前々回のブログ
前回のブログの続きです。

1月に起きた3つの大きな騒動は、ネットリテラシーを学び研究する上で、実に有意義な事象だったと判断しています。それくらい「特徴的」な世間の反応があったと言えるでしょう。

皆さんは前回、私が発信したブログに対して、大きな反応があることをもう目にされているかもしれません。これをよくご覧になっていただきたいのです。そうです。賛成が多数寄せられているでしょう?それと同時に

極めて攻撃的に
極めて感情的に

私の攻撃をしている「一部の人間たちがいる」ことが分かりますよね?私の意見に賛同する人、私の意見に「論理的に」反対する方が多くいらっしゃる中で…ちょっと怖くありませんか?ちょっと恐ろしくなりませんか?
私を応援してくださっている方などは
「こんなに叩かれて、長谷川さん、大丈夫かなぁ…?」
と思われませんでしたか?



ここが大事なのです。



私のもとに届く多くの
「自分のそう思っていました」
「こういう論点から違うと思う」
という書き込みとは「全く異質」の、相手を(今回で言えば私を)感情的に攻撃する書き込みが多数みられるはずです。皆さん、これをよく見ておいてください。そして、今から書くコラムを読んで、皆さんの周囲に張り巡らされた「ネットの中のウソ」と「今までの時代との明白な違い」を私と一緒に読み解いていきましょう。

あ、そうそう。
「何を根拠に言ってるんだ~」とか「何にも知らないくせに~」とか四の五の言ってる変な人たちが結構いるみたいですけど、私のコラムを読んでる人は、気にしないでおいてくださいね。私、14年間も「徹底的に取材してニュースを報告する」という姿勢を叩きこまれている人間です。ネット上で適当に書き込みをしている人たちとは違います。
安心してください。根拠のない話なんて書いてませんから。
「取材者の秘匿」と言って、どこから情報を得ている…なんて絶対に言いませんが、私は明らかな根拠のないような話は基本的に言いません。そこら辺の最近劣化が激しいテレビコメンテーターよりは信用しといてもらって大丈夫です。

さ、余談は置いといて…。


【まず、リテラシーという概念の基礎を覚えておきましょう】

まず、私のように大学で専門にやっていた人間を除けば、あまり多くの方がご存じでないであろう「リテラシー」という概念について覚えておきましょう。
私はこれを「フェーズゼロを見抜くこと」と解説しているんですが…分かりやすく戦前の例で言いましょうね。
物事が進むには段階(フェーズ)が存在します。これが「思考」であっても「作業」であっても同じです。
例えを挙げましょう。戦前の日本は、なぜ暴走状態に入ったのか?

フェーズ1(第1段階)→大本営発表が「日本は超強くて、絶好調で、アメリカ軍は悪でやっつけまくってるぞ~」と流しまくる。(=「情報の発信」の段階)

フェーズ2(第2段階)→すっかり信じ込んだ国民たちが、周囲の人たちにも自分の信じた「日本バンザイ!」という価値観を押し付け続ける。(=「情報の拡散」の段階)

となって、アメリカ軍の空を飛んでいる戦闘機に対して竹やりで突っつく、という状態が出来上がっていったのですね。こうなると暴走状態です。

しかし、リテラシーを身に付けている国民は…この「フェーズ1」の前の段階を見抜こうとするのです。つまり…
「この『大本営発表』って、本当なのかな?」
「アメリカだけが『悪』って言ってるけれど本当なのかな?」
この疑問を持つことが「リテラシー」の第1歩です。そうなると「自分で少し調べてみよう」という気になる。すると、軍部が暴走していたり、実はアメリカの国力は日本のそれをはるかに上回っていることが少し分かってきます。そして…

軍部がアホな国民を先導するために情報統制をしているだけ

という事実が見抜けるようになってきます。これが情報の発信(フェーズ1)の前にある「フェーズゼロ」を見抜く作業となります。


【現代社会では、情報拡散におけるフェーズが2段階増えている】

しかし、今はテレビをはじめとする情報網が圧倒的に整備されました。そして、それに続き、ネットの情報網まで確立されたのです。なので戦前とは違い、私は「情報拡散」におけるフェーズは「2段階増えている」と主張しています。

1月に起きたベッキーちゃんの騒動でもSMAPの騒動でも、甘利さんの件も同じですね。

フェーズ1→週刊誌で報道される(情報の発信1)
フェーズ2→テレビを使って大拡散される(情報の発信2)
フェーズ3→テレビのコメンテーターの発言などをネットニュースが連日そのまま記事にする(情報の発信3)
フェーズ4→すっかり信じ込んだ一部の人たちが、出来上がった流れ以外を攻撃し始める(情報の拡散)

って感じでしょうか。
分かります?情報を発信する箇所が、戦前みたいに「ラジオと新聞だけ」とかでは全くないのです。年上世代にはテレビや新聞で。若い世代にはネットを介して、今までの常識では絶対に計り知れない速度と拡散力で、広がっていく時代なのです。

また、1日1回新聞を読みます、とか夜のニュースだけ見ます、みたいな時代ではなくて、若者世代は…1日に20回ほどスマホの画面を見ます!みたいな時代なので、情報の発信が1日に何度も伝わり続けちゃう時代なんです。


【ではベッキー騒動のフェーズゼロは?】

では、ベッキー騒動のフェーズゼロを探ってみましょう。
彼女のニュースは全て、週刊文春さんが発信しました。フェーズ1は明らかに週刊文春の新年号ですよね?ここで、ベッキーちゃんとゲスの川谷君の不倫が報じられました。

ここでよく見てみましょう。文春さん…長崎県まで行って、あの二人を直撃して写真を撮っていますよね?

なんであんな写真、撮れたのか?文春さん、どうして「二人が長崎県まで行っている」という情報を握っているのか?日本中に文春さんの記者さんでもいるんでしょうか?それとも、長崎県の全ホテルの入り口に、文春さんのカメラマンさんでも常駐しているんでしょうか?

そんなの、無理に決まってるでしょ?

しかし、その答えが文春さんのスクープ2発目となる、14日発売号にヒントがあるのです。
文春さんはこの記事で、4ページにわたってゲスの川谷君の奥さんの「単独インタビュー」を掲載しています。経験上分かるのですが、週刊誌で単独インタビューであのページ数を稼ぐのって…3時間ほど話を聞かないと無理なんです。かなり落ち着いた状況で3時間。相当のお互いの信頼関係がなければできません。

そして、不可思議なほどに…文春さん以外の「全ての雑誌に」奥さんのインタビューは載っていませんよね?これは、私たちの業界で「囲ってしまう」と言います。ホテルなどに閉じ込めてしまうなどして「他の雑誌のインタビューに応えさせない状態」を作り上げるのです。

そうした目線で見ると、14日発売の文春のインタビューの中で奥さんが自分で話をしていますよね?
「長崎県への飛行機のチケットは私が取ったんです。そのチケットを使って人で長崎旅行をしているんです」と。涙の訴えです。奥さん、本当に嫌で悔しかったでしょう。しかし、そこで想定できることがあります。

二人の長崎旅行、2人以外に…奥さんは知っていた、という事実です。

ちなみに、私の取材の結果、ゲスの川谷君もベッキーちゃんも、スタッフ初め、周囲の人に「長崎に行くという話をしていない」ことは裏を取れています。川谷君は、バンド仲間にも長崎への話はしていません。しかも実家には、ベッキーちゃんを連れていくことなど一言も話をしていません。

私の取材では、二人で長崎に旅行に行くことは…世界であの段階では3人しか知らなかった可能性が高いのです。その観点から、私は文春さんに「二人が長崎にいると思う」と伝えたのは…奥さんと推察しています。

つまり、今回のベッキーちゃんの報道が出来上がった経緯=フェーズゼロの陰に「ゲスの川谷君の奥さんの意向」が圧倒的に強く反映されていることが想像できるのです。

ではゲスの川谷君の奥さんの意志とは何か?
川谷君への怒りもあるでしょうが、なによりインタビューの後半にも何度も出てきていますが、「ベッキーがテレビに出ていることへの強い強い嫌悪感」があることが分かります。

つまり、ベッキー騒動のスタート地点(情報を流す原点)には、そもそも「ベッキーをつぶしたい!」という「圧倒的な攻撃的意思」が見え隠れするのです。

ちなみに、皆さんが目にした文春さんの第3弾。
「友達で押し通す予定(笑)」
というラインがあった、とまるで規定事実のように報道されていますよね?皆さん、その画面…見たことあります?無いですよね?
これは本人たちが両者ともに、周囲に強く「こんなライン、送ってない」と言っている、という事実だけは言っておきます。テレビもネットも…色々書くなら少しくらい本人たちに取材くらいしたらどうだ?

中には「文春にばれてもラインを続けてる」とか「いまでもノー天気に不倫を続けている」とか適当なことを言い続けている「大ウソ垂れ流し情報番組」もあるけれど…その中に私の古巣も含まれているのが、情けなくて涙が出そうになりますが…いや、まぁいいや。この話は。言いたいことがあるなら、ベッキーちゃん本人が話せばいいだけのこと。私が彼女を守る義理もない。

さ、リテラシーの話に戻しましょう。


【更なる追い打ちがフェーズ2と3で襲い掛かった】

皆さんはあまりご存じないことでしょうが、週刊誌や写真誌・スポーツ紙の記者などは、大体月に一回のペースでみんなで集まりを持っています。そうして横のつながりを持って、現場のみんなで飲んだり楽しんだりしています。もちろん、情報交換もしています。

先週も、ある集まりがあって、そこできわめて興味深い話を聞きました。
「長谷川さん、事務所のアツ(圧力のことですね)がすごいんですよ~」
ん?何の話です?

聞くと、方々の事務所から
「ベッキーはひどいらしい」
「ベッキー、暴走してるらしい」
「テレビ、もうベッキーいらないんじゃないか?」
という電話が、何本も入っているというんです。

分かりにくい?

要はですね…
「ベッキーを批判的に批評する記事を書いてくれ」
って言う「アツ」です。実際、こんなネット記事も出ましたね。

ベッキーにこだわる必要がないテレビ局 ネットでは不要論が噴出(リアルライブ)
http://news.livedoor.com/article/detail/11132321/

考えてみれば「ベッキー枠」というものは、他のタレントでも代役が利くものばかりだったりします。それくらい、ベッキーちゃん本人の人望と周囲からの推薦で獲得してきた枠と言えるのですが、逆に、若手の…こじるりちゃんでも菊地亜美ちゃんでも、十分に対応できる枠だったりすることも事実なのです。

これを芸能界の各事務所が狙わないわけはないんです。
テレビ各局のキャスターたちも、コメンテーターたちも、そもそもいろんな事務所に所属しているものです。それらの思惑も働きます。多くの事務所にとって…

「ベッキー枠」は「喉から手が出るほど欲しい枠」

だったりします。つまり、ベッキーちゃんの一連の報道って…ベッキーちゃんが叩かれる方向に向かうようになっていたんです。

そもそもの情報発信が「ベッキー憎し」で怒り心頭の奥さんマター。
そして、それに対して発信する側のテレビのキャスターも全部、本音は「ベッキー枠が欲しい事務所」の意向にそいます。
ネットは拡散するって言っても、実はテレビコメンテーターがこういった、とかスポーツ紙がこう書いた、とかそのまま上げてるだけ。そのテレビコメンテーターも全部、本音はベッキー枠が欲しい事務所所属。


ね?
前回、言ったでしょ?


あまりにもベッキーさんばかり叩かれてるっていう違和感、ないですか?って。
この騒動なんて、ベッキーちゃん自身も、ゲス谷君も、もちろん、ライン画面やプライバシーを流しまくったと推察される奥さんも…「3人とも悪い」部分があるんです。
特に、ラインの流出って…本来は絶対にやっちゃいけないことであって

■西武が法令順守研修 SNSに注意「ベッキーのこともある」(スポニチ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160202-00000113-spnannex-base

こんな研修、本来は必要ないはずなんです。明確にプライバシーの範疇なんだから。でも、個人のメールのやり取りまで恐怖の対象になる時代みたいになっちゃってる。これは間違っています。ライン画面の流出は絶対にやり過ぎだ。ここは私は譲る気はない。

ま、そんな感じで、フェーズゼロの部分から「ベッキー叩き」をしたい意図があるうえに、フェーズ2や3(情報拡散)の部分でもベッキーを叩こうという積極的な意思があるために、一般の視聴者から見ると、何が何だかわからないところまでベッキーちゃんだけが叩かれる事態に発展しました。
そして、この「流れ」を受けて「叩きのめしている日本人たち」が大変な問題なのです。


【ベッキー叩きをしている日本人は「戦争をするタイプの人間」なのです】

完全に世の中の流れが出来上がり始めた段階で、単純に「それに乗っかって大騒ぎするのが楽しいだけのバカ」という日本人が一定数存在します。
今までは、全く社会的にも認められておらず、根暗で、気弱で、自分の意思も持たず、ただ流されて…。陰険で卑怯で、トイレの壁に落書きをするだけが唯一のストレス発散方法だったバカ集団ってのが…必ずみなさんの周囲にも少数ですがいるのですが、実生活では全く目立ちません。ただの社会不適合者たちだから。

が、そんな連中の意見が、ネット上ではあたかも
「一人の論者の意見」
に見える、というのがネット社会の特徴だったりするんです。

そんな連中は、とにかく自信がなくて気弱なので、「周囲の大きな流れにただ同調したい」という意思があります。逆らうのが怖いんですね。自分がないし自信もないから。
そういう連中にとって、昨日の長谷川のコラムは、

「自分を否定された」

かのような錯覚に陥るのです。(あえてそう書いただけですけどね)
落ち着いてよく考えてみましょう。私はただの一人のアナウンサーです。でも、大阪で「クギズケ!」という人気番組を担当している以上、適当な発言は出来ません。なので放送を見ている人は当然知っているでしょうが、私がベッキー騒動の担当になっている以上…最低レベル以上の取材は当然やっています。
と、言うか私がここまで書く以上、かなりの取材を終えたあとだ、と考えるのは当たり前の価値観です。

でも、それが分からないんです。その連中って。一言、社会になじめていない連中だから。

普通の常識がないので、自分を否定された感じになって、必死になって叩きのめそうとするんです。ネットを見てください。必死になって私を叩こうとしているサイトなどがありますね?これ、みんな…「大きな流れ」が出来たと見るや、それに

「そうだ、そうだ~~~~!」

と同調している自分に安心したいだけの連中なのです。要は、戦時中に
「日本って…アメリカに勝てるのかなぁ…」
って言った奴を見つけては、
「この非国民がぁぁぁぁぁ!」
って怒鳴ってたバカとおんなじ連中と思ってください。

「日本は勝てるのか」というのはただの「疑問」です。なので、それに対する回答は「論理的」に「説明」でなければいけないのです。
私の昨日のコラムは「法的な見解」として「私個人の見方」を書いています。これに対する対応としては
「長谷川はこう書いているけれど、自分はこう思う」
という「論」でなければいけないはずでしょ?違うんです。彼らは「攻撃」してるでしょ?

怖いんです。自信がないから。
焦ってるんです。自分が否定されそうだから。

そういう連中は「テレビにベッキーが出ている」と言うだけで、それを攻撃することで、自分を安心させたいんですよね。だって、せっかく今「大きな流れ(ベッキー下ろし)」にのろうとしているのに、テレビが言うことを聞かないから。
なのでこう言うことになります。

ベッキーに主婦層反発!出演民放局に10分でクレーム1000件殺到(スポニチ)
http://news.livedoor.com/article/detail/11129522/

この声には明らかな「攻撃」の意思が存在します。なので「怖い」でしょ?なので「恐ろしい」でしょ?そうして、ベッキーちゃんはテレビからいったん姿を消す方向に動かざるを得なくなりました。

この「自分のイライラをぶつけているだけの少数派」のことを「ノイジーマイノリティ(数は少ないのにただうるさい連中)」と言います。皆さんも覚えておいてください。はっきり言って完全に無視していいだけの連中なのに、ネットで一定レベルの市民権を得たバカ達です。繰り返しますが、彼らのやってることはただの「戦時中の怒鳴り声をあげてた連中」と同じです。なので、私はこの連中を

絶対に認めません。「論」に対して「論」で返せない人間はバカだ。


【「SMAP騒動」と「甘利騒動」はなぜここまでにならなかったか?】

さて、こうしてみると、SMAP騒動と甘利騒動も少し整理して見えてきますよね?
そうです。

フェーズ2と3を叩き潰した

のです。「情報拡散」のところで叩き潰してしまったので「大きな流れ」が出来無かった。「大きな流れ」が出来ないと、自信の持っていない連中は動けないんです。だって「自分なんてない」から。
甘利さん騒動も同じですね。
これは初動の対応を間違えなかったので拡散できにくかったんです。だってもう辞任してるし。

ネット社会の特徴は「ノイジーマイノリティ」が「まるで1人の意見のように取り上げられる」時代と言えます。なので、そこまでの大きな流れになる前に手を打つと

面倒くさくない

ってことなんです。サンミュージックさんはそこを間違えちゃいましたね。これらの知識は企業のリスクマネジメントにも必ず役に立つ知識となりますので、企業の上層部の方々は良ければ覚えておいてください。




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