2014年09月

百田尚樹さんが今月20日に亡くなられた土井たか子さんに対して「売国奴だった」とツイートし、物議を醸しているそうです。

僕はブログで何度か書いていますが、百田尚樹さんをかなり好きなので、まぁ百田さんなら言いそうだな、と思いましたが、土井さんは土井さんで、個人的に取材などを受けて頂いたこともあるために、まぁ、「売国奴」ってまで言わなくても良かったのかなぁという両方の感情があります。
ただ、今回に関してはもともと、そのツイートの原因となっている「土井さんは拉致被害者の家族の情報を北朝鮮に流した疑惑」ってが、かなり眉唾物の話だったりするので、「国を売り渡した奴」って表現までは言い過ぎかもしれないですね。もちろん、色んな政治信条があってもいいと思うので、百田さんにはこのままでいて欲しいと思っていますが。

僕は去年まで14年間、一応はフジサンケイグループに所属していたので、日本における「右翼」的な存在であり考え方に対してはずっと…

もったいないな~

って思ってます。
いや、これは朝日新聞の一件の時にも何度も書きましたけれど、僕、高校時代に弁論大会で賞とか取った経歴があるので古巣で入社2年目から10年間ほど連続で「土光杯(どこうはい)」っていう、産経新聞社が主催する弁論大会の司会をやってきたんですけど、まぁ気持ちいいほどのグリグリのウヨク弁論大会で(笑)。

大学生とかが
「大日本帝国は侵略戦争などはしていないことは明白なのであります!(←絶叫)」
とか言って机とかをドン!とか叩くと、会場に詰めかけた回れ右なおじいちゃんたちが一気に立ち上がって
「そうだ!」「その通りだ!!」
とか言って声をあげるという(大笑)。
まぁそんな微笑ましい弁論大会の司会とかをやってきたものですから、基本的に多くの日本人と比べると「右翼」って存在にあんまり抵抗感がなくなったのかも知れないですね。

で、フラットな視線で見てみますと、右翼的な発想や考え方って、けっこう共感できるものが多かったりします。ネトウヨは違いますよ?右翼的な価値観を持つ言葉を使いながら、単に韓国や中国に差別的な表現をしたり、見ていて辟易とする書き込みを続けていたり…。そういう連中ってそもそも「右翼」じゃありませんから。本当に右翼の人たちは凛としてます。いい悪いは置いといて、日本の事を真剣に考えている人たちです。ネットにバカな書き込みをして日本人の評価を貶めるようなカッコ悪いことしません。
逆に左翼的な人たちって、一見すると生易しそうなことを言うし、聞こえの良さそうなことを言うんだけれど、一方的に話を作ってたり、ちょっと国際的に現実を見てないんじゃない?って聞きたくなる事って少なくなかったりします。

朝日新聞の慰安婦の強制連行もそうね。

完全な作り話なのに、「戦争反対!」「女性の人権を守ろう!」とか表面上だけ見ちゃうと聞こえの良い文言を一緒に並べるんですよね。で、それを隠れ蓑にして、結局、話を作っちゃったりして、最終的には世界中に「日本人は性奴隷を強制的に狩りまくってた」って話を作っちゃったりする。
安倍さんへの批判もそうですね。
「安倍さんはウヨク政権だ!」
「戦争をしたくてたまらないんだー」
とか思いっきり言ってるんですけど、話、聞けよってね。誰が戦争をしたがってるよ?誰が。安倍さんの話とかちゃんと新聞に載ってるので、全文を読もうよってね。

日本って、戦後、戦争への批判と反省から、左翼的な思想が強くなり過ぎちゃったんですよね。
なので、ただ戦争反対って言ってもあまりにも当たり前の話なので、強制連行の話とか色々と作り話をして戦争批判をしてるわけだけれど、

そういうの、もうやめようよ(←戦後レジームからの脱却)

って言ってるだけです。安倍さんは。
「日本人、こえーな、おい」ってなったアメリカから色んなもんを押し付けられたから、

普通の国になろうよ、ちゃんと日本に誇り持っていこうよー

って言ってるだけだったりします。実は、色んな言葉を使ってますが、安倍さんってその程度の普通の事しか言ってなかったりします。
と、同時に、今回のケースで言うと土井さんが左翼的な発想だったことは僕はあんまり否定できないと思います。日本は戦後、本当に苦しかったんだと思うんですよね。戦争中、本当につらかったんだと思う訳です。そんな時に、

戦争反対!!
戦争反対!!
戦争、絶対に反対!!
絶対に絶対に反対なんです~~!!ウキ~~!

って言い続けた結果、色んな作り話を神話として語り継いで、とにかく「戦争が嫌なんだ!」っていう方向性に行ったわけですけど、それはそれで気持ち自体は分かる訳です。朝日とか、そうやってハデな見出しを打ち続けて、部数を稼いでいったわけですね。正直言って左翼的な人たちの発想だってやっぱり心情的に理解は出来るんですよね。やってる事はおいおいって所もあるけれど。
で、最初に戻りますが、僕が右翼的なものを

「もったいないな~」

って思ってるのは、これは僕がアナウンサーだからそう思ってるんですけど…

伝え方が下手(断言)!!

ってことにつきます。ウヨクの人たちね、本当に色々と助言したいこと沢山あるんだけれど、まず何を言う前に気をつけた方がいいと思うんだけれど…

漢字、好きですよね(涙)。

いや、ホントに。これは改めた方がいいと思う。本気で。皆さんも見たことあるでしょ?
今回の「売国奴(ばいこくど)」もそうだし、「保守」とか「愛国」とか、「自虐史観(じぎゃくしかん)」とかもそうですよね。
普通に
「左派の人たちの心情も理解できるんですが、やはり事実とは違うんですよ?」
って言えば、多くの人たちが共感してくれるのに、何故か
「彼女の行動は『売国奴』そのものであるぅ!」
とか言っちゃうから怖いんです。ホント、もったいない。

力強く
誇りをもって、
日本人として胸を張って生きる。

普通じゃん。靖国にお墓参りしましたって、普通じゃん。ご先祖なんだし。左翼的な人は批判するために無理やり「戦争万歳な人がウヨクなんです!」とか言うんですけどね。違うよってね。
ま、右翼的なことを言いながら思いっきり暴力団が活動してたりするので、そういうのでイメージ崩してるのかなぁ…。ネット上の下品な連中も「ネトウヨ」とか言われてるし…。

しっかりと胸を張って生きる。それはそれで全然いいことだと思います。




「メディア・リテラシー」について解説をしたい。

僕が大学生の時に専攻していたのがそもそもこの「メディアリテラシー」という学問だった。1990年代前半に日本でも注目され始めてきたこの学問は歴史は比較的新しい。が、これからの時代に最も大切な考え方と学問だと、僕は迷わずに専攻した。僕にその考え方や歴史をご教授くださったのは立命館大学で教鞭をとられていた、故・鈴木みどり先生という方だった。僕を屈託のない笑顔で
「あなたは私の一番弟子」
と呼んでくださった僕の恩師だ。

「メディアリテラシー」。一言でいうと、「メディアを一度、疑ってかかること」。
真実を語っているのかどうか、本当かどうかをしっかりと見極める。見極めきれないなら、とにかく、全部を一度に信じ切らないこと。
簡単なように見えて、実は多くの日本人が最も欠けている能力と言える。日本人、みんな性格良いしね。素直だし。だが、疑ってかからないことはそもそも「「無知」に等しい。「無知とは罪なり」とは誰かの言葉だが、全くその通りになった事例がある。

全くその通りになった事例??

そう。そもそも、先ほど「日本に入ってきた学問だ」と書いたが、この考え方はイギリスやアメリカで生まれた学問だ。何故か?何故、メディアを最初から信じ切ってはいけないのか?実際にアメリカの国民は苦々しい思い出と屈辱の情報操作の歴史を持っているからだ。そうだ。無知は、情報は国民を動かし、人を殺すことさえ、容易にしてしまうからに他ならない。どういうことなのか?いや、これは多くの日本人だって、ちゃんと知ってる知識とニュースのはずなのだ。

「アメリカの屈辱」

1991年1月。イラク・クエート。第1次湾岸戦争、勃発。
イラクのフセイン大統領がクエートに対して侵攻を行ったことに対して、アメリカを中心とする多国籍軍がイラクに対して戦争を仕掛けたのだ。きっかけは油田の利権問題にまつわる戦争だった。その中東の戦争に口だけでなく手を出し始めたのが自称「世界の警察」アメリカだ。
当時ブッシュ政権(お父さんの方のブッシュ大統領ですね)だったアメリカは、イラクに対して「世界の安全と秩序」を守るために戦争を仕掛けた。さすが共和党政権、と毒づくのは後回しにして、とにかく、戦争が起こった。そのきっかけとして、今も語り継がれているのが、メディアリテラシーの世界では最も有名な出来事。「ナイラ証言」だ。

イラク軍がクウエートに進行してまもなくの1990年10月10日「ナイラ」という名前のクウエート人少女(当時15歳)がアメリカ議会の公聴会で、ある証言を行った。

『私は病院でボランティアとして働いていましたが、銃を持ったイラクの兵隊たちが病室に入ってきました。そこには保育器の中に入った赤ん坊たちがいましたが、兵士たちは赤ん坊を保育器の中から取り出し、保育器を奪って行きました。保育器の中にいた赤ん坊たちは、冷たいフロアに置き去りにされ、死んで行きました』

その行為は「何百人」もの赤ん坊にたいして行われたと、ナイラは涙ながらに説明。その現場はむごく、イラク兵たちは平気で人間の爪を剥ぎ、残虐な行為に多くの仲間が命を落とした、と語ったのだ。

この証言はアメリカが湾岸戦争の開始に踏み切る間際にTVで放映された。放送のあとアメリカ議会は5票差の投票で湾岸戦争開始が採択されることになる。ちなみに、戦争に賛成した議員のうち、6人以上が後に、そのTVに影響されて、開戦に投票したと証言していることから、このナイラという一人の少女の言葉によって、湾岸戦争という戦争が起きたことは後々、有名な歴史的事実となった。
この証言は当初は「裏付けの取れたもの」であったとされていた。当時のマスコミはイラク占領下にあるクウェートへ入れなかったため、この証言が信憑性のあるものとされ、当時のアメリカではかなりの時間をかけて繰り返し報道された。
この少女の証言はアメリカのブッシュ大統領や上院議員が何度も引用し、議会のみならずアメリカ世論もイラク制裁へと傾いていった。さらにこのニュースは国連安保理事会での議論にも影響し、安保理はイラクに対する武力制裁を容認。イラク制裁のために多国籍軍が形成されていくこととなる。

戦争開始当初、アメリカは世界の平和を守るんだ、とアメリカ国内は湧く。開戦当初のアメリカ大手メディアの世論調査の結果は、「戦争に賛成」が70%を超えていた。アメリカらしいと言えるかもしれない。
が、次第に、戦局が停滞する。フセイン大統領の居場所はつかめないし、意外と攻めにくい地形も相まって、開戦当初の勢いは失われつつあった。メディアにも批判が渦巻き始める。
「はたして意味のある戦争なのか?」
そんな風潮がアメリカを覆い始めそうになった1991年1月26日。衝撃的な映像がテレビ画面に映し出される。

重油まみれになった水鳥の映像だった。

力なく、羽をばたつかせるも、もはや飛ぶことが出来ないことは誰の目から見ても明らかだった。その重油はフセイン政権が流したペルシャ湾の重油だったと報じられた。どれだけ頑張っても、水鳥とは、羽で水をはじきながら飛ぶものだそうだ。その水をはじく機能が重油によって、完全に失われ、その水鳥はもはや、少しづつ力尽きていくしかないのであった。
私利私欲で戦争をはじめ、戦況が悪くなると見るや、ペルシャ湾に重油をまき散らしたフセイン政権!なんてふざけた人間がこの世にいるんだ!アメリカ世論はまた一気に「やはり戦わなければいけない」という当初の気概を取り戻していった。

ちなみにその「油まみれの水鳥報道」が流されたのはまさに日本政府がアメリカとその同盟軍に90億ドルを拠出するべきか否かの議論が始まった時。この報道は日本でも大きく取り扱われた。
当時、メディアはサダム・フセインがわざと油田の油を海に「放出」していると報道していた。サダム・フセインは原油を流失させ環境を破壊し、海洋生物が犠牲になっている。これは「環境テロ」だという報道だった。
油にまみれた水鳥の映像は、世界中をかけめぐり、繰り返し放映され、世界中の人間がサダム・フセインを「極悪人」と決めつけた。

世論調査の結果は、ほどなく、決定的に変わることとなる。これが戦争の実態だ!アメリカ国内にいたら知ることの出来ない戦争の真実なのだ!
調査の結果、湾岸戦争の支持率は開戦当初を上回り、再び70%に達する。ブッシュ政権はそのまま戦争を続け、1991年2月27日、戦争終了宣言。世界の平和をアメリカが救ったのだった。さすが世界の警察、アメリカ。ゴッドブレース、アメーリカー。
帰国する兵士たちは英雄として凱旋し、讃えられ、多くの減税措置をはじめとする優遇を受けられた。なんてったって世界を救ったのだし。

これらのニュースは30代以上の日本人の多くは知っているはずだ。水鳥の映像は特に印象的だったので覚えてらっしゃる方も多いだろう。そう。あの衝撃的な映像とともに、イラクでは戦争が続けられた。別にそのことを攻める気はない。人様の国だし。
が、その後のアメリカではブッシュ大統領率いる共和党政権からクリントン氏率いる民主党政権に代わり、様々な検証が行われることとなる。ここからは実は日本のテレビではそこまで大きくニュースとしては報じられなかった事実がある。

報じられた順番に解説する。まず、水鳥の映像だ。あの映像だが…フセインがわざと油を嫌がらせのために流出させた…などは真っ赤な嘘であり、単純に

アメリカ側が重油を乗せたタンカーを誤爆し、その油が流出した

だけだったのだ!この事実は湾岸戦争が終了して1年もしないうちに世界のメディアに明るみとなり始める。言い換えれば、罪のない何人ものイラクの民間人が死んだ後のことだ。


そして、もう一つの驚きの事実が発覚する。アメリカ議会で証言をしたあの女の子。涙ながらに証言をした女の子だが…
「在アメリカクエート大使館の職員の娘」であったことが
判明している。しかもご丁寧に…
役者志望
の女の子だった。「在アメリカ大使館」?そう。そもそも、この女の子は家族なんて殺されていない。そもそも、湾岸戦争開始時、アメリカにいた女の子だ。当時、湾岸戦争の支持率が50%を割り込んだことに危機感を感じた当時のブッシュ政権は、広告代理店と協力して、イメージ戦略を打ち立てたのだ。世論はそれにまんまと乗っかっただけに過ぎなかったのだ。

よく、これが大問題にならなかったのか?という話を聞かれるのだが、かなりの問題にはなったし、アメリカ国民は怒っていたようだが…日本と違って、アメリカにおいて、ネガティブキャンペーンやメディアの流す情報を…
「まんま信じたのであればそれは自分が悪い」
と言う価値観は常識だ。アメリカでは特に選挙前、信じられないほどのネガティブキャンペーンが流れるのだが、そんなものに流されてる段階で、アメリカでは人として負け。そんなお国柄だ。なので、日本で思っているほどの問題にはなっていないって言うのが実情だ(もちろんかなり報道されたし責められてるが)。

「日本では考えられないこと?」

今、朝日新聞の誤報問題を機に、この文章を読んだ人全員に、これらのことを日本に置き換えていってほしい。日本のメディアは果たしてどうなのか?やらせなんてなかったのか?メディアは公正な報道だけをしているのか?日本だけ特別?そうとでも思っているのか。そもそも、メディアという組織は誰が作っているのか?人間だ。聖人君子が作っているとでも思っているのだろうか?そんな訳ない。
メディアリテラシー
その価値観と考え方は、今の日本にこそ必要な知識と考え方だと思っている。まさに今こそ、メディアリテラシーの視点から、メディアに接するチャンスだ。これからが日本人みんなが成長するべき時だ。そう思ったから、僕はその話を講演会でも話し、このブログでも書いている。

もちろん、メディアにだまされたままの方が幸せな人もいる。
「素直ないい人たち」だ。
僕は自分がひねくれ者だからか分からないが、そう言う人たちが好きだ。素直なままでいて欲しいと、そう考えている。
でも、すでに日本の多くの皆さんは多分、少しは気付き始めている。今のテレビの正体に。マスコミの流すウソに。
そういった人たちは思春期に差し掛かった子供たちが大人の真実を知りたがっているように、「本当の」情報を欲しがっているはずだ。自分が騙されていたことを、そう、例えば、サンタクロースはいない、という事実を知りたがっていると思うのだ。

だから僕はこれからもその人たちに伝えたいと思っている。遠慮せずに。
メディアの紐解き方を。どのようにして、特にテレビメディアに向き合えばいいのかを。

韓国の仁川で行われているアジア大会。

気持ちいいほど盛り上がっていないが、その中でも変な意味でニュースになっているのがバドミントンの試合だ。
もう皆さん、ご存じの通り、何故か空調システムが完備されている体育館の中で「不可思議」な「風」が吹く大会となっている(苦笑)。
なんと言えばいいか…新聞などは決めつけた表現などを避けるために必死で「疑惑の風」などと素晴らしい表現をしているのだが、僕のこのブログはただの個人ブログなのでせっかくなのでちゃんとした表現を心掛けるが

要はイカサマ大会

が行われているわけだ。バドミントンだしね。そりゃ、風の影響を受けますわな。日本のマスコミもはっきり言えよ、その程度。

バドミントンの大会では風向きは本当に大事だ。あんなに軽い羽根を打ち合うのだ。わずかな風であっという間に戦局が変わる。なので試合はマメにコートチェンジを繰り返し、双方に有利不利が生じないように気を配られている。

しかし、だ。

対日本戦。あまりに不可思議な風が吹く。第2ゲームで日本選手は「明らかな向い風」が吹いてきたと証言。苦しい展開にはなる。そりゃそうだ。繰り返すが、バドミントンの試合。向かい風が吹けばこちらのスマッシュも勢いは減速する。で、3ゲーム目にコートチェンジ。さぁ、今度はこちらからの反撃だ!となった時、

何故か「向かい風」が吹いてきたそうだ。コートチェンジしたのに。

もうね…新聞各紙の皆さん、お行儀のいい報道、お疲れ様です。「疑惑」の風ね。いい表現だこと。んなもん、はっきり言えばいいのに、と思いながらも、そんな状態でも報道の基本である「決めつけ」を行わない姿勢に安心と尊敬の念も持ったことは確かだ。

っていうか、そもそも「体育館の中」だぞ?なんで風が吹くんだ?というツッコミは置いといて、例え「強めの空調」がかかっていたとしても、コートチェンジした後に風向きが変わってるんだから、もはや「疑惑」じゃないだろ、と言いたくなるのは僕だけじゃないはずだ。(→当然、日本選手は敗退。お疲れ様でした)

まぁそんな訳で、変な感じで盛り上がったバドミントンをはじめとして、仁川で行われているアジア大会。僕はニューヨークに2年半住んでいた経験から感じることがある。

でも、世界的にはこんなの普通だよね。勝負なんだし。

と、言うか、こんなものにいちいち怒ったり騒いだりするのって、本当に日本が素敵すぎる国だからで、スポーツの世界であったり「勝負事」にいちいち「礼儀」とか「スポーツマンシップ」を掲げて、それを大真面目に貫くのって、真面目に日本くらいじゃないの?ここを多くの日本人が誤解しているように感じる。

TBSで中継をしている潮田玲子キャスターが大真面目に「本当にそんな風が吹いたのならこんなに悲しいことはない」とコメントしているのを見て本気で息子の嫁に欲しいと思った。
いや、息子の嫁には欲しいが、そもそもよくこんなかわいい顔して…ではなく、甘い感覚であの見事な実績を残せたものだと逆に感心した。

日本人の多くが勘違いしているのだが、「勝負」とは、読んで字のごとく、2者以上の存在を『勝者』と『敗者』に分けることを言う。だから「勝つ」と「負ける」で「勝負」と表現する。

そこまでの過程が大事とか…
正々堂々と戦うことを誓って…

というのは子供たちの運動会までの話だ。その後、未来にわたって影響のある国際的な勝負事であったり(戦争や経済戦争といわれる駆け引きなど)、選手生命に影響のある国際的な実績をつめる話に関しては、

まずちゃんと「勝つ」ことが大事だ。

これは甘ちゃんの日本人の感覚の中ではかなり薄い感情だろうが、世界的にはそれは本当に大切にされている。恐らく、敗戦のショックから、先人たちを貶めないように繰り返してきた「言い訳」が形となったのが今日の日本の感覚なのだろうけれど、この程度の事、韓国だからやってる事じゃない。

アメリカは大量破壊兵器なんてない事くらいとっくの昔に分かってたのにイラクを空爆しまくった。そして数十万人という何の罪もないイラク国民を虐殺しまくって「テロとの戦いに勝利した!」と胸を張っている。70年前まで、東南アジアの国々に侵略戦争を仕掛けまくり、性奴隷というより以前に人身売買を行いまくり、人間を「本物の」奴隷として売りさばきまくってた欧米諸国の代表団に、僕たち日本人は国連の場で

性奴隷を強制連行した罪を認めるべき

と言って責められている。70年もたって。牛も豚も殺しまくって食べまくってる人間たちに「Hei!クジラは可哀想だyo!」といって、何故か、クジラだけ取るなと責められてる。

国際的な場で、「理不尽なこと」なんていくらでも存在する。2者以上の存在がある場合、そもそも「勝者」と「敗者」は存在する。理想論を言ってお行儀よくしてるのは勝手だが、日本人の多くはそれによって未来の子供たちが苦しんだり、不利になることまで考えてない時がある。

「疑惑の風」

なんてお行儀のいい表現に逃げてる暇があったら、せっかく記者パスを取って会場に入ってるんだろ?
日本の大マスコミのみんな、特に朝日新聞の記者さん、今がチャンスですぜ?会場に風量を完全に調べることの出来る機材を持ち込んで独占取材すべきだ。もしくは空調システムの潜入取材をすべきだ。空調システムを操作していた人物におとり捜査を仕掛けて真実を吐かせてみろ!そういうのをスクープと言うはずだ!個人ブログなので断言するが

風を使ったイカサマは今回の大会で間違いなく行われている!

ちゃんと調べて世界中に立てられてる慰安婦像の横にバドミントンの像でも建ててみるとかはどう?横に扇風機の像を作ることを忘れずに。

予想通りと思う方もいるかもしれないですが。

朝日新聞の例の一件を受けて、果たして新聞の売り上げってどんな状況になっているのか。個人的な興味があったので、以下の3人の方に話を聞きました。

・朝日新聞現役記者(中堅)
・朝日新聞販売所員(ベテラン)
・毎日新聞幹部

最後の毎日新聞の方は「幹部」という言い方までにします。かなりのお立場の方ですが。そんな3人に話を聞いたのは、朝日新聞の発行部数が減っているのなら、毎日新聞に流れていないか?という仮説を立てたからです。
確かに、朝日新聞はフォロー出来ない状態。どう考えても発行部数は減っていることでしょう。で、その受け皿となるのは…?

産経新聞?読売?

いやいや(笑)。普通に考えて、そっちには行かないだろ。そう思ったんです。やはり、毎日新聞に流れたんじゃないだろうか、と。なので、話を聞いてみました。

まず、朝日新聞の現状。
これは想像通りでした。皆さんもお感じの通りです。はい。壊滅的です。8月後半から9月にかけてが一番きつく、販売所の方の言葉を借りれば、

「全国的に見れば、最悪、1日で億単位が飛んだのではないか?」

とのことでした。
…1日で億単位…?かなりの金額ですが…まぁでもそんなものかもしれません。あの誤報は僕はいいと思うんです。どうせハナから普通に勉強してる人は信じてないので。
厳しいのがあの8月5日と6日の紙面。訂正の仕方が最悪で…って、これはもう皆さん知っての通り。いらぬ怒りを買いすぎです。会社の危機管理において、今度、最も参考にしたくなる、

もっともダメな謝り方

という教科書に出てきそうな例でした。フォロー出来ないので先に話を進めます。
朝日の現場の方は、僕が聞いた方はそこそこさっぱりしてました。

「逆にいい膿が出せたんじゃないでしょうか」
「他紙が叩いて来るのも理解できるし、しょうがないとも思います」
「木村社長は就任の時にかなり威勢のいいことを言っていたので『何か仕掛けてきそう』とは社内で噂になってました」

とのこと。木村社長、あんまり詳しく書けないけれど、社内では相当な異端児扱いだったとのこと。なので、想定の範囲内だとか。取材活動などは大丈夫ですか?との質問には

「やることは変わりません。僕たちがすることは取材し、お伝えすること」

ときっぱり。うん。まぁそうですよね。ジタバタできるレベルを超えてるので。
で、意外だったのがその朝日新聞の受け皿になったのではないか、と考えていた毎日新聞の方の話でした。

「それがね、全然違いますよ、長谷川さん」

聞くと、僕の予想は完全に外れていました。
僕は比較的リベラルな方向だし、今回の一件を受けて朝日新聞を辞めた人は、毎日新聞に流れるものではないか、と踏んでいたのです。

「私どもにとっても意外なのですが、今回の騒動は『新聞全体に対するダメージ』になっています。まだ正確な数字は出ていませんが、私ども(毎日新聞)の販売所まで、何故か『解約が何件も出ている』という報告を受けています」

とのこと。信じられない事に、朝日新聞の騒動で、購読者数が増えたと想像していた毎日新聞でも、今回の事をきっかけに「購読者数が減っている可能性もある」とのことでした。ホントに?

話をまとめると、朝日新聞は説明の必要なし。
でも、その朝日の件を受けて、はしゃいで叩きまくってたライバル紙も、ネット上などで
「お前らも十分誤報してるだろ!」
「はしゃぐな!」
というバッシングの対象となったため、かなりのイメージダウンにつながったと。その結果

「もう新聞、いいんじゃね?」

と、もともと思っていた層が「解約するきっかけ」を与えてしまったのだそうです。
日本新聞協会はそんな義務はないのでわざわざ「今回の件で、どれだけのダメージになったか」とか、自分たちのネガティブなイメージにつながる報道はしないと思いますが、現場の方々の話を聞く限り、業界全体で大きなダメージを受けた…新聞業界始まって以来の、未曽有の大問題になった様相です。

今時、ろくにネットもうまく使いこなせず、紙媒体が好きなアナログ人間の僕としては、これはけっこう寂しい状況でもあります。
皆さん、ネットもいいけど、紙、いいよ?ペラペラめくるの、楽しいよ?特に新聞は読み物として最高です。ほとぼりが冷めたらまた取ってあげましょうよ。ね?

すごく…ものすごく悩み、考えさせられる記事がありました。

フジテレビ「ワイドナショー」でコメンテーターを務めるダウンタウンの松本人志さん。少し前の話で申し訳ないのですが、その中での一コマ。
先月18日にお父様を亡くした松本さん。確かにそのニュースはテレビでもネット上でも流れました。
そのニュースを受けて、週刊誌の取材陣が

松本さんのお母様の元に取材に行ったそうです。

コメントを求めたのでしょうね。で、先月31日の放送で、その行為に対して松本さんが激怒。週刊誌記者のその行為に対して

「親父が死んでまだ心身ともに完全に立ち直っていないおばあちゃんを取材しに行くというね、ほんまお前らはゲスのゲスやな!」

かなりきつい言葉です。テレビ上ではなかなか聞けないほどの厳しいコメント。当然、この松本人志さんのコメントはいくつもの媒体でニュースとなりました。下記はマイナビニュースです。

松本人志、父の死の直後に母を取材する記者を非難「お前らゲスのゲスやな」

本当にその通りですよね。松本さんのお気持ち、とても良く分かります。そんな

ゲスのゲス

な取材を13年間やり続けてきた僕としては、一言の反論も出来ない気持ちです。





まだ入社して2年目か…3年目だったかなぁ…。
王貞治さんの奥様が亡くなられたのですよね。当時、朝の情報番組でリポーターとして働いていた僕は、当然、即時呼び出しを受け、取材に急行しました。
向かった先は王監督のご自宅でした。
時間は夜のなんと11時。あまりにも非常識な時間です。

非常識なタイミングで、非常識な時間で…。しかも、そんなコメントをもらっても、一体何人の視聴者の方々が喜んでくれるのか…。

ピンポンするのはかなりためらわれます。でも、そうこうしているうちに、他社も何社も集まってきました。週刊誌の記者たちまで集まってきました。

局アナなの、僕だけ。

もう、僕がやるしかない訳ですよ。夜中の11時半とかですよ?しょうがない。ピンポンしました。ゲスと言われようと、最悪だ、と言われようと、それが僕たちの仕事なのだから。奥様が亡くなった、その日に王監督のご自宅のインターホンを。
その時とられた王監督の態度は、僕が2000回近く行ってきた現場取材の中でも、特に印象に残っているものです。忘れられないですよね。あの時の王さんの一言目は。

「あぁ…」

低い声で、そう言った後、なんと自宅から出てきた王監督は、やや疲れた顔をしながら、こうおっしゃったんです。

「こんな夜分に、天気の悪い中、私事でお騒がせしてしまいました。大変申し訳ありません」

そう。その日、雨が降ったりやんだり、で。天気悪かったんですよね。もちろん、インタビューの時は止んでましたけどね。まさか、奥様が亡くなられて、いきなりカメラ回されて、マイク向けられて、まず最初に僕らに対してこれ程の「礼儀」をもって接することって、普通の人間、出来るでしょうか。

「こんな時に、本当にご無礼をお許し下さい。一言、コメントだけでも頂きたいのですが…」

僕の言葉に対して、王監督はその時の思い、妻への感謝、応援してくださるファンの皆様へのコメントを話してくださり、「さまざま、準備がございますので…」と家の中に戻られたんですよね。

なんだか、罪悪感で申し訳なくて申し訳なくてね。
僕はいつの日か、この王監督のとられた態度を皆様にご紹介したかったんです。こういう機会にお話出来て良かったです。王監督、カメラの回っていない所でも、僕は最も尊敬する野球人です。



松本さんのおっしゃってる事は本当に正しいです。
松本さんは少し顔をゆがめながら、怒りをもってこうおっしゃってました。

「ちょっとまってくれ、せめて1カ月くらい置くとかね。言うたって、こないだ終わったとこじゃないですか」
「そんなことじゃなくて、いま素人のおばあちゃんを相手に、取材にこの状況で行くことが信じられない」

松本さんのおっしゃってることは間違いなく正しいんです。ですが、どうか分かっていただきたいこともあります。多分、松本さんのお母様のコメントをもらいに行った記者も、心の中で何十回も頭を下げてると思います。

せめて1か月。

日本人は1カ月もたってしまうと、本当にニュースなんてほとんど忘れちゃいます。そんなに時間をおいてからコメントをもらっても何の意味もないんです。松本さんがテレビ上でお母様の話などを一度もしていなかった場合、多分その記者さんは家になんて行ってないと思うんですよね。
でも、松本さんは、お兄様をはじめ、テレビ上でけっこう家族ネタをお話しになる方です。
お父様がお亡くなりになったのなら、僕たちは行きます。それが取材です。王監督のご自宅に向かう時に、ディレクターに言われた言葉が今でも僕の頭の片隅には残っています。

「辛いのは分かるけどな、そもそも俺らテレビやマスコミなんて、世間の鏡でしかないんだぞ?」

そう。世間で望まれてもいないような話なんて、撮ってきても使えない。逆に、どんなにゲスであったとしても、世間が求めるコメントであれば、僕たちはそれを撮ってこなければ。だって、僕らが撮らなきゃ、世間の皆さんは「知る」ことすらできないのだから。

きっと、松本さんのお母様のコメントをもらった記者さん、あの日の「ワイドナショー」を見ながら、何度も何度もテレビ画面に対して謝ってたと思います。その気持ち、本当に良く分かります。そして、僕らゲス一同、松本さんのおっしゃってる事の方が正しいことも良く分かってます。

本当に難しいですよね…。そうして、今日もまたテレビや週刊誌は作られているのです。

この週末、新聞や雑誌、テレビでは「朝日新聞叩き」が方々で行われていました。
特に見ていてげんなりしたのは読売新聞。
もういいよってね。そりゃあライバル紙だし、叩く気持ちは分かるけれど、そこまで言えるくらい、あなたたちご立派な新聞なのか?と聞きたくなったり。イデオロギー全開なのはあなた方だって同じでしょうが、と。

朝日新聞の誤報の問題はすでに何度もこのブログで紹介した通り。僕の見解は単純なのでもう何度も言ってもしょうがないので僕は今後に目を向けたいと思います。

金曜日の木村社長の会見。

これはもう皆さんがおっしゃってる通りで、追い詰められたからやっただけだし、新聞の解約がとんでもない数になったからやっただけだし、逆に言うと、ここまで追い詰められないと謝罪一つしない大メディアの素顔が垣間見られただけで、僕はけっこう良かったんじゃないかと思います。繰り返しますが、朝日新聞だけじゃありません。大手のメディアなんてみんなそうです。僕だって何度も…

大事にならない
いつかは忘れてもらえそうな

誤報をスルーした経験があります。そんな体験、大きなメディアにいる人間で、10年ほどでも現場で働いてりゃ誰でも経験してます。日本人、ものすごくあっという間に忘れてくれるので。ほったらかしにしてる方が何かと結果は良かったりするんですよね。

…申し訳ないですね。メディア側の人間の超本音をガンガン書いて。気分悪くなる方もいると思いますが、偽らざる事実です。

で、朝日新聞なんですが、もう叩かない方がいいと思います。子供の教育でも同じなんですが、僕、子供3人いるんですけど、その子たちを叱るのって、

1、ウソをついている時→叱ります。ウソをつくと、後々自分に跳ね返りますし、そのまま成長しちゃうとサンゴ礁に落書きとかする大人に育つからです。

2、ウソを見破られても反省したり謝らなかったりしたとき→叱ります。ごまかしばかりが上手くなったり、結果損します。後々、メディアに就職しても、誤報を指摘されて「総合的に判断しました」って一文だけ載せて謝らないタイプの人間に育つからです。

で、3なんですが、「反省をして謝った時」は…?→僕は一応、それ以上は叱らないように気をつけています。

まず、人間は絶対に万能じゃありません。これからの成長の過程でも色んなミスをすることでしょう。大人になってからでも、いっぱい失敗するでしょう。そんな時、ちゃんと謝れる人間は信頼してもらえるでしょう。信頼される人間に成長してほしいからです。
そして、今後の事を思って、です。謝っても、その上で叱られてたら、次にもう謝らなくなります。だって、なんの救いもないからです。認めても、謝っても、許してもらえないんなら、貝になった方が100倍マシってもんです。

僕が何度も「もう韓国にも中国にも謝罪する必要はない」って書いているのは、中国や韓国の国内の政治情勢をしっかり分析すれば、
「韓国の政治家の支持率アップのために日本に謝罪を要求している」
事がまるわかりだからです。韓国相手になんて、70年も間の話を必死こいて謝っても何の効果もないんです。向こうに利用されてる(しかも一部の人間に)だけなんだから。

話がそれましたが、「ミスをして」→「謝罪をして」→「許し合う」から人間関係が成り立ちます。これで成立しないのって、今までの人生でたった1度のミスもしたことのない

ミスターパーフェクト君だけ

です。その人は怒るでしょうね。だってミスしただけでもうダメなんだろうし。パーフェクトなんだから。そんなご立派な人間、あんまりいらっしゃらないはずだけれど。

朝日新聞は、表面上だけではありますが、一応「ちゃんと」謝りました。その姿勢は評価すべきです。
「世界に向けて訂正をしていくべきだ!」とかアホなことを言ってる人がいますが、別にやってもいいですけれど、んなもん、世界で相手にされるわけないでしょうが。

ブロゴスの記事にもアップされてましたけど、ハーバード大、東大を経て、今はNGO日本財団で世界を駆けまわってらっしゃる本山勝寛さんのエントリー記事、読まれました?(→こちらです

Q,あなたは新聞の情報を信じますか?

という質問に対する日本人の回答は70.6%の人が「信頼する」「やや信頼する」なんですって。大笑いです。さすがニッポン。
同じ質問をした場合、米国20%台、英国10%台をはじめ、先進国が10%から40%台です。当たり前です。これが。

あのですね、これも以前のブログで書きましたけれど、世界が従軍慰安婦を問題として扱ってるのは、昔の自民党政権で認める談話を出しているからであって、なにも、日本の一サヨク新聞が書いたからってんじゃないんです。朝日新聞がアメリカで英語版の訂正記事を出しましたってのは、別に出してもいいんですけれど、要は20%の人しか、んなもんまともに受けないんです。世界的には

メディアというのはただの「参考意見」

という当たり前の常識がちゃんと教育されているからです。
これから世界に対してアクションを起こしていかなければいけないは安倍政権です。朝日新聞ごときが何やっても、全然何も変わらないんです。所詮、メディアなんだから。政府として出さなきゃ。



朝日新聞は実は購読者数が壊滅的に減っています。これは朝日新聞の現場の方に聞いた情報と、販売所の方に話を聞いたので間違いない事実のようです。で、あれば、朝日はもう十分な社会的制裁を受けていると考えられます。すぐに許せとは言わないですが、あの謝罪会見を否定したり、この上でますます朝日を叩けば、

他のメディアはもう、今後二度と謝罪なんてしなくなりますよ?

だって、今回の朝日の話だって、何年前の話だって感じです。こんなのをほじくり出して、せっかく大真面目に謝罪までしたのに、その上で叩かれまくったら、むしろ、今後は

寝た子は起こさない方がいい

が常識になっちゃう。だって、今まで朝日新聞、誰も叩いてなかったじゃんってね。謝ったから→叩かれた、じゃ可哀想です。朝日新聞の誤報問題を受けて、今後とる方向性はシンプルです。

・僕ら国民→せめて、先進諸国の一員として恥ずかしくないメディアリテラシーの力と常識を身に着ける事(朝日はもうほっとく)
・安倍政権→世界に向けて、しっかりと間違った認識を正していくこと

これだけだと思います

※↓月曜日にアップ予定だった原稿です。ドタバタしててやっと出しますが、ちょっと遅い感じかも。お暇な方は気にせず読んでください。



くろたまさんほか、沢山の方から頂いたご意見です。

「メディアなぞ、もともといい加減なのだから、別に誤報があるのは仕方がないのは良いとして、間違いだったことがわかったときには、素直に誤りを認め、誠心誠意謝罪しないのはなぜでしょう?
「誤解を招く表現でした、すみません」という謝罪をよく耳にするが、これって、「私たちは間違いなく伝えたが、表現がまずかったので、おまえらが間違って受け取っちゃったな。おまえらが間違えないように表現するよ」といっているように聞こえる。
素直に、「我々の認識が間違っており、誤った情報を流しました。正しくは○○であります。お詫びいたします。」と言えばいいと思う。
大した中身じゃないのに、私たちが正しいという、変なプライドは何処からくるのでしょうかね? 」


他の方からもいただきました。「なんで朝日新聞は謝らないんだー」って。
なるほどなるほど。これはもちろんごもっともな意見なんですが、朝日側から見ると当たり前というか…多分…そう言ってる皆さんって、「メディア」っていう言葉を用いて、実は何種類もある『メディア』をゴッチャにしてませんか?この質問に対し、結論から言いますと、

「謝る必要なんてないから」

なんです。

これは古巣を辞めてからいろんな現場で出会ってきたことなんですが、日本人、「メディア」をごちゃまぜにして話しますよね~…。例えば、「テレビはさ~」っていう愚痴。もうね、多いのなんのって。
僕の「メディアリテラシーの教科書」にも書いてるんですけれど、「テレビ」ってそもそも4種類あります。知ってました?要は「NHK」と「民放各局」と「独立U局」、あと「有料チャンネル」ですね。これ、全部全然違うんです。

何が違うか?とか言いはじめるとけっこう長くなるので、それはまたいつかの機会にしますが、とにかく、これらのテレビ局の中でも「国民のお金」を集めてやってるNHKと、国民のお金を出し合って作った東京タワーやスカイツリー波を使っている(しかも考えられないくらいの安い電波使用料で)キー局5局は、そもそも

「国民の財産」

なんです。なので、放送法ってのでがんじがらめになってます。守られてないのもけっこうあるけれど、現場の人間は本当に出来る限り守ってます。その中で特に大事なのが4条と6条と9条です。この3つはどんな入社したばかりの人間であろうと、知ってるって法律でして…

4条は「報道は公平にやりなさいよー」ってやつですね。
6条はね、BPO作りなさいってやつです。ちゃんと外部の機関に監視させなさいって。
で、9条が「間違ってたんなら訂正放送しなさいよ」です。そんな感じで覚えてくだされば普通の人は十分です。

国民の財産たるテレビってのはですね、放送法がありますから、ちゃんとした外部機関がありますし、監視もしてるし、そこが認めたんなら「訂正して謝りなさい!」って決まってるんです。これは法律でそう決まってるんです。
よくテレビで見るでしょ?
アナウンサーが頭下げてる所。僕も何回頭下げたか。(逆に独立U局や有料チャンネルは経営が悪くなったら即潰れますけど、そこそこ表現の自由が認められてたりしますけど)



話を戻しますが、皆さん、「メディア」ってだけで、これと新聞をゴッチャにしてるでしょ?



違いますからね。そもそも、新聞各社は…

自分たちの営業力で
自分たちの記事と文才で、
自分たちの努力で
自分たちの責任において

「報道の自由」の旗印の下で報道を行ってる機関です。新聞って、スカイツリーの電波、使ってないでしょ?彼らは自らの才能と誇りでここまで大きくなった新聞社です。そして彼らの最大の武器こそが「報道の自由」というものです。日本ではこの「報道の自由」がとても大切な権利として認められています。なので、朝日の誤報の問題なんて、僕は何回もこのブログで言ってますけど…

新聞は正しい事しか言わないんだー
新聞を信じてればそれでいいんだー

って「思考停止してる皆さんが悪い」んです。そもそも、新聞なんてものはものすごくイデオロギーが反映されるもんなんです。
読売新聞が安倍内閣の支持率を64%って報じてもいいんです。
朝日新聞が47%って報じてもいいんです!

違いすぎるがなぁ(涙)!

って嘆いてる人、そもそも新聞の原理原則をおさらいしましょう。ナベツネさんがいる読売グループの記事ですよ?自民党万歳新聞に決まってんじゃん。次の総理大臣を決める場所になぜか同席してる人ですよ?自民党を悪く書くわけないでしょうが。
朝日新聞は知っての通りでしょ?さすがに僕も新しい内閣で47%ってことはないような気がしますが、朝日新聞的にはその数字が「真実」だからいいんです。報道の自由なんだから。ものすごい偏った調査しても「調査」は「調査」なんだから。

新聞ってそんなもんです。それでいいんです。それらをちゃんと読み比べるから、勉強になるんです。両方の意見を僕たちは入れられるのです。

朝日新聞が吉田さんとかいうウソつきおじさんの言う事をそのまま記事にしましたって?

いいんですってば。何も悪くないんです。だってそれがメディアですから。吉田さんがそう話したのは本当の事でしょ?悪くなんてないんです。悪くないのになんで謝らなきゃいけないのって話。これが質問に対する答えです。シンプルで申し訳ないですが。
(人としてって話は置いときます。それ言いはじめたら僕も当然謝るべきだとは思うけど…)



で、この話のついでにもう一つ言いたいのですが、それが安倍さんの今後に対する期待です。

さっきの朝日の話をすると、「朝日は日韓関係に亀裂を入れたんだー!」とか「世界中に慰安婦像が立てられてー!」とか言いはじめる人がいるんです。でもね、そういう人たち…ホント、ちゃんと勉強してよってね。

あのね、悪いのは宮沢喜一さんと河野さんです(断言)。そして当時の自民党です。

朝日新聞なんてサヨク新聞なんだから、そんな誤報くらいしますってっば。なのに、それをちゃんと調べもせずに、ろくな裏取りもせずに、日韓首脳会談でぺこぺこ謝ったのが宮沢さんです(←1993年1月のやつね)。
おいおい、総理大臣が謝っちまったよってんで、大慌てで、「政府として」認めるしかなくなった。なので出されたのが「河野談話」です。

慰安婦が世界的にどう、とか、
国連でこんなにも、とか、

根拠となってるのって、ほとんど「河野談話」だからね!???国際社会的には「政府が認めた」って所がデカいのです。

朝日叩けばいい問題か?東スポさんが「UFOが襲来するんです」って書いたからって特別予算を組みました、と。でも、待てども待てども、宇宙人は来ませんでした、と。

おい、東スポ!金返せ!

って責める気か?ぜんぜん違うでしょ?朝日新聞を責めてる人たち、朝日の責任がゼロとは言わんけれども、本当に間違ってたのは昔の自民党だってば。

それを正そうと懸命に動いてたのが安倍さんであり、もう亡くなった中川昭一さんです。そして産経新聞です。今、読売新聞が後だしじゃんけんで、今さら朝日を叩きまくってますが、いい加減にしろ、といいたくなる。今、朝日を叩いていいのは産経新聞だけだ。ずっと何十年も努力してきたのは紛れもなく産経新聞の記者たちだ。人のフンドシで相撲を取るな、といいたくなる。

僕は安倍さんのこの1年に大きな期待を寄せています。安倍政権は歴史的な政権になるポテンシャルを秘めているためです。

僕は秋の臨時国会中に

1、河野談話を明確に取り消し、
2、河野さんを国会に招致すべきだと考えます(どうせ朝日の関係者は逃げ回って出てこないだろうし)。

そして、来たるべき来年の2015年の8月15日…あの戦争が終わってからちょうど70年のその日。

新しい「政府談話」を発表できる可能性があるのは、僕は安倍さんだけだと思ってます。

大ウソ談話を完全に取り消し、日本国政府としてどこまで毅然とした態度で臨めるか。逆にそれが出来なければ、安倍さんの内閣は致命傷ともいえる支持率の下落を経験することでしょう。
やらなければいけないことは沢山あります。国連でも説明しないといけない。中・韓の内政干渉にも対峙していかなければいけない。
でもきっと安倍さんなら出来る。安倍さんはずっとそれに取り組んできた人のはずだ。盟友である天国の中川昭一さんに届けるためにも。

今でも「慰安婦は強制連行された」と記述されている教科書があるそうです。
新しい政府談話が発表された日…その日から、僕ら日本人はやっとこさ、
「じーちゃん達は朝鮮の人たちをレイプしまくってたんだぜ」
と書かれた教科書を子供たちに見せなくて済む日が来るのです。戦争万歳とは話が違う。これは

やってない事を「やってない」というだけの話だ。

昨日の錦織選手のエントリーに対してあまりに的外れで、不愉快なツイートや暴言が多数書き込まれていて、正直、辟易しています。
一番多いのは

「ひねくれてる!素直に応援しろよ!」

というもの。

あのねぇ…。
「応援しない」とか、どこに書いてるのさって。こういうくだらない書き込みとかを見ると、心底情けなくなります。勝手に話を作って、それに対して批判されてもリアクション、取れないよってね。誰が応援しないと言った?誰が。

はっきり言います。

中学でテニス部だった僕はそんなくだらない書き込みしてる連中や、テレビでアホみたいに

「頑張れ!錦織!」

とか言ってるテニスなんてしたこともないようなアナウンサーよりも(TBSの石井君除く)、間違いなく僕の方が錦織選手については詳しいし何年も見てきてるし、はるかに応援してます。
彼がアメリカに渡った直後の話なども、アカデミーの方々に聞いています。13歳。とても苦しそうで、ナイーブな時期を2年ほど過ごしているんです。今は笑顔の錦織選手、渡米直後は本当に苦しかったそうなんです。
当然です。僕の長男が、今ちょうどその年齢。
その年齢で親元を離れて、渡米って、本当に苦しかったと思う。辛かったと思う。

繰り返しますが、僕はネットで匿名で人のことを口汚く罵るしか出来ない下品な人間達よりもずっと彼を応援しています。

しかし、一人のテニスファンとして、何より、錦織選手を昔からウォッチしてきた応援者として、今回の事はもっと冷静に応援したいだけです。
現在、8時。
今日は名古屋出張中なので、試合なんて見られませんけれど、僕はもう一つ宣言しときます。

チリッチ選手の事も心から応援しています。

決勝は二人がベストを尽くして、戦えばいいと思う。昨日の相手もそう。錦織選手に負けた時、健闘をたたえ合っていました。これぞスポーツだと思う。

ニッポン人が決勝に行きました~~~♪

って瞬間に「にわかファン」になり、
「ギャースカ」と大声だけをあげはじめ
「同じ日本人として~~!」と相手選手への礼儀も完全に失念し
お前、テニス知らんだろ、と突っ込みたくなるテレビのアナウンサーが「頑張れ!錦織!」と叫び続ける。

そんな連中より、僕の方がずっと応援してるし、礼儀をわきまえとるわ。

こんな時だけ変なナショナリズムを持ち出して、「同じ日本だし~~!」とのたまってる人に、僕は違和感を感じてるだけです。ネット叩いて匿名で僕の悪口書いてる人たち、礼儀も何も知らん貴方たちに一つだけどうしてもお願いがある。

お願いだから、錦織選手が勝ったとしても、負けたとしても、チリッチ選手も讃えてやってくれ。

そこは「日本人として」願う。確かに彼は形上「日本人の敵」に見えるかもしれないが、素晴らしいプレイヤーであることは間違いないと思う。カッコ悪く、品の無い「にわか応援」はやめて下さい。あと、出来れば…もうちょっと何もない普段からテニスというスポーツも応援してやってくれ。

錦織圭選手の快挙にメディアは大はしゃぎです。

皆さんも気付いてらっしゃるでしょうが、実はここ1・2週間、かなりの「ネタ枯れ」が続いていました。
「ネタ枯れ」って言うのは「視聴率の取れる(販売部数の伸びそうな)大きなニュースがない」っていう状態のことを指す業界用語です。情報番組・新聞各紙にとって「ネタ枯れ」ってのは直接のダメージになります。

そういう時、どうするかっていうと、方法は一つしかなくて
「大したことのないニュースを散々煽り続ける」
んですよね。皆さんもなんだか違和感、感じてたでしょ?内閣改造からのデング熱報道。特にデング熱。あんな長い時間やらなくていいよってね(笑)。

デング熱に関しては、もちろん国内での感染が70年ぶりという事で、十分なニュースです。でも、これもみなさんがご存じの通り、そもそもデング熱は「人→人感染」をしませんし、代々木公園周辺にあの時期に行ってない人にとってはまず、「まったく関係ないどうでもいいニュース」です。

でも、んなことを正直に全部言っちゃうと視聴率も伸びないし、販売部数も伸びないので徹底的に怖いBGMと共に煽ってるだけです。蚊が人の血を吸ってる映像をこするだけこすってね。そんなニュースが先週はずーーっと続きました。

そんな苦しい情報番組、新聞記者の皆さんを救うべくして現れた、我らがヒーロー、錦織圭君!

テレビはもはや狂ったように錦織フィーバー。もちろん、単純に「視聴率の匂いがするからこすってるだけ」が正体なんですが、まぁいつもやってる範囲です。さすがにチキンラーメンの袋まで延々やってるのはどうかと思うけれど。錦織選手もおもちゃにされてちょっと可哀想ですが、それにしても、これは快挙!

懐かしい2年半前、僕は錦織選手を育んだアメリカフロリダにあるIMGアカデミーに取材に行きました。

え?錦織選手ですか?ええ、日本になんて住んでませんよ?国籍が日本ってだけで、そもそも在住はほぼアメリカフロリダ州です。「日本人が~」「日本人初めての快挙で~」とか言ってますけど、本人、人生の半分はアメリカですから、本人の中ではそんなに「日本人、日本人」って思ってない可能性すらあるかも知れないですね。

正直に言うと、現場を取材してしまったので、僕の中ではずっとテレビでやってる「日本人が~」っていう、昨日からの報道に違和感を感じてしまっています。何故なら

錦織圭は、日本ではこのままではつぶされるから

アメリカに渡った選手だからです。
錦織選手は元々テニスの天才的な才能の持ち主で、小学校で日本で優勝しています。それまでの優勝選手と違って、ダントツの強さだったんだそうです。しかし、皆さんご存じの通りで、日本ではある一つの才能に特化することをあまり良しとはしません。特に「年功序列」という完全に間違った文化が根ざしてしまっているので、錦織選手が天才であればあるほど、先輩方のいじめの対象になりますし、ヘタクソなコーチが上から目線でアーダコーダ言いはじめることは容易に想像がつきます。そのコーチ、錦織選手より、100倍くらい才能がなくても年上ってだけで、日本ではいう事を聞かなければいけないのです。世界的にはんなアホな、の価値観ですが。

「日本の選手は世界に出なければ才能は最大限までは伸ばせない」

そう判断したのは錦織選手の最大の恩人である日本テニス協会会長を務める盛田さんという人物です。錦織選手の才能を見抜いた盛田さんは世界最高のテニスアカデミーであるIMGアカデミーに奨学金をもってテニス留学させるのです。

アメリカフロリダ州にある、天才的テニスコーチ・ニック・ボロテリ―さん(←見た目は普通のおじいちゃん)が経営するIMGアカデミーには、世界の最高峰のテニスプレイヤーが拠点を置き、日夜練習に励んでいます。

テニスコートは全部で52面(←当時。今は知らない)。
ほぼすべてのテニスコートにハイビジョンの監視カメラを設置。そして、その練習映像を24時間録画。特別室に行けば、自身の練習風景を何度でも繰り返し再生しチェックが出来るほか、特別なアクセスキーをもってアクセスすれば、世界中からその映像がリアルタイムで見られるため、コーチが世界の裏側にいても、リアルタイムでコーチングすることも可能です。

充実した寮の設備に、食事環境。レストランはプールサイドにあり、食事は食べ放題。フロリダにあるせいか、オレンジジュースは飲み放題で考えられないほど甘いです。これはテニスと関係ないですが。

朝から最低限の語学教育などを受けた後、1日のほとんどを徹底的にテニス漬けにして過ごすことが出来るほか、世界最新の筋トレマシンと、世界一のトレーナーたちの管理下によって怪我のしない肉体を作り上げることが可能です。

何より、一緒に励んでるメンバーがとんでもない。

アンドレ・アガシはいるわ、シャラポワはそこら辺で普通にラリーしてるわ、セリーナとビーナスのウイリアムズ姉妹も当然このアカデミーで練習に励んでいます。世界最高峰のプレーヤーたちが、日常的にラリーの相手になる訳です。
さらに「世界一のガット貼り職人」(ラケットのガットを選手それぞれに合わせて調整しきる職人さん)がアカデミー内にいるので、ラケットの調整もしてもらえます。




そんな環境だから錦織選手は強くなったのです。世界最高峰って、理由がちゃんとあるのです。




彼を中学生時代から知っているアカデミーの創始者ニックコーチにインタビューをしたときに、印象に残っていることがあります。

「僕は褒めることしかほぼしないよ。スタイルなんてものは人それぞれ違う。自由に楽しんでやれればそれでいいのさ」

僕も中学時代にテニス部だったので、ニックにコーチをしてもらいました。わずか30分ほどだったのに、何回褒められたか。20~30回はポジティブな言葉をかけてもらったことを覚えています。褒められている中に、実は細かく
「素晴らしい!こう動いたら、君の魅力が出るぞ!」
「君の素晴らしさはこうするともっとよくなるぞ!」
褒められてるのに、結果としては助言となる言葉が入ってきます。

アガシやシャラポワを育てた人は、一見するとただの人の良さそうなおじいちゃんでした。でも、一つだけ特徴をあげるとすれば、「ほめ上手で認め上手」でした。実はそれと同じ条件で育った人がアメリカの同じく東海岸にいます。

イチロー選手です。

イチロー選手の振り子打法と呼ばれる打法は元々批判の的でした。「直せ」「変な打ち方をするな!」注意され続けたそうですが、オリックス時代の、かの仰木監督が
「自由に打たせてやれ」
とコーチたちに命じ、あの快進撃が始まった事はあまりにも有名なエピソードです。イチロー選手が錦織選手の快進撃をとても喜んでいるそうですが、なんだか気持ち的に通じるところがあるのかも知れません。
エアケイ!なんて、昔は絶対に日本だと怒られてたでしょうしね。「変わったことするな!」って。

僕はその現場を3日間にわたり取材したものですから、なんだか錦織選手の快進撃を

「日本人として嬉しい~」
「日本人だから~」

と話すテレビに違和感を感じてしまっています。錦織選手は

「アメリカのフロリダで育ったからここまで来た」

のです。IMGアカデミーだから決勝まで来ているのだと断言できます。逆に言うと、それは

「日本では(いい所までは行っても)ここまで来られなかった可能性が高い」

とも言えるのです。事実、日本人はこれ程のテニス人口がいながら、4大大会で今まで決勝まで行けた人物は一人もいないのです。

国籍は確かに日本人ですが、錦織選手はフロリダのIMGアカデミーがはぐくんだ天才です。
その才能を見出し、可能な限り早い段階でフロリダに送り込んだ盛田さんの力です。
いつの日か、日本育ちの、日本人がちゃんと世界の大舞台でも活躍できる、そんな時が来ることを祈りたいです。

気が変わりました。
朝日新聞、ちょっと、購読しなおそうと思います。

これは別にひねくれてるとか人と逆を行こうとかじゃなくて、

今回の一連の「朝日誤報問題」は以前のブログに書いた通り、僕はそもそも「問題だと思っていない」が見解です。理由はこちらのブログに書いた通りです。→「朝日新聞と東スポの違いって?」

そもそも誤報なんてものはどんなメディアでもしてるし、それを考えなしに信じ込む方が間違っています。産経新聞はちゃんんとはるか昔から『ねつ造である』と指摘してますし、今さらな話なだけです。

で、です。今回の朝日新聞は

批判的な広告を載せねーわ、
池上さんのコラムを載せねーわ、で

徹底的にたたかれてますし、社長さんは社内メールで

「反朝日の勢力に立ち向かおう」

とか、IQ20もなさそうなポジティブすぎるドアホメールを社内に送ったりして、ますますバッシングを受けてるんですけど…それに対して、現場の人間や心ある記者たちが反発をはじめています。

詳しくはJキャストニュースの
朝日新聞「幹部級」も自社批判ツイート続々 池上コラム問題で「9月革命」が起きたのか

の記事を読んでいただければ分かるのですが、現場クラス、幹部級の記者たちから非難轟々。もう大変な状況になっています。なんだか、僕はこれを見て…

朝日、いいじゃん(←単純)

って思っちゃいました。いや、なんと言うか…

・うちの会社も官僚的な体質がある

とか

・まあ昔っから社内では、『朝日新聞のことを知りたければ文春・新潮を読め』ってよく言われたもんです。社員の知らない会社の話が満載

とか、なんと言うか…古巣を思い出しちゃって…(苦笑)。いや、はっきり言って、どこの会社も同じなのね。しょうがないですよね。歴史のある古い会社だと、能力もない、上にヘーコラいうしかない能無しバカたちが、出世だけに集中して、意外とそういうバカに限って出世しちゃったりしてね(涙)。なんだか懐かしい感覚を思い出しちゃいました。

古巣の場合はそこに加えて「芸能プロダクション」というとてつもなく深い闇が覆いかぶさっているので、何ともできない事って結構あるのですが、朝日新聞、すごいじゃん。風通し、良いじゃん。なんだ、ただのサヨク新聞だと思ってたのに、骨のある記者も社員もけっこういるのね。

今回の問題は言うまでもなく朝日新聞が100対0でダメダメな話です。

フォローしようと思っても出来ない範囲。以前のブログにも書きましたが、僕はもともと「日本国民は全員で朝日新聞を取らなければいいだけ」というスタンスを取っていましたが、気が変わりました。

こういう骨のある記者が現場にいるのなら、まだ見捨てちゃダメだ。ひょっとしたら変わっていくきっかけをつかんだかもしれない。
もともと経済面や社会面など、文字の配置や紙面づくりに関しては一番見やすく作っている新聞。底力は失われていないと見ました。…僕…単純??(大笑)。

ま、今回の事で壊滅的なダメージは受けたでしょうし、僕一人じゃ何も変わらないと思うけれど、朝日新聞、取りなおそうと思います。アホだらけの年だけ喰ってる上層部が厄介なのはどの会社も同じ。

朝日の現場のみんな!
こんなもんで負けるな!頑張ってみろ!僕は明日から取り始める!

「日本テレビの『24時間テレビ』について長谷川さんはどう思いますか?」

というご質問を何人かの方から頂きました。
視聴率、素晴らしかったですしね…。城島さんのゴール後のインタビューシーン、視聴率、40%超えてたそうですよ(驚)。本当にすごいと思います。これぞ「夏の風物詩」だし、何より素晴らしかったのが「募金」という文化を日本に根付かせたことだと思っています。
日本はキリスト系の文化が根付く欧米諸国と違ってそもそも「寄付文化」がほとんどありません。今週の僕の番組内でも話になりましたが、そこを確立させた「24時間テレビ」の功績は称賛されるべきです。なので「24時間テレビ」に対する感想は「番組として素晴らしいだけじゃなく、社会的な貢献も素晴らしい!」が答えです。

でも、こちらも番組の中で寄せられた感想の一つだったのですが…
「偽善の匂いがします!どう思いますか?」
これはですね…感じてらっしゃる方が多いと思うんですよね。何故かというと

偽善だから

です。はい。「24時間テレビ」ですか?ええ。言うまでもなく、「偽善」番組ですよ?しかも、「善か偽善か」なんて論じるまでもないほど、典型的な「偽善番組」です。「偽善番組」という言葉を番組にするとそのまま「24時間テレビ」が出来上がると言っても過言でないほどの偽善番組です。

これはちょっと説明が必要な方も多いと思うんですけど、「偽善臭がする」って言ってる人って多分「偽善」という言葉をちゃんと咀嚼できていないと思うんです。
「善意の行動」ってありますよね?人のためを思って。ただ、真っ直ぐに。そういう人の行動って見ているだけで、なんだか心が洗われますし、何よりも、「う~ん、僕も何か人のために行動しようかなぁ…」なんて思っちゃったりして。周りの人を巻き込んで、幸せにしますよね。善意の行動を出来る人、素敵だと思います。
色んな説明を多くの人がするでしょうが、あんまり深く考えないで、こう捉えたらいいんです。
「善意の行動」をしてる人」って、「周りの人を幸せに」します。

「偽善」は逆だと思っておいてください。
僕は元日テレの脊山ちゃんには、同じ元キー局のアナウンサーとして頑張ってほしいとは思ってもいます。でも、彼女のアイスバケツチャレンジを見て、
「僕は絶対にアイスバケツチャレンジをやらない!」
と一時期、心に決めたほどでした。一緒に思われたくない一心でした。彼女が何を思ったのかはもちろん分かりません。でも、彼女のアイスバケツチャレンジを見た人はとても気分の悪くなった人、多いと思います。

わざわざ、水で透ける薄手のTシャツを着て、アイスバケツをかぶって、そのままそのTシャツを脱ぎ始めて…。気がついたら、水着を下に着ていて…。結局、写真集かDVDの宣伝行為だったという…。
脊山ちゃんも寄付はしてくれたんでしょうし、真っ直ぐな女の子だと思うんで悪意は全くないと思うんですよね。でも、僕はそれを見て、さすがにあまり気分は良くなかった。しかも、彼女がアイスバケツをかぶったというニュースが流れたその日、僕の親友の従妹は天国に旅立ちました。ALSで。
天国に旅立った彼女の意思は「一人でも多くの人にALSという難病があることを知ってほしい」というものでした。なので、僕も24日にアイスバケツをかぶりました。遺志を継ぎたいと思ったので。

「偽善」

とは、世間的に「善意の行動」と言われ、賞賛される行為を『隠れ蓑』にして、結局私利私欲の行動、自分の欲望をかなえる行動をとる行為のことを言います。
脊山ちゃんは世間の「チャリティー活動」という一般的には評価されそうな行動を使って、自分の写真集やDVDの売り上げを伸ばそうとした、と受け取られてしまった。
この段階で「偽善」と言われてしまいます。その裏に意思があろうとなかろうと。だって、わざわざ「水着になる必要」はないんだから。

日テレさんの『24時間テレビ』も同じですね。

寄付をしよう!募金をしよう!

そう呼びかけていたジャニーズのメンバーたちが結局、超多額のギャランティーをもらっていたことが去年の週刊文春さんですっぱ抜かれました。同局は全く否定できなかったので、恐らく金額まで含めて正解だったのでしょう。去年の司会を務めたグループは司会料として5000万円ものギャランティーを受け取っていたようです。これはですね、火曜日の僕の番組でもはっきり言いましたけど、

世界的にはとてつもなく「恥ずかしい行為」です。

ゲスト出演されていた、アメリカで大成功を成し遂げた吉田ソース会長の吉田さんもバッサリ言って下さってましたが、アメリカでもし同じことが行われた場合、

もう、二度とその司会者はテレビに復帰することさえも許されないほどの悲しくヒンシュクな行為

だと思って下さい。それほど、世界的な価値観で言うとありえない行為です。チャリティー番組というものは視聴者の方々に対して
「募金してください」
「みんなでお金を出しましょう!」
と呼びかける番組を指します。世界的に、「チャリティー番組」で、「司会者がギャラをもらう」なんて恐ろしい行為は絶対にありえません。

普通に考えたら分かるでしょ?どんだけ偽善なんだよって言われておしまいです。お前、仕事で台本読んでるだけじゃないかって。一般的な先進諸国で、そんなアホな行為がまかり通ってるのって、本気で日本の「24時間テレビ」だけです。特にドネーション文化が進んでいるアメリカでは名前も名乗らずに寄付することがかなり普通です。小学校でも寄付だけで様々な行事が行われたりします。子供の頃からの教育として、「持つもの」は「持たざるもの」へ「与える」というキリスト教の文化が根付いているものですから、もしチャリティー番組でギャラなんてものをもらったらえらいバッシングとなります。

アメリカで何年も続ている有名なチャリティーショーがあります。
司会は誰もが知ってるようなセレブが勤めています。当然、ギャラなんてものは誰ももらいません。
スポンサーも同じです。お金は完全に寄付します。その番組を作るために、みんなボランティアでやります。
それ、普通です。日本以外の国で住んだことのあるすべての人間が同じことを言うでしょう。

逆に「傷害を持っている人を見世物にしている!」という批判に関しては、両面を持ち合わせていると僕は考えています。
確かに24時間テレビは障害を持っている方に苦労させることによって「お涙ちょうだい」を作り出そうとしています。なので、それにあざとさを感じる人にとってはとても「不快」に感じられるでしょう。僕が脊山ちゃんに感じたのと同じ感情だと思います。
でも、彼女の行動は結局、「拡散」につながっています。日テレさんの演出も、結局、多くの方がテレビを視聴し、募金をするきっかけにはなっています。
司会を務めているジャニーズのタレントさんも同じですね。
彼らあってこそ、テレビを見た視聴者もいるにはいたと思います。ジャニーズのアイドルくんたちの求心力はすごいです。彼らのお陰で募金は増えています。いくら増えてるか分からないけれど。
「結果」として、傷害を持つ方々の救いに少しでもなるのであれば、その行為自体は全部を否定されるべきではないと思います。多少気分が悪くなっても。

偽善かどうか、って言われちゃうと「典型的な偽善です」としか言えないんだけれど、日本って国はそもそも「偽善」の一つでもしなければ「善」の行為自体が全然根づいていない国なんです。なので、日テレさんの「24時間テレビ」に関しては

「ゴリゴリの偽善番組だけれど、(日本にとっては必要な)素晴らしい番組」

だと思っているのが僕の見解です。

橋本聖子さんのキス騒動で、変な注目を浴びた今回の内閣改造。
明日やっと発表となりますが、他のニュースがないため、連日、テレビではこの話題で持ち切りです。
どうでもいいですが、橋本さん、痩せすぎだろ。あんな打たれ弱い人だっけ?豪快な笑い声以外思い出がないんですが。

さて、内閣改造。僕の個人的な感想で言うと…さすがに今回は幹事長以外はあまり興味がわかないというのが正直な所で…要は小渕さんが引き受けるのかどうかってことなんですが、それによって、少し今後の見通しが変わりますので、それだけは注目してます。

逆に言うと、それ以外はかなり興味がわきません。
そこは安定の自民党。
そして、時代遅れの自民党。
受け取り方は人それぞれでしょうが、良くも悪くも古いところがいまだに残っています。政治家も。永田町周辺のマスコミのみんなも。

小渕優子さん。

確かに初当選の時からずいぶんオーラのある人でした。と、言うか、元々TBSにコネ入社して働いてた人ですけどね。背が高くて綺麗な人で。顔が小さくてスタイル良いし。よくあの父親から…という失礼なことを言うのは控えますが、答弁聞いてても相当に頭がいい。と、言うか、政治家として必要な無難な受け答えが上手すぎる。大物議員になるだろうって専門家の方々も声を揃えてましたけど、ここにきて、まさかの最年少(そして初の)女性幹事長かってことだとのこと。

以前、初めて少子化担当大臣に就任した時、僕は前日までかなり近しい人の証言を踏まえて、
「恐らく受けないはずですよ」
ってテレビで言ってたんですが、これがまた見事に外れるというカッコ悪い経験があるので、今回もうかつなことは言えないですけれど、僕の知る限りでは、昨日までの段階で本人は全く乗り気でないはずです。本来ですと、受けないはずです。

まあ蓋を開けてみないと分からないんですが、今回の幹事長は福島と沖縄が控えてますしねぇ…。正直、負け戦に突っ込んでいく様相はありますしねぇ…。どうなるか。



あ、アメブロから来て下さった皆さん、明日、安倍さんの内閣がちょっとだけいじられるっていうニュースやってるでしょ?
あのニュース、ほとんど気にしなくていいです。
誰が大臣になったところで、裏で操ってる面々は別に変ってませんから。ほぼ何も変わらないって思っててください。僕ら普通に暮らしてる日本人に影響があるような話じゃないです。

ちなみにさっきから話をしている「幹事長」ってのは、偉そうに聞こえるでしょうが、自民党における役割って、要は「選挙対策」って思って下さい。もちろん、建前はいくらでもありますが、基本は選挙に勝つために動き回るのが幹事長です。

で、自民党にとっては10月と11月に苦戦を強いられそうな福島と沖縄で選挙があるんです。これをどう乗り切るか、がけっこう焦点だったりするんです。負ける度にマスコミにバッシング受けますが、それを小渕さんが良しとするかどうか…。

はっきり言っちゃうと、10月と11月はこのままだと厳しいと僕は見ています。でも、小渕優子さんだと、そこそこ善戦する可能性はあるかもしれません。勝てるかどうかまでは微妙だけれど。特に沖縄はけっこう特殊な地域なので。
ただ、マスコミ、ああいう人、大好きです。
僕があのままやってたとしても、まず、優子押し!で番組を作ると思います。多分、AKBの大島さんと絡めたりしながら
「AKBの優子から政界の優子へ!」
とかいうしょうもなすぎる作りをしそうです。ホント、良くないです。こういう発想(涙)。

という、どうでもいい話は置いといて、もう一つ言えるのは、けっこう言われ始めてますけど、小渕さんの場合だと、
「解散総選挙が近づいているのではないか」
という説。
まぁね。確かにやり時であることは確かです。今の民主党を考えれば、ひっくり返っても勝てないでしょうし、ますます自民党盤石になりそう。維新の会なんてもはやあんな感じだし。
消費税も出来るだけ早めに10%に引き上げなきゃいけないし、いろいろ考えたら…来年3月までの可能性なのかなぁ…と。だとしたら、ただの泥船の船長様って訳にもいかないかも。

個人的には
「入閣適齢期」
とか
「衆院当選回数○○回以上で入閣」
とかいう報道を見ると、懐かしい以前に、あまりに前時代的なのでアホらしくなりますがもう明日までニュースはこれ一色でしょうね。後、デング熱ね。明日の夕方、僕はもれなく…




テレ東を見ようと思います(断言)。

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