前回の鑑賞では消化しきれなかった情報を、少しでも吸収するべく、再び劇場に言ってきたという次第です。
 この夏の映画はすっかりゴジ・君に持っていかれた感がありますが、先行していた分、さすがにゴジの観客動員もいささか息切れか。尾頭萌え、蒲田くんという俺のツボを突くサイドムーブメントも落ち着いた頃合いなのでしょう、深夜回ということもあって、200人入るシアターにざっと40人という寂しい案配。しかし、おっさん&おっさん&オタという観客の中、なぜかお独り様女子がいるという不思議。君が見たいのは泉x矢口なのか、尾頭さんなのか。

 それはどうでもいいとして。

 農水相がオーストラリアに外遊中であることが結構早い段階でテロップに出ていたり、実は瓦礫の隙間から死体の足が見えていたり、おや、あんな俳優さんこんな俳優さん出演してたのねとか、なんやもう新たな情報にまたもや消化不良に陥ってしまいました。
 いやいや、まだまだ気づかなかった演出、見逃したテロップがやまほど残ってるぞこれ。

 私の楽しみはゴジラそのものから離れてしまいつつあるのに少々驚くのだが、「ゴジラとはなんなのか」は「使徒とはなんなのか」と同じくらいどうでもいい問いなので、だから、物語の真相を予想したり屁理屈こねた解釈などをせずに、情報の海にたゆたうという楽しみ方は間違っていないと思うのだ。シンゴジをエヴァを比較して云々言う解説もたまに見かけるが、多分、それは間違った見方だと思う。深読みして何か解釈したつもりになっても、なんの解決もしないというのは俺たちはとっくにエヴァで学習済みだからだ。ただひたすら、繰り返し繰り返し情報を飲み込む。それが正しいアンノ作品の見方なのだ。
 もっとも、見れば見るほどCGのアラにも気付いてしまうという副作用もあるので、玄人にはお勧めできないのだが。
 そういえば、肩舐めパンフォーカスなんてこしゃくなカメラワークをアンノ君はしっかり自家薬籠中にしてしまっていたなどという発見もあった。くそぅ、やるな、アンノ。
 とにかく、情報津波は何度見ても押し寄せてくることは間違いないので、もうこれ、Blu-ray買わざるをえないな。発売日いつだよ。