HaruharaPのブログ

アイマスMADを作りたい人。メインツールはParaDrawとParaFlaです。

本を読む時間を確保できん。
(2016/3/19)

【日記】 ガルパン劇場版を見納めしてきた

DVD/blu-ray版発売直前に、まさかの再拡大ロードショーということで、私も見てきましたよ。
フィルムも配られるということだったしね。

カチューシャの場面で涙腺が決壊したり、エリカ様の一挙手一投足を見守ったりと、まぁなんだ、そのあたりは特に変わらず今まで同様楽しんでまいりました。

観た劇場は、東宝のTCXでした。この上映規格では以前も観たのですが、今回は座席位置を変えて最前列で楽しんできました。
私が映画館で見るときは、劇場の一番最後部が定位置です。普通スロープがかかっていますので、一番上の席ということでもあります。
というのは、背伸びをしても後ろの方の目線を遮ることになりませんし、花粉症の酷いときなどはティッシュを鼻に詰めていたりしても誰にも見られることが無いからです。
もちろんスクリーンは遠方になってしまうのですが、その代わり、視線を画面の中央に固定すれば、眼球や首を動かさなくても、映像の隅々まで一度に脳で捉えることができるからです。
そういうわけで、今まではたとえ大スクリーンのTCXでも最後部で見てきたのですが、今回は趣向を変えて、最前列で見てみた、ということなのです。

それにしても、画面でか過ぎだろ!!!wwww

メガネのフレームに映像がおさまんねぇよ!!www はみ出しちゃうよ!!w 特に映像の上下が、視界から切れちゃうwww

シートのリクライニングが浅くて、首をどんなに上に向けても上の部分が見えねぇよ!!ww 首をかしげるようにして、ようやく上下全部視界に入ったよwww(今度は画面の左右が見切れるww)

あと、スクリーンがでか過ぎるのに映写機の性能が良いので、CGやキャラの主線とかのシャギーが気になるww デジタル過ぎるだろ!ww

それにしてもとにかく、映像の細かいところまでしっかり確認できます。例えば冒頭のミカとアキのやりとりの場面で、ミカの眉毛が帽子に浮いている(レイヤーの上下関係が間違って撮影されている?)ことに気付いてしまうくらいw

ちょっとまじめに考察しますと、ここまででかく表現されるとなると、やはり画面の荒、いや細部が見えすぎてしまうことが、かえって気になります。NHKがハイビジョン放送を始める際、女優がアップを嫌がるという嘘かホントか分からない言説が流布したものですが、冗談抜きで、ちょっといろいろ考慮しなければならない時期なのかもしれません。
アニメは勿論、実写映像もこのあたりの問題は免れるものではなく、女優の顔面の毛穴をクリアに映せてしまう上映設備が普通になってしまっていることを前提に、撮影しなければならないと思います。
むしろ、「いかにピントを合わせるか」 よりも、「いかにフォーカスをぼやかすか」ということに配慮しなければいけない時代なのです。
ですので、被写界深度とか露出とか、カメラマンや撮影さん任せにするのではなく、絵コンテ段階できっちり計算できる技術が、監督や演出家には求められる時代になったということです(このあたりがいい加減なため「CGが浮いて見える」映画が山ほどあって、ウンザリなのです)。
大画面・高精細は今までは手放しで歓迎だったのですが、今後はこれがいいことなのか悪いことなのか、よくよく考える必要がありますなぁ。

とりあえず、(どんな映画館でも言えることですが)座席は真ん中がベストですwwww

今回の戦果。
film20160521-02
 

 

【日記】 若冲展SF

ネットがすなる若冲展SFなるものをわれもしてみむとてするなり

「ジャクチュー」とか「トーハク」とか大声でいうと、アート齧りたて、一皮剥けていない感じがして少し恥ずかしいのですが、twitterのタイムラインで見かけた「#若冲展SF」が面白くて自分でも作ってみたのでした。
「なんぞ?」と思った方は、togetterで確認すべし。
「若冲展に並ぶ凄い行列」というテーマでSFを書いてみようという、いわゆるtwitter大喜利だ(多分w)
140字という制限(タグを入れなきゃいけないので、実質134文字)で書かねばならないのだが、結構すらすら行けたりした。さすがにタイトルまでは書く余地はなかったが。

こんな感じ。

一本目。タイトルは「死者の行列」、とでもしておこうか。
SFなので、なんでもアリなのである。

次、二本目。タイトルは「自爆装置」
「そして胸のボタンを押した」は、眉村卓のショートショートによく出ていたオチ。ナンセンスショートショートでいい感じだ。ほんとか。

次、三本目。タイトル「最終解決」
間違えて、タグを二つ入れてしまった。もったいない。6文字あれば、もっとなんとか出来たかもしれない。

次、四本目。タイトル「初夏の行列」。
少しホラー風味。というか、書いてて思ったのだが、こういうふわふわしたファンタジーな作風、あまり好きではないな、俺。

次、五本目。タイトル「若冲の戦士」。
なにが安全なのか分からんなw 横文字の羅列はSFに対する皮肉のつもり。

次、六本目。タイトル「オブジェクト・ブルー」。
顔料って、調べてみるといろいろ面白かったりします。

次、七本目。タイトル「若冲 I want you」。
タイトルは今これを書きながら考えているのだが、だんだんいい加減になってきたってわけ。何が「わけ」だよw しかも女なのかよw

次、八本目。タイトル「月と若冲」。
このあと、異星人の若者による宇宙冒険活劇が始まります。

会話分はカギカッコで2文字使うのと、改行が無いと読みにくいので、かなり厳しい感じです。
2時間で8本の文章、ざっくり原稿用紙3枚分くらいですか。 プロだともっとガーっと書きあげるのでしょうが、私みたいなド素人では、これが限界ですね。でも、よい暇潰しになりました。SFじゃなくても、とも思ったけど、「若冲展ミステリ」は、twitter140字では、オチまできっちり書けそうもないですね。

それにしても、なかなか楽しかったなw 文章を書くのが面白いと、初めて思ったw


【追記】20160521
8本と言うのもキリが悪かろうということで、もう2本追加してみた。
9本目。「若冲ジャック」

10本目、「量子行列コンピュータ」

以上、おそまつ!



 

【映画】 桐島、部活やめるってよ(監督 吉田大八 2012)

 いろいろ映画賞を獲っているのにまだ見ていないのはいかがなものかということで、Huluでの公開が終わる前に観賞しましたよ。原作未読。監督は「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」を撮った方で、なるほど意地が悪いなぁ、と。

 繰り返されるカットバックが視点を切り替えつつ日常を多面的に切り取るという構造はそれなりに手の込んだもので、タイトルに言及される桐島君が画面に登場しないというミステリもそこそこ成功しているあたり、大変小癪な話作りだと思います。主観と客観とが入り混じった流れるようなカメラワークと、ほとんど無音と言ってよいBGM。静謐の中にも緊張感が漲っています。
 映画の宣伝ではやたらスクールカーストについて言及しておりまして、そこは学校だけじゃなくて人生もそうなんだよ、と言ってあげるちゃんとした大人が全く登場してこないあたり、大変誠意のある物語なのだあと思います。そういう意味では大変残酷な映画です。
 部活に熱中するのも、帰宅部で日常に倦むのも、勉強に取り組むことも、全て完全に平等に無意味なのだと、この映画は冷静に指摘しているのだから。
 スクールカースト最底辺の映画部部長である神木君は、その事を自然に消化しています。とても素晴らしいと思いました。
「映画監督になれるわけないじゃん」
 そうなんです。その現実を受け止めなければいけない時が必ず来ることを、ウェイウェイ言ってるカースト上層部も、趣味だけに生きる底辺も、まだ知らないのです。20年後には上下関係なく、どいつもこいつも間違いなくハゲ散らかしたおっさんになりますし、下腹の突き出たぶよぶよのおばさんになるのです。そして努力や熱中や才能とはおよそ無関係な人生がひたすら続きます。この冷酷なまでの現実認識こそ、まさに21世紀が描くべき正しい青春像なのだと思います。縮小再生産の黄昏の日本社会こそが、彼らが生きざるをえない残された道なのだから。野球部の部長にドラフトのオファーなどあるはずもなく、ブラスバンド部の部長の恋など実るはずも無い。彼ら彼女らには相応の輝ける瞬間はあるのですが、それはあくまでも主観でしかなく、客観的にはなんの価値もないという、心胆寒からしめる虚無的現実。だからこそ、好きな事を好きなだけやっていればいいのです。
 この点にこそ映画のテーマがあると思います。「あるべき青春像」「大人にとって都合の良い若者像」に一石を投じたと言っても良いように思いますが、いかがでしょうか。
 橋本愛が目的で観始めたなんて、口が裂けても言えません。

 でもね、そういう乾いた目線で人生を切り取られても、それはそれで一面的な感じもするのです。いやぁ、難しいよなぁ、映画って。



 
 この映画を観て、むかしフジでやってたドラマ「大人はわかってくれない」の一編、「1992年のバタフライ」をふと思い出してしまいました。だからどうしたって言われても、思い出したんだよ、ってだけのことなんですけど。

象牙色の嘲笑(新訳版) ロス・マクドナルド

ロスマクのアーチャー物は、作品の出来栄え、文体、テーマなどから評論などにおいては一般的に「ギャルトン事件」を境に前期と後期に分けらることが多い。
で、本作は前期の真ん中に当たる作品になる。前年に発表された「人の死に行く道」と比較すると、テーマ・文体ともに、錯綜する人間模様を背景に発露する人生描写・人間描写がぐっと濃厚になっています。
うむ、私好み。
一方で、晩年の作品に比べると比喩表現などのレトリックはわりあいあっさりしています。かえって読みやすいくらいです。 タイトルに「新訳版」とあるとおり、故小鷹信光が臨終の床で訳出したものらしい。文体はこなれていて、21世紀の今でも読みやすくなっている。古臭くない。そう、原書は1952年なので、約60年も前の小説なのである。

ところで、本作のキモの一つはトリック(?)だと私は思うのです。
すれっからしのミステリマニアなら、おそらくタイトルから見破れてしまうかもしれません。私の心は心が深山の泉のように澄んでいますので、全く気付きませんでしたがw
そのトリックが、「え? これがロスマク?」と新本格もびっくりの斬新(皮肉です)なシロモノで、この点は私が読んできたロスマク作品群の中ではかなり逸脱しているように思いました。予想の斜め上を行くという意味での逸脱ですけどw らしくないと言えばらしくないし、意外と言えば意外。この時期は一般的にロスマクが己の作風を模索している時代ということになっていますので、なるほどな、と頷いてしまいます。ですが、これが新境地と言えるかは、ちょっと分かりませんw というのも、後年、トリックに注力した作品はほとんど無いからです。ですので、「ロス・マクドナルド」というブランドにおいては、注目すべき異端作品だと思います。

トリックを一旦脇に置くとすれば、新刊で入手しやすく、新訳も違和感無くすっきりしていて(けど、しっかりロスマク節です)、ロスマク入門書としてかなり上位にくる出来映えだと思います。
そうなんですよ、書店店頭では、なかなか見かけなくなっているんですよ、ロスマク・・・。


 

異世界の色彩 ラヴクラフト傑作集 田辺剛

前作「魔犬」に続きが出ていたのですが、やっと読みました。
ラヴクラフトの著作は表記に揺れがあって、本作「The Colour out of Space」も、邦題は「宇宙からの色」とか「異次元の色彩」とかで紹介されるのが普通のように思っていたので、「異世界の色彩」は字面だけだとそれっぽくないというのが第一印象でした。だからポチるの遅れたんだよ!w 
言い訳はさておき。
それにしても黒い。
どのページももの凄い描き込みで、画面が黒い。とにかく脳髄にねっとり絡みつくような黒さで、それなのにベタ塗りの裏に何かが確実に蠢いているのがわかる。息詰まるような緊張感。黒一色でここまで表現できるとは。本書を読み終えたらまずSAN値チェックしなければならないくらい。
「宇宙からの色」は一連のラヴクラフト物の中ではそれなりにメジャーな位置にある作品だと思うのですが、原作小説はぶっちゃけて言えば退屈のひと言。おどろおどろしい形容詞やレトリックは駆使されているものの、どちらかというと陳腐な展開。いやいや、ラヴクラフトは全部そーじゃん!なんて言ってはいけませんw ラヴクラフト作品はホラーとSF、天秤にかければどちらかに大きく振れると思うのです。「異次元の色彩」はSFド直球(この発想はまぎれもなくSFである!)の作品で、それをホラー風味の語彙で語られてもなんだか面白く無いのです。くどいというか、とっとと話を進めろぃ、と思ってしまう。「時間からの影」みたいに、淡々と生物の描写を続けてくれた方が面白い。
閑話休題。
前作の短編集でも「神殿」や「魔犬」等、どちらかというと地味目な話が選ばれていたのですが、これが田辺剛氏の手によって漫画、というよりも、絵画になっていることにまずは感謝ですね。恐ろしいほどの画力と構成力だと思いますな。漫画を見て「グロい」とか「怖い」とか、ついぞ忘れてしまっていたそういう感情を思い起こさせる迫力があります。
ラヴクラフトのコミック化としてはこれ以上のものはそうそう生み出されないと思いますので、本書を手に取る価値はきっとあると思います。だって、もうラヴクラフトの小説は全部読んでしまったのだもの。新しい地平を切り開くことで、新たな発見があるというものです。いや、発見したいのさ。


 
ああああ、あれ? もう新作出てるのか?w 

【映画】 マッドマックス 怒りのデス・ロード (監督ジョージ・ミラー 2015)

すごく楽しみにしていたのにいろいろ忙しくて劇場公開に間に合わなかった粗忽者です。爆音上映にも行けなかった・・・。huluに来るのを待っていたのですが、我慢しきれなくてblu-rayを買ってしまいました。結局来ないかもしれないし。ところでblue-rayじゃなくて、blu-rayなのな。今頃知ったわ。

さて。

主人公マックスはダークヒーローであり、言ってしまえば勧善懲悪モノと括ってしまうのはわりと簡単だし、実際旧作(2ね)でもそうだったわけで、したがって話の大筋には不満はありません。いい感じのカタルシスだしね、勧善懲悪。
アートワークも非常に凝りまくっていて、むっちゃ金がかかっているのがよく分かる。そう、むちゃくちゃお金かかってますよこれ。 砂漠を疾駆するビッグトレーラーは絵になりますし、追いすがるならず者たちの猛攻も見ものです。砂漠の荒涼さ、乾燥しきった空気、強すぎる陽射し、迫り来る砂嵐、毒の沼地の不気味さ。最高にシビれる絵ヅラになっている。
アクションもちゃんと嵌れるものになっている。爆装した槍や、ところ構わず吹き荒れる火炎放射器、横転しまくる車両群、車にへばりつくウォーボーイズ。素晴らしい、さすがジョージ・ミラー。ベイブとかハッピーフィートとかで誤魔化していましたが、彼の核となる部分は、やはりマッドマックスで出来ているのです。

ただ、いろいろと度が過ぎちゃっているせいで、どうもストンと腑に落ちない部分もある。

アートワークは完全に突き抜けすぎていて、パンクとかアナーキーとかいうより、フリークスとかビザールとか、あらぬ方向にイッちゃっている感じ。「北斗の拳」というよりは、「CYBERブルー」な感じ。ん? 伝わるか? この例えでw 見ていると、迫力よりもキテレツさの方が強烈で、なんだか居心地が悪いのだ。ファッションの必然性が、荒廃した世界観に相容れない感じ。例えるとこうだ。無頼なファッションを身にまといつつも、装飾品はクロームハーツとかブランド品にこだわっていたりする、そういう座りの悪さというか、頓珍漢な印象が拭えない。

一方、無口なヒーロー、マックスは、フェリオサのおかげで単なる狂言回しになってしまったようにも見える。いきなり捕まっちゃって、自力で脱出できないハメに陥った挙句、付けられたマスクのせいで結構中盤に差し掛かるまでご尊顔を拝し奉る機会がない。女子とチェーンデスマッチでくんずほぐれつしてる場合じゃねーんだよ。それでやっと出てきたセリフが「俺の革ジャン返せ!」じゃねーっつーのw ひとことで言って、かっこ悪い。フェリオサは片手が義手ということもあって、完全にキャラが立っている。むしろ、女性版マッドマックスとして製作すれば良かったのに、とすら思ってしまった。

悪役の描き方も中途半端な気がする。 前作ヒューマンガスは、徹底した悪役だった。暴力で仲間を従え、無慈悲に殺す。マッチョな体にフェイスマスクも恐ろしげで、俺の物は俺の物、お前の物は俺の物というジャイアン理論以外、一寸も解釈の余地が無いくらい正真正銘の暴君だった。
翻って、イモータン・ジョーはどうか。設定からして高齢なのは仕方が無いし、奪われた女を取り返し、裏切り者に制裁を加えるという目的はあるものの、言ってしまえば己の帝国の維持に汲々としている中小企業(無論ブラックであるには違いないのだが)のショボいオーナーに見えてしまう。交易品であるミルクを生産するシステムに気を配り、支持者(といっても棄民同然なのだが)を囲うために水を配る。他の暴力組織との協定に気を使う。とんだ気配りオヤジなのである。ファッションやデザインはぶっ飛んでいて確かに悪役然としているが、やってることは中小企業のタコ社長だ。悪役には、そんなセコセコした小市民な描写は不要なのだと、画面に向かって叫びたいくらいだった。
悪役にも悪役の背景があり、物語がある。映像から透けて見えた姿がそんなピエロなんて、ちょっと勘弁願いたい。
旧作「2」のラスト、マックスが命を賭して運んでいた荷の正体が判明したとき、暴走族たちはズタボロになった彼の命を奪わず、その場を静かに去ってゆく。なぜマックスを殺さないのか、彼らはどこへ去ってゆくのか。

これ! 

こういう描写に我々人間は物語を感じるのだが、「怒りのデス・ロード」には、(少なくとも俺には)窺えなかった。

以上、旧作を愛する余り(といっても1は退屈だったし、3はどうでもいい作品だと思っているが)、いささか苦言めいたモノになってしまった。 これは時代も関係あるかもしれない。
うちら世代の男子は、確実にマッドマックス2を見、その迫力に度肝を抜かれているのだ。そしてそれは強烈な刷り込みとなって、今の俺たちを型作っているわけである。 己の根幹となる映画なのだから、妥協してはならないのだ。
だから、「待たされた割には・・・」の、この「・・・」の部分は、今は語らない方が良かったかもしれない。

なお、本作を推す兄弟と悪役の描写について論戦になったという・・・

マッドマックス 怒りのデス・ロード ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]
トム・ハーディー
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2015-10-21

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2016-06-22

 

【日記】 CS:GO戦闘詳報(2)

先日、賞金一億円を超える世界大会がありまして、私もGOTVでリアルタイム観戦しておりました。決勝戦では130万人がサーバにアクセスしているという異様な空間。
ネット上での殺したり殺されたりのごっこ遊びを、固唾を飲んで見守るという構造は実は特に目新しいものではなく、確かJCCTでも試合の模様は配信されておってはいたのです。もちろんビジネスではありません。主催も参加も素人の手弁当。ラグ死やマシンフリーズに怯えながら、ADSL回線、下手すりゃ普通の電話回線で戦ったり、応援したりしていたものです。数十人もアクセスすればサーバに繋がらなくなっちゃいましたが。
あれから十余年。
デカい会場は豪華で華やかでイルミネーションギラギラ。MCや解説はビシッとスーツを着込みヘッドセットをつけ、時に笑いをまじえながら選手たちの動きを的確に説明してくれる。壇上の選手たちはどいつもこいつも自信ありげなプロの面構え。観客席は満員御礼(男率99%ですが)。
浦島太郎的感覚に陥りますが、やっていることはあの時代から何も変わってはいなかった。
みんなで楽しくカウンターストライク。 
10年ぶりにCSに復帰してみて、あぁ、良かったな、楽しいな、と心の底から思ったのでした。
とまぁ、私の近況・心境は置くとしてですね、先日の続きです。
すっかり糞ゲーと化していたCS:Sourceに見切りをつけ、買ってしまいましたよ、CSGOを。その翌々日にクリスマス値引きキャンペーンが始まったというのにはイラっとくるものがありましたけれども。
それはともかく、解像度やマウスセンスを調整したりコンフィグを設定したあと、さっそく遊んでみたのです。ランクマッチとやらは、ゲーム開始当初は遊べません。野鯖(カジュアル鯖というらしい)でレベルを上げないといけないのです。そのカジュアル鯖というのは、steam先生が回線状況などを勘案して勝手に割り振ってくれるみたい。ですので、本当の初心者とプロ並のエイミングの人が同時にジョインするというカオスな状態。そこでは日本人をあまり見かけないのが寂しいところではあります。というか、ヘッドホンから聞こえる声は巻き舌なアジアンイングリッシュが大半。耳にうるさいので、ボイスチャットはカットしてしまうほどです。東南アジアやロシア人が多い印象がありますなぁ。しかも、声の感じが子供。ガキ。ガキなのにエイム正確。恥辱。ま、若い子たちが遊んでくれないと、ジャンルとしては衰退の一途なので、これはこれで良いのですけれども。

そして肝心のゲームの方は、うーん、やはり、私のCSの印象とだいぶ変わってしまった感がある。
武器の値段が記憶にあるのと違っていたり、スプレーが使えなくなっていたり、TやCTのスキンが選べなくなっていたりと、そういう表面的なことは置いておいて、だ。
皆様方のプレイスタイルが、かなり違ってしまっているというのが第一印象。
野鯖(カジュアル鯖)は基本10V10なので、展開が大味というのはまぁ想定内として、射撃スタイルがですね、私の記憶と違っているのです。
結構皆さん、連射するのよね。3点撃ちどころか、皆さんバリバリ連射します。
しかも悔しいことにそれが当たりまくる。リコイルコントロールの技術が、皆様大変上達していらっしゃる。しかも動く動く。右に左に、こちらのクロスヘアを避けながらバリバリ撃ちやがります。こっちの弾はちっとも当たらないのにな!(涙
私のような、中距離戦で、しゃがんでタンタン撃つなんてプレイスタイル、もはや希少品種。絶滅寸前。
武器については、P90が無双化し、AKやM4が弱体化したような印象があります。威力じゃなくて、照準が。旧CSではP90なんてぶれぶれで中距離戦では役に立たなかったのに、CSGOでは結構真っ直ぐ飛び、中距離でもそこそこ戦えます。替わりに、ライフル系が思ったところに飛ばない。ヒットボックスずれてるとか言う前に、俺のクロスヘアの通りに弾が飛ばないw なんでや・・・。
仕方が無いのでCSGOのライフル照準のクセを身に付けるべく、 カジュアル鯖では勝負そっちのけで、先陣切って敵に切り込むというスタイルで遊びまくっております。出会い頭の反射神経勝負です。貴様と俺、どちらの初弾がより正確に、狙い通りの位置に飛ぶのか、勝負!なのです。ゆーても、Dust2やInfernoなんて、だいたい敵の配置位置は予想がつくもの。適当に撃ち込めば当たってくれたりする。うーむ、野鯖の10v10、緊張感ない・・・。10年選手のロートルでも、どんなに劣勢であってもD>Kなんてことにはなりません。
ま、そんな試行錯誤をしているうちにレベルが3になったので、ようやくランクマッチに挑戦する資格が与えられたのでした。
その5v5形式のランクマッチが、カジュアル鯖とは全く違う、昔懐かしい殺伐とした緊張感ある試合展開。
あぁ、これこれ。この感じ。瞬きすら許されぬ痺れるほどの緊張感。
これがCSの醍醐味なのです。

  

(後日、気が向けばさらに続く)

2016年冬アニメの感想

疲れている。
3月からこっち、めちゃくちゃ疲れている。
疲れの原因の一つは明らかで、同僚の教育係を仰せつかったからだった。同僚ったって、出向からの出戻って来た、一回り年長のおっさんだ。
今思えば、こいつの人となりがわからなかった時分、鷹揚に遇していたのが悪かったのだろう。そのせいかこのおっさん、時がたつにつれ仕事が出来ないヤツの常態を露呈しだした。即ち、過去の華々しい経験(無論、話は250%くらい盛ってある)を語り、上部組織を批判し、家族の自慢話をする。はっきり言って面倒くさい。面倒くさいので流したいのだが、それはできない。こういう年長社員は、自分が丁重に扱われていないと大変機嫌を損ねるからだ。だが、そういう使えない人間に舐められるのは俺のプライドが許さない。だから、振られた会話に適切に対処しつつ、俺という人間を敵にまわしてはならぬという印象を与えるという作業をし続けているのだが、これがはっきり言って大変疲れる。
俺には守るものがある。家族を守らねばならぬし、アニメや映画を見たり、本を読んだりする時間を確保したいし、ゲームをする時間だって守りたい。とどのつまり、そのための年収を維持したいし、いまの生活を改善しこそすれ悪化させたくはない。だから、こういう社員への対応を誤って、自分を、社内的に妙な立場に追いやるような真似は絶対に避けねばならぬ。
人格破壊級のパワハラ罵倒は俺にとってはきっとお茶の子さいさいに違いなく、こういう社員を怒鳴りつければさぞ胸がスッとするのだろうが、ここはこらえねばならないのだ。
そんな神経戦的策謀を仮面のような笑顔の裏で巡らせているのだが、この年長社員の子供自慢は止まらず、出張時代の思い出話は終わらぬ。呑気なものである。
・・・が、彼の目は笑っていない。
電話を転送するとき、エクセルの操作や初歩的な関数を教えているとき、出入り業者への引継ぎをしているとき・・・、しばしばじっとこちらを見つめている。
変な意味ではない。
なんだか棄て犬のような目つきで、あえて表現すれば「怯え」とでも言おうか、その目の色には自信の無さが浮かぶ。
彼の立場に立って考えてみよう。
自分より若い社員の指導を受け、しかも一度はリストラ気味に出向になった身。子供は独立したとはいえ、まだまだ働かねば老後が危うい・・・。
この年長社員は、彼なりに戦っているのだった。守っているものがあるのだった。だから俺という、年少だが先任の社員に対し、彼なりの「面白トーク」「イカした四方山話」「仲間意識を醸成するための第三者批判」を繰り返しているのだ。そう、俺のご機嫌をとるために。彼は単に仕事が出来ず、新しいシステムについて来れないだけ、そして少しだけ空気が読めないだけで、悪いやつではない。彼も守るべきものを守るために戦っているのだった。俺と同じなのだ。
それに気付いて、俺は少しだけ彼に親身に接する事にしたのだった。
・・・だがそう思ったのもつかの間、こいつ、重要なファイルを消しやがったんです。
マジ疲れるッス。
疲れてるんだったらこんな近況報告なんて書かずに、とっとと感想を書けって話ですよね。
じゃぁ、書きましょうか。 
それにしても、オリジナルアニメ少ないなー。 

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視聴完遂
  • だがしかし
可も無く不可も無くというか、毒にも薬にもならないというか、なんとも焦点が定まらないアニメ化だったのですが、原作が1話数ページのギャグマンガなので、30分の話作りに苦労している感じが伝わってきます。そういうのが透けて見えて、なんだか見ていて落ち着かないのです。でも、EDのダンスはちょっといいぞ! 個人的には、生まれてからこっち、近所に「駄菓子屋」というのが無かったうえ、駄菓子を食べる習慣というのも実家に無かったため(いや、おやつ的なものはちゃんとあったのですが、ジャンク的な感じは全く無い普通のお菓子だった)、題材は新鮮でしたなぁ。このアニメのおかげで、ボンタンアメとか初めて食べました。飴じゃなくてグミっぽい食感に、「あぁ、これが駄菓子なんだな!」と納得させられた次第です。
だがしかし 1 (BD初回限定版) [Blu-ray]
竹達彩奈
ポニーキャニオン
2016-03-16




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  • 教えて!ギャル子ちゃん
能登麻美子にセクシーワードを言わせるアニメです。セクシーとはちょっと違うか。女性の身体生理学的なナマナマしいワード頻発であります。べ、別に淫語じゃないけどねっ。そこが注目すべき点なん?w 原作の描き文字が実写版カイジの「ざわ・・・」みたいにちゃんと能登麻美子がしゃべっているのが笑えますw 「ジョシー」とか「ギャルン」とか。ま、10分アニメなので、ガッツリ重たい映画を見たあとおとかアニメに飽いた時には、手ごろではありました。
おしえて! ギャル子ちゃん 第1巻 [Blu-ray]
和氣あず未
KADOKAWA メディアファクトリー
2016-04-27

おしえて! ギャル子ちゃん 1 (MFコミックス)
鈴木 健也
KADOKAWA/メディアファクトリー
2014-11-22



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  • 石膏ボーイズ
「ギャル子」ちゃんと同じくスーパーアニメタイム枠であります。話のテンポが良いのとマネージャーの突っ込みが小気味良いので、退屈はしませんな。10分というのが丁度良い塩梅ですね。声優さん方も楽しそうに演じているのも良かったっす。 基本的にアイディア一発勝負の作品だと思うので、これ以上の展開は厳しいでしょうけれども。展開されても困っちゃいますが。
石膏ボーイズ Vol.1 [Blu-ray]
杉田智和
KADOKAWA メディアファクトリー
2016-04-27

石膏ボーイズ ~神々と英雄のアイドルグループ~ (MFC)
なない多花南
KADOKAWA/メディアファクトリー
2016-02-19



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  • 灰と幻想のグリムガル
異世界召喚系ラノベなのですが、モノローグ多目の淡々とした話運びの中にも、登場人物たちの思うにままならない人生の閉塞感とそこから脱しようともがく姿が、これまた淡々と描かれております。出てくるワードが思いっきり現代語で、登場人物たちもそのことに軽く違和感を覚えるあたりメタっぽいSFの気配を漂わせつつも、物語の焦点は結局そこには行かず。大切なモノとはなんなのか、失ってからやっとそのことに気付くという青春にありがちな「罠」を結構ベタに展開されています。ベタなんですが、丁寧な作画と背景とでキッチリ没入感を醸成してくれるので、なんだか新鮮な感じもするのです。死んだらロストという往年のキツメのRPGへの憧憬も、オッサン世代には楽しかったですね。でも個人的には、PKアリアリ時代の初期UOが理想だと思う。




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  • 少女たちは荒野を目指す
エロゲを作る物語がメチャクチャデジャヴなので、どうしても比較せざるをえませんなぁ。男女仲良くエロゲ製作って、それなんてエロゲ? 企画がかぶった!と気付いたときには製作はとっくに始まっていて、もう止められないのでしょう。ほんともう、アニメの本数が多すぎるんだよ・・・。いや違うか。プロデューサーの企画力が無さ過ぎなんだろうな。関係ないけど、「エロゲ」は今風だけど「エロゲー」にすると妙におっさん臭いのはなぜなんでしょうか。そこ? そこなのか? というか、それ以外の感想が特に無いんですが、困ったンゴねぇ・・・。
「少女たちは荒野を目指す」Vol.1<初回仕様版>【Blu-ray】
山下誠一郎
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2016-03-25




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  • 昭和元禄落語心中
作画も良いが話も良い。落語に魂を惹かれた者たちの顛末が描かれておるのですが、 時代の変遷を背景としたバディ物のビルドゥングスロマン、に見えなくもない。昭和を駆け抜けた若者たちの来し方行く末のお話なのです。それにしても注目すべきはやはり声優さんたちの演技でありまして、関智一、石田彰、山寺宏一、林原めぐみ、家中宏、それに小林ゆうといった面々が、まさに「キャラクターに命を吹き込」んでいる。落語のシーンなんてプレスコなのかアフレコなのか分かりませんが、とても良くできていると思いました。ベテラン声優の力量を感じる。大変な良作だと思います。今から2期が楽しみであります。

昭和元禄落語心中(1) (KCx)
雲田 はるこ
講談社
2011-07-07



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  • ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜
こんだけ絵が良くて動きまくっているのにイマイチブレイクしていないのはなぜなんでしょうか。静岡方面では町おこしに使われているようですが、危ういですなぁ・・・。やっぱあれか、「少女たちは荒野を目指す」と同じですか、既存アニメとかぶった感があるからかねぇ・・・。というわけで、決して大ブレイクはしない予感はしますが、謎も良い感じ、キャラも立ってるし、主人公もカワイイしで良いアニメだと思います。うん、そう、とにかく主人公チカちゃんが元気アホ可愛い。だから、最後の涙が映えるのです。それにしてもなぜ吹奏楽部の顧問はエロメガネ教師なのか。しかもモテやがる。許せん。
ハルチカ ~ハルタとチカは青春する~ 第1巻 [Blu-ray]
ブリドカット セーラ 恵美
KADOKAWA / 角川書店
2016-03-25

退出ゲーム (角川文庫)
初野 晴
角川書店
2010-07-24



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  • 翠星のガルガンティア 〜巡る航路、遥か〜後編
いまだに時々1話を見返していたりするガルガンティアのOVAがテレビ放送するということでしっかり見ました。ガルガンティア、というか地球の世界観をちょびっとお披露目されてはいるのですが、さほど情報的飢餓感を覚えられず、やっぱあれかな、アニメシリーズとして「終わった感」があるからかな・・・。うーん、話としてなんとでも広がりそうなんだが、惜しい。



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  • GATE 自衛隊、彼の地にて、かく戦えり
相変わらず原作未読である。豊田有恒「タイムスリップ大戦争」にあった要素、即ちセンス・オブ・ワンダーが主要素ではなく、俺ツエーなラノベ文脈の延長にある作品なので、私には見続けるのがキツいアニメだった。せめてコミック版にあった絵の精緻さや残虐さがアニメ版にも欲しかったところである。なぜ俺ははまれなかったのだろう。キャラのカラーリングが目にキツいからか。声優の声質が浮いてるように聞こえるからか。いや、違うな。そういう表面的なものではなく、本作の構造的な部分に感心できなかったからだ。つまりこういうことだ。物語で対峙する敵は賢く強くあるべきと常々思っている俺には、こうした俺ツエー文化にそもそも親しみが持てず、子供だましに見えてしまうのだ。完全武装の海兵隊やデルタがソマリア民兵にタコ殴りされる図こそが、俺が見たい映像なのだ。送り込まれる自衛隊がせいぜい中隊規模、武装も小火器のみ。それを知恵と勇気で乗り越えてこそ、だろう。いやでもちょっと待て。漫画の方は面白いんだよな・・・。うーむ。
「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」 Vol.6 炎龍編I <初回生産限定版> [Blu-ray+CD]
金元寿子, 東山奈央, 種田梨沙, 戸松遥, 日笠陽子, 内田真礼, 安元洋貴, 石川界人 諏訪部順一
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
2016-02-24


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  • ルパン三世
ルパンにデジタルは似合わない。これは旧シリーズでもそう思っていた。が、意外と多いんだよね、そういう話・・・。やたらコンピューターとか出てくるのね。カリ城でもね、レーザーを吐く対人兵器の表面になんだがチェック模様の「コンピューターな記号」があるじゃないですか。あれだけでなんかもう子供だましを見せられている気がするのだ。そういう記号、ドラマでもありますよね。例えばスタートレックで、攻撃されると火花を散らし煙を吐く艦橋のコンソール。いったい何の回路からどういう経緯でそうなったのか知らんが、毎回飽きずに火花が散る。いや無論、スタトレクラスになるとそれも一つの芸なのではある。じゃあ、ルパンに必要な芸はデジタルなのかというと、それは全然違うと断言できますよね。ボイスコントロールAIを積んだデジタルスーパーカーにGPSを使って追われる姿など、見たくはないのだ。だいいち、少し時間が経てば、そういう道具立てはとてもとても古臭く見えてしまう。一昔前のSF映画のコックピットのコンソール画面はだいたいブラウン管で、照明は蛍光灯だ。それが当時の最先端だったのだ。しかし今見ると、絵ヅラとしては映画としての没入感をそがれるくらい、痛々しい映像になってしまう。だからルパンにはデジタルは似合って欲しくないのだ。ルパンは小ざかしく知恵を巡らして、銭形の裏の裏の裏をかき、視聴者の予想を裏切るからかっこよいのだ。使って良いのはせいぜいがロープや変装道具くらい。そしてなにより、盗みの対象は意外性のあるものであって欲しいのだ。新シリーズではまぁまぁそういう話もあるにはあったが・・・。だがともかく、作画や画面に映る小物類は良いし、青ジャケも良い。小汚い屋根裏のアジトで悪企みする様子も良かったし、イタリアの田舎道で犬を散歩させる五右衛門という絵もサイコーにイカしていた。パーツパーツはとてもカッコいいのだ。なのになんだろう、見ていてなんだかツラいんだ・・・。時代を70年代にすりゃいいと思う。
そうそう、huluが日テレ傘下になったおかげで、速攻視聴できたのは良かったな。そこかよ。



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  • 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
ひとことで言うと、面白かった。
しかし、ケレンミ溢れすぎる髪の毛やヒゲのデザインを改めたり、妙な和風場面をカットしたり、ギャラルホルンにもっとミリタリ考証を施したり、敵MSをカッコよくしたり、フミタンを殺すためだけに存在したコロニー編を圧縮縮小したり、もっと少年兵の無邪気さ(且つ恐ろしさ)を前面に押し出したり、火星の生活の悲惨さを容赦無く残酷に描き、イツカをヘタレでなく冷酷に描けば、もっともっと良くなったんじゃないかな、とは思う。
ギャラルホルンにジオン軍のような「重たさ」が無いのは、くれぐれも残念だった。「倒すべき敵」に思えないんだよ。ギャラルホルンの後ろに、人間が見えないのだ。大圧制・大弾圧があるはずなのに、なんだか呑気に、いや、牧歌的にすら目に映る。だから、試練をくぐり抜けてきた割りには、お姫様の吐く言葉はフミタンが死んでもなお背景が軽すぎて、現実感が無く聞こえた。
・・・なんだか文句ばかり連ねてあって本当に良かったと思っているのか書いてて自分でも疑問を抱かざるをえないのだが、三日月というキャラクターはここ最近のガンダムの中では、群を抜いて良かったので、これでチャラなのである。そういうことにしておく。



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  • おそ松さん
ぬかりなく第1話から録画視聴していた俺は勝ち組なのは間違いないだろう。そして、主線が黒でないアニメは良作が多いという方程式がまた証明されてしまったようだ。ネタの下品さは「平成版おそ松くん」を圧倒するほどで、おっさんの俺にはかえって清々しくすら思えた。んが、だがしかし。こんなアニメが大ヒットするようじゃあ、アニメ界の有り方として間違った現実があると考えねばならんのだよね。アバンギャルドはメインストリームからしっかりあるからこそ成立するのだ。この手の作品が来年あたりは濫造されるのだと思うと、アニメ界の将来は暗い。
おそ松さん 第一松 [Blu-ray]
櫻井孝宏
エイベックス・ピクチャーズ
2016-01-29



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視聴断念
  • ノルン+ノネット
  • ディバインゲート
  • ラクエンロジック
  • 亜人
  • アクティヴレイド 機動強襲室第八係
  • 無彩限のファントム・ワールド
  • 紅殻のパンドラ

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花に染む(7) くらもちふさこ

というわけで、くらもちふさこの最新刊だ。
何が「というわけ」なんだかわからんのだが、いや実際、俺はもう何がなんだかわからなくなったのだ。
何がって、陽大という人間が。
おっと、待ってくれ、もともと分かりにくいキャラだというのは分かっている。だいたい、くらもち作品のイケメン男子なのだからそもそも何を考えているのか分からんのである。それがデフォ。
分からないのであるが、「あぁ、この男のあの素振りやあんな言動は、やっぱ主人公(女)を思っていたからなのだな」というのが読者に分かるように仕掛けてある。それが物語の最後に綺麗に収束することこそがくらもち漫画の醍醐味なのである。いろんなエピソードが丁寧に積み重ねられて、最後、終わってみればキッチリ全員いいひと。ほんともう俺の大好きな物語類型であり、ここ30年、くらもちふさこは一貫してそれを描いている。
だから、どんなに分かりにくい男性キャラが出てきても、きっといい人であり、愛すべきキャラなのである。
だから、陽大も愛すべきキャラなのであるが・・・。

本作ではとうとう、放火犯が未成年であったこと、遺体は焼け焦げて判別もつかない状態だったことが彼の耳に入ってしまうという場面がある。重い。彼の周りの空気は澄んでいるのに、なぜか重く、息苦しい。心を許せる友人は「自分を否定してくれる人」。そして「自分は誰かを好きになる資格は無い」彼は自分のことをそう思っている。なんという宿命を背負った青年か。
そういう十字架を背負った青年なのだと俺は思うのに(思いたいのに)、一方で、彼女にする気もない娘の布団にもぐり込み、つれなく袖にし続けてきた別の娘に(やや唐突に)キスをする。そういえば、実はいとこ(雛)の事が好きだったと他人から推定される場面も以前あった。
このアンバランス。分裂気味の彼の行動が、とても危険な香りがするのです。危険な香りなどという持ってまわった言い方をせずに、もっと簡単に言ってしまえば、俺には「彼が何を考えているかわからん」のである。
女性を全拒絶する一方で、(知らず知らずに)全キャラ同時攻略をしているというこの状況。「ときメモ」であちこちのイベントを起こしまくった挙句、全部の娘に爆弾マークが点灯してしまっているようなヒリヒリする危うさがある(どういう例えだよ)。

さて、「駅から5分」から数えれば当巻でもってとうとう10巻になったわけで、くらもしふさこにしたら「天然コケッコー」に継ぐ長編作品になっている。
大学での弓道部の試合もそろそろ佳境を迎えようとしていて、時間は少しずつ進んでいる。時代も進んでいる(とうとう登場人物たちはスマホを持ち始めた)。
着地点はまだま見えませんが、いいですよ、こちとらどこまでもお付き合いいたしますですよ。



 memo:過去の感想
 

【映画】 拳銃と目玉焼(監督 安田淳一・2014年)

若い頃、疑問に思っていたことがあった。

「映画関係、それも、映画監督になりたいと志したとして、いったいそれはどうして就くことができるのだろう?」

映画の専門学校にはそういうコースがあり、大学にそういう学科もあったりする。UCLAのOBOGには名だたる監督たちが名を連ねるが、卒業生全員が映画監督になるわけでもない。有名映画監督のもとに弟子入りして、助監督からスタートし、やがて撮影を任されるのだろうか。弟子入りってどうするのだろう。監督の自宅前で、土下座してお願いするのだろうか。
謎だった。地方在住の学生には、不思議でならなかったのだ。

いま思うに、これはそもそもの問いが間違っている。

「撮影」や「照明」は確かに職業であるが、「監督」は職業ではない。個人への「修飾語」だ。規格も無く、当然資格ですらない。言った物勝ちで、本人がそう思えばそうなるのだ。「就く」ものではなく、「成る」ものなのである。そう、監督なるものは所詮「自称」に過ぎない。これは、「小説家」「詩人」「音楽家」も同様だ。本人がそう言うのならば断固として「映画監督」であり「小説家」なのである。だから「小説家になりたい」などというのは、そもそもの問いが間違っている。そういう論法なのだ。自称は自由なので、それでメシが食えようと本業が別にあろうと、それはどうでもいい話で、本人の心持ち次第ということである。監督、小説家などは職業ではなく、あえて職業とするならばせいぜいが「自由業」が精一杯、そういう記号なのである。例えば、アイマスのプロデューサー・ガミPは、バンダイナムコの社員が職業であって、ゲームクリエイターというのは自称・他称の肩書きに過ぎないのだ。例えになってるか? ま、いい。

したがって、冒頭の問い、幼少の私の疑問は、本質的にはこういう質問なのだということになる。

「映画監督として世間に認められるにはどうすれば良いのだろう?」

問いの間違いに気付くのに20年近くかかったので、俺はもう手遅れなのだが、今なら答えはわかっている。
まず映画監督とは映画を完成させた者のことなのであり、小説家とは小説を書き上げた者のことだ。あとはその作品が世間に評価されるかどうかということで、作品の成否と「監督」「小説家」という肩書きとは、全く関係の無いことなのだ。

なんだか煙に撒いたような話の枕を受けて続けるとするならば、本作「拳銃と目玉焼」を創り上げた安田淳一氏は、つまり映画監督なのである。

で、これはテクニックの話になるのだが、映画作品を作り上げて世に「映画監督」として認められるには、「特撮」というジャンルは最適解だったりする。世界史に残る古今東西の映画監督は「映画」の本質=「写真を連続して視覚に映す仕組み」に通暁しているものなのだが、そのことと特撮とはとても親和性があるのだ。そうした特殊撮影の果てに有名監督たちは新たな撮影技術を開発したり、映像手法を考案したりしている。結果的にテクノロジーの採用に積極的だったり、コストを抑制するための創意工夫が巧みだったりする。
で、いわゆる日本のカッコ書きの「特撮」は、非常に間口が広い。本格・ギャグ・スラップスティック・メタ、なんでもありで、強弁し納得させうる脚本、そしてアイディアと情熱さえあれば、どうにでも完成させることができるお買い得なジャンルなのである。
そして、よくできた「特撮」は確実に評価される土壌が今の日本にはある。
大金を投じて製作された「特撮」はボロクソにけなされるのだが、B級低予算作品はキラリと光るもの(創意工夫された絵作りや、なにより情熱)さえあれば、ちゃんと評価される下地が、先人達の長い積み重ねのうえに成立している。これはとても幸福な環境にあると言える。
というわけで、映画監督を目指す諸君は、まずなによりも「特撮映画」を一本完成させねばならない(強引)。そこからしか君の人生は始まらないのである。(追記:今はYouTUbeやニコ動があるので、もっともっと間口は広くなっているはずである。若者よ、躊躇などするな)

えー、屁理屈を続けるのもしんどくなってきたので、そろそろこの映画の感想を述べようと思う。

話自体は非常にオーソドックスで、日本版「キックアス」と言えば、まぁだいたい合っている。ただ、もっと日本風にウェットで、また、過去からの日本の「特撮」の文脈もしっかり備えているので、特定の世代や特定の性向を持つ人に対して「刺さる」出来栄えになっているように思う。
低予算低コスト・自主制作を宣伝の前面に打ち出している割りには、そこそこ金がかかっているようにも伺え、これは相当の持ち出しがあるのでは、と少々心配なのであります。セット組む予算なんかないから、きっとアレでしょ、ラブホなんかのシーンの撮影も、時間や予算に追われ、人目も気にして撮影したんじゃなかろうかw
そういう有り物で撮影せざるを得なかった割には、さほどチープ感・B級感もなく、ニチアサレベルの絵作り・話作りになっているのには、とても感心(というか、共感に近いかもw)しました。
ラストショットで「目玉焼」の伏線がキッチリ回収されていて心地よいカタルシスを得られるあたり、一本スジが通った作品にもなっています。またほんのわずかですが、黒いハーレーにまたがる正義の味方のカットがありまして、それはちょっと震えるくらいいい「絵」でした。

一方、少し気になったのが、物語上、けが人、もしかしたら死人が出ているところ。改造拳銃で襲っているわけで、司法の場では明確な殺意があると認定されてしまいかねません。つまり、シローちゃんは犯罪者なのであります。物語の都合上そのあたりはオミットされておりますが、地に足のついた下町ライダー物としては少々腑に落ちない、というか、納得しかねる部分もある。
正義を執行するために不正義をなさざるをえないヒーローの苦悩。もし続編があるのならばそこらを焦点にしたお話を作っていただきたいところです。

というわけで、続編あるいは、新作を期待いたしておる次第です。

拳銃と目玉焼 [DVD]
小野孝弘
アメイジングD.C.
2015-09-02

 
ニコマス界隈の、辺境の住人。革命的国家社会主義真派の刺客、ペロリスト。真士。そして、映画と小説とアニメの愛好家。
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