博士活用。
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本日は、北海道大学の農学部にて、代表の丸が講義。
テーマは「新規事業の創出 博士号の活用」。 
そんなわけで、話のはしばしをご紹介します。

 アジェンダは、こちら。

1.自己紹介
2.起業のプロセス:学生で起業をするためには
 〜 15名の理系学生が立ち上げた会社「株式会社リバネス」の軌跡〜
3.博士号の使い方:21世紀は知識製造が武器になる
 〜博士の多様なキャリアパス〜
4.アッセンブルで新規事業を生み出す
  〜ユーグレナ物語/植物工場物語〜
5.新しい企画の作り方

 

1.自己紹介
 ・小学校時代はシンガポールで過ごし、大学時代はバンドでインディーズデビュー。
 ・大学時代の研究テーマは、藻類の光合成
 ・大学院時代の研究テーマは、根粒菌。

 ・学生時代に立てた3つの目標
  1.3年間で博士号を取る
    →起業をしても、しっかりと研究をする

  2.会社を10社創る
    →新しいものを生み出す挑戦をする

  3.借金を1億円する
    →1億円借りれるくらい、社会の信用を得る

 
2.起業のプロセス:学生で起業をするためには
 〜 15名の理系学生が立ち上げた会社「株式会社リバネス」の軌跡〜
 ・リバネスという会社
  平均年齢30歳、社員の半数が博士。残りの半分は修士卒。(バックオフィス除く)

 ・リバネスの理念
  「科学技術の発展と地球貢献を実現する」

 ・リバネスのコンセプト 
  研究者と市民の認知度格差を埋めよう!→科学教育をビジネスにする

 ・リバネスのコアコンピタンス
  若手研究者が高校生に出前実験をする。
  教わることで、高校生が科学に興味を持つ。
  教えることで、研究者が科学をわかりやすく伝えるスキルを伸ばす。
   →次世代育成と即戦力育成の両輪を回す独自の人材育成モデル。

 ・リバネスの事業(6つ)
  教育事業:宇宙教育プロジェクトなど
  人材開発事業:インキュビーなど
  研究開発事業:初めて利益が出た時に研究費をはじめた。
   →リバネス研究費:現在募集中の研究費はこちら
  地域開発事業:地域マーケティング事業など
  メディア開発事業:さかなラボなど
  コンサルティング事業:中小企業向け、グローバル展開などのコンサルティング
 
 ・リバネスの作り方
  リバネスには事業計画はない。やりたいことがある人を育てることが事業につながる。
  今ある事業も、やりたい人材が来たからはじまった。
  なので、雰囲気としては研究室に近い。
 

 
3.博士号の使い方:21世紀は知識製造が武器になる
 〜博士の多様なキャリアパス〜
 博士が本当に使えないか、色々な人に聞いてみた。
 →答えは、NO!博士は使える。

 ・プロメガのマーケティング部の部長も博士。
 ・リコーITソリューションの役員も博士。
 ・エフエム栃木のアナウンサーも博士。
 →活躍している博士はたくさんいる

 博士は、「哲学」が重要だ!
 →博士号の使い方、絶賛販売中!!

・会場から出た質問
 Q:失敗した事例を教えてください。
  A:今日話しているのは、成功事例。
   事業のほとんどが失敗。10個の事業をやって成功するのは一つ。
   ようは、研究と一緒。たくさん失敗したデータの中で、学びを得て結果をつくる。
  例:投資家から2000万円の出資を受けて遺伝子診断の会社をやったけど、早すぎて失敗した。
 
 
4.アッセンブルで新規事業を生み出す
  〜ユーグレナ物語/植物工場物語〜
<ユーグレナ物語>
 
 ・国民的美生物「ユーグレナ」は面白い
     -光合成によりCO2を固定できる
  -たくさんの栄養素を持つ
  -バイオ燃料にもなる
 
 ・株式会社ユーグレナの出雲社長との出会い
 -バングラディッシュの子どもたちは、おなかはいっぱいだけど、栄養不足。
  →藻類が面白い。培養して食品にできないか?
   株式会社ユーグレナ設立。

 ・ユーグレナの強み
  世界ではじめて、ユーグレナの大量培養に成功!
 
<植物工場物語>
 ・もやし、きのこは工場で生産している。
 ・キューピーやホトアグリ、JFEライフなども参入
 ・飲食経営系の会社が「セントラルキッチン」として、植物工場を導入中。
 ・植物工場の問題点
  −莫大な初期投資
  −安定的な販路の確保(つくっても売れなければ意味がない)
  −認知度向上(現状では、有機野菜と植物工場野菜が同じ価格で並んでいたら、有機野菜を選ぶ)
  −植物工場技術者の人材不足

 ・リバネスがやった植物工場
  −サブウェイに植物工場を導入し、「店産店消」というコンセプトでプロモーション。
 
※この章のポイント
 ・ユーグレナも植物工場も、研究は昔から行われていた
 ・時代が変わり、ニーズが出てきた
 →今後、サイエンスはもっと多くの場面で生かしていくことができる。
  大事なのは、新しい「企画」を作ること!!
 
 
5.新しい企画の作り方
<一般バージョン>
 ・考え方:今、なにが、必要か?→作るものだけではなく、時代背景やニーズ
 ・現状認識と時代洞察の間にあるものを見つけて、「言語化」する

<起業家バージョン>
 ・企画の作り方→ひらめけ!(情報に溺れると面白い企画は生まれない)
 ・異なる分野の情報をできるだけ多く入手する→ひらめきにつながる
  (できるだけ自分がやらなそうなことをたくさんする)
 ・既存の概念を裏切れ!
 ・重要なことは、個人のオリジナリティ。理系ならオリジナリティのある研究テーマを持っている
 ・理系は考えるところは強い。でも、それを表現することは弱い。つまり表現する力を持てば強い!

あなた自身の個性をいかし、理念ある企画をつくろう!

■今日の課題
 2025年、社会はどうなっているか考えてみよう

■リバネスのイノベーションサイクル
 QPMIサイクル
  Question
  Passtion
  Mission
     Innovation
  疑問から、(研究への)情熱が生まれ、人を巻き込む使命に変わると、イノベーションが起こる !


■最後に
 博士取ったら、リバネスへ!!!
 


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