dfec1029.bmpこの戦争、勝者と敗者はだれであろうか。
フジテレビの支配権を勝利条件とすれば守り技いたフジ側の勝利ということになり、フジテレビを支配できなかったライブドアが敗けということになる。これが普通の考え方であろうが、

単純な損得の話にすれば、ライブドアは株で損しなかったし、注目を浴びてアクセス数が増え、フジとも提携できたので得して勝者。一万、フジテレビは、1000億円超の負担をしたから負けと言えなくも無い。どうなのだろうか。
今日、ライブドア、ニッポン放送、フジテレビ3社が開示した資料によると、合意した内容は
1 ライブドアのグループ会社でニッポン放送の発行済み株式32.40%を保有するライブドア・パートナーズをフジテレビが670億円で買収する。
2 ライブドアが実施する第三者割当増資を引き受け、ライブドアに12.75%(増資完了後)の比率で出資する。
3 放送・通信融合領域での個別の業務提携に向けて友好的な協議を開始し、新たに設置する「業務提携推進委員会」で、プロジェクトチームごとに定期的な協議を行う。
4 産業活力再生特別措置法(産活法)を活用し、1株あたり6300円でニッポン放送株を簡易株式交換することで、フジによるニッポン放送の完全子会社化を迅速に実行する。
である。フジは、結果的にライブドアの保有する株をTOBを高値で買い取ることになったが、ライブドアはフジテレビの株を一株も持つことは出来なかった。
和解になった背景は、フジテレビは視聴率低下と評判の低下。ライブドアは、自身とニッポン放送の株価の低下で最悪破綻の観測もあっただけにここらあたりが矛の収さめどころだっただろう。

ところでこの両者以外の第3者はどうだったのか。
まず勝ち組とあげられるのは、リーマン、村上ファンドは儲けたので筆頭にあげられるが、これらファンドが儲けるのは当たり前で、儲からないことの方が許されない。(日本では、これらファンドが儲けることに批判的であるが、彼らが儲けた分は投資家に還元されるわけであり、日本の証券会社のファンドや投資信託のように手数料稼ぎだけで投資家に損害を与えているよりは健全だと思う。事実、あなたの厚生年金がこれらのファンドで運用されているかもしれませんよ。)
さらに、フジを援助した、ソフトバンク、大和証券SMBC、三井住友銀行もフジに恩も売れたし、いくらかこの戦争でおこぼれを預かった。

部外者で負け組は誰だろうか?
このブログのコメントでも指摘されていたが、日本のマスコミ全体だろう。
この高度な商法の知識を必要とする戦いについて、有効な解説、報道ができなかった。「お台場踊る株争奪戦」など無意味なキャッチフレーズを連発する古館・報道ステーション、見るからに理解が出来なくてこのニュースを報道するのが嫌がっていた筑紫哲也・ニュース23などはからずも日本のマスコミの無能さを曝け出す事になった。この戦いが終ってほっとしてるのは彼らかもしれない。

さて、この「ライブドアVSフジサンケイ」が終ったので、以前約束したとおり以下のとおり総括します。お楽しみに。
ライブドアVSフジサンケイ総括 「ライブドアのパールハーバー」 だまし討ちか
ライブドアVSフジサンケイ総括 「遠すぎた判決」 ニッポン放送の新株予約権の是非
ライブドアVSフジサンケイ総括 「ホワイトホース」 白馬の騎士は想定内



関係ブログ

ライブドアVSフジサンケイ (逆切れと和解)  4月13日
ライブドアVSフジサンケイ(白馬の騎士現る?) 3月24日
ライブドアVSフジサンケイ(ポーツマスへの道)  3月11日
ライブドアVSフジサンケイ(極秘会談?)  3月8日
ライブドアVSフジサンケイ(終戦)  2月23日
ライブドアVSフジサンケイ(村上ファンドは洞ヶ峠を決め込むのか?)  2月17日
ライブドアVSフジサンケイ(フジの再逆襲はあるか?)  2月13日
ライブドアVSフジサンケイ(フジ焦土作戦か)  2月11日
ライブドアVSフジサンケイ  2月9日