2012年01月11日
2012年を読み解く考
これから日本の調達・購買部門はどこに向かえばいいのか
昨年、一昨年と大人気で即受付終了した伝説の企画の2012年版が開催決定! Buyers'HUBも同日開催いたします!
SkypeやUstream等の中継はなし。各領域のエキスパートのヒミツはここでしか聞けません。
われわれ調達・購買関係者は、世の中の出来事をいかに読みとけば良いのか。そしてどうやってサバイブしていけばいいのか。業界の事情通たちが話す、ここだけの話。バイヤーたちの明日に役立つ話が満載!部門企画や調達戦略の構築にも役立つはずです!
2012年を読み解く〜調達・購買の攘夷論がこれからはじまる
内容:
「2012年を読み解く」
〜調達・購買の攘夷論がこれからはじまる〜
●イントロダクション「私たち調達・購買の危機的状況」
●2011年の振り返り
・テーマ1<世界調達戦争に負ける日本>
・テーマ2<がんばれよ、ニッポン〜震災、洪水、壊滅>
●2012年調達・購買の攘夷論〜各論者より解説
論点と難点1:「日本の調達・購買部門なんて、もうオワコンだ」
論点と難点2:「もし日本企業が日本人バイヤーのクビを切ったら」
論点と難点3:「下請企業が全崩壊する日」
論点と難点4:「日本企業の攘夷と開国〜調達がきらめく協力会の魔法」
論点と難点5:「超円高!1ドル70円時代を勝ち抜くバイヤー〜激変する世界経済でみたび勝つための調達・購買の志〜」
論点と難点6:「間接材バイヤーへの転職のススメ〜サルでもわかる絶対成功理論」
論点と難点7:「調達・購買改革の敗軍の将、兵を語る」
●結びにかえて「私たちはどこに向かうのか」
コメンテーター:(敬称略です〜五十音順)
・坂口孝則(総合司会)
・野町直弘(株式会社アジルアソシエイツ代表取締役社長)
・牧野直哉(「ほんとうの調達・購買・資材理論」主宰)
・その他、日本を代表するコンサルタント、調達購買カリスマ講師等豪華ゲストを予定
【2012年を読み解く会】
日時:2012年1月28日(土曜)12:59〜17:00
場所:日本HP大島本社
【第6回 Buyers'HUB】
日時:2011年1月28日(土曜)18:00〜21:00
場所:日本HP大島本社
費用:
2012年を読み解く会のみ ¥ 500円
2012年を読み解く会+Buyers'HUB ¥5,000円
Buyers'HUBのみ ¥5,500円
関東だけではなく、日本全国からのご参加をお待ちしております。
※ご注意願います
受付開始は12:30からです。直前に会場の正面入口にご参集ください。
受付をスムーズにするため、お名刺をご持参ください。
おつりが発生しないようにご協力ください。
また混雑が予想されるため、飲み物はご持参ください。
参加申し込みはこちらから。
2011年07月31日
第31回購買ネットワーク会考
1ヶ月以上も前のことで、すいませんが、6月18日に第31回購買ネットワーク会が開催されたのでそのレポートです。
本来であれば第31回は3月12日に開催される予定であった。しかし、御存知の通り前日に震災があり、延期となってしまったのである。
恒例となりつつある本会の始まる前のラウンドテーブルでは「震災と調達・購買」というテーマで議論した。
情報収集や共有の方法
対策室は作ったか
BPOを策定していたか、そしてそれは機能したか
緊急事態にバイヤーはどの程度権限委譲されたか
被災したサプライヤーから別なサプライヤーへ転注したか、復旧したらそれを戻すかどうか
などなど、皆さんが危機に対してどう動いたのか垣間見れて、とても有意義であった。特に阪神淡路大震災を経験した企業の実例はとても参考になった。が、このラウンドテーブルで話し合った内容は門外不出ということで、詳細は書けないのである。
本会では新代表幹事自ら司会を務め、まずは恒例の自己紹介の後、スペシャルトークとしてISMの報告をおこなっていただいた。ISM自体の内容もさることながら、それ以外の全体的な雰囲気やオフタイムなどを写真を多用し、楽しく紹介していただいた。発表者は有休を取り、自費での参加とのことで、頭が下がる思いである。自分はといえば、出張を絡めて参加しようと画策していたのだが、震災の関係で出張が早まってしまい、このISMとは日程があわなくなってしまったので断念してしまったのであった。まったくもって恥ずかしい限りである。
つぎは、スーパーコンサルタント書下ろしの超大作のケーススタディ「サプライヤーは足りてますか?」をおこなった。内容はマトリックスによりサプライヤーを層別し、系統立て選択と集約をいかに進めていくかを考慮し、アクションプランを作成するというものである。QCDのほかに協業レベルを考慮に入れてマトリックスにしていくだけでもいっぱいいっぱいで、サプライヤーに対するアクションプランまではなかなかたどり着けず、時間切れによりあえなく中途半端なアクションプランになってしまった。とても勉強になった、というか自分の不勉強さを痛感した。
そして、最後はスーパーマルチソーシングクリエータによる、「購買ネットワーク会概論」。ここまで拡大したネットワーク会について、簡潔に紹介していただいた。その後、今にも降り出しそうな梅雨空の中を懇親会に向かったのである。
次回、32回購買ネットワーク会は9月10日です。乞う御期待!
申し込みはここから。
2011年06月29日
夏HUB考
若干名の空きがあるようです。
迷っている方は、思い切ってぜひ参加ください。
2011-07-02 (土): 【夏HUB】 調達・購買界最大の交流会 Buyers' HUB 2011年7月2日のご案内
Buyers' HUB 11年夏のお知らせです。
Buyers' HUBは、調達・購買・仕入れ関係者が
一堂に集まるイベントです。
「人脈を広げたい」
そう思っても、なかなかあなたの人生にプラスになるような
人脈と知りあえる機会もありません。
この機会をご利用いただけますよう、ぜひご検討ください。
「購買ネットワーク会」にいきなり参加するのもハードルが高い
(そんなことはありませんが)、と思ってしまうみなさまも、
このBuyers' HUBは、気軽な交流会です。
ご友人連れでお越しください。
ここなら、多くの調達・購買・仕入れ界の人たちと出会えます。
いつだって、人の人生や仕事に変化をもたらすのは、出会いと
それを支える、ちょっとした勇気です。もし、このイベントに
出席をためらっているのであれば、少しだけ「決意」して
ご参加ください!
Buyers' HUBとは、先進的バイヤーや購買・調達関連に
携わる方々の日本最大の交流会です。
Buyers' HUBのお知らせ
<【夏HUB】Buyers' HUB 開催概要>
◆日時:7月2日(土)
19:00開始〜
(18:45には開場予定です!)
◆場所:「ZEST西麻布店」(貸切)
東京都港区西麻布2-13-15第二横芝ビル2F
電話: 03-5428-1700
◆料金:5000円 (軽食、飲み放題付)
◆内容:軽ーい、飲み会
◆申し込みはここから。
2011年05月16日
入学考
長らく更新していませんでした。すみません。この間、未曾有のことがあり、仕事に追われ(本当に追われているという表現が正しい。あまりそういう状態は良くないのだが....)てしまっていました。暫くぶりに時間が空いている。実は今はカルガリーの空港のラウンジで書いています。乗り継ぎ便まで時間もあり、こっちは昼間で、時差ぼけで頭は真夜中なので本など読んでも頭に入らず、本ブログを書いているわけである。震災に関するドキュメントは、追々書いていく。今回は暫くぶり、しかも時差ぼけで飲んでしまったビールに軽く酔っているので、仕事を離れた話題から。
今年、我が家では長女が小学校入学、次女が今まで通っていた保育園から近所の幼稚園への転園ということで、子供達の環境が、がらっと変わったのである。3月の環境が変わる前の彼女達の顔つきと、今の顔つきは明らかに違うのである。自分で環境に順応していこうという意思が感じられるのである。何かに耐えているというか、それは見ているといじらしくなるほどである(親ばかですみません)。次女は転園なので、当然周りは初めて会う子ばかりである。長女も以前住んでいたところの近くの保育園に通っていたので、初対面の子ばかりである。そこで共通の話題、共通の遊びを見つけながら友達を増やしていくのである。こんなことは親が教えてやるものでもないし、教えてやれるものではないので、当然見守るしかできない。そして、できるだけ彼女達と今まで以上に話す機会を造るしかないのである。そんな会話の中で、褒めたり同意したりすると、不安や緊張とけるのか、突然涙を流したりする。できるだけ丁寧に話を聞こうと思っているが、疲れているとなかなかそうもいかないのが悪いところである。まぁ、あと何年くらい自分とこうやって話してくれるかなぁと考えりゃ、今このときを大切にしなきゃと思うのだが...。さらに子供達のことで、かみさんとも話すようになった(今まで会話がなかったというわけではない)。
急に話題は変わるが、つい先日、坂口孝則さんの結婚式があって、参列させていただく機会があった。式の間や披露宴の最中、ことあるごとに二人仲良く手を繋いでいたのが、すごく印象に残った。自分は、良く考えると今年で結婚まる10年なのだが(結婚記念日にすっかり忘れて、出張を入れてしまい、かみさんからは大ブーイングだった)、この前かみさんの手を握ったのはいつだったろうと考えてしまった。多分、次女が産まれるときに、立会いで出産したので、その時かもしれない(医者からは『力が入らないから手なんか握らない!』と怒られてすぐ離したが....)。子供の手は良く握っているのに....。
でも、子供達も、もうじき繋いでくれなくなるんだろうなぁ〜。
ということで、今回の震災のこともあり、家族をもっと大切にしなきゃなぁと思った今年の春であった。
2011年02月08日
第30回購買ネットワーク会考
去る1月29日に第30回購買ネットワーク会として「2011年を読み解く」が開催された。この~年を読み解くというのは昨年から始めたのだが、前回同様、募集開始早々満員となったのであった。今回は購買界で2011年起こった印象的な出来事に各パネラーがコメントする第1部と2011年の調達・購買の論点と難点を各パネラーが解説する2部という構成である。
第1部では調達・購買界で起こったことを振り返ったのだが、個人的には昨年印象に残った出来事は三つあり、資源高騰、サプライヤーの選択と集中の加速、中国でのストライキであった。このようなことが起こりますます仕事が難しくなってくると考えるのが普通なのだが、悲観してもしょうがないし、環境は環境で変えられれば一番良いが、それが現実であるわけだし、その中で流されず信念をもって仕事をやっていけば何とかなると考えており、まぁ今年もそんなに悪い年ではないだろうと思っているわけで、でも今年は厄年だしなぁと柄にも無いことを考えたり....
そんなこんなで2010年を振り返り、2011年の決意を新たにした第1部であった。
さて、第2部。昨年の2011年を読み解く会のサブタイトルは「幸せに成功するための調達・購買関係者の「新たな生き方」でした(覚えてる?)。でも今年は「日本の調達・購買に未来はあるのか(あればいいけど)」である。何たる落差。この1年でここまで状況が変わったのか?未来が無ければ成功する可能性は無い、その未来もないってことか?しかも各パネラーの2011年の調達・購買の論点と難点は
論点と難点1「すべての調達・購買部門は『SHARE』に注目せよ」
論点と難点2「各企業は日本人バイヤーをクビにせよ」
論点と難点3「インド調達を進めない企業は没落する」
論点と難点4「BPOを無視し続けた腐った日本企業は必ず滅びる」
論点と難点5「中韓から抜かれる日本に未来はない」
論点と難点6「アメリカの生産回帰を今こそ注目せよ」
論点と難点7「スーパーバイヤーを育成できない企業は死ねばいい」
論点と難点8「間接材購買を無視する残念な企業の思考法」
である。司会の偉大なるバイヤーが考えたことを差し引いてもちょっと悲観的である。しかしながら、各パネラーは指針を示してくれた。でもそれは特別なことではなかった。それらは誤解を恐れずに換言してしまうと、「自己研鑽の積み重ね」と「パラダイムシフト」である。当然ながらもやもや感は晴れない。そりゃそうである明確で具体的な答えなどあるわけは無いのである。今はそんな人跡未踏な状況なのかもしれない。そんなもやもや感を引きずり、Hub会の準備のため一足早く会場を出たのであった。
ということで今回はネットワーク会とHub会の同日開催なのである。いつも以上に疲労困憊した上にHub会、これはきつい。てなわけでHub会の2次会は酔いも手伝い、ほとんど寝ていた。その深夜に行なわれるアジアカップ決勝を見るべく体力を温存したとも言える(いい訳か....)。
2次会が終わり家にたどり着き、TVのスイッチを入れた(家族が寝ているので音は小さく)。芝の上で日本代表が走り回っている。自分はサッカーを語れるほど詳しくない。見ていて楽しければそれでいい。そして日本が勝てばもっといいといった類のレベルである。サッカーというのは過酷だとつくづく思う。11人のうち交代できるのは3人で、残りの8人は出ずっぱりである。その8人は90分間走り通すわけで、延長もあればもっと長い時間走っているのである。延長後半にも入ると消耗しているのが分かる。攻撃から守備へ、踵をかえしてボールを追っていく、この時間帯に足を動かし続けるのは勝利への渇望の「気持ち」以外の何物でもない。精神論。なんとも非理論的な茫洋とした結論である。
混沌とした2011年の調達・購買を生き抜くには最終的には精神論なのかもしれない。
と思ったところでトイレに行く、あっ決勝ゴールを見逃してしまった.....
。
2011年はどんな年になるだろうか....。
2010年12月23日
火葬考
前回のブログで伯父が亡くなったことを書いたが、伯父の葬儀には家族と一緒に参列した。葬儀が終り、火葬場へ向かい、釜に棺が入れられた。。
控え室で待っている時に長女が「何で燃やしちゃうの?」
「腐っちゃうからだよ」と自分。
「たわけ!なんでそんな答え方するの!」とすかさず、かみさん。
「.....。(ある意味本当じゃん)」
「あのね、天国へちゃんといけるようになんだよ」
「燃えたらどうなっちゃうの?」
「骨は残るの。これをお墓に入れてあげて、そのうち土に戻るんだよ」
「確かに骨は土に戻ると言えるね。でも、『燃えたらどうなるの?』という質問には的確には答えられていないね」
「じゃ君はどうやって教えるの?」
「○○(長女の名前)ちゃん、いいかい?人間はおもに炭素でいうもので出来ているんだよ。炭素は燃やすと二酸化炭素になるんだ。保育園でならったしょ?これが増えると地球さんあちちになるんだ。伯父さんは今燃えているけど、伯父さんの炭素、炭素「おじさん」は二酸化炭素になって空気中にでていってるの。だから今おそとに出ると炭素「おじさん」がたくさんあるんだよ。この二酸化炭素「おじさん」は植物が吸って、炭素「植物」になるんだよ。これを難しい言葉で光合成って言うんだ。野菜やお米も植物なので、これを君が食べれば炭素「○○ちゃん」になるんだよ。あとね、この植物は動物のえさになったりするんで、炭素「動物」になったりするんだ。この動物の卵や肉を君が食べると、これまた炭素「○○ちゃん」になるんだよ。難しい言葉で炭素循環っていうんだよ。こうやって人は死んだら、いろいろなものに生まれ変わるんだよ」
「ふ~ん、じゃ、おじさんは今生まれ変わってるんだね!」
「厳密にはまだだけど、まぁそういうことだね」
「保育園生に光合成がわかるの~?」
「ところでさ、人間を火葬するとどのくらいの二酸化炭素が排出されるんだろうね?」
「さあ?」
「人間の大体18%が炭素と言われてるんだよ。伯父さんは最期はかなり痩せちゃったから、50kgと仮定すると、9kgが炭素だね。炭素は原子番号が12だから12gで1アボガドロ数あることになるね」
「アボガドロ数ってなんだっけ?」
「6×10の23乗だよ。だから伯父さんには、
9kg割る12gは750か?750×6は4500だから炭素は4500×10の23乗個あることになるね。これがすべて二酸化炭素になった場合は、これに酸素が2つつくわけだから9000×10の23乗個の酸素で、酸素の原子番号は16で16×9000÷6となるから24kgで9+24だから31kgだね。計算あってる?」
「しらない....」
そして、釜が開けられ、骨を拾う時、はじめて見るお骨に長女は少し戸惑っていた。順番がまわってきて自分と長女が一緒に拾うことに(次女はかみさんと)、「ちゃんとおじさんを拾ってあげようね」と言ったところ、なんと果敢にも一番大きな大腿骨を見て「あれ拾う」と耳元でささやかれたが、さすがに落としそうだったので、諭して手ごろな大きさの骨を骨壷に納めたのであった。
かくして、人の死を切り口にして炭素循環、さらには輪廻転生までを娘に教えることができたのであった(理解できたかは不明)。
そしてこの日の帰宅途中に奇しくも、自分の祖母も亡くなったという知らせを受けた。104歳という大往生である。結果的に長女は身近な人の死を2回続けて経験したわけで、人の生死について、少しでも感じてもらえる良い経験だったのではないだろうか。
2010年11月26日
急変考
先般、伯父が危篤との連絡を受けた。血圧がかなり低下しておりかなり危ない状況とのことである。病名は肺がんでそれも3度目の入院、かなり末期である。すぐに身支度を整え自分ひとりで病院へ向かった。病院へ着くと親戚が集まっており、ちょっと只ならぬ雰囲気である。暫くして部屋に通され、面会した。いとこの話では血圧は上がり出しており、危険な状態はひとまず去ったとのことである。かみさんに言われた通り、血圧、脈拍、血中酸素濃度、酸素流量と点滴の名前をメモした。面会後、部屋から出て待合室でいとこ達としばらくいたが、今日のところは大丈夫とのことで帰る事に。
家に帰り、かみさんに上記のメモを見せた。ご存知の通りかみさんは看護婦である。
「おじさんどうだった?」とかみさん
「血圧もおちついて、今日のところは持ち直したってところかな?」
「ところで、点滴に機械がついていてこの鎮静剤があったと思うけど、どのくらい残ってた?」
「ほとんど残って無かったよ。なんで?」
「おじさんの病状ならあまり急変って考えられないんだよね。肺がんてのはさ、転移個所は別として、肺の機能が落ちていって、酸素が取り込めなくなってしまうんだよ。いわば溺れていくような感じ.。血圧が急に低下するってのは、大雑把に言うと大きな出血があったときか、心臓の機能が弱まったとき。」
「特に出血はなかったようだけど....。それに、肺がんで出血ってあまり聞かないよね」
「そこだよ。物事には因果関係があるんだよ。君の仕事もそうでしょ?」
「あ、はい....」
「要するに何か原因がないと、血圧は急に下がらないってこと。さっき溺れていくっていったけど、肺がんって、他のがんから比べると、本当の意味で苦しいんだよね。だから鎮静剤使うの」(水が無いのに溺れる。恐ろしい感覚です。喫煙者の皆さん、タバコはやめた方が良いのでは?)
「で?(まわりくどいなぁ。結論から先に言えよ)」
「最初に連絡が来た時に『やらかしたな』と思ったんだよね」
「医療ミスってこと?」
「そうじゃなくて。看護士が前に打った鎮静剤の効き目が無くなる時を忘れちゃって、患者が苦しんでるのを見て慌ててちょっと多めに入れちゃったとか....」
「へぇ〜」
「何事もそうだけど、問題解決ってのは因果関係を見つけることから始まるわけ。原因を前もって潰しておけば問題なんてのは起こんないでしょ?」
「そりゃ、そうだけど....」
「話し変るけど、ボケちゃった人の徘徊って何で起こるか分かる」
「ボケちゃったからじゃないの?」
「君ほんとにちゃんと仕事できてんの?それこそ因果がわかってない典型だよ」
「す、すみませ〜ん....」
「ある時さ、毎晩徘徊しているおじいちゃんがいたんだよね。他の人は事故が起こっちゃいけないんですぐに部屋に連れ戻すわけ、でもまた徘徊しちゃうんだよね。でも良く見ていると徘徊のパターンって決まってるんだよね。そのおじいちゃんはナースステーションの中を見ながら行ったり来たりしてるんだよね。そこで他の看護士もいたんで『中に入りたいんですか?よろしかったらどうぞ?』と言ったら、入ってきていきなり演説をはじめちゃったんだよね。でも終りまで聞いてあげると、礼儀正しく『ありがとうございました』って一礼して自分の部屋に帰って行き、その後は朝までぐっすりよ。『だれかに話を聞いてほしかんだね〜』ってことで、数日演説させてあげたら、もう徘徊は止まったんだよね」
「へぇ〜」
「知識だけでは仕事はできると思ってんのが多いんだよ。すこし想像力を働かして、こうなったらこうなるから、あれをやっておこうとか、そういうこと考えて仕事すれば楽になるじゃん。そういうこと考えていないのが多いんだよね〜。目先のことだけっていうか....。ところで君もこんなこと考えてちゃんとしごとやってんだよね!?」
「(大きなおせわだよ)まぁ、一応....」
「ホント〜?」
「うるさいよ」
伯父の危篤から仕事の進め方にまで話が及んだ我が家の会話であった。こんな風に仕事の進め方を教えてくれるかみさんをもって自分は幸せである(ほんとうか?)
あれから急変も無く、数日後、伯父はやすらかな眠りについたのであった。合掌
2010年10月13日
運動会考
先日、娘達の通っている保育園の運動会が開催された。天気予報はあいにくの雨。集合時間の9:00はまだ降っていなかったのだが、これから降ることは確実ということで、プログラムを変更し各クラス遊戯だけ、年長クラス(長女所属)は来年からは小学校ということもあり、全部の競技をおこなった。
最近の遊戯はAKB48やジャニーズの歌に合わせて踊るのである。
会いたかった〜、会いたかった〜
とAKB48の「会いたかった」が流れる中、次女登場。最近、当人がなぜか歌っており、どこで覚えてきたのかなぁ(自分もかみさんも当然聞かないので)と思っていたので、こういうことだったんだと納得。う〜ん可愛い
(親ばかですみません)
長女の組み体操や、遊戯なども終り、最終種目の親子リレーである。昨晩、長女より「リレーは勝ちたいから、パパ出てね」とのこと、かみさんも小学校の運動会ではリレーの選手だったとのことで、ブーイングが出たが、100m走の自己ベストタイム、昔の話なので今の実力かは甚だ疑問であるが、をお互い比較し余裕で(当たり前か....)自分に決まったのであった。自分は今でもテニスやっているし、まぁ当然といえば当然の帰結である。
さて、自分たちは白組である。自分は長女からバトンをもらうわけだが、保育園児が走るということで距離は短い、しかもコーナーもきつく、砂は深い。最短距離で走るために、コーナーの内側ぎりぎりに走ったのでは、スピードをロスしてしまう。スピードをロスしない為に体を内側に倒そうものなら砂に足をとられバランスを崩してしまう。ここは大外を周り、スピードをロスしないよう走る作戦をとることに(そんな大袈裟なものではないのだが....)靴紐を結び直し、鉢巻を締め順番を待つ、長女はちょっとどんくさいので、転ばず走ってくれれば御の字である。幸いにも、自分の読み通り、コーナーぎりぎりを周りバランスを崩す人が赤組で続出し、なんとか長女もリードを保ったまま、バトンを渡してくれた。砂は思ったより深く足はとられるものの、大外を周りスピードをロスせず更に差を広げ、次の子にバトンを渡すことができた。このまま白組優勢を保ち、アンカーがゴール!勝利を娘と喜んだのだが、赤組の子供たちが泣いているのである。もちろん悔し涙である。自分も大人気なく(すみません。根が体育会気質なもので....)ちょっと本気モードになったのだが、所詮お遊び、例え負けたとしても泣くことはない(当然、他の赤組の親も泣いてはいない)。果たして自分は勝負事、中学、高校、大学の頃にテニスの試合で負けてないたことはあるだろうか?対戦相手の圧倒的な強さに逆にさばさばとしたことはある。思わぬ結果に、呆然としたことはあるが泣いたことはない。仕事で失敗しても泣いたことはない。そもそも最近泣いたこと(悔しくても、悲しくても)なんかない。感情が乏しいというか、そう言われてしまえば元も子もないのだが....。
子供たちのピュアな涙、その気持ちっていいよな、と雨の降り始めのにおいの中、思った土曜日であった。2010年09月29日
第28回購買ネットワーク会考
先日、第28回購買ネットワーク会が開催された。シルバーウィークで金曜日に有給を取れば四連休となるなか、この会のために休みを犠牲にして集まっていただいたのであった。ありがたい限りである。今回も本会の開催の前に「ラウンドテーブル」を実施したのだが、こちらにも大勢の方々に参加いただいたのであった。今回のテーマは「円高とその対応策」ということで話し合ったのだが、対応策に留まらず、バイヤー、いや日本の製造業そのものが海外へ移転せざるをえないと言う事までも言及したのであった。そういった安穏としたものを抱えながら本会へと突入。
いつもの10秒自己紹介の後、カリスマ外資系リクルーターから「これからの『転職』の話をしよう」と題したスペシャルトーク。内容は大まかに言ってしまえば、行動心理学を応用し、ミスマッチのない転職をということである。カリスマリクルータ曰く、人格だけではなく、会社にも性格(いわゆる社風)があり、その相違がミスマッチの原因ということである。会社は人が作っているものなので当たり前と言えば、当たり前なのである。自分もグループ会社の購買を行うシェアードサービス会社に、昨年より出向しており、原籍の違う人たちと仕事をしているので良く分かる。やはり社風というものはあるのである。
次はこの行動心理学を転職だけではなく、日常の人間関係にも応用していこうというセルフワークとディスカッションを行なった。自分の性格は分かっているようで、分からない。あなたはこうだと判定が出ると、そんなもんかなと納得してしまう。他のメンバーのそれを含め、ディスカッションの際の行動や発言を冷静に見ると確かに影響しており、これを利用していけばお互い多様性を認めることで、仕事の生産性が上がるというわけである。最近こう見えても、人間関係というか、人との接し方について思うところがあったので、冷静になれる非常によい機会であった。自分の性格と38年も付き合っていると、確かに嫌な部分が見えてきたり、なんとか嫌な部分(自分でそう思っているだけなのかもしれないが...)を変えたいと思ったりもするのだが、自分の娘達をみていると人の性格って言うのは、三つ子の魂百までとはいうものの、三才ではなく、もって生まれたものだと思うわけで、生まれたときから個性があり、それは変わんないもの、ましてや親の自分がとやかく言っても変んないだけの強いものなんだと最近思っているのである。と思ったら本日、偶然にも偉大なるバイヤーよりこのような本
の紹介があった。相手の多様性を尊重する、いわばダイバーシティという考え方を取り入れ、自分にないもの、そして自分のチームにないものをいかにして取り込み業務を効率化していくかということを思い知らされたのであった。そして、こういう相手にはこういう風に組した方がよいということも少し分かり、また少しだけずる賢くなったのであった。
かくして、また新たな試みをおこなった後、すっかり秋っぽくなった夕暮れを懇親会へと向かったのであった。
2010年09月15日
企画原価考
ある新製品の企画が固まっていない段階、いきおい部品の仕様等も決まっていない段階で仮図面(自分から言わせれば仮の10乗図面である)で見積もりを取っている開発担当者がいる。サプライヤーに聞いてみると至極評判が悪く、迷惑を被っているようである。
そりゃ当たり前で、仕様が決まっていないので見積もりをとっても、その仕様で発注がくることはなく、変更のたびに見積もり依頼が来て、無駄な仕事ばかり増える。更には価格低減のアイデアを出しても、そのアイデアを盛り込み仕様を決定してもバイヤーにそのことを伝えていなく競合でたまたま安く出してきたサプライヤーに決定してしまうこともあり、アイデアを出したサプライヤーはまったくのくだびれもうけの骨折り損である。この開発担当者とは担当事業が違う為、災いが降りかからないので傍観していたのだが、ついに(?)一緒に仕事する機会に恵まれた(?)のであった。
新商品の企画会議の席上、その開発曰く「仕様は完全に固まっていませんが、見積もりをとり企画原価を決めました」
これだけでも、自分にとってはダメダメで「その原価はおいといて、市場が望む価格帯ってどのくらいなんですか?」
「この企画原価であれば、開発開始の承認を取れると思います」
「(苦笑)いや〜、そうじゃなくて」
「原価がこれで、営業価格がここになるので、原価をさらに下げることで粗利を増やしたいと考えています」
このような、かみ合わない会話がずっと続いたわけである。このまま続いても不毛なので「分かりました(何が分かったのか分からないが)。(仕様が完全に決まるまでの原価ってのは上に報告する為の数字でしかないんだろ?)企画原価が決まったのであれば、仕様が完全に決まるまでの部品価格は特に必要ないかと思います。それでも知りたいのであれば自分が代わりに出しますよ」
「え〜、でも正式な見積もりじゃないですし」
「(正式な図面じゃないもの送っておいてよく言うよ)自分がはじいてもそんな大きく乖離はしないと思いますよ。原価低減の効果を捉えるだけであればこれでいいんじゃないですか」
「えぇ、まぁ...」
「じゃ、最初は試しに変更図面でサプライヤーに見積もりを取ると同時に自分にも図面送付してください。それで比べてみて大きく乖離があるようでしたら、この話はなかったことにしても良いですよ」
ということで、後日自分の提示した価格とサプライヤーが出してきた価格はそんなに大きな乖離もなく、バイヤーの面目を一応保ったのもそうであるが、何より無駄な見積もりを取ることがなくなったのはめでたし、めでたしである。その分自分は仕事が増えるのだが、最初は真剣にやったが、次からは検証されるはずもなく、まぁ適当に答えたのは言うまでもない。でも、そんなに乖離はしていないと思うが.....。
