う~む…。
確かにエボラは怖いし、報じる意義はあると思う。そこは別に否定しない。
だが、現在、日本で一番厳しい局面を迎え、重大なニュースは、間違いなく小渕優子さんのニュースではないかと思う。



政治の現場を取材してきた人間としては、僕はまだまだキャリアは浅い。政治の現場のエキスパートたる諸先輩方は20年30年と、平気で永田町を駆け回ってきている。僕は所詮8年か9年しか取材できてない。だが、そんな僕にも、この小渕さんのニュースの重大さはさすがに分かる。これは正直言ってけっこうなピンチだ。

僕はこのブログでも何度も書いてきているが、民主党政権後の第2次安倍政権を支持している。苦しい中、よく舞い戻ってきたと思うし、小泉さんの後を継いだ第1次安倍内閣の時よりもずっと冷静で、安定感があると思っていた。
女性閣僚を5人登用したことも賛成だ。確かに批判も多々あるだろうが、こうやって少し強引に人事を動かさないと、何も変わっていかないという事情もあるはずだ。そんな女性閣僚の中でも、

最も総理に近い女性 小渕優子さん。

ほんと、スタイルのいい人でね。テレビで見てると分からないだろうが、背が高くて顔がとても小さい。遠目に見ていると、20代の頃など、まるでモデルさんのようだった。ただ、そんな外見以上に素晴らしいのが、彼女の持つ品格…と言えばいいのか…オーラ…と言えばいいのか…。僕の主観でしかないが、自民党の中でもトップクラスの優秀な政治家の一人だと、少なくとも僕は感じていた。

なのでもちろん、彼女には「日本初の女性総理」になってほしいと心から願っていた。いや、今でも願っている。

だが、今年に入ってから、ライバル紙の文春さんにやられっぱなしだった週刊新潮さんが、今週、ついにブチかました。しかも特大級のやつを。

「小渕優子経産相のデタラメすぎる『政治資金』」

今週発売の新潮さんのこの記事、皆さん、読んだだろうか?確かに細かいこともそこそこ書いてある。親族の経営しているブティックでの買い物など、基本的にアウトなことはいくつか書いてある。
だが、あんまりこんなこと言っちゃいけないが、一つを除いては、ごまかしのきく範囲の事だ。いや、本当にこんな意識じゃいけないのだが、そうは言ってもみんなやってる程度の事だ。

だが、この記事の核心部分である「有権者を招いて、かなり安い金額で明治座の公演を見させていたようだ」というものに関しては…正直言ってかなりヤバい、と言わざるを得ない。

記事を読んでいない方のために簡単に言っておくと、小渕優子さんの支援者の方々がいる訳だ。後援会ってやつだ。その支援者たちを毎年、明治座にご招待していたとのこと。まず、ここまでは何の問題もない。しかし…小渕優子さんの事務所が明治座に

支払った金額は2011年までの2年間で1688万円。
そして、みんなから集めていたお金は…372万円。
差額の1300万円近く、どうしたのって話だ。



政治にある程度明るい人は、もう分かる事だが…繰り返す。正直言って…かなりヤバい事態だ。

これは公選法の中でも最も有名なうちの一つ、221条の案件だ。公職選挙法って言う、選挙におけるルールを決めた法律があって、これがまた、とんでもなく細かく、厳しい。読んでて頭が痛くなるレベルのものだが、そんな難解の公選法の中でも、比較的分かりやすく、子供でも理解できるもっとも有名な条項の一つが221条だ。

公職選挙法221条

要は、買収とかするなよ!ってやつ。

これは、本気で絶対にダメなのだ。カネをばらまいて、「次の選挙、投票してくださいね~」なんてことがまかり通ったら、金持ってる奴しか当選しなくなる。つまり…この記事がもし本当で、この差額の1000万円近くを小渕さんの政治団体が肩代わりしていたとなった場合…

大臣辞任じゃ済まない可能性がある。いや、ホントだ。

過去に何件かは例がある。
大臣が、とかそういう話じゃなくて、「議員辞職」の陰すらちらつく。バッジを外さなきゃ収まらない可能性があるって話なのだ。遅かれ早かれ、どこかから突き上げられる。このままでいくと、裁判になる可能性すらある。そして…

最悪の場合、小渕さんは今後数年間、選挙に出られなくなる可能性すらある。



エボラは分かる。エボラは僕も怖い。
だが、次期総理大臣有力候補の一人と言われ、安倍改造内閣の目玉である女性閣僚の一人、しかも女性初の経産大臣が、大臣辞任を通り越して、議員辞職の可能性まで追い詰められてる。

僕、どう考えても、今トップで扱うべきニュースはこの小渕さんの話だとしか思えない。

応援をしてきたうちの一人として、今は固唾を飲んで小渕さん本人の口からどのような説明がなされるかを見守っている。今後のニュースに注目したい。