今日のコラムは、人によっては…特に被爆地の広島や長崎の方々にとって、とても不快に感じるものになる可能性があります。
私にコラムは「本音」で語らせていただくのが通例ですのでそのまま記しますが、原爆など戦争の被害で心を痛めた多くの方々にとっては、言葉足らずで嫌な思いをさせてしまったとしたら…どうかお許しいただきたいと思います。

結論から書きます。私はオバマ大統領の広島訪問・原爆の日の前での献花を…

どうしても評価できない。

これは下品な方々が「また逆張りか?」などと下さらないレッテル貼りをしてくるかも知れません。好きになさればいいと思います。しかし、私は以下の2点の理由から、全く評価できないと判断しています。


1、オバマ氏のアメリカ・世界の評価はとっくの昔に「レームダック(死に体)」であること

私は、政治家の言葉は『結論を出す』ことが何よりも大事だと思っています。
キレイごとは誰でも言えます。私もよくダイエット宣言します。1グラムも体重減らないですけどね。個人的な話はどうでもよくて、政治家である以上、自分の言葉に責任を持ち、キレイごとではなく「結果」を出せなかったのであれば、それはただの「いいカッコしぃ」だと判断せざるを得ないと考えています。そのための大量の税金をお給料としてもらっているのですから。

今のオバマさん、世界でどう評価されてますか?プラハの時とは全く違う訳です。アメリカ国内で、オバマ氏など、誰も相手にしていません。とっくの昔に興味はトランプ氏とヒラリー氏です。どうせ「何も出来ない男」でしかないからです。

そんなオバマ氏が広島で何か言いました、と。それって…何か影響があるでしょうか?
聞きたいのですが、アメリカは核兵器を半分に減らしてくれるんでしょうか?
中国や北朝鮮は核兵器を捨ててくれるんでしょうか?
ヨーロッパ諸国やロシアは、軍事力をこの宣言によって減らしてくれるんでしょうか?

何にも変わらないじゃないですか。
今のオバマさんは「ただの死に体」です。そんなレームダックが何言ったところで誰も相手にしないでおしまいです。逆に聞きたい。評価されている日本人は、何に喜んでらっしゃるのでしょう。私は…

結局、核兵器が減らないなら意味は限りなくゼロに近い

と判断します。そして、現在のオバマ氏の世界的な評価を鑑み、今日の宣言を評価する気になれません。


2、ただのアメリカ民主党と日本の自・公政権のアピールの場でしかなかったこと

皆さんはテレビを見ていただけなので分からなかったでしょうが、私はまさにテレビ大阪にて、オバマ氏が広島に到着し、平和記念館を訪れ、平和の碑に献花する様子を生中継していました。

さて、ここからは裏話になるのですが、今回のオバマ氏の広島訪問…当然のことですが、我々報道陣には細かなスケジュールが事前に全部知らされていました。私たちは事前に知らされたスケジュールをもとに報道特番を組み、事前に知らされたオバマ氏や安倍総理の動きをもとに、カメラ位置などを決めていました。

で、です。

私の夕方のニュース番組は5時13分にスタートしますから、まさに、オバマ氏が広島を訪問する直前に放送が開始されました。私のパートナーを務める鈴木キャスターは、広島出身。番組冒頭で、彼女の思いを聞きました。

「私たち、広島の人間は、子供のころから何時間も平和教育を受けます。8月の6日は私の小学校では夏休みですが、登校日でした。体育館に集まって、みんなで戦争にまつわる映画を見るのが通例でした。私は子供でしたが、それでも戦争の悲劇を『感じる』ことが出来た気がします。オバマ大統領が『核なき世界』を目標とされるのであれば、どうか、私たちの感じたことと同じようなことを…少しでいいから『感じて』欲しいんです。そこから広がる思いもあると思うんです」

まだ20代の鈴木キャスターの痛切な訴えでした。正直、私の心に、この言葉は響きました。

番組がスタートし、わずか10分後、夕方5時23分、オバマ大統領が広島の平和記念博物館に到着しました。その様子を私たちは生中継。他のテレビ各局も伝えていました。
平和記念資料館。通称:原爆資料館。原爆がどれほど悲惨な状況をもたらすのか、写真で、遺品で、様々な資料をもとに、原爆の悲惨さを現代に伝える、我々日本人にとってとても大切な場所です。

伝えられている予定では、この資料館を見学した後、原爆の碑に献花をするそうです。
私たちは献花を生中継することをあきらめました。ニュースの放送は5時55分までです。さすがに23分に入って、すぐに出てくるわけがありません。
広島にお住まいの方は皆さん、ご存知ですよね。興味もない小学生であっても、見学するのに1時間ほどはかかる資料館です。

その資料館を…

オバマ大統領は…

わずか、10分ほどの見学時間で出てきました。

そして、そのまま平和公園に歩いていきました。そして、あっという間に、原爆の碑に献花しました。花を手向けました。顔だけは、いかにも神妙な顔をして。

原爆資料館を…オバマ大統領は…スルーしたのでした。
写真なんて見ていない。
資料なんて見ていない。
要は「立ち入った」という実績を満足させるために、入り口から出口まで、流して歩いて、そのまま出てきたのでした。

鈴木キャスターの話があまりにもみじめに思い出されました。

「少しでいい。『感じて』欲しいんです」

スルーで感じるわけもありません。私は直感しました。これは…完全な「ただのパフォーマンス」だと。
アメリカではドナルド・トランプに押され気味な民主党のヒラリーさん。そして、日本国内的にはこれから参院選を迎える自・公政権。これから始まる大選挙のための…私は単なる心のないパフォーマンスに見えました。



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やってることはただの選挙目当てのパフォーマンス。
しかも、誰からも相手にされていない人間の自己満足のため、これで核兵器が減るわけでもありません。

こんな状態で、いったい何を評価すればいいのでしょう…。
広島では、本当に苦しみ、本当に悲しんだ人たちが、
「来てくれるだけでいい」
「謝罪なんていらない。感じてほしい」
とあまりにも優しい言葉を紡いでいました。

私は…今回のオバマ氏の広島訪問を評価しない。

心から優しく許そうとしている広島や長崎の方々を、あまりにないがしろにしているようにしか思えませんでした。
何が…何が『核なき世界』!??
じゃあ、一つでいい。
退任までに核兵器、捨ててみろよ!オバマ!
何が 「Yes! You can!(大丈夫、出来る!)」。オバマケアも含めて、違法入国者に国籍を与えた程度で、本当に何も出来ない男でした。

今回の訪問によって、心が癒された方々もきっといたことでしょう。なので、全くの無意味だ、というつもりはありません。
でも、私は、悔しかった。原爆資料館をあの短時間で出てきたオバマ氏に誠意を感じませんでした。

そうであっても、心を癒された広島の皆様方、お気持ちを害されたらお許しください。私個人の感情と思って流していただきたい。

皆さんはどのようにお感じになったでしょうか?