はおるまい」。
「七斤の衣など西湖の中に放り込んでしまったが、趙州老師から背負わされた宗風を下ろして、誰にやったものか」という意味で、則の内容を受けて、雪竇が心境を語っています。

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老師はとにかく常識という囚われから離れるように指導されるようです。
東洋思想でも「万法帰一」という言葉は良く聞きます。
また我々も「万病一風」とか「万病一毒」などという言葉を習います。
その「万」や「一」に皆さんはどういったイメージを持ち、事実として身につけるでしょうか。

我々も長年工夫をして、世の中で揉まれ、真実をすっかり身につけた時には「老古錐」と呼んでもらえるでしょうか。
川下の丸くなった石のように、青年時代はデコボコでも、削られて丸く成長すると良い、とのお話でした。

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[ 斉座 ]

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豪華な斉座を頂きました。
麺を温める湯も用意してくださる心遣いです。

[ 稽古 ]

横田先生の模範実技を拝見しました。

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モデルの方の症状は風邪様症状です。
金曜から身体がだるくなり、土曜朝から寒気、咳がだんだんとひどくなってきています。
他に、鼻水(黄色から透明に変化)、自汗、少しく悪寒。
腰、足首の痛みが少しある。
食欲は若干低下、みぞおちは普段から痞えている。
脈は浮いて早く、舌苔は奥のほうに少しある程度です。
頭痛や口渇、寝汗はありません。

腹診では腹全体の張り、下腹の圧痛があります。

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『傷寒論』を学んでいると身体のイメージが作れるとの横田先生のお話です。
各湯の正証には当てはまるものはないが、桂枝湯より若干邪が内攻したイメージだとのお話です。
それによって治療方針や、鍼の浅深も目安がつきます。

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まず手に引くと腹にジョワ~ンと響きます。
鍼を抜くときの手技で補になるか瀉になるか、非常に大事とのことです。
微妙な手技、身体との対話ですね~。

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耳周り。

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咳の治療としてノド元あたり。

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胸骨の散鍼が気持ちよいとのことです。
邪熱があるんですね。
その後、季肋の散鍼、腹部の刺鍼。
必要に応じて、しっかりと打ったり、切皮程度に打ったり、加減をされます。

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たまには代打ちもありです。
先生のように出来るでしょうか~。

熱があるので、じっくりとやらずに、スパッと刺鍼する必要があります。

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項も切皮程度に手早くやります。
接触鍼では刺激が足りないので、皮を切ります。

施術者が一方的にやるのではなく、患者さんに「どこが気持ちよいか」と確認をしながら鍼をします。

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背から熱を取り、下焦は冷えているので若干しっかり刺します。

咳に関係しそうなところから刺絡をします。
生きたツボは触っただけで腹がゴロゴロ鳴ります。
スッと滑らせて指が止まるところでもあります。

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気海の補(本人が咳との関連を感じる)の後、最後に足からの鍼をします。

風邪は身体のメカニズムを知る上でも、治療方法という点でも非常に面白く、勉強になりますね。
「風邪に鍼が効く」と聞いて驚かれる方が多いですが、非常に効果的です。
ただ、症状を抑えるのではなく、施術することで治癒を加速する(促す)ようにするのが特徴的です。
治療後に汗や小便、痰や便、鼻血などで邪毒が出て治るという、いわゆる自然治癒力、身体が元々持っている治病のメカニズムが働きます。

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四診から四部録の知識を以てイメージを作り、治療方針を組み立てるのが大事なところで、それを学び尽して頭で考えなくても出来るように頑張って欲しい、とのことでした。

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後、ペアとなって稽古をしました。

[ 反省会 ]

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参加者の方が作った杏仁豆腐で腹を締めくくります。

皆さん、横田先生を始め自然や仲間に癒され、良い時間を過ごせたようです。
ケガもなく良かったです。
来月も元気に集いましょう。

次回は12月1日(土)、12月2日(日)となります。

ご質問などは、こちらまでどうぞ。
harizennomichi@gmail.com

(文責・石水)

平成30年10月 「銀椀裏盛雪(ぎんわんりにゆきをもる)」

10月6日~7日と「鍼禅の集い」を行いました。
台風の影響が懸念されましたが、良い天気と風に恵まれて良い「集い」となりました。

この集いにご興味のある方は、参加要項を参照の上、ご連絡を下さい。
また横田先生の講話を『鍼禅茶話』として冊子化したものがありますので、ご覧になりたい方はご連絡ください。

[ 集合 ~ 準備 ]

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今月は13名が先生の下に集いました。
新人さんも一人いらして、誠に嬉しい限りです。
慣れるまでは大変でしょうが、周りの人が手厚いフォローをしますので安心です。

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室内は空気がこもっていますので換気が必要ですね。

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コタツ開きが行われました。
もうそんな季節なんですね~。

[ 坐禅 ]

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風の音、虫の音、セミの声、内なる自分の声?
皆様には何が聞こえたでしょうか。

[ 茶礼 ]

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語らいの時間です。

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新しい方の紹介がありました。
今までにいろいろ学んでこられたようで頼もしい限りです。

その後、いろいろな話題で盛り上がりました。

皆さんご存知のように、西洋医学が発展する前は、漢方や鍼灸が主流で、江戸の頃は研究が盛んに行われていました。
しかし、医に携わる者が抱く「病に苦しむ人々を救いたい」という気持ちは、どの時代であっても、何が主流であっても変らないものです。
現代では法律上の理由から、鍼灸師が出来ることは限られてしまいましたが、卑下することなく、志を高くもちたいものです。

[ 起床 ~ 掃除 ]

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今日も良い朝です。

[ 読経 ]

人数も多く、声の出も良く、勢いを感じるお経でした。

[ 坐禅 ]

風に吹かれて座ります。

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先生がキビキビと巡警をされます。

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[ 粥座 ]

豆乳玄米粥と冬瓜の浅漬けという豪華な朝食でした。
あまりの美味しさに写真を撮り忘れました。

[ 作務 ]

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晴れといえば、そう、布団干しです。
布団も気持ちよかったと思います。

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外へ出れば陽射しの強さに驚きます。
作業をしていると全身から汗がでます。
室内にいる典座も暑そうでした。火を使うので尚更ですね。

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皆様の頑張りでお庭が非常にきれいになりました。

[ 講話 ]

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諸事情により『鍼禅茶話』第12巻に入りました。
本日は「銀椀裏盛雪」という句です。
素人にはそもそもチンプンカンプンですが、何か禅の問答というものに興味を覚える内容と感じました。
さて、どういった内容でしょう。

【本則】
 僧、巴陵(はりょう)に問う、「如何なるか是れ提婆宗(だいばしゅう)」。
 巴陵云く、「銀椀裏(ぎんわんり)に雪を盛(も)る」。
【頌】
 老新開、端的に別なり、解(よ)くぞ道(い)えり、銀椀裏に雪を盛(も)ると。
 九十六箇応(まさ)に自知すべし、知(さと)らずんば却って天辺の月に問え。
 提婆宗(だいばしゅう)、提婆宗、赤旛(しゃくばん)の下(もと)清風を起(おこ)す。

とある僧が、巴陵禅師に「提婆宗とはどのようなものでしょうか?」と問います。
巴陵禅師は雲門禅師の法を嗣ぎ、非常に力量のある禅師だったようです。

提婆宗は、インドで禅の伝灯を伝えたとされる祖師の一人である迦那提婆尊者の宗旨を示すようです。
3世紀ごろの人で、元々仏法以外の宗派(外道)の人でしたが、龍樹尊者に導かれて仏門に入ったそうです。
非常に高い学識を持っており、96派の外道を説き伏せたというエピソードもあるようです。

脈々受け継がれてきた法灯自体には差が無いのに、宗派となると何やら違うものに見えてしまう。
各宗、自分が正当だといい、他を外道という。
現代社会でも宗教に限らず、似た状況が良くみられるのではないでしょうか。

そして巴陵禅師は「銀椀裏盛雪」と言いました。
白い(に近い)銀色の椀に、同じく白い雪を盛られたようだ、と。
さぁ、皆さんどんな情景を思い浮かべるでしょうか。

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横田先生は鍼禅を模索する中で、理屈の多い東洋医学を乗り越えて、差別の無い、相手に応じてピタリピタリと合わせる鍼を実現するために、非常に多くの工夫と苦労をされたようです。
長い年月の上に成り立つワザですので、模範実技などでちょっと見ただけでは、マネをすることが難しいものです。
花や草木、動物を生かす自然の力は、人間にも同じように流れています。
そこに上手く働きかけるような鍼は、今回の問答を会得するように、簡単なことではないようですね。

[ 斉座 ]

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朝に続き、非常に豪華な昼食を頂きました。

[ 稽古 ]

横田先生の模範実技を拝見しました。

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モデルは「咳が止まらない」です。
一週間ほど前、寒かった日に風邪をひき、38度の発熱がありました。
嘔吐の後、熱は下がったようですが、咳と痰が断続的に出始めました。
三日ほど前にはだいぶ症状は落ち着きましたが、むせこむ咳が残っているようです。
ノドに痛みが若干あり、喉元や左耳の下に少し圧痛がありますが、咳を誘発するようなところはありません。
胃腸の調子は良くないようで、口の周りが荒れやすいという特徴があります。

傷寒論の証をイメージしつつ、皆でいろいろと質問をしますが、ピタッと合うような証は思い浮かびません。
急性症状は過ぎて、現在ではだいぶ落ち着いている頃でしょうか。

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脈状は関の部分が強いようです。

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先生は「良く分からないけど、適当にやろう」と手の引き鍼から始めます。
適当といっても一味違う適当なのですが。
その後、胸の圧痛部分を丁寧に刺鍼します。

治療の解説や刺鍼のアドバイス、ギャグを挟みつつ治療が進みます。

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季肋部などを刺鍼の後、背部の生きたツボにササッと刺鍼してゆきます。
胃の裏辺りはゴッキンとするスジが見られます。

証を決めかねても、悪いところを刺鍼してゆけば改善に向かう、という信念と腕が先生にはあります。

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後は足に引き、耳周り、項などへ刺鍼して終了となりました。
今後の身体の変化が楽しみです。

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先生の治療を見た後は皆、一時的に名鍼灸師になります。
そのまま各自、ほぼマンツーマンの稽古をしました。

[ 反省会 ]

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今月も、ケガなどなく無事に終えることができました。
気持ちの良い風の中、皆さん良い体験をされたようです。
これから寒くなってきますので、次回もお気をつけてお越しください。

次回は11月3日(土)、11月4日(日)となります。

ご質問などは、こちらまでどうぞ。
harizennomichi@gmail.com

(文責・石水)
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