残念だが…小渕さんは月曜日か火曜日に辞意を表明すると思われる。
で、だ。
本当に一体裏で何があったんだって話だが、これは、複数の政治家や永田町関係者にメールなどで話を聞いたところ、
「なんで長谷川さんが分からないかな~(笑)」
と笑われた。悪かったな。どうせ、現場から離れて4年たってるよ。けっ。

大体の裏事情が分かって、あぁ、そういう事か、とブロゴスの他の記事を読んでたら、昔、一緒に飲んだ井戸まさえさんがすでにブログで書いてるし→こちら

一応、ブログ越しに突っ込ませていただくが、井戸さん…使ってる写真、サギです、マジで。照明、当てすぎじゃないすか?パッと見、分かんなかったんですが。



ええと、月曜か火曜日に、小渕さん自身が説明するとは思うが、想像するに、完全に正直には話せないはずなので、小渕さんの問題、裏に何があったか、ちょっと先に解説しとこうと思う。結論から言うと、ハッキリ言って誰でもやってる程度の話だ。特に昔の自民党議員さんたちは。

整理しとくと、小渕さん、毎年、お父さんの恵三さん(←元総理のね)の時代から、地元の人を1000人以上招待して、明治座での公演会をしていた訳だ。地元の支援者たちにとってはきっと楽しかったろう。みんなでワイワイ、しかも、あのランクの政治家となると、これがまたけっこうな大物芸能人もツモってこられるので、きっとお得感満載だったろう。

問題は公職選挙法の221条。

政治家は有権者に対して「利益」になることをしちゃいかんのはご存じの通り。選挙が公平に行えなくなるから。地元の有権者たちに、なんらかの利益になることをした場合、選挙法違反で怒られることになる。これを「利益供与」と言って、小渕さんが疑われてるうちの一つがこれだ。

小渕さん側が明治座に支払った金額が数千万円。
でも、小渕さんが参加者から集めてたお金は数百万円。

おいおい、この差額は何なのよ?って。利益供与ですかって。まぁそうやって責められてる訳だ。それに対して小渕優子さん自身、
「なんでこうなっているのか、私にも分からない」
と答えてる。なんでそんなことになったのか…。

想像するに、小渕さんの事務所、きっと世代交代か何かして、若い会計担当が記載しちゃったんだろう。それだけの話だ。何があったかを説明する。
要は「動員」の結果だ。
ほんと、この程度がすぐに分からなくなってる自分に情けなくなったが、反省は後回し。


昔は政治家って「先生!」「先生!」っつって、尊敬を集めてたし、なんだか人がたくさん集まってた。でも、時代は移って、最近はそこまで田舎に行っても政治家が集客力がなくなってきているのだ。
なので、明治座での公演のように、芸能人で人集めをするのだが…
ここで大変なのが事務所の人たちだ。

「先生、あなたの魅力があんまりないので、今年も人が集まんなかったっス!」

と正直に言える日本人はなかなかいない。NOと言える日本人はまだ少ないのだ。結果、たいして人も集まんないのに

「先生の講演は毎年、満員ですね~~~(揉み手、揉み手)」

と言いながらヨイショするためにも…「動員」をかける。これは確かに政治用語だと思う。ま、皆さんに分かるようにハッキリ言っちゃうと「サクラ」だ。
日頃からよくしてくれている支援者に対して「無料のチケット」を渡す。
「タダですから来て下さい」作戦
だ。支援者も
「まぁタダでこんな公演が見られるのなら…」
みたいな感じでわりと来てくれるようになる。そして、

会場は一応、満員となる。

「センセイ」方はご満悦となる。事務所のみんなはホッと一息。こうして永田町には、また空気の読めないKYな裸の王様集団が形成されていくのだが、こんなもん、永田町では当たり前の光景だったりする。

僕も取材に行って、政治家の講演の様子などを撮影しようとすると…
「ちょっとだけ待っててもらえますか?人数が集まっていなくて…」
と、止められる。よく見ると、会場、スッカスカ。なんなんだ?いつまで待てばいいんだよ?と待ってると、次々にタクシーがやってくる。そして、人が集まってくる。要は「動員」してるのだ。こうして

私の候補者はこんなに人気あるんですよ~

こんなに人が集まるんですよ~

アピールをする。特にこの傾向は自民党の昔の事務所に強い。野党軍団はあんまりこういう事をしないケースが多い。ま、僕らマスコミも、サクラが集まるまで待ったげるんだけどね。可哀想だし。何回こういう経験をしたか。ある政治家の街頭演説、3カ所回ったけど、3カ所とも、人であふれてたが、3カ所とも同じ人たちしかいないケース、あったな~(苦笑)…少なくとも、熱狂的に手を振ってる前の方の人たちはみんな同じ人たちだったりしてたな~(笑)。あのテレビの映像、正直いってしまえば「やらせ」だ。




で、だ。話を戻すが、小渕さんの裏側に何があったかって話だが…繰り返すが、明治座は1000人の客が入らなければ、貸し切りできない会場なんだそうだ。
そして、客からは1万2000円の会費を集めてた訳だ。
で、収支報告書には…2010年のデータとかだと、372万8000円しか計算されてない訳でしょ?要は、金を払ってまで集まった人って…

300人ちょっとだったって訳。1000人以上の会場で。

それだと、会場がスッカスカで、小渕家のお嬢さんが可哀想でしょ?なんだか自信失っちゃうわけだ。だって、お父様の時代には客はパンパンに入ってるって信じてる訳だから。なので、サクラを入れるだけ入れて、小渕家の大切な大切なお嬢ちゃまには
「いや~今年も沢山の人が集まりましたね~さすがの人気ですね~」
なんて報告してたって訳。これがズレの正体。でも、まさかサクラだらけなんて知らされていない、なーんも知らん小渕優子さん。真正直に委員会で答えてたのが木曜日と金曜日の映像って訳だ。

「なんでこういう報告になっているか分からないです」
「知らない、で済む話ではないと思っております」

多分、委員会で小渕優子さんから出てきた言葉、全部正直な本当の気持ちのはず。もちろん、僕の個人ブログなので、今の話は僕の想像だってことにしといて欲しい。99,99%確実にあってると思うけど。

と、言うか、個人ブログなので、思いっきりぶっちゃけようと思うのだが、こんなもん、はっきり言って政治記者のみんなは全部知ってる話だし、そもそも永田町じゃ当たり前程度の話だ。

「利益供与」

なんてものは永田町ではそもそも横行している。マスメディアだってみんな知ってる。上記した例で言えば、サクラをタクシーで動員するのだって、そのタクシー代は言うまでもなく利益供与にあたる。ただでタクシー出してもらって政治家の講演を聞けるんだから。細かいことを言えば日本の政治活動なんて、実際はアウトだらけなのだ。でも、んなもん、僕らマスメディアも黙認してる。キリないし。利益供与が全部ダメって言いはじめたら、日本の政治の歴史は根本から崩れちまう。

皆さんの周りにも無駄な道路、あるでしょ?工事、やってるでしょ?
あれ、要は「自民党の権力者に投票しなさいね」って。「投票すれば仕事を与えるぞ」ってやってる訳だ。そうやって、国民の予算を使って、利益をバラまいて、選挙で有利にし続けた。

こうやって、世界でも例を見ない「一党独裁政権」の国が育ってきたわけだ(その結果、道路だらけで借金だらけになったけど)。

やってる事は完全な「利益供与」なのだが、政治家の大センセイたちは声を荒げてこう言ってきたのだ。
「ニッポンの発展のために、高速道路が必要なのであります!」
裏を返せば、単に、その工事を発注しなければ、その工事関係者からの票が集まらなくなり、その工事業者からの政治献金(←聞こえはいいけど、合法な感じのワイロ)を集められないってだけの話だ。

でも、日本の政治はそうやって動いてきた。それを選択してきたのは他でもない国民だ。そんな裏側の話くらい、みんなだってとっくの昔に知ってるはずだ。

なんで無駄と思える箱モノが多いのか
なんで無駄な薬を出しまくるお医者さんが儲かるシステムが横行しているのか?
なんでごく一部の大メディアだけが電波利権を独占できるのか?

自民党を押さえておけば、全部守ってくれるからだ。そんな感じで、やりたい放題癒着してきた日本の一部上層部の既得権益軍団は、もう、どうしようもないくらいの力を持ってしまってる。そして、国民の生活にはそこまでの急なひずみは起こらないので、国民もそれをちゃんと支持してきたのが日本のもう一つの真実の姿だ。

責めてる民主党も民主党で、なにカマトトぶってんのって話だ。あなた方の2009年の大うそマニフェスト、利益供与大全集でしょうが。よく言うよってね。




…ちょっと話が大きくなってずれたが、小渕さんの話に戻すと、普通の慣れた会計責任者だったら、うまく帳尻を合わせるはずなのだが、今回の小渕さんの政治資金収支報告書には、ビックリするくらい真正直に、「正確な数字」が書き込まれていた。んなもん書いたら、突っ込まれるに決まってる。しかも、上記したような正確な説明をしちゃうと、利益供与になっちまう。利益供与になったら、議員辞職だ。しかも、数年間、選挙にも出られない。

なので、冒頭にも書いたが、小渕さんはそこは上手くごまかせるように月曜か火曜に説明するはずだ。で、マスコミもそこまで追求しないだろう。と、言うか、政治記者のみんなはとっくの昔に何があったかくらい知ってる。政治記者のみんなの取材力と知識は本当にすごい。この程度、みんな分かってる。その上で、自分たちも追及しきっていないという後ろめたさもあるので、そこまでの大きな話にしないだろう。

早めにエボラ狂想曲に移るはずだ。と、言うか僕ならそうする。

ハッキリ言って、小渕さんがこんな形でつまずいたのはもったいなくてしょうがないが、まだ40歳。経験と思って乗り越えて欲しい。あと、小渕さんや小渕さんの事務所の会計責任者たちには…

このままでいて欲しい。

これからは僕らみたいな古い感覚の人間は駆逐されていくべきだ。僕自身、この予想があってたなら単なる「利益供与」に当たる訳だが、んなもん、みんなやってんじゃん、くらいにしか捉えていない。こんな人間はダメだと思う。これからはネットの普及によってごまかしのきく世の中じゃなくなってくと思う。器用じゃなくてもいいから正直な政治家が増えて欲しいと願う。
今回は勉強不足すぎだったわけだが、でも、ごまかして、器用に、上手くウソをつく政治家にはなって欲しくない。汚れた答弁だけをして、権力に胡坐をかく脂ぎった老害ジジイどもと同じになってほしくない。

「なんでこんなことになっているのか、私にも分からないです」

と答えた小渕優子さんの言葉に、ウソはなかったと見る。今回は一度辞任して出直し、いつの日か永田町を新しく変えてくれる人になって欲しい、と、そう願いたい。