小渕優子さんが今日の経済産業委員会で、自身の問題について話した。話した…と言うか、民主党の近藤議員の追求に答える形で説明した。

まず、昨日の段階の話を振り返っておきたい。

週刊新潮さんが報じたスクープ。他にもいくつかあるので、興味のある方はネットを検索するか新潮を買って読んでいただきたいのだが、僕の昨日のブログで指摘したのは、とにかく、支援者たちを明治座の公演に呼んだのだが…その収支報告書の記載がおかしいって話だ。

実際にかかった金額よりも、かなり安い金額しか支援者たちから集めていない、と書かれていたのだ。

これは「利益供与」の可能性が否定できない事。もし、利益供与であれば、けっこうシャレにならない話で、展開次第では、小渕さんが議席を失いかねない可能性すらあるほどの話である、と書いた。



だが、今日の話で少し変わってきた。



小渕優子さんの今日の説明では…支援者たちからはちゃんと一人一人から1万2000円は集めていたらしい。夕方のスーパーニュースでは実際にFNNの取材陣が支援者に話を聞き、「私も1万2000円払っていた」という証言も放送していた。

こうなると、また別の話になってくる。

もちろん、最悪の展開というか、小渕さんがバッジを奪われて…という展開にはならない可能性が出てきたが、それであっても、まだ状況は苦しいことに変わらない。
安藤優子キャスターが詳しく解説してくれていたが、明治座は最低人数、1000人で貸しきれるという。確かに新潮さんを読んでも、支援者たちは1000人以上集まっていたようだ。(なんでも毎年恒例のイベントなのだそう)
と、言う事は…小渕優子さんは(仮に1000人ちょうどだったと仮定すると)、一度の明治座の公演で支援者たちから

1000(人)×1万2000円=1200万円の収入

があったこととなる。しかし、新潮さんの記事によれば、実際に2010年分の政治資金収支報告書では、収入の項目に「観劇会」として

372万8000円

しか記載していないというのだ。ここで2通りのケースが考えられる。

【ケース1】
小渕さんの言ったことがウソで、実際に記載通りの372万円しかもらっていなかった場合=これは昨日書いた通りだ。いくらなんでも、1200万円かかる所を、支援者たちから372万円しか集めていなかったのであれば、利益供与を疑われてもしょうがない。これは結構厳しい。小渕さん自身が大臣だけでなく、議員辞職の可能性すら否定できなくなる。

【ケース2】
小渕さんの言ってることが本当で、実際に1200万円集めていたケース=小渕優子さんの事務所には1200万円の収入があったにもかかわらず、収支報告書に372万円しか記載していなかったのであれば、それは事務所による「所得隠し」であり、税金が正しく支払われていないだけでなく、「裏金作り」とみられてもしょうがない行為となる。このケース2の場合、さらに2通りのパターンに分かれる。



【ケース2 aパターン】
小渕さんが主導し、収支報告書にウソの記載をさせていたケース=これはケース1と変わらず、小渕さん、アウトだ。少なくとも、大臣は辞任だろう。が、今までの幾つものケースと照らし合わせても、議員辞職って所まではいかないと考えるのが妥当か。なので、小渕優子さんは大臣を辞任し、安倍内閣の支持率は一定数下がる、と言ったところか。

【ケース2 bパターン】
小渕さんが全く知らない所で、事務所の人間達がこっそり裏金を作っていたケース=この場合、事務所の責任者と会計担当者が…最悪、逮捕される可能性が出て来る(そこまで行くか分からないが…)。このケースに関しては僕もそこまで詳しく分からないが、額面通りの政治資金規正法違反(虚偽記載)か、もしくは公正証書原本不実記載が適用されるのかと想像される。この辺りは弁護士ドットコムではないので詳しくまでは分からないのが不甲斐ない。
問題の小渕さんだが…こちらもさすがに…大臣辞任まではやむを得ないかも知れない…。これに関しては、主導していない以上、小渕さんだけが悪いとも言えないので少々可哀想だが、政治家には責任がある。彼女の政治姿勢を考えても、自ら大臣は辞めるか。




と、言う訳で、残念だが僕は今回…小渕さんは大臣を辞任に追い込まれてしまう公算が高いと見る。彼女の事を当選時から見てきた人間としてはとても残念だが、ここまで来るともうしょうがない流れのはずだ。
僕の書いた昨日のエントリーに対して、
「あんな女、親の七光りの女だ!」
「何がいいのか分かりません」
というご指摘があったが、上手く伝わるか分からないが…彼女は言葉に気持ちが乗っている人だ、という印象を持っている。

逆に言うと、政治家の言葉って、ベテランになればなるほど、とにかく、ウソばっかだ。気持ちのこもっていない、聞いててあきれ返りそうになる返答を平気な顔でする人間が多すぎる。でも、小渕優子さんや小泉進次郎さんの言葉には、ウソがあまりないと僕は感じていた。親の七光り、という気持ちは分かるが、この二人は、僕は自民党の中ではしっかりとした「本物の政治家」と思っているし、応援している。

僕は政治家は正直であるべきだ、と考えている。小渕優子さんは今日も、聞いていて冷や冷やするような返答を真正直にしているが、同時にこれこそ小渕さん、という答弁を繰り返している。

知らぬ
存ぜぬ
忘れました

で片づける議員の多い中、小渕さんははっきりと今日も

「知らなかったですむ話ではないと思っております」

と答えていた。相変わらず正直すぎる、というか、小渕さんらしい返答だ。少しだけ、声が震えていたのが気にかかるが、どうか、応援してくれている支援者のためにも、毅然とした態度を取り、この問題、逃げずに向き合ってほしい。

もし興味のある方はこちらを見てみて頂きたい。ニコ生は本当にすごいと思う。プレミアム登録をすれば、いつでも映像が引き出てくる。今日のこの小渕さんの答弁を聞けば、僕が言ってる意味が少しは伝わるはずだ。