思い込んだら吉日生活

がんばろう日本ささえよう東北


もしあの時

過ぎ去った時にもしは無いけれど
何かのターニングポイントだった時
出会いの偶然を考える時
ふとそんなことを考える。

マチカラというイベントも
その当日に山フェスタで会ったコバマユちゃん達に誘われて
全くの予定外で参加したし
そもそもそうだった
山岳会やら岳連なるものが身近なのも
藤原岳であの日あの時呼び止められた
そこからなのだ。
偶然から始まっているはずのことがかけがえのない出会いだったこと。

マチカラでゲストスピーカーとしてお話しして下さった
YAMAPというアプリの製作者の春山さん
この方のあの日あの時話が面白かった。
スマホのアプリなんていうとITの世界でしか思えないけど
星野道夫さんに衝撃を受けてアラスカに渡り
ベーリング海でアザラシ漁に同行し
濃く立ち込める霧の中で彼らはその時既にGPSを持っていて
そのおかげで戻れた
そんなあの日あの時が少なからずやYAMAPに繋がっているのだ。

春山さんがお勧めしていた本を入手。

星野道夫さんが動物の写真家で
数枚のポストカードは持ってた。
動物達の表情が息遣いが聞こえてくるような写真なんだよね。
その星野道夫さんの随筆なんだけど
写真は一枚も出てこないのに
アラスカの情景が浮かんでくる。
圧倒的な大自然の中でも星野道夫さんを通して出会う人は温もりに満ちている。

そこで星野道夫さんが出会いについて書いていた一節が心に落ちたので書き留めておく。

"人生はからくりに満ちている。
その根源的な悲しみは、言いかえれば、
人と人とが出会う限りない不思議さに通じている。"

出会う為のドアは開けておきたい


なんやかんや起こりますが
なんとかなる そう思ってます。

思いつきでうどんを贈ろうぞと
和ぁさんのおうどんを注文しましたよ。

和ぁさん。
アンパンマン号に乗った先にある取引先の一部門で
社員食堂を兼ねたおうどん屋さんがあるのです。
取引先に行くのが楽しみなのかうどん屋さんが楽しみなのか
卵と鶏論になってしまいかねません。
この時点で仕事なのか怪しさだけは広がりますけどもね。

そんな讃岐うどんのお店、アンパンマン号に乗らずとも楽天市場にあるのだよ。

で、出荷連絡と共に
クロネコのLINEがお荷物お届けを連絡して来た。
これ便利。
クロネコのアプリもあるけどもさ、LINEでお知らせしてくれて
そこから時間指定出来るし 

…ってその前に!
??あれ?なぜ私に!?
…実は送り先指定し損ねてたよ…
まぁいいや。
元々私が食べたいものだしね。

こうして送り損ねのおうどん届きました。
届いてびっくり。







おまけにとうもろこし入っとる!
おまけが幅効かせてる!
何より店長の手書きのお手紙が素敵すぎて眩しい!

さらさらあげ玉も入れて初夏のぶっかけうどん。







元々夏バテなんか知らないけど
今年も無縁のようであります

サミットが終わって一週間。
もはや平常を取り戻し、
あれはお祭りだったのかな
やや遠い日の記憶になりつつあります。

週末三重県人な私への影響といえば
名駅や四日市駅のホームや改札付近に立ってる警官に
スコップ姿が職質になるかどうかドキドキしながら通ったことと
四日市駅なのに大分県警だとか
菰野なのに北海道警とか
日本中の警察官や警察車両を見たことと
我が工場の真上を自衛隊か米軍の輸送機がバリバリ飛んでって
慌てて外に飛び出して口をぽかんと開けて見たこと
そんなことくらいだ。

それでもなんだかソワソワわくわくした。

一番感銘を受けたのはカナダの首相だ。
なんといってもあのルックス。
ロイヤルファミリーかと思ったわ。
日本が躍起になって用意したセントレアからの移動手段をさらりと交わし?
東京から名古屋を陸路移動。
きっと新幹線に乗ってみたかったんだと思う。
そして前入りして朝から登山。
後ろをワラワラ付いていく警護の方々がなんだか滑稽だ。

そういえばG7なんて言われても
どの国がノミネートしているのか
はたまたその国の長がどんな方なのか
よく知らない。

カナダと言えば
メイプルシロップ
赤毛のアンのプリンスエドワード島
そして公用語が英語とフランス語だよね。
なんて薄い知識なのかメイプルシロップが偉大すぎるのか。
カナダの首相はきっと赤福氷にメイプルシロップたらして楽しんで下さったに違いない。
そんな想像巡らすしかないんだけど。

おしつけのおもてなしも良いけど
なんでもないところを楽しんでくれたんじゃないかな。
そんな気がしている。

いつかカナダに行こう。

登山の引率にて。
中二に「先輩と呼びたい」と言われ
気前よく「好きなように呼んでいいよ」と言ったが
その子の母と同じ歳だった

世間は見た目より実年齢。
世間の現実を目の当たりにした5月のある日。

押しも押されもせぬアラフォーです。
もはや37なのか38なのか39なのか。
この辺りは公差範囲として
特に気にしなくなっている。

お誕生日も
「月末だったよね?」と30日に「おめでとう!」
1日前に力強く祝われたり
誕生日当日に
「空豆送ろうか?」と言ってきたハハユミコ
娘の誕生日祝いに送ってくれるんだねと思ってたら
お茶屋さんにお茶買いに行くタイミングの問題だった

そんなものであります。
誕生日祝いと信じたい空豆
「魚焼きグリルでさやごと焼くのが一番」と言われましたので
朝から焼きましてお弁当に詰めまして
あぁ今日はゴミの日だったよ。

そうして地下鉄の乗り場で気付いた。

あれ?両手がフリーだよ?

どうやらお弁当は家に置いてきたらしいです。
そんなアラフォー
空豆忘れても感謝は忘れるな!
そんな心持ちでまいりたいと思います。

東海自然歩道を走る人
竜ケ岳の羊の群れ

両方を見たいなんていう願いを叶える欲張りプランは中菰野駅スタート
ロード10km近く走ってから応援









八風より縦走っていう
なかなかやらないルートを経て。








羊の群れはやや緑がかってて
期待してたのとはちょっと違ったけど
まぁそんなものかもしれないよね。

さてさて帰るとしますかね。
遠足尾根から下るかなぁ

そうして金山尾根分岐を越えて遠足尾根へと歩を進めていましたら

ブブブィーーーン!!

この音は!
こんな山の上でふかしてる音なんて
チェーンソーに違いない
そして鈴鹿のお山でチェーンソー
ランクルさんに違いない

音のした方角すなわち金山尾根の方を振り返りますと人影。
ランクルさんとM穂さん?
よく分からないけどここは行ってみましょうぞ。
後から「あの時いたんだよ」なんて悔しすぎるもの。
もし違ってたらご挨拶して金山尾根下ればいいもんね。

こうして今来た道戻りましたら
いた!いたいた!

ランクルさんです。
この日の相方はM穂さんではなくて
ランクルさんの会社の後輩の若手くん。
聞けば山に登ってみたいと興味を持ってたらしく
この日が初登山。
初登山で竜ケ岳の登山道整備です。
やっぱり山頂踏んでません。
この日に竜に来るのは十中八九羊でしょ?
やや黄緑色でも羊だよね?

ランクルさんの誘いは怪しいと見抜けなかったのか。
はたまた初登山で背負子背負っちゃって
この後普通の登山が物足りなくなる系なのか。
後輩くんのポテンシャルは未知数ながら
ランクルさんは大変楽しそうであります。
ランクルさんはチェーンソーと一体型の人型重機なので
ひとたびスイッチが入ると
一日中ブイブイ言わせてるのだ。
かけやと呼ばれる木槌で杭を打ち込む様なんて
出る杭は打たれる
身に染みるどころではない
杭に同情心すら湧いて来る。
チカラは入れていないらしいが、じゃあチカラを入れたら…
怖くて考えられない。

この日は金山尾根と遠足尾根の分岐付近に階段が出来ていたよ。









初参加の後輩くんを思いやるのもわすれません。

汗かいたろ?水分摂るだけじゃなくて塩分とったか?

私が塩あめあるよと出す間も無く差し出されたの
塩の入った袋

…ダイレクトに効きそうだわ。

こんなにワイルドなんだけど
木を倒してばかりじゃダメだろ?
ランクルさんのポッケには花の咲く木の種が入ってるんです。

私も土木に参戦。
少し下ったところの倒木処理。







倒木によって通せんぼされた道を皆さま迂回するので
新たに道が出来ちゃってるんだよ。
ランクルさんは倒木の出来のよさ
すなわち太さとか長さとか
杭に使えるとか階段に使えるとか
倒木へのときめき度がハンパないのだけど
大盤振る舞いで倒木使って道直ししてみたら
ほぼ倒木使い込んで道完成。









帰る道道は
「この次はここをこう直したい」
さらに後輩くんには
「次からはさぁ!」
…後輩くん、もう来ないとか思ってるかも知れませんよ?
…藤原同様、ランクルさんの道直し計画は壮大だ。

かけやも満足に叩けない私ですが
ポッケの種を蒔く係にはなれそうですので
また参戦したい

例えばコバマユちゃん。
きのこが好きである。
同じトレイルを歩いていても見ているところが違う。
我々が素通りした後にきのこを見つけている。
雨降り砂山でも下山後に東海自然歩道を戻ってたら叫び声。
見つけたいとうわごとのごとく言ってたアミガサダケ発見であります。







見た感じミイラみたいに萎れた感があるきのこ。
ただまゆみきの子の情熱フィルターを通してみると
なんだか可愛いじゃないか。
雨降りで艶やかささえ感じるぞ。

例えばTタさん。
石が好きである。
同じトレイルを歩いていても見ているところが違う。
AACの総会と言う名の登山道整備
Tタさん擁する先行チームが水晶発見とな。
へへぇーーそれは見てみたい。
水晶見たさに追いついてみたら先行チームはケルン製作中。









Tタさんに水晶見せてもらう。
なんてことない普通の石のほんの隙間に
確かに透明度のあるモノが挟まってる。







想像してた白とか透明なのとは違ってたけど
煙水晶という種類なんだって。
こんな石だらけの場所でも水晶を見分けられる男。
私だって蛍石見つけたよ。








砂山で探した蛍石は1cm弱の大物だった
そんな武勇伝語ります。
語ってた帰り道、Tタさんに言われてODLさんが掘り出してくれたもの









手のひらサイズの蛍石
飛行石なんかよりもっとデカい。
砂山で這いつくばって探したのは何だったのか

そうしてそうして菌学者。
学者というカンムリ付けてても
その実この類の人なんじゃないか
そう確信させてくれる本に出会った。


新聞の書評は三浦しをん氏。
彼女の小説もさることながらVISAの情報誌の連載も好きなんだよね。
この人が推してるんだから間違いないだろう。

学者といいながらこの本は雪腐病菌の生態というより
見つけるプロセスに特化した珍道中のお話だ。
珍道中のお話なのに岩波科学ライブラリーのシリーズ。
時折挿絵のように出てくる各国の切手にさえ
雪腐病菌が見える作者。









きっと同じトレイルを歩いていても見えてるものが違うのだ。

実に親近感がわいてきてこの本が終わる頃には
この人と残雪の平原を歩いてみたい
そんな気にさせられます。

好きこそ物の上手なれ
そういうけど
物の上手な人と歩くと楽しいよね

車運転出来るの?
よく言われます。

会社の車はちょいちょい乗ってます。
雨降りの朝に構内で乗ってみましたら
ガソリンランプ点灯してる。

ここは入れに行ってあげましょう。
むくむくと湧いて来た使命感って言うのでしょうか。
なんだかそんな心持ちになりまして
念のためKさんに聞いてみる。
そうそう、会社のは提携スタンドで専用カード出せば良いんだよ。
場所だってほんの2分くらいのところだ。

私、入れに行ってきます!

行き先表示も
GS
張り切って書きまして出かけます。

そう、給油口が右か左か
これ確認しなくっちゃ

車の周りをウロウロしていたらどろしが出勤して来た。

マイちゃん何してるの!?

ガソリン入れに行くんだよ

この時点でドヤ顔の私。
給油口は左も確認出来て出発。
正門から左折してT字を右折。
なんてことない。
?!!!あれ!?

なんと右折禁止
不覚。
歩行者的には無関係な道路標識
ここが右折禁止なんて初めて知ったぞ。
ガソリンスタンドを目にしながら左折せざるを得ない。
見えていたガソリンスタンドはみるみるうちに後方になって行く。

体制立て直しであります。
ガソリンスタンドに行くのに会社の外周をぐるりと回る私。
途中で反対の門から入って突っ切ることも考えたが
正門の守衛さんに恥ずかしいではないか。
なけなしのプライドは突っ切るより外周1周を選ぶぞ。

こうしてほぼほぼ町内1周並みの大周りをしてようやくガソリンスタンドへ。
(ちなみに直前でも道を間違えたと思って
右折してくるくる回ったけど)

ガソリン足りて良かったよ。

満タンお願いします!

カード差し出して
ふぅ。



?あ!給油口ね!
開けるの忘れてた!
レバー引っ張りますよ。



ガソリンスタンドのおじさん、
ボンネットを押さえてる
開いたままでした!?
ボンネット開けたまま走って来ちゃったかと思ったんだけど
おじさん言うには

給油口じゃなくてボンネット開けてる!

へ!?

…どうやら開けたの私!?
ここでお手上げ。
おじさん自分で開けてくれましたわ。

マンガのような出来事が次々と起こってガソリン入れミッション終了。

近くて遠い場所。
次回は軽やかに。

風疹にかかる
雨が降る

幼少の頃から体験して来たイベント前症候群
高すぎるテンションなのか他のチカラなのか。
数々のイベントをフイにさせてきた私ですが。

ミツマタタカタッタ。
これまたやってしまった。
でも言い訳させて欲しい。
元々お一人様企画だったんだよ。
お師匠様がAACの掲示板に予定を書けと仰ったので
素直に書いてみましたら
なんだかイベント化してしまったのだ。
期せずして言い出しっぺ
それが正しい。

そうして前日に発熱。
…あーーあ…
言い出しっぺ不参加にて皆さまミツマタを愛で
トシさん一人で猛者コースの仙ケ岳ー鎌ケ岳を進んだのだとか。
晴れたるお休みの日に寝てる私。
なんとも哀しい絵面であります。

こうして今年のミツマタタカタッタは
翌週持越しとなり
今年もお一人さまで亀山からのコミュニティバス乗りますよ。

コミュニティバスの運転手さんと乗客。
昨年と同じ顔ぶれだ。
またもこの地域のうわさ話を聞きながらどんぶらこ。

林道のその奥のミツマタぽっかりゾーン。







今年も人知れず咲き誇り。
















ミツマタにうっとりしかけたのも束の間
ここからが酷い。
急登を越えて仙鶏尾根へ。
縦走コースは小刻みに登ったり下ったり。

そして相変わらずイマイチのお天気。
私にあるのはリベンジするんだ!
その思いだけ。

仙ケ岳を越えた頃から足に嫌な違和感が。
靱帯痛めた時の踵の痛みとは違うけど
靱帯痛めた部分から土踏まずの辺りが変だ。
小走りもやめてストレッチしながら進みます。

行けるか行けないか分からない。
(行けるとは思うから計画はしてるけど)
縦走のドキドキ感。
こんな天気で行く先の山々は時折ガスの晴れ間に見えるくらいだけど
一つ一つ越えていく
一つ一つの出来たの積み重ね
これが嬉しいんだよね。
ガスガスも幻想的だし。
無線機のAPRSが描く軌跡もなんとなく皆さま見てくれてるし。

進むぞ!鎌尾根!!

こうして一番の懸念事項、鎌ケ岳へと進んで参ります。
鎌ケ岳から雲母峰を辿るには
鎌ケ岳へ一旦行ってまた戻る
縦走の中では有るまじきルート取り。
山頂部へちょこっと行くには登り下りで30分はかかるんだよね。
この風吹きすさぶお天気の中
山頂部には全く興味を持てないが
嘘はつけないぞAPRS。
後悔するくらいならよじ登るしかないのだ。

ようようたどり着いた山頂部。
ホラね、視界不良。
だけど道標のプレート部がパタパタしているのに気づいた。
そうだ!この為に来たんだ!
ネジを締め直してダクトテープ貼って応急処置。







なんだか使命感を果たした気分です。

さぁ残りをやっつけましょうぞ。
鎌ケ岳に身構えていた分
雲母峰は
伏兵現る
そんな立ち位置らしく
ずいぶんと遠く高く見えましたが
なんとかかんとか進みますよ。

こうして。
16時過ぎに湯の山温泉駅到着。
リベンジミツマタタカタッタ成功。

…やっぱり来年は晴れたる日に。

吾輩はカードである。
名前は長谷川麻衣。
どこでどう間違ったか長谷川麻衣の社員証になってしまった。
吾輩はカードになって初めて人間というものを見た。
しかもあとで聞くと忘れんぼうという人間中で一番残念な種族であったそうだ。   
長谷川麻衣、略してハセマイ、忘れ物は日常である。
ラグビー的に表現するならルーティーン
何もお祈りポーズなんて必要無い。
気づけば忘れてるのだから。

余りにも忘れるので母親はこう言う
麻衣の無いはある!
そしてその通りなのだ。
母親は言った
大切なものは繋いでおきなさい!!
家の鍵とIC定期券、
これらは繋げられたことで無くさなくなった。

繋げば良いのだ。
学んだハセマイである。
社員証である吾輩も首から下げるホルダーごと鞄に繋げられる。
門の出入りには守衛さんに社員証掲げなくてはならない。
ここでばっと掲げるや否や

プラーーン
吾輩はバンジージャンプを余儀なくされる。
ハセマイと来たら
繋いでるんだ
これだけでドヤ顔なのだ。

ホルダーの上部は出し入れ出来るよう開いてるのだが
そんな事実よりも
お母さんの言う通り繋いでるよ
これだけで満足できる女、それがハセマイ。

バンジージャンプした吾輩、
駅までの道程、背中で揺られることになる。
基本小走り
厄介な習性である。

そうして数ヶ月何度も危ない橋を渡り
危惧した事態は起きた。

ぽとり
吾輩は落ちた。
全く気付かず小走り去って行くハセマイ。
吾輩だって考えようによっては自由を手に入れたのだ。
喜んだって良いようなものであるが
残念なるかな吾輩は社員証。
顔写真だって印刷されているのだ。
他の人になりすます程の価値がある会社でも無い。
長谷川麻衣の名を騙ったところで
特に何の恩恵も無い。

吾輩は踏みつけられ風に吹かれ傷だらけに。

忘れん坊ハセマイが気付くのは三連休明けのことである。
どこまで脳天気なのか。
門の前でホルダーの紐を手繰ったハセマイ
中身が空であることにようやく気付く。
そこでようやくやや慌てる。
鞄を探るが、今更遅いのだ。
ハセマイ、狐につままれた面持ちで不携帯者用の記名するのであるが
吾輩から言わせてもらえば
言わんこっちゃない
そういう出来事なのだ。

ハセマイ、ようやく事態に気付く。
ただし。
忘れん坊、母の教えを思い出すのだ。
麻衣の無いはある!

家にあるかもしれないよ

幾度となく繰り返されてきたやりとりである。
落ち着いて一日を過ごし
家を探してみた

あるわけ無いんだよ!
傷だらけの吾輩、路上の片隅で悪態つくより他無いのである。

こうして一日過ぎ、ようやくハセマイも気付く。
どこかで落としたよね
落ちる構造してるよね

恥を忍んで地下鉄の忘れ物取扱い所に電話する。
…届いてはいないらしい。
そしてそこでリンクされていた愛知県警の落し物サイト。
なんと日付や場所、種類で届いたものから検索を絞り込めるのだ。
忘れんぼうにどこまでも優しい県警
カード類はまたそこから種別を絞り込めるという。
そうして検索結果が出た。

中村警察署管内で社員証が駅に届けられている。
あった!!ハセマイ大喜びで電話する。
…が、届いている身分証は他者のものであった。
自分以外に同時期に落とす人がいる事実。
そして県警にはその専門係の方が対応して下さる。
そんな事実を知ったハセマイ。
やはり落し物サイトがサイトを構築される理由はあるのだ。

県警に紛失届を依頼して電話を切った
その数分後である。

総務のIさんがやって来た。
忘れんぼう仲間である。
Iさんが尋ねてきた。
マイちゃん、何か心当たり無い?

ありますとも。
社員証無くしましたとも。

なんと総務に拾得者から電話があったそうだ。
吾輩、この少し前にようやく拾い上げてもらった。
親切な人が踏まれない場所に乗せてくれ
親切な人が乗せてある吾輩に気づいてくれたのだ。

ハセマイ、大喜び。
傷だらけの吾輩を受け取った時には
さすがに心は痛んだようにも見えたが
忘れんぼうのことである。
またこれも忘れるに違い無い。

流行り言葉で例えるならばびっくりぽんなうっかりぽん

吾輩の苦難はまだ続きそうである

女子旅。
響きだけでうっとり出来そうなるものを体現しようと尾道へ。
小道に猫にちっちゃなお店。
これだけ揃ってれば私にだって出来るはず。

意気込みと裏腹にコインロッカーに入らぬ
NORTH FACEのドラムバッグ。
致し方なく中身だけロッカーに預けたんだけど
バレエシューズと呼ばれるぺたんこ靴とスカート、
それなのにドラムバッグ背負ってる
この時点で気付くべきだったのかもしれない。

ネコノテパン工場に行った辺りまでは完全に酔いしれてた。
















小さな小さなお店で小さなパンたち。
並んでだって買いたいわ。







尾道の小道は公道なのか私道なのかよく分からない。









よくわからないけどぶらぶら街歩き。
千光寺もお参りしましょう。

千光寺へたどり着いてみますと
矢印の順路に導かれるままに進みます。
と、見逃せない文字が。
「鎖で登れる石鎚山」
女子旅なのにというワードに激しく反応する私。
足は勝手にそちらの方面へ。
と!









そういうことか!
お金を払って鎖場をよじ登る
まさに行場が。

ここで女子旅を思い出せばよかったものを
これまた足が勝手に順番に並んでしまう。

そういえば足はバレエシューズだし
背中はドラムバッグでした。









そしてスカートにレギンスだよ。
思い出した時には自分の番であります。
バレエシューズはクライミングシューズに見えなくもない。
変なお経を唱えながらやるしかありません。









前の男女のグループはきゃあきゃあ言って楽しそうですが
お伝えする人がいない私は黙々とやりますとも。

鎖場よりも大変だったのは
岩場に背中がはまった時。
ドラムバッグの幅を考えてなかったぞ。
ズズッと変な音を立てて抜け出す私。

三度程畳み掛けてきた鎖場
黙々と乗り越えました。

女子旅のはずが何してるんだったっけ。
やっぱり私は
山ガール
山がある
山しかない

そういうことのようです。

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