自己破産体験談

実際に自己破産した時の体験談を書き記したいと思います。 いかにして自己破産に至ったのか、もっとこうすれば良かったというような事を書きますので、同じような境遇の方の参考になれば幸いです。

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以前、少し書いたと思いますが、通常、自己破産の際は

マイホームは競売にかけられてしまいます。


私の場合は弁護士さんから紹介された、任意売却を得意とする

不動産業者さんに、任意売却をお願いしました。


競売と任意売却はどこが違うのか?


競売は、いわゆる住宅の「大バーゲンセール」であり、

住宅ローンの貸主の銀行などにとっても、回収額がかなり

少なくなって損失が大きいケースが多いのです。


競売にかけられた物件を安く買い叩いて高く販売しようという

海千山千の業者や個人が目を光らせています。


一方、任意売却は表面上は通常の中古住宅の販売であるため

中古住宅の相場で売却できます。

当然、不動産業者さんの営業努力で、買ってくれる顧客を

見つけてもらわなければなりませんが。


また、競売情報は公の情報として出回るので、周囲の人が

たまたま役所などでその競売情報を見つけたら、

そういう知識のある人には「XXさん、破産したのか」と

バレる可能性があります。


また、公になる競売情報は常に各種業者がチェックしており

公開された途端に色々な業者がやってきます。


その業者の1つは任意売却の業者さん。

私の場合は、すでに任意売却の業者さんと組んでいて

ほぼ任意売却の売り先が決まりかけている時期に

競売情報が公開されましたので、来ていただいても

「もう頼んでいて売れる寸前です」とお断りしなければ

なりませんでしたが。


あと、私のところには来ませんでしたが、弁護士さんから

注意を受けていたのは「闇金業者」です。


家が競売にかけられる = 破産者 = 借金体質


ということで、今や誰からもお金を借りることのできない

破産申し立て中(あるいは破産後も)の人間に

「自分たちならお金を貸してあげることができる」と

寄ってくるらしいのです。


私の場合、借金の相手は銀行や、大手のカード会社だけ

でしたので、取立ての恐怖などには直面していないのですが

テレビなどで見る限り、闇金の取立ては苛酷を極めます。


ましてや、破産後に借りようものなら、もう救済措置など

ない状態で借金地獄に落ちるのです。


闇金だけには、何があっても手を出さない方がいいです。



話を戻しますと、任意売却は競売より高く売却するケースが

多いので、任意売却が成功した場合、貸主(銀行など)が

任意売却業者を通して、引越し代を出してくれることがあります。

私の場合も結果的に30万円の引越し費用を負担してくれました。


お金がないので引越しができない、、、という状態が続くと

当然、家を買った人が困るわけで、貸主としても話が

ややこしくなったら困るので、

「とっとと出て行ってくれ」

という意味のお金だと思います。


しかし、私にしてみれば引越し先のアパートの前家賃すら

支払うのが厳しい状態ですので、本当にありがたい話でした。


競売のときも、引越し代を出してもらったという人も

いるようですが、出してもらえない事の方が多いのでは

ないでしょうか。


今回はこの辺で。





自己破産をする中で、一番キツい思いをするのは

「持ち家を失う」

という事だったと思います。



お金が払えないのだから失うのは当然なのですが、

やはり家族で10年間暮らしてきた家なのです。

子供2人はもう小学校の高学年で、

1人は生まれたときからこの家で暮らしてきたので

そこから離れる寂しさもひとしおです。



田舎の家で、交通の便は極端に悪いですが、

そこそこ広く、楽しく遊ぶには良い環境でした。



引越しをしなければならない事を言ったとき

信じられないような顔をしたのを今でも覚えてます。



さすがに自己破産をする、というような話は出来ませんでしたが

仕事がうまくいかず、お家のお金を払うのがキツいので

安いアパートに引っ越す、と説明しました。



私自身はどこに住もうといいのですが、子供たちには

本当に申し訳なかったです。


諸事情で住宅ローンの支払いがきびしくなってきたのは

前回の記事で紹介しました。


結局、そこから自己破産に至ってしまいました。


通常、マイホームを持っていて自己破産する場合は

自宅などの資産は競売にかけられて、格安で

競り落とされることになるのですが、

私の場合は任意売却という方法で自宅を売却しました。


相談した弁護士さんに教えてもらった選択肢のひとつでした。


任意売却とは、住宅ローンの債権者(銀行のローン部門など)に

許可をもらった上で、自宅を普通の不動産売買として売却する

方法です。


通常、住宅ローン支払い中は勝手に売買することはできないのですが

弁護士さんや任意売却の業者さんから債権者に事情を説明し、

売却しても良いという許可をもらいます。

債権者としても競売より少しでも高額で売れて、できる限り住宅ローンと

相殺したいので、許可されるようです。


競売であっても任意売却であっても、自宅を売却すると当然自分自身は

退去しなければならないわけですが、任意売却の場合、多くのケースで

売却したお金から、退去に必要な引越し費用をいただけることがあります。


続きはまた。

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