銀河英雄伝説(9(回天篇))
銀河英雄伝説(9(回天篇))

我々の愛したヤンは死んだ。
銀河系に佇むブラックホールのように。銀河の歴史にもポッカリと穴が開いてしまった。ラインハルトは銀河を手中にするも空虚感を感じ得ずにはいられない。それは読者も同じ。物語は一気に寂しさを纏い始める。

そんな中、一筋の明るい話も紡がれる。ラインハルトとフロイラインマリーンドルフことヒルダのスキャンダ・・・いや恋愛話。恋愛?あれを恋愛というのはいささか違和感があるか。聡明な頭脳を持つ二人であるが、恋愛にかけては不器用なことこの上なし。そのギャップが非常に良く、寒冷期に差し掛かった銀河の歴史に、ほんわかとした暖かさを与えてくれている。

そして、寒々とした歴史の流れを更に温めようとしてくれたのか、炎を投じる事件が起こる。そう、ロイエンタールの叛逆。我々の愛したロイエンタールも死んだ。ついでに我々の愛した?トリューニヒトも死んだ。数多くの役者が次々と退場になり、いよいよ物語は終幕へと向かい始める。

しかし、あのふたり、うまくやれたのだろうか・・・・・・
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