2015年07月

逃げずにこうやって色々と書いていると、いろんな人とつながれるのが本当にありがたいことだと痛感します。
アメリカカリフォルニアの公立高校で教鞭をとる「アメリカの真理先生」から下記コメントを頂戴しました。



「アメリカの公立高校教員です。私の高校には警察官が学校に駐在して事件があった時には管理職と学校の警察官たちがチームで解決に当たります。
さて長谷川さんがおっしゃる通り アメリカ政府のstopbullying.govにもいじめがあった時には即座にいじめと判断してはいけない。
1.事実関係を調査する。
2。いじめであったか判断する。その際に州の法律と学校の規則を照らし合わせて決めなければいけない。
とあります。たとえばギャング暴行の場合は違った対処法が必要だからです。長谷川さんの「実態を正確につかむ」事は大切だという事です。その後にいじめは暴行も含むとあります。
又私の学校では暴力をふるうと警察が関与します。
結局は日本の様に、警察の仕事か学校の仕事かと議論する前に、警察と管理職が一体となって事件の分析と解明 そして解決をするべきだと思います。又警察関与は教育上ふさわしくないと言うよりは警察は市民と生徒そして学校の安全を守ってくれるものだというふうに考え直す必要があると思います。
教員の肩を持つ私は日本の教員は法律の事も大学で教わっていないのに 世間に警察 管理職の仕事までまかされて、気の毒だと思います。
1.いじめに関してのアメリカの懲戒処分 
2.管理職 教員 保護者 生徒の責任分担
について調べて私のブログに載せましたのでもしよろしかったらご覧ください。http://americanteacher.blog.fc2.com/



まずは「いじめ問題」に関心が少しでもある人、「教育」に少しでも関心のある方、全員、この方のブログをお読みいただければと思います。私も、思わず先ほどから読み漁っていますが、

・日本がどれほど「教育後進国」なのか?
・なぜ、いじめが日本では多発するのか?
・なぜ教員は理不尽で無駄な努力をさせられ続けるのか?

それらの多くを理解し解決するヒントがいくつも紹介されています。この「アメリカの真理先生」にはお会いしたことはないですが、いつの日かお会いして、話を直接伺いたい方です。

日本の教育は長らく日教組が「完全におかしな方向」に強引に引っ張り続けてきました。私は日教組の行き過ぎた左翼的な思考パターンが日本の大きな闇の一つだと感じている人間ですが、日本の教育システムは、前例を全て無視してでも大胆な改革をしていかなければいけないものだと思っています。

日本で教育にかかわる多くの皆さん、
また、いじめ問題に悩んでらっしゃる皆さん、

「アメリカの真理先生」のブログをご覧になってシェアして欲しいと思います。そこに書いてらっしゃるとおりで、日本の教育現場にはあまりにもconsequencesが足りないことが理解できます。この努力を少しするだけで、日本の教育現場には劇的に新しい風を吹かすことが出来るはずです。



「 どうして日本の先生はそんなに忙しいの?アメリカの教師は今...」(アメリカの真理先生)


前回のブログに対しては、予想通りというか、そうなるだろうなぁ…と想像していた通りの反論が何件かきたので、もう一度同じことを書きます。

多くの方は普通に読み解いていただいているので、繰り返しの内容になってしまうので、今回は読まずに飛ばしていただいて問題ありません。

コメント欄にいくつか来ていたご意見は、ブロゴスに寄稿されていた戦略PRプロデューサーで企画家の片岡英彦さんのブログと論調が同じなので片岡さんのブログを紹介させていただくと…

●「いじめられる方にも責任がある」という、長谷川豊さんの「自殺」に関する見解に激しい違和感(片岡英彦)
http://blogos.com/article/125073/

ちなみに、この片岡さんという方、プロフィール欄を読むと京大卒で日テレで働かれていたという大変優秀な方。今は戦略的なPRを企画され、多くの実績を積まれている大先輩です。お会いしたことはまだないですが、こうして私のブログを取り上げていただけることはとても光栄です。
ただ、そんな片岡さんだけではなく、何人かの方のコメントにあった

「いじめられる方にも責任がある」という長谷川豊

という表現は、いささか誤解があります。
私のブログを改めて読んでいただければ1行もそんなことは書いていないことが確認できると思うのですが、私の前回のブログの内容を、改めてもう一度書きます。もちろん、これは岩手の一件ではなく、一般論としての「いじめ問題」についての意見です。

・まず、『いじめかどうか』を正確にとらえる必要がある

繰り返しますが、『あいつらにイジメられた』と誰かが言えばそれは全部いじめで、「あいつら」は罰せられるべき「悪いいじめっ子なんだぁぁぁ!」というのは、間違いなく暴論です。

痴漢の冤罪もそう。
セクハラの一方的な話もそう。

私は痴漢の冤罪事件を何度も取材してきていますが、日本には一部で「行き過ぎた『自称』被害者保護」の文化がある、と見ています。「被害者を『かわいそう~』と言っていれば満足する」人間たちが多いんでしょうか?理由は分からないですが、そんな人が少なくないような気がします。

痴漢もそう。
セクハラもそう。
イジメも同じです。

「被害者を自称」する人たちが声を挙げれば、まずは周囲で、または警察が真摯に彼らを守ろうとし、事情を詳しく聞く必要があるでしょう。それは私も大切なことだと思います。事実、その多くは実際に「本当の被害者」なのでしょう。しかし、私が前回のブログで申し上げた通り、

まずは「実態を正確に」つかまないと

今度は、「えん罪」という逆の被害者を生むケースがある、と指摘したのです。痴漢などはその典型です。女性が「被害者なんです~」と言えば、全部有罪にされます。無茶苦茶ですが本当です。そうして、仕事も人生もすべて失う人が何人いると思います?完全な女性のウソででもですよ?
イジメも、イジメられっ子が「イジメられたんです!」と言えば、全部「イジメた側」と刺された人間が怒られるだけでいいのでしょうか?私はその姿勢には違和感を感じるのです。ケースバイケースで、とても慎重な精査がなされるべきです。
ここまで読んで、もう一度、前回の私のブログを読んでみてください。間違いなくそう書いているはずです。「まずは正確に実態をつかむ必要がある」と。イジメがいいとか悪いとか、そんなことそもそも論じていないんです。下記、前回のブログの引用です。




・一つ目に「本当にイジメか?」ということです
・本当に「イジメなのかどうか」は実はかなり慎重に精査しなければいけないものです。間違っても「イジメられた側が『イジメだ』と言えば全部イジメ」などということはありません。それは完全に間違った価値観です。
( 岩手の自殺をただ「イジメ」と報じるのは違う  より抜粋)



『イジメられる側に責任がある』などという文言は全くないと思います。そもそもそんな風に思っていないので。どうか皆さんもそこは間違えないようにしてください。コメント欄などに「長谷川はいじめっ子の理屈を言っているだけだぁ!」とか怒りのコメントを何件か頂戴したのですが、「いや、そんなこと言ってないんですけど?」以外のリアクションが取れないので、よく読んでください、としか言えなくてすみません。

2つ目の「刑事事件は教師ごときの範疇ではない!」という意見は一切変える気はありませんので、議論の余地があると思います。

これも繰り返しになりますが「恐喝」や「暴行」、「金銭の強奪」などは警察の案件です。学校の中で四の五のしていい範疇ではありません。法律を守った方がいいと思います。子供と言っても社会の一員ですので、社会のルールを教えていった方がいいと思います。
これも書いている通りなのですが、後出しじゃんけんではなく、以前から何度もテレビなども含めて私が言ってきているまんまです。同じことばっか言って申し訳ないですが。

まぁ、何を言ったところで、イジメはあまりにもケースバイケースなので語るのは難しいですね。



岩手県の方で痛ましい「イジメの自殺」がありましたね。
このコラムは少なくない人の気持ちをとても嫌な気分にさせるかもしれないですが、私が何度もいじめ問題のリポートをしてきたときに、必ず同じことを申し上げてきているので、もう一度、同じことを言います。それは今の日本に、この認識がとても大切なことだと私自身は信じているからです。

日本のいじめ問題は、かなり一方的な報じられ方をすることが少なくありません。私は日本のいじめ問題は「3点の論点」をしっかりと見つめ直すべきだと考えています。

一つ目に、「本当にいじめか?」という点です。

「からかい」「集団無視」など、現在は「いじめだ」と認識されているものは多々あります。それらは価値観によりますが、私はその程度のものを「イジメ」だとは認識しません。中には「イジメられた側がイジメだと言えば全部イジメです」というもはや何を言ってるのか分からない範囲の暴言も見受けられるのですが

A君という人間がいたとして
そのA君は話しかけてもネガティブなことしか言わない
イジワルな反応しかしない
やる気もない
思いやりもない
会話は自分の興味ある話しかしない
みんなの会話の流れも全部止めてしまう

そんなA君といったい誰が積極的に話をしようとするでしょうか?しかし、もともとネガティブなA君。A君は担任に言うでしょう。「先生、みんなが俺を無視するんだよ。イジメを俺は受けているんだよ!」

断じて違います。それはA君自身の問題なのです。みんなは積極的にイジメようと思ってなんかいません。はっきり言って会話に混ぜたら迷惑だから会話しないようにしているんです。それを「イジメ」というのは暴論以外何ものでもありません。「正常な反応」というのです。
もちろん、中には人をイジメることによって何らかの利益を得るタイプの人間が存在します。それらは否定されなければいけません。例えば、B子さんが好きな男性がいたとして、その男性がC子さんを好きだったとします。おそらくB子さんはC子さんに精神的な苦痛を与えようとみんなで協力してC子さんを無視しようとすることでしょう。これはイジメなのでしょう。それを否定するつもりはありません。
なので、本当に「イジメなのかどうか」は実はかなり慎重に精査しなければいけないものです。間違っても「イジメられた側が『イジメだ』と言えば全部イジメ」などということはありません。それは完全に間違った価値観です。

二つ目に「それはイジメの範疇なのか?」ということです。

詳しく書きます。これは日本で一番問題な点です。
いじめは存在します。それは日本全国、いや世界中で存在します。もちろん悪いことです。しかし、今の日本の学校では、「イジメでないもの」が「イジメ」と同様に報道される時があります。完全にメディアの勉強不足です。
例えば、盛岡のケースを見てみましょう。何も考えなしにメディアが馬鹿の一つ覚えのように
「見逃されたイジメのサイン!」
「またもイジメで自殺!」
と報じていますね?なんであんなにも低レベルで思考力の無いニュースコメントが出来るのか、私は逆に心配になります。ニュースの劣化もここまで来ると絶望的な範囲です。

あれは「刑事事件」です。

皆さんもよく覚えておいてください。「暴行」「恐喝」「金銭の強奪」などは、「イジメ」ではありません。完全な刑事事件であり、そんなものは「教師」や「学校」の範疇ではありません。即時、警察に連絡をして、担当の警察や検事に引き渡さなければいけないものなのです。

もう一度言います。「暴行」はただの「犯罪」なのです。

岩手の事件では、みんなの見ている前で集団による「暴行」が行われたという証言があります。暴行を加えた生徒たちは「警察に逮捕させるべき」なのであり、そうでなければ警察の存在意義がないのです。
また、忘れてはいけないのは「暴行を周囲で見ていた」人間たち。これらは「暴行罪の補助」に該当する可能性があります。全員、逮捕・起訴したうえで、少年院に送致すべき事案です。その為に「刑法」という法律が存在するのです。なのに、これらを日本の学校関係者は、

警察に通報もせずに「自分たち」で処理しようとするのです。明確な「犯罪の隠蔽」行為です。

「イジメ」と「刑事事件」は違います。「刑事事件」は「警察の担当」です。教師ごとき、なんの資格もない人間がどうこうしていい話ではないのです。ここを日本の教師たちは完全に勘違いしているのです。お願いですから、刑法を勉強していただきたい。餅は餅屋です。「イジメ」と「刑事事件」の線引きを勉強したうえでしっかりとすべきです。

三つめはイジメられたからだと言って、自殺した人間を考えなしにフォローすべきではありません。

自殺した生徒は苦しかったでしょう。辛かったのでしょう。でも、私は自殺を認めません。絶対に認める気はありません。自殺は「殺人」です。自分の大切な命を殺す行為です。殺人は認めません。
日本では、考えなしに「死んだ人間はみんなで褒めちぎろう」という文化があります。間違った文化です。
自殺した人間も、非難されるべきです。本音では同情していてもいいです。でも、表面に出すべきではない。イジメで自殺?イジメられている人間も、絶望している人間も、世の中にはいくらでもいます。だからと言って、自分を愛する多くの人を傷つける…自殺という行為を認めるかのようなフォローをすべきではありません。
その自殺によって、いったい何人が苦しむでしょうか?一体どれほどの傷を周囲に与えるでしょうか?それらを考えたら、自殺は選択してはいけない行為なのです。少なくとも、私はそう考えています。

岩手の事件に関しては、かなり浅いコメントがテレビやメディアで相次いでいますが、皆さんはどうかあまり流されずに、報じられているだけではない深い部分も見ていただきたいと、そう考えています。

連日のようにテレビやネットで「説明」を繰り返す安倍総理。
その説明を聞いたハンドルネーム「れんのママ」さんから下記コメントが。



一国の宰相ともあろう方なんですから!もーちょっとマシな説明してください!。・゜・(ノД`)・゜・。 本当に正しい理論があるなら、理屈で戦うでしょう。安倍総理が逃げてばかりだから、この人には理論なんてない、と判断するしかなくなるわけです。
長谷川さん、とりあえず、安倍総理のためにもうちょっとマシなたとえ話を考えてさしあげてください




うーーーーん…。
今回の安保法案の説明ですか?そうですね…。
基本的に、説明の機会における「たとえ話」ってのは出来るだけ「近い話」を例に出すことがセオリーなんです。なので…例えば、フジテレビの「みんなのニュース」に出演したときの安部さんの「火事の例え話」は結構残念な説明でした。むしろ分からなくなるというか…。

そうですねぇ…。僕なら、「暴力団」で例えるかなぁ…。



●●●



場所は新宿の歌舞伎町。もしくは、大阪の西成区…とか言ったら怒られるので、とにかく「相当治安の悪い怖い場所」を女性のあなたは歩いていると。

歩く先に、山口組の組員が3人、明らかにこちらにメンチを切っています。

ポケットには結構多くのお金が。マジでカツアゲされる5秒前です。MK5です。

でも、あなたには、強い味方がいます。工藤会の工藤君です。ゴリッゴリのヤクザですが、昔、「仲良くしようね!」っていったら「オウ、いいぞ」って言ってくれてました。

でも、以前、工藤君がほかの人間にイチャモンをつけてフルボッコにしているときに、あなたはビビッてお金しか出しませんでした。後、バンソウコウとか渡しました。その時に工藤君に言われたんですよね。

「オマエ、金しか出さねーのかよ」

話を戻します。あなたはどう頑張ってもこの道を歩かないといけないんです。でも、どう見ても人を殺しまくってチベットとかを占領しても悪びれもしない山口組の組員が3人もいます。そして、メンチを切りまくっています。そう言えば、先日、この山口組組員があなたの家の旗とかを燃やして暴れてたニュースも流れてました。
って言うか!山口組の3人、ちょっとづつだけれど、あたしのほうに近づいてきてるじゃん!

あなたは振り返りました。

お!いる!

昔、「ねぇ、あたしが襲われそうになったら助けてくれる?」そう言ったあなたに「オウ、いいぞ!」といった工藤君…。でも、工藤君、そもそも超モテるので、彼女、いっぱいです。マジで助けてくれるんか?工藤君?





そんな状況だと思っておいてください(断言)





安保賛成派ってのは、お父様に「オマエ、女なんだからケンカなんかしちゃいけねぇべ!」って強く言われて我が家の家訓にもなってるんだけれど、うるせーよ!山口組、超怖いんだよ!と、老害のオヤジを無視して…工藤君が転校生のアフガン太郎くんをボコボコにしているのを助けに行く、という選択肢です。その代わり、工藤君の「いい女」になれます。これで、歌舞伎町を歩いてても、工藤君と腕を組んでいるので、山口組は手を出してこないことでしょう。良かった良かった♪

まぁ…ほぼほぼ助けてくれますが、絶対助けてくれる保証なんてないけどね。

そんな感じです。

逆に反対派は、工藤君がアフガン太郎君をボコっているのを見て、「工藤君を助けるのはケンカに参加することになるわ!」と言って工藤君を無視します。
お父様はその姿勢を評価してくれるわ♪家訓も守れたわ♪ウフ♪
そう言ってる女の子だと思ってください。

ちなみに、その子は、その後の歌舞伎町を歩いていたとして、90%くらいの確率で、山口組の3人に拉致られてレイプされてマワされますが、それは将来のことなので気にしないでおけるタイプです。ちなみにチベット花子ちゃんはソープに売られました。もう花子ちゃん、人権すらもないです。
確かなことは、今までのケンカで「金しか」出してないので工藤君は助けてくれないです。絶対





これが安保法案の議論です

どう?れんのママ?分かり易かった?議論になる訳でしょ?どっちもイヤだしね。
大事なポイントはアメリカも中国もヤクザですよってこと。
で、その中間で挟まれた腕力もない女の子ですよってこと。
捕捉しますが、ライザップに行って筋トレするためには20万(年間20兆円)近くかかります。給料30万か40万(年間の収入40兆円ほど)だけど。




今回の安保法案に対して、いろんな意見があるのはとてもいいことだと思います。それは民主主義国家の正常で健全な姿ですし、いくつもの意見を議論して、戦わせることで、より多くの国民が納得するシステムを作っていけばそれでいいのだと思います。

しかし、

・「雰囲気で批判し続け」たり
・「勉強もせずに文句を言」ったり、
・「汗もかかずに相手の主張をバカに」すること

などは、やはり批判されるべきだと考えます。民主主義国家は、国民みんなが勉強し、政治に関心を持ち、努力して、大変だけれども汗をかくことによって「みんなでいい国家を作っていく」国のことを言います。なので、日本では「意見を主張すること」は全く批判されることではありませんが、「な~んにも勉強してません」は批判されるべきことなのです。

安保法制に関して、私は

誰か反論のある人? ~安保法案なんて、早く通せ~

というブログを書いたところ、ちゃんと勉強している方々からは大変多くの賞賛を頂いたのですが、逆にかなり多くの方から

「長谷川さん、安保法案は『違憲』なんです!だからダメでしょう!」

という、あぁ、報道ステーションを口開けながら見たのね、的なコメントをたくさん頂戴しました。私はかねてからこのブログに関しては「最終的な結論部分は出来るだけ書きません。みんなで一緒に考えていきましょう」と書いてきている通りで、「みんなで一緒に考えていくプロセス」が何より大切だと思っている人間です。ですが、今回の安保法案に関しては、この「報道ステーションの主張をまる受けした」論調が過ぎるので、少しだけお話ししておきます。端的に申し上げますね。

勉強不足です。それ以外のコメントがないです。

まず、憲法9条がなんだっていう方々、日本国憲法ってちゃんと読んでますか?全文読んでますか?日本国憲法には「大前提(前文)」があって、その前提を守るために9条もあれば、100以上の条文があるわけです。では、その前提に何が書いてあるか?その一部分がこちらです。

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる

はい、いい加減にしろよ、といいたくなる面倒くさい言葉ですが、要は

日本のことばっか考えてないで、世界の一員としてちゃんと行動しようね

ってことです。そうです。日本は「世界の中の一員」なんです。普通のことですよね。だって、国連にも参加してるわけなんだから。国際連合の一員として、ルールに従って行動すればいいんですけど、じゃあそのルール、つまり「国連憲章」にはどう書いてますかって話です。

長いんですけれど、重要なところは7章の「平和に対する脅威、平和の破壊及び侵略行為に関する行動」って所です。その51条に書いてるのが

この憲章のいかなる規定も、国際連合加盟国に対して武力攻撃が発生した場合には、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持に必要な措置をとるまでの間、個別的又は集団的自衛の固有の権利を害するものではない。この自衛権の行使に当って加盟国がとった措置は、直ちに安全保障理事会に報告しなければならない。また、この措置は、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持または回復のために必要と認める行動をいつでもとるこの憲章に基く権能及び責任に対しては、いかなる影響も及ぼすものではない」(国連憲章51条)

っていう文章。いわゆる「自衛権にまつわる規定」のところですね。面倒なので訳しますけど、

さすがに攻め込まれたら戦っていいっすよ♪

ってことです。はい。当たり前ですよね。でないと国なんて守れないんだから。世界中、このルールなんです。世界の国は、「侵略戦争」はダメだけれど、もし攻め込まれたりしたら『守るための戦争』はしてもいいんです。と、言うかしなきゃいけないんです。自国民を守るために。

で、ですよ。守るための戦争は当然起きるわけだけれど、ここで、皆さんがギャースカ言ってる日本国憲法の9条を見てみましょうね。はい、また必要以上に難しい文言が並びます。

1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


そうです。日本って、戦争に負けたでしょ?なのでアメリカに占領統治されて誓わされたわけです。
1項は、訳すと「もう2度と戦争しましぇーーーん!」って言わされてるわけ。まぁ、それは私も全然かまわないと思います。でも、問題が次の2項。2項は「なので戦う力は、全部が全部持ちましぇーーーん!」って言わされてるわけです。

分かる?分かります??

あのね、今回の安保法案に違憲がドーノコーノ言ってる皆さん方、ちゃんと勉強して下さい。そもそも、「違憲がどうの」といいたいのなら、とっくに昔に

9条の2項は違憲(国連憲章違反)ですから!

そこをまず押さえてください。当時の日本がGHQに全く逆らえなかったのは砂川裁判でも知っての通り。え?砂川裁判を知らない?もう面倒なので、自分で調べてください。とにかく、高裁なんてすっ飛ばして、裁判の判決までアメリカ様の好き勝手やられてた時代なんです。そのGHQに、国連憲章で認められてる権利すらも「放棄しろ」って押し付けられたのが9条の2項なわけ。

でも、そんなアホなって条項でしょ?9条の1項は素晴らしいと思うけれど、2項はどう見てもおかしいじゃないですか?なので、日本人の大好きな「ナァナァ」をした訳です。いいんじゃね?って。さすがにおかしくね?って。で、作ったのが

「自衛隊」

ってわけ。思いっきりミサイルとかイージス艦とか持ってるでしょ?ゴリゴリの「軍隊」でしょ?いいんです。あれは。そもそも9条の2項が狂ってるんだから。なので、公明党のいとう渉さんのこちらのブログでも触れられていますけれど(「安保法案「違憲」104人、「合憲」2人 憲法学者ら」)読んでいただければわかる通りで、皆さんや報道ステーションが拠り所にしている「とても頭のいいおエライ憲法学者の皆様」のうちの7割が…

「そもそも自衛隊自体が違憲」

っておっしゃってるんです。そう。当然ですよね。「日本国憲法」に照らし合わせりゃミサイル持ちまくってる自衛隊なんて違憲に決まってるでしょうが。9条の2項自体がおかしいのだから。だって、「戦う力は一つも持っちゃダメ」なんですよ?すごくない?逆に。



「長谷川さん、今回の安保法案は違憲だからダメなんですぅ!」

って、視聴率が欲しいだけの報道ステーションのままにコメントしてきてる全ての方々、その主張は別にかまわないから、「違憲」に対して意見があるなら(シャレではない)

まず、自衛隊から批判しようか?

そっちの方が歴史あるでしょ?まずそっちから文句言いましょう。それを言いたくないなら、今回の安保法案も

「自衛隊と同じ位置づけ」

でいいんです。どっちかです。憲法とか、国連憲章って、面倒くさい文言ですけれど、ちゃんと読んでないと色々分からないことが多いので、ヒマなら読んでみるといいですよ。敵国条項みたいに「マジですか」って言いたくなるものも結構あるから。

あ、でも大部分の方は「本当にその通りだ!」という賛同のご意見でした。勉強不足なのはごく一部だけ。大多数の方は分かってらっしゃる範囲なので気にしないでスルーしてください。





「新国立競技場の計画を白紙に戻し、ゼロベースで見直す」

安倍総理の会見は、大阪の私の夕方のニュースでも速報で入れた。そうか…。本当にゼロに戻せたんだ。私は感慨深い気持ちであの会見を見ていた。

×××

私が東京キー局にアナウンサーとして入社したのが1999年。今から16年前だ。1年目は夕方のニュースのリポーターの仕事もあったが、何よりやらなければいけないのは「夜勤」対応。若手の男性アナだけで回すこの仕事は、毎回朝の5時までアナウンス室で待機せねばならず、体力的にも大変にきついものだった。
そんな中、入社2年目の4月からから着いた仕事が私のその後を左右する、とても大きな仕事となる。

「社会問題や、一度起きた事件を、改めて追及して取材し直すコーナーを作ろう!」

私が担当することになった「インサイド・ウォッチ」と名付けられたそのコーナーは、のちに毎回のように視聴率10%以上をたたき出す大変な人気コーナーに成長していくのだが、毎週毎週、私は重大事件の被害者家族、あまりにズサンに作られた公共事業の現場、医療問題に年金問題まで、毎日の取材をやる傍らで日本全国を飛び回る毎日となった。

先日のブログにも記した通り、毎日欠かさずにつけている手帳を紐解くと、私は日本全国、74ヶ所の無駄と思われる公共事業の現場を取材し、リポートをしてきた。

ある数百億かけて作られた高速道路を取材したとき、30分間カメラを回し続けて通過した車はわずか2台だった。ちなみに、対向車線はついに1台も車が走ってこなかった。

また、別のある高速道路は、「地元の有力議員が亡くなってしまった」という理解不可能な理由で「途中で作るのをやめてしまって」いた。

あるダム建設の現場では、「本当は嫌なのに、我慢して応援してきた我々の気持ちを考えろ!」と、日本国民の借金など1ミリも考えていない住民たちがシュプレヒコールを上げていた。その横には、お腹のメタボリックなど1ミリも考えていない地元議員が脂ぎった笑顔でふんぞり返っていた。

「ダムを作らないといつ川が氾濫するか分からない!」
という理由で作り始められたダムは、計画当初から60年たった今も完成していないが、もちろん、川なんて一度も氾濫していない。台風、一体、何回通過したのだろうか?

「大都市だけ発展すればいいのか?私は違うと思うんですねぇ!」
そう叫ぶ議員バッジをつけている老害ジジィたちの元で、次々に作られた全国の空港は今や、日本国内で大小あわせて95か所に及ぶ(自衛隊の基地などは除く)。ほとんど利用者もいないにもかかわらず、
「空港を作ったのだから、飛行機を飛ばせ!」
と命令され、仕方なく飛行機を飛ばし続けた日本航空(JAL)は、2010年に破綻した。不採算路線が多すぎたことが、最大の原因だった。

×××

森元総理が、安倍総理と会った後、記者団に愚痴ったらしい。

「国が『たかが』2500億を出せなかったのかね!」

さすが森喜朗である。こういう人だから、嫌われもするが、好かれもするわけだ。…何を言ってるかって?いや、これは森喜朗だから「カメラの前で言った」だけの話で…

言っとくが永田町も霞ヶ関も、こんな人間だらけだ。

10年近く、永田町界隈に、何日取材に行ったか。いったい何人と飲みに行ったか。毎年、365日中、100日以上、あの界隈にいた私が言うのだ。もともとキー局にいた私のことを、連中は「仲間」だと思って気を緩めていたのだろう。ずいぶんと「本音」を語ってくださった人が多かった。

森喜朗を叩いているすべての日本人に伝える。

これこそが、日本の闇だ。

「たかが2000億じゃないか!」
「たかが500億じゃないか!」
「たかが1兆円じゃないか!」
「たかだか40兆円じゃないか!」

そう言って、経営感覚のひとかけらもない、受験勉強しかしてきていないプライドだけが高いバカ達の集まりが、毎年毎年90兆円を超える予算を組んできた。

自分たちはもう勝ち組なので。
自分たちは偉くて勉強してきて努力してきたので、愚民どもが払えばいいだけの借金なので。

わずか30兆円か40兆円しか収入のない国で、「たかが50兆円程度」の借金だと、毎年90兆円をはるかに超える予算を組み続け、 自分たちの予算という名の「お小遣い」をぶんどり続けてきた結果、日本は世界中が憐みの目で見る

超借金大国となった。

軍部が暴走し、誰も忠告も聞かず、マスコミも追及などしきれる訳もなく、戦争に突っ込んで行った70年前の日本から、日本は1ミリも前進していないし成長していない。

永田町と霞が関の「自称エリート」たちが暴走し、その「お仲間」である記者クラブのバカメディアが情報を流してもらうために本当に厳しい追及をあきらめ、本当に突っつきすぎるフリーの記者達は排除し、その情報に流されるままに「勉強し、汗を流して研究すること」から逃げた頭スッカラカンの国民が選んだ脂ぎったガマガエルの親玉が

単に森喜朗なだけだ。

あの程度のカエルは、永田町ではゲコゲコ、ゲコゲコと今日も裏では鳴きつづけている。そして、今日も日本のネット上では「森喜朗は老害だ!」と、森喜朗だけをスケープゴートにしたツイッターが出回り続けている。

森喜朗たった一人で1000兆円も借金を作れるわけがないだろうに。

×××

それでも、私は感慨深くあの安倍総理の会見を見ていた。
今回、安倍総理がゼロベースに戻したのは、国民に追い詰められたからだ。支持率を回復するために、戦略的に「金曜日」の「あの3時半」に会見をしたのだ。

何を言ってるかって?

火曜日と水曜日に強行採決をしたのだ。その週のうちにゼロベースに戻せば、週末の高視聴率番組の数々で、叩かれるだけではなくなるのだ。「強行採決したが、一方で国立競技場の問題はゼロベースに」というトーンに出来る。被害が少なくて済むのだ。
なんで午後の3時半かって?簡単な理由だ。超高視聴率番組である「ミヤネ屋」が放送中だからだ、そこので生放送で触れてもらえるのだ。これでかなりの数の専業主婦にリーチ出来る。私がブレーンにいても同じ曜日の同じ時間帯に会見をセットする。あれで正しい。あの時間帯であれば、夕方のニュースは全部トップで扱ってもらえるし。

が、逆に言うと、そこまで計算しなければいけない処まで追い込んだのは、日本国民だと思う。私は、国とは「国民が政治家の上に立たないと」いい方向に行かないと信じている人間だ。国民が政治家を上手く操ればいいのだ。そう思っている。

今回は、国にとっては『たかが2500億円』だ。私は森喜朗のその表現を否定しない。

しかし、この一歩が少しづつでも広がれば、日本全体を悪くない方向に持って行ける可能性が出てくる。日本の無駄な借金の現場を何百回も見てきた、歩いてきた私にとって、この2500億円は「たかが」ではないのだ。

いつの日か、この決断と行動が、本物のレガシーとなることを祈ってやまない。



情けないことこの上ない。
真剣に、懸命に、ここまで国民が声を上げているにもかかわらず、何一つ抵抗できないらしい。

新国立「現行方針で」=遠藤五輪相

このエンドウという何にも出来ないバカ大臣はとっととクビにしたほうが良いんじゃないか?この程度の仕事なら別に誰でも出来るし、こんなバカに大臣手当てを支払うのは単なる税金の無駄遣いだ。
責任者の森喜朗氏に関しては、今朝の産経新聞にインタビューがが載っていて、相変わらずの名言を吐いていらっしゃった。

新国立計画 IOC総会で報告へ 森氏「アーチ 月内にも発注」

この記事を読めば一目瞭然だが、インタビューで平気でこういうコメントができるのが、今の「借金1000兆円国家」日本を作ってきたバカ老害ジジィたちの、本音であり、頭の悪いところである。

「五輪に間に合わせないと世界の笑いものとなる。高額になり批判を受けるのは残念だが、スポーツ、文化、経済などすべてを集積する場として50年以上先にレガシー(遺産)を残したい」(森喜朗)

お願いだから、誰かこの「老害」を駆除してくれ。頼む。

予算が当初と全く違ったから、計画の見直しをしました、と言って世界の「笑いもの」になんてならない。絶対にならない。この森喜朗氏は一体何年間、海外に住み、海外のメディア情報を分析してみたんだ?言っておくが、私はNYに2年半いた。なので断言するが「日本が計画がズサン立ったから見直し案を採用した」なんて程度の話は…

世界では絶対にニュースにすらならない!

当たり前のことをしただけでニュースになんてならない。きっちりやってる日本と違って、「計画の見直し」なんぞ、世界では当たり前の行為だ。そもそも、見直しをしたところで、世界に発信されるのは「計画一つまともに進められない頭のイカれたジーさんが組織委員長だった」というニュースだけだ。笑いものになるのは、せいぜい

森喜朗、ただ一人である。

守りたいのはお前の面子だろうが。何でそんな程度のツラのためにわれわれ若い世代が付けを何千億も支払わなければいけないのか。もはやまともな神経で会話が出来ているとは思えない。しかも、2500億円という途方もない天文学的な数字を我々、若い世代が支払うにもかかわらず

「高額になり批判を受けるのは残念だ」

とコメントできる神経がもはや正常じゃない。なんの悪びれすらも感じない。繰り返すが、支払うのは、我々若い世代だ。支払わなければいけないお金が高額過ぎるので「森喜朗を批判」しているのである。残念って何だ?残念って?「愚民どもが四の五の言ってる状況は『残念』」ってか?

もう一度言う。この「害悪」を誰か、マジで駆除してくれ。今のフェーン現象よりもよほど日本に悪い。

いまやネット上では、このあまりにひどい計画をもって、新国立競技場を「森喜朗古墳」と名づけられているそうだ。名前の訂正をお願いしたい。名前とは、正確に伝わったほうがいいと思う。

「森喜朗・老害・古墳」でお願いする。ミドルネームみたいなものだ。「森喜朗・R・古墳」でどうだろうか?


月曜日に田中康夫氏が私の番組にゲストで出てくれた。そのときに懐かしい話をしてくれた。

「公共事業ってのはね、『小さく生んで大きく育てる』のが基本中の基本なんですよ」

そうだった。懐かしい。最近減ってきていたので忘れていたが、これは一昔前は常識の言葉だった。そう、日本の闇を象徴する言葉だった。
意味を解説しよう。虫唾が走るだろうが、皆さんもしっかり理解しておいて欲しい。

公共事業というのは、もともと、「ズサン」に計画するものなのだ。
で、「こんなに安く作ってこんなに効果があるのだから!」と言って、どう見てもズサンな計画をあっという間に通してしまう。無駄な高速道路。無駄なダム建設。そうして、国会議員たちは地元の「愚民ども」に仕事を与える。愚民たちはその国会議員がいなくなれば、仕事がなくなってしまう。そうして、たかだか「一職業」でしかない「国会議員」という連中に対して、

「センセイ、センセイ!」

と呼ぶ習慣が根付いてきた。
しかし、偉い「センセイ」は何年かに一度、「選挙」というフィルターにかけられる。そこでちゃんと「国会議員」でなければ、また今の地位を守れない。今のままの地位であれば、地元の愛人は作りたい放題、年収はほっといても3000万円以上。周囲の「愚民ども」は必死に媚びへつらってくれる。

そこで、「計画の見直し」を進める。

要は、当初の計画にイチャモンをつけ、「まだコストがかかる」「いやいや、まだまだかかる!」と言って、出世したくておおっぴらに逆らうことをしない中央の役人たちに恫喝をして、またも予算を分捕る。抵抗されそうになったら、

「もう計画は進んでいるんだ!今までかけたお金をどぶに捨てる気か!」

と怒鳴ればオッケーだ。そうして、また何百億という税金を地元に引っ張ってくる。そうして、また「先生」でいられる。愛人たちも逃げない。こうして、

バカな「愚民ども」が
バカな「老害政治家」をまた選び
バカばかりの国会運営が進み

世界の笑いものにすでになっている「1000兆円の借金大国」が出来上がったのが今の日本の姿だ。

「最低」の悪名高い「八ッ場ダム(やんばだむ)」など、当初の2100億円という計画が見直し、見直しでいや、4600億だ、いやいや8800億だ、となって、もう税金の無駄遣いの象徴以外何者でもないバカ建設がいまだに続いている。この借金、全部支払うの、我々だ。喜んでいるのは地元の入札もろくにしていないゼネコンどもと地元議員たちだけだ。何度も取材に訪れたが、つける薬はないとあきらめた。

もちろん、仕事をもらっているだけの「愚民たち」が悪いのだが、まぁそれを言ってもしょうがないだろう。
「世界の笑いもの」に関して言うと、五輪の競技場の計画を見直すよりも、ずっと今の日本の借金のほうが笑われている。見直すしかないと思うのだが、残念ながら、森喜朗に鈴をつけられるだけの政治家はいないらしい。個人的には残念だ。安倍政権の支持率復活のきっかけになるチャンスだったのだが。

しかし…2500億か…。結構きつい。しかも、維持費も大変なものだ…。それが毎年毎年かさむわけか。なんだか憂鬱な気持ちになるニュースである。





ここまでくると野党も与党も関係ない。何とか議員や国民が一丸となって、この狂った計画を完全見直しまで、何とか追い込めないものか?

何が「キールアーチの新国立競技場」だ。世界にみられるこの醜態は、ほぼ国害でしかない。

現在の国会で話し合われている安保法案のように賛否の分かれているものではなく、新国立競技場を巡る話はほぼすべての国民が反対のはずだ…と思っていたら、昨日の読売新聞に調査結果が出ていた。

新国立競技場、現行案で承認…反対95%、賛成5%

そりゃあそうだろうと思う。たぶんこの5%の恥ずかしい人間たちは考えも勉強もせずに適当に答えただけだろう。普通に考えれば、100%反対のはずだ。どう頑張ってもフォローできない。

私はかつて、どう考えても無駄と思われる公共事業の取材を何度も現場まで足を運び、取材を続けてきた。先ほど手帳で確認したところ、延べ72件の取材を行っていた。
それぞれの問題点をしっかりと放送中に報告してきたつもりではあるが、現場現場で立ち話程度であればテレビで報じきれていないこともあった。そんな中、私は無駄な公共事業には「三つの共通点」があると感じてきた。それは

・圧倒的な発言力とゴリ押しする力を持った議員が存在すること
・その議員に媚びへつらい、献金を流し続けている業者が「少数」存在すること
・その業者のもとに、彼らから仕事がもらえなければ明日のご飯にありつけない下働きの人間が「多数」存在すること

この3つで、実は日本の「え?これって必要?」と普通の人が感じて「もうやめておけばいいのに」と誰もが思っている公共事業・なし崩し的に行われる計画の、ほぼ全てが説明できるはずなのだ。と、言うか、日本の戦後が、ほぼこの構図で説明できると思う。




あくまで、私個人の見解として聞いてほしい。

この新国立競技場…。想像するに、もう「結論」があったのではないか?どのゼネコンがやるのだ、とか、そのゼネコンにはいくらの金を流さないといけないのだ、とか。
そして、その中心にいるであろう議員は、「国民から税金を預かっている」という意識など毛頭なく、

俺様が言うんだから、全部言うことを聞け!金くらい払わせろ!

という態度を周囲に取っているのではないか?そのため、あまりにも多くの方々が反対の声を上げているのに、恫喝的にその声を封じ込め、このふざけた計画をただゴリ押ししているのではないか?

ま、あくまで私個人の想像の範囲だ。聞き流してほしい。




さて、国会でも与野党の議員が声を上げ始めている。何とかその声を官邸も聞いてもらえないものだろうか。このままいくと、日本の恥を世界にさらす結果となる。「オリンピックの競技場」は確実に世界に報道されてしまう。今回の、計画段階から二点三点しているカッコ悪い経緯も報道される恐れが高い。それはさすがに避けたい。

今日の私のブログはシンプルだ。提案がある。



・今回の新国立競技場の計画は失敗である。ゼロベースに戻すべきだ。
・今回の新国立競技場の計画は失敗である。責任者である森喜朗氏は「オリンピック組織委員長」の職を全責任を背負って辞任し、今後一切の口出しをしないことを求めたい。
・今回の計画は大失敗である。しかし…今、引き戻し…新しい若手中心の計画を進めることができれば、その経緯こそが、我々の子供たちに誇れる『大成功』となる可能性もある。

まだ五年以上ある。引き戻すべきだ。







※追記 などと言う中身もないペラペラの恥かしいブログを書いて、ブロゴスをチェックしてたらビジネスラボ社長の大西宏さんや人気ブロガーの永江一石さんなどが、すでにはるかにスッキリする記事をきっちり書いたらしたので、そちらをご参照ください。特に永江さん…(笑)。オリンピック委員長、この人でいいんじゃないかレベルの秀逸な記事。久々に声出して笑った。

森喜朗さんの夢が国民を奈落に連れていく?
自分が安倍さんなら国立競技場はこうするぜ!!!

まぁ、聞き流し程度でいいんですが…私は個人的には、今回の安保法案の審議が少し不毛なことのように思えてなりません。もちろん、これは私個人の考え方だと思っておいてください。

今国会はまさかの95日間の延長が決定しました。

とんでもない長さです。戦後最長は当たり前ですね。と言うか…こんな通常国会、誰も想像もしていないです。皆さんもご存じのように、国会は1年に2回行われることがほとんどで、1月にスタートする「通常国会」と秋に始まる「臨時国会」ですね。まぁ「臨時」なんて言いながら当然絶対にやるわけですけれど、今年は「通常国会」が終わったと思ったらすぐに「臨時国会」が始まる感じになりそうです。結構大変ですね、これは。

理由は言うまでもなく「安保法案」の強行採決のためです。この長さを見れば一目瞭然で、参院で審議が終了しなかった場合でも、衆院に差し戻して3分の2の採決をしてしまいますって話です。要はその理解で皆さんも全く問題ありません。

で、です。

「反対派」の人やマスコミが、なんでこの安保法案に対して四の五の言っているのか、本気で分からないんです。私にはあまりにも不毛な時間に思えてならないです。そんな審議をしている時間があるのであれば、私は少子化対策をもっと具体的にしてほしいし、地方の創生って言いながら全然進んでいない地方分権もやってほしいし、経済対策ももっと積極的にやらないとダメなはずです。

安保法制がどうでもいいという気はありません。しかし、今回の安保法案、そんなにも文句の言うべきことでしょうか?え?何を今さらって?いやいや、ちょっと聞いてほしいんですが、安倍さん…

言ってたよね?もともと。

もう一度聞きます。

ずっと言ってましたよね?こうするって。

聞いてなかった人?お願いだから手を挙げて欲しいのです。去年の7月には閣議決定してますよね?解釈変更しますよって。で、その後に選挙も何もなかったのなら、さすがに私も、おいおいおいって言いますよ?でも、解釈変更の話は去年の夏にはとっくにしていて、しかもその後、閣僚の不祥事などまであって、小渕優子さんもあんなことになって…

その上で、去年の12月に自・公政権に議席数を与えたのって、日本人じゃないの?

安保法案に四の五のと面倒なこと言ってる人、お願いだから誰か答えてほしいんですけど…安倍さん、何かウソ言ったか?
言っときますが、安倍晋三という人間にとって、今回の安保法案は思い切り1丁目1番地です。しかも、はるか昔からウソなんて全然言ってません。本を読んでほしいのです。文句言いたいなら、国民に言えばいいじゃん。

民主党は、私はもう解体すべきだと思っています。

理由は簡単です。ウソつき政党だからです。

政権を取ったら子ども手当、2万6000円ですよ~。農家は個別保障ですよ~。ガソリンの値段は下がるんですよ~。高校まで無償化ですよ~。普天間ですか?いえいえ、最低でも県外ですよ~。

で、政権とった途端に手のひら返しです。それはね…「ウソ」というんです。ウソツキを政権政党にしてはいけません。あの頃から、民主党の執行部に対して懐疑的であったり、疑問を呈していた優秀な若手たちも民主党の中には何人もいます。私は、民主党はとっとと解体して、優秀な人材はみんな維新などと新党を作る方向で動けばいいと思っている人間です。

でも、安倍さんは違いますよね?

言ってた通りにしてるだけですよね?

それって、何かまずいですか?間違ってますかね?いや、それって…民主主義国家って、そういうもんじゃないんですか?お願いだから、朝日新聞と毎日新聞、答えてほしいんだけれど…。他の人でもいいから。

そりゃあ、人間がこれだけいるんです。思い通りにならないことだってありますよ。考え方も価値観も違う人間が集まっているんですから。でも、全部自分の思い通りになんていくわけないじゃないですか。なので選挙をするわけでしょ?選挙前に、安倍さんが「こうしたい」って言って、そのまましてるわけでしょ?

それ、一応、協力したらいいんじゃないのって、思います。少なくとも私は。

で、問題があるんだーって。おかしいんだーーって。そう思うんだったら、それでもいいと思うので、取りあえず、次の選挙の時に自民党以外に投票すればいいと思うんです。で、政権政党から下ろせばいいんだと思うんです。で、新しい内閣が「閣議決定して」解釈変更すればいいじゃないですか。もう一度。もう1年もすれば参院選ですよ。そこでやればいいじゃないですか。そんな先の話でもなし。

お願いだから誰か教えてほしいのですが、私、何か間違ったこと1つだけでも言ってますかね?感情論はよく分かったので、「論理的に」反論してほしいのですけれど…。私は、これが「民主主義国家」のシステムだと思うのですけれど。

こういうことを言うと、
「じゃあ選挙で選ばれたら戦争してもいいんだなぁぁぁぁぁぁぁ!!(←絶叫)」
って言い始めるIQ25くらいしかない人が必ず出てくるんですけど、そういうリアクション取りづらいの、やめてね。安倍さん、「戦争したい」とか言ってないから。まず、深呼吸して落ち着こうか。
また、絶対現れる「長谷川は安倍の犬なんだぁぁぁ」って言う皆様方、私は「論理的にそうじゃない?」って聞きたいだけです。私を犬だと本気で思ってんなら、誰か飼ってくれ。気に入らなかった瞬間に手くらいなら噛み千切りますが、それでも気にしないでいられる人、募集中。
まぁ、個人的には「絶対に戦争がしたいんです!」って言って出馬した人を日本人が圧倒的に支持して選んだのなら、それは戦争してもしょうがないと思います。私は音速でその国を捨てて他国に移住するだけなので。とにかく、それが民主主義のシステムじゃないの?って話です。

選挙前に言ってなかったことならまだねぇ…審議に時間かけるのも分かるんですが…これはねぇ…。

安保法案は、日本人がルールにのっとって選んだリーダーである安部さんの信念なんでしょ?いいからとっとと通してほしいです。で、もっと早く少子化対策や地方衰退対策をしてほしい。そっちの方が、よほど深刻だと思う。
左向け左系のマスコミも、そろそろ同じことばっかり言ってて面倒くさいので黙っててほしいと思っているのって、私だけじゃない気がするんです。だって、ただの「文句言い」じゃないです?どうなんでしょう?




日本テレビ、日曜日の超人気番組「世界の果てまでイッテQ!」に出演している森三中の大島さんが出産をしたシーンが放送されました。

「イッテQ」は我が家の日曜日の家族の楽しみであり、皆さんも思っている通りで私も現在の日本の全テレビバラエティーで最高の番組だと思っています。
最大の魅力はリポートをする芸人さんたちが「本気」で挑んでいく姿。
イモトアヤコさんの登山の挑戦だけではなく、宮川大輔さんも時には骨折寸前、また時には本気で嘔吐しながら、様々なことに挑戦する姿は、子供たちと一緒に楽しめる家族バラエティーの鏡であり、先日のイモトさんのクライミングの回などは、本当に感動をしたものでした。

その「イッテQ」ですが、最近、ネット上で非難が相次いでいました。

森三中の大島さんが、自身の出産シーンをつぶさに撮影し、その様子を公開する、と予告VTRが流れたことにより…これはいつものことなのですが…
「子供が欲しくても産めない家族に対して配慮が足りないのではないか」
というバッシングが巻き起こったのです。この話については、私のブログを読んでくださっている読者の方だけでも、頭の片隅に置いておいてほしいことがあります。

私は何度か書いたこともありますが、昔いたテレビ局で社会問題を掘り下げるコーナーなどを担当していたこともあり、特に今までで一番力を入れていたことが日本の「少子高齢化問題」でした。
私は日本の様々な問題の裏側に少子高齢化問題があると見ていて、その解決をしない限り、あらゆる経済政策、社会保障問題などは解決の目を見ない、と感じている人間ですので、とにかく様々な「現場」を走り回りました。そして、すでに20回以上の特集を組んできました。

不妊治療に悩む夫婦。
望んでいない子供を出産してしまった女子高生。
あらゆる最新医療の現場。

私が時として非常に厳しい言葉で医療の現場や少子化対策を非難するのは、そうした現場の声を知りもせずに、上から目線で的外れな対策しかしていない「自称、識者」に対して単純に怒りを覚えるからであり、このままでは本当に何の解決も見ないぞ、という強いメッセージを発信したいからにほかなりません。

今回の森三中大島さんの出産に対してネット上で数多くの非難の声が上がり、そう言ったバッシングに対して「ただのイチャモンじゃないか!」「そんなこと聞き始めたら何もできない!」と責めているすべての方に聞いてほしいのだけれど、不妊治療をはじめ、懸命に子供を欲しいと努力し、それでもなかなか子供が出来ない夫婦は、日本には本当にたくさんいます。

それらの日本の夫婦が直面している現実的な問題が「日本の古いカビの生えた文化背景」にあるんです。

今でも国会や都議会で、くだらない情けないヤジが飛ぶことがあるでしょう?
「おい、子供を産めよ!」
「お前、産めないんじゃないか!」
まるで、女性が子供を産まないのが「不良品」であるかのように、ののしる情けないヤジが問題になることがありますよね?あれは…

そういう「公的な場だから問題になるだけの話」なんです。

情けないことだけれど、日本では、全国的にそういう偏見や情けない思い込みをしているバカ人間がいるにはいるのです(最近、減ってきているけれど)。そして子供が大好きで、でもなかなか出来なくて…という方々は、そういう心無いバカどもに

毎日のようにとても傷つけられてきているのです。

特に被害が多いのは実は「家族」です。会社ではなく、近所付き合いでもなく、家族間だと、悪気すらなく、人を傷つけられるのです。懸命に高いお金を払いながら子供を産みたくて努力している方々に、その人たちに

「子供がいない=何の価値もない」

と言わんばかりの発言を押し付けてくる人間が、いまだになんと多いことか。

それらの被害を受けてきている人たちにとっては、時としては(言い方は悪いですが)「ノイローゼ」に近い状態になる人も少なくなく、人の子供の話や出産の「あらゆること」が、とても辛いものなのです。

今回の大島親方の出産シーンの件に関しては、多くの方がネット上で起こっているバッシングに対して、完全な正論で論破されています。
確かに。
皆さん、正論です。その通り。
大島さんの出産シーンは放映しても全く問題ないんです。でもどうか、分かってほしいこともあります。

そう言いたくなる心境も、「今の日本では」あって当然でもあるのです。それくらい、心無い情けないバカどもが、不妊治療をしているご夫婦に心無い言葉を投げかけているのが現実なのです。

本当に怒らなければいけないのは、大島親方の出産シーンにギャースカと文句を言っているクレームをつけている人間なのではなく、私は

そんなクレームを生んでいる社会背景

ではないかと感じています。クレームが言いがかりなのは、全くその通りなのですが、どうかもう一歩、苦しんでいるみんなの心境も理解してあげてもらえれば、数多くの現場の涙を取材をしてきた人間として、とてもありがたいと思います。






一連の新幹線の焼身自殺の一件に関しては、マスメディアの報道に対して、私も多くの方々と同じように疑問を感じている一人です。

昨日のお昼の番組でもおどろおどろしいBGMとともに、
「日本でもこれからテロが起きる可能性が!」
「東京五輪までの急がれる対策!」
「手荷物検査の是非は?緊急世論調査!(←ただのネットアンケート)」
と20分以上の長時間を割いて恐怖を煽りまくっていましたが、いくらなんでもヒステリックな対応ですし、今回のケースは…

バカはいます

この一言で片付く程度の話だというのが正直な感想です。人間は日本だけで1億2700万人もいるのです。それだけいれば、事件は起きるのです。事故も起きるのです。それはもうしょうがないのであって、それを込みで生活しなければ、本来はおかしいのです。世界中そうしているのですから。

「年金、月に12万円しかもらえなくて苦しかったんだ!」

この70も過ぎた大バカ男は周囲にそう不満を漏らしていた、と報じられていますが、むしろ、月に12万円ももらっておきながら苦情言ってんじゃないよ、というのが大方の皆さんの気持ちのはずです。私も同じ気持ちです。もっと苦しい生活を余儀なくされているシングルマザーなど、日本に星の数ほどいます。そんなものは

ただのいい訳です。

今回の件は、頭のおかしなバカ老人が油をかぶって燃えて死んだってだけの話です。巻き添えになった女性があまりにも可哀想でなりませんが、とにかく迷惑な人間が一人死んだだけの話。冷たく聞こえるかもしれませんが、そんな冷静な視点も必要な時があると思うのです。

それを、テレビは視聴率を、新聞は部数を稼ぐために、まるで
「日本の新幹線が点検不足で穴だらけなのでテロが起きるぞ!」
とあおっているトーンがあまりにも目立ちます。でも、こんなバカ一匹のために、全員の手荷物検査をやってせっかく築き上げてきた利便性を失わせるなんてあまりにも対応がエキセントリックだし、何よりナンセンスです。本気でテロを起こそうとしたら、山手線だろうが、どこだろうが、いくらでも出来ますし、そんなものは「手荷物検査ごとき」では防げません。昨日の番組を見ていると、ご丁寧にアンケートまで取って「手荷物検査をするべきか?」とかやっていましたが、ちょっと下記のデータをよく読んでください。



今回のブログを書くために
「そういえば、実際にJRの新幹線って、どれくらいの人数を運んで、死亡事例が起きたのは何例目なんだろうか…」
ということが正確に知りたかったので、JR東海の方に取材してみたのですが、これが…あまりに衝撃の数字でした。

まず、乗車人数です。

開業以来、国鉄時代も含めて、日本の「東海道新幹線だけ(他の新幹線は除く)」で運んだ乗車人数は…なんと延べで56億人!

日本人1億2700万人ですよ?地球の全人口でおよそ70億人とか言われている時代に、東海道の新幹線だけで56億人??これだけで驚いたのですが、なんと56億人も乗せて、今に至るまで乗客の死亡事故が起きたのが…今回が初めてという衝撃の事実。そう。つまり…

今まで、一件の乗客の死亡事例もなかったのです!(※注1)

もうですね…世界的にみるとこちらの方がおかしな数字なのです。世界にもいくらでも電車は走っているのですが、脱線事故や衝突事故など、大変な事故はいくらでも起きています。それが日本の新幹線は、今まで56億人も運び続けて…今回の頭のおかしなジジイが油かぶって死んだのが初めての死亡事例なのです。
世界的な感覚で言えば、むしろ、その「安全性」のほうがニュースになるレベルです。

しかも、余分に他のデータも教えてもらったのですが、
・1日平均乗車数 42万人
・走行距離 20億キロ(地球5万周相当)
・1列車当たりの平均遅延時間は36秒
とのこと。

とくに!この一番下!!!!
すごくないですか?今まで地球も5万周も走ってるんですよ?地球を5万周ですよ!?それだけ時速300キロとかで走って、今の今まで、平均の遅延時間が…

36秒!!!

日本人…すごい…。っていうか、JRバンザイ。職員の皆さんを本気で応援したいです。




今回の1人のバカの一件で
「新幹線の安全神話が崩壊!」とか
「新幹線で手荷物検査をしないとテロが…!」
とか考えなしに騒いでいるマスコミの皆さん、お願いだから、ここまでJRの職員や真面目に働く日本人たちが積み上げてきたこれらのデータもちゃんと紹介してもらえないだろうか?と思うのです。真剣に働いてきた方々に失礼な気がするのです。

JRの職員の方々は日々、あまりに真面目に誠実に働かれています。それを、JRの検査不足が原因とにおわせるような報道をしたり、今にも新幹線でテロが起きるんだぞ~と煽っていれば、視聴率が取れることは理解します。私も同じ世界にいたので。
でも、日本人は世界一勤勉で真面目です。なので56億人が乗っても、死亡事故・事件がひとつも起きていなかったのです。これは世界的に見ればとんでもなく安全と言って間違いない数値です。

あまり煽ったバカな報道が行き過ぎて、日本人がみんなで作り上げてきた「利便性」という素晴らしい長所が損なわれないように祈ります。

※注1 何人かの方から「死亡事例は1件じゃないですよ」というご指摘を頂きました。ありがとうございました!これはですね、JRの方も分かってらっしゃって、要は「乗客の」死亡事例がゼロ、ということです。今まで、乗客でも何でもない方を含めてしまうと何件かの残念な事態はあったそうですが、「新幹線に乗車していただいた人数」しかデータにないので、今回は「乗客」のデータとして「死亡事例ゼロ」と表記してあります。ご参考までに!

先日の百田氏を招いての勉強会で、マスメディアを弾圧するかのような発言をした大西英男衆議院議員。記者団に対してまたも

「誤った報道をするマスコミに対して広告は自粛すべきだと個人的に思う」

と発言し、厳重注意を受けた事が大きく報じられています。そのほとんどはかなり批判的な論調です。
もちろん、私は記者クラブに所属できていないので、これは報道を見聞きする範囲の判断になるのですが、今回のケースに関しては…私は大西議員の話には、少なくとも単純に批判してお終いというのも違う気がします。

まず、大西議員の話の中で評価できるのは、前回と違って細かいディテールが出てきたので、何を言いたいかが少しづつ分かってきたことです。
大西さんは、要は去年の朝日新聞の話をしていた訳ですよね。

「従軍慰安婦の問題や原発の話など『発行部数のためにウソを塗り固めていた』マスメディアに対しては、何らかの制裁があっていいのではないか?」

う~~~ん…まぁ、これに関しては、我々マスコミも一様に批判して糾弾すればいいって話じゃなくて、反省しなければいけない点が多くあると思います。
私もアメリカにおりましたが、実際にアメリカ各地に従軍慰安婦像が立ち、何よりも国際的な認識として
「日本人は戦時中に韓国人女性を連行しまくって、性奴隷として扱ったひどい軍隊だった」
は常識になっています。これは英語の訳とかを話し始めると長くなる事情があって…それは割愛しますが、色々とミスが重なってそういう認識があることは事実です。

大西議員が言いたいのは、そういう

「マスメディアの誤報で国益を損ねているじゃないか!」
「人のミスは糾弾するのに、自分たちのミスは手と肩を組んでろくに報じないじゃないか!(メディアスクラム)」
「そういう、国益を損ねるマスメディアには、何らかの制裁処分をしなければ、自分たちではやらないじゃないか!」

ということだと思います。まぁ…そこ自体は納得できなくもない話です。と、言うか、大枠で、大西議員の話、正しいと思います。方向性だけは。

ただ、それを踏まえた上で、それでも大西議員の勉強不足な点が3点あるので、それだけは指摘させてください。

1、従軍慰安婦問題は、そもそも悪いのは昔の自民党です

従軍慰安婦の問題に関しては、朝日新聞が宮澤喜一元総理の訪韓の直前に報じた内容であるために、確認作業がままならなかったとはいえ、世界的な認識として…例の91年1月の日韓首脳会談において、宮沢元総理が

「総理として謝罪した(しかも何度も)」

事が、国際的なエクスキューズになっているのです。朝日新聞が何を書きましたってのじゃあなくて、「国の総理」が認めて「謝罪した」から追及を受けることになったのです。国連も、河野談話をはじめとする政府見解を受けて、方向性を見定めているのです。と、言うことは従軍慰安婦問題は、自民党としては朝日新聞に責任を押し付けたいかもしれないですが(その気持ちも分かるのですが…)、

単純に昔の自民党が悪いんです。

吉田証言という世紀の大ウソを信じ込み…「取りあえず謝っとこう」という、国際的に完全にアウトな対応をした昔の自民党のミスなのです。国際的にみると。恨みつらみを言いたくなる気持ちは分かりますが、従軍慰安婦問題に対して、自民党はあまりグデグデ言わない方がいいと思います。

2、徴兵制の報道について

大西議員が言ったように、今回の安保法制は「徴兵制」とは全く関係のない話です。それをあたかも関係性があるかのように報じている左翼系のマスコミは確かに複数あり、それに対して怒りがこみ上げる気持ちは理解できます。
完全な誤報だからです。
でも、これも改めて考えてほしいのは、日本国民は70年前に敗戦を経験して、本当につらい思いをしたのでしょう。そして、つらい思いをしたおじいさんおばあさん方が、その話を時には淡々と、時には誇張して次世代に懸命に語り継いだのでしょう。

ただでさえ、そうやって感情的に戦争アレルギーな日本人の恐怖心を、少しでも部数を稼ぎたい新聞社や、視聴率を稼ぎたいテレビは煽るだけ煽っているのです。これらは、民主主義国家の世の常とも言えます。しかし、なかなか理解の進まない安保法案に関して、大西氏がイライラするのは間違っています。

面倒くさくても
苦しくても

負けずに丁寧に説明をし続けることが政権与党の務めです。イライラしているのは、マスコミに対してではなく、説明能力不足の自分に対してイラついているのです。それを表に出してはいけません。

そういう点で見れば、自民党は先日の田原総一郎氏の「朝まで生テレビ」を欠席しましたね。あれは完全に失敗だったと言えるでしょう。「説明の機会」は多い方がいいでしょう。出て行って、謝るべきは謝って、説明すべきを説明した方がよかった気がします。

3、大西議員の最大の問題は…

大西議員の言うことも考え方も、私は大枠で理解できますが、人間は育ってきた環境や周囲の価値観によって、それぞれ考え方はみんな違います。大西議員の最大の問題は

自分の価値観が全部正しい

と勘違いしている点です。なので、自分の価値観に照らし合わせておかしいメディアがいたら「制裁を加えよう!」となってしまうのです。普通そこは「議論しよう!」とならなければいけないのです。特に政治家は。日本では、憲法で様々な価値観や考え方が認められています。自分と価値観が違うのであれば、説明をし、議論をし、話し合いをすべきです。その上で「私はこう思う」でいいと思います。私は報道を見る限り、2回目の発言に関しては、一方的に叩かれるべきものではないように感じています。






それら3点の指摘を置いておいても、大西議員の言った
「マスコミはスクラムを組んで、ナァナァな報道をしている」
「自分たちの誤報はほとんど謝罪しない」
「中には国益を損ねる存在すらもある!」
という視点は、議論の余地のある話です。
朝日新聞も毎日新聞も、報道ステーションも、この際、大西議員と論じ合ってみてはいかがかと思います。少なくとも、言葉じりを取り上げて叩いていればいいと思っていれば、思わぬしっぺ返しを食らう可能性もある気がしますが…どうでしょう…。

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