西神戸の自然歳時記=のびたんの自然教室 

「のびたん」こと橋本が、出演していた「耳で聴く西神戸の自然歳時記」(神戸のラジオ局FMわぃわぃ(周波数77.8MH)の番組が平成22年12月25日で終了しました。  2年半の間ご清聴ありがとうございました。    今後は、24節気ごと(毎月2回)に更新して、長田、須磨を中心に身近な生きもの、生物多様性の話題、地域の見所などを掲載します。  また、最近のラジオ出演分の話題要旨を、当分の間掲載しますのでご覧下さい。

二十四節気の話題の終了とお願い

 2011年2月4日の「立春」から、二十四節気ごとに季節の話題をこのブログに掲載してきましたが、2012年1月21日の「大寒」で一巡しました。この1年間ブログをご覧いただきありがとうございました。

 二十四節気のブログの前は、神戸のラジオ局「FMわぃわぃ」の番組で月1回2年半、西神戸の自然や話題を紹介する「耳で聴く西神戸の自然歳時記」を担当し、放送での話題や写真を掲載してきました。

 このたび、これまでのブログの話題を「子どもたちへ、自然のおもしろさを語り継ぐ」をテーマに再編集して、自然と生き物についてより理解を深めていただきたく、「自然はおもしろい 不思議がいっぱい!を自費出版することといたしました。この本のあらましをまとめ、申込書がついたチラシを作成しましたので参考までに下記に添付します。
 よろしければ、本を購入していただければ幸いです。

 以上のように、二十四節気ごとの話題が終了し次のブログ内容の検討と、自費出版の準備のため2月分のブログによる季節の話題は、お休みします。

なお、3月からは、ブログの内容を少し変更してその月の自然や季節の話題を提供する予定にしていますので、ご期待ください。
校了_販促チラシ-表
校了_販促チラシ-裏

第24回大寒(1月21日から2月3日まで)

近くの公園・学校などの生き物

1月21日からは、「大寒(だいかん)」で、二十四節気では最終の節気です。
 昨年2月4日の「立春」から、半月ごとに季節の話題を掲載してきましたが、今回の「大寒」で一巡しました。毎回冒頭に、「五位の池小学校校門横の花壇」や周辺の季節の移り変わりを見てきました。
 「
大寒」とは、一年で一番寒い時期で、今の花壇はパンジーとスイセンの花が咲いている程度で最も寂しく、けやきの枝葉などでおおわれ見えにくかった「祝50周年五位の池小学校」の垂れ幕がよく見えます。
  
24回五位の池小
(五位の池小学校校門横の花壇と校舎)

今の時期、街のいたるところでスイセンの花が寒風の中で咲いています。1月17日は、阪神大震災の発生日でしたが当時、私は長田区五位ノ池町に住み、家が全壊になり一時的に転居を余儀なくされました。
 この時期になるといつも思いだしますのは、壊滅的な被害を受けた長田区のあちこちで、スイセンの花が可憐に咲いていて、なぐさめられたことです。

24回スイセン
(寒風の中に咲くスイセン)
  
 以前、神戸新聞の読者発言の欄に次のような記事がありました。

「皇后さまが、神戸の被災地にそっとスイセンの花束を手向けられたのを見て、スイセンは鎮魂花(ちんこんか)だと思いました。地震の後始末にボランティアとして一緒に頑張った先輩が亡くなられた時、私は、スイセンの花を添えてご冥福を祈りました。そして今年も庭のスイセンの花は元気に咲いています」。心を打たれた投稿でした。

今月の話題:阪神大震災追悼行事と竹林管理

 

1月8日(日)に、追悼行事ボランティアの皆さんと一緒に、震災記念日に新長田駅前広場で開催する行事の募金箱に利用する竹きりに参加しました。
 場所は、板宿・白川街道沿いの「口の川」バス停から入った放置された竹林です。参加者は、子ども6人を含む総勢24名で、募金箱に向く太めの竹を40本ほど間引き、切りだしました。

24回竹伐り
(震災の募金箱用竹の切り出し作業)

 

竹林は、資源の乏しい日本において、適正に管理・利用することで貴重な資源となり、循環型社会の維持や生物多様性のためにも、竹を有効に活用していくことが必要です。

竹林を管理・維持していくためには、昔のように適当に竹を切り、筍(たけのこ)を採っていく必要があります。竹林所有者だけでなく地域住民や行政、ボランティア等が一体となって、竹林と関わることが大切で、地域ぐるみで竹を使った用品づくりや竹細工など、竹の利用や竹林の活用を検討していきたいものです。
                  

1月17日(火)は、阪神大震災発生から17年で、犠牲者の鎮魂(ちんこん)と神戸の復興を願うイベント「1・17KOBEに灯りをinながた」が、新長田駅前で行われたので参加しました。
 はじめに、鷹取中学校の生徒の皆さんが、「しあわせ運べるように」の歌を合唱され、当時を思い出し感無量になりました。特に歌の歌詞の中で、「地震にも負けない、強い絆をつくり、亡くなった方々のぶんも、毎日を大切に生きてゆこう」は強く印象に残りました。
 その後、ペットボトルで作ったろうそく1300本に火がともされ「1.17 ながた」の文字が浮かび上がり、午後5時46分に全員で黙とうをささげました。        

24回追悼会場
(JR新長田駅前の追悼会場のろうそくの火)

とっておきの自然観察地:垂水区転法輪寺の原生林周辺

転法輪寺は、垂水区北部の名谷町にあります。真言宗の古刹(こさつ)で、806年(約1300年前)に創建され、国の重要文化財に指定されている木造阿弥陀如来像の本尊もある由緒あるお寺です。
 参道に沿って歩くと高さ20m位のシイの大木が空をおおい、静かな緑のトンネルのようになっています。小高い丘に広がる自然林は、ウバメガシやモチノキが群生して、神戸随一といわれるコジイの大木が枝を伸ばし、転法輪寺原生林として県指定の天然記念物に指定されています。

24回転法輪寺
(緑に映える転法輪寺本堂) 
    

以前この付近は、里山に囲まれていましたが、背後に大規模な住宅地が造成され、住宅開発が進み、野山の緑が年々消えてしまいました。このため、寺では周辺の隣接する土地6000㎡程を浄財で購入され、静寂を守られているとのことです。

24参道のシイ
(シイの緑のトンネル)

 

木漏れ日が照らした参道を上りつめると、三方の山の緑に映えて本堂が正面に見えてきます。その左右に立派な大師堂、護摩(ごま)堂があります。そこから、観音堂まで上がる途中に、コジイ、アラカシ、ヤブツバキなどの原生林があります。
 住宅地が多い垂水区の中で、ここはまるで別天地のようです。是非一度、自然観察がてら転法輪寺を訪れてください。


いろんな生き物面白クイズQ&A(最終回)


前回(第23回)の質問と回答

Q :ミツバチは、仲間にエサのある場所をどのように知らせるの?

A :正解は、③の「巣に戻り、方向と距離がわかるダンスを踊る。」でした。
24 ミツバチの案内


解説:花粉や蜜のある場所を発見した時は、巣に戻りダンスをします。エサ場巣の近く(100m程)であれば円を描き、遠くであれば8(はち)のダンスをする。この直線部分がエサ場の方向で、一定時間内に8の字ダンスを何回踊るかで距離を表し、エサ場が近いほど早く活発に踊り、遠い時はゆっくりと踊るとのことです。

 

第23回小寒(1月6日から1月20日まで)

近くの公園・学校などの生き物

1月6日からは、二十四節気では「小寒(しょうかん)」です。小寒とは、寒さがいよいよ厳しくなりはじめる頃という意味です。この日から約1ヶ月後の節分まで「寒の内」が続き、立春に「寒の明け」を迎えます。

毎回話題にしています「五位の池小学校校門横の花壇」の周辺では、寒いため咲いている花は、パンジー、ゼラニウムの赤い花などの園芸種が中心で、ミヤコワスレ、タンポポ、ハルジオンなどの在来種は、地上にロゼットの形で残っています。

アオキ
(アオキの実と葉)

今、目立っているのはアオキで、葉が硬くつやつやしていて、寒さに強く日陰にも生える木です。1年中葉は緑色で、緑の少ないこの時期にも茂り、赤い実が印象的です。
 街中では、小枝にびっしりと実がついているのがピラカンサです。実の色も 黄色から真っ赤まで変化に富んでいて、ヒヨドリ・ムクドリ・
・ジョウビタキなどの野鳥が来て、一生懸命に食べていますので、観察
してみてください。


ピラカンサ

(野鳥の好物ピラカンサ)

 
兵庫区烏原貯水池周辺の自然観察コース紹介

 

1225日、市街地から近く、野鳥が観察できる身近な自然観察コースの烏原貯水池に行って来ました。神戸電鉄鵯越(ひよどりごえ)駅から南へ川沿いを歩き、600mほどで烏原貯水池へ着きます。

 池を1周する2.7㎞ほどの散策路が整備され、林の中をゆっくり散策しながら湖面の野鳥を観察し、神戸市バス石井町バス停から帰ることができます。

景色もよく、野鳥だけでなくヤブツバキの花、ノグルミ・ソヨゴ・ヤブニッケイなどの樹木の実の観察も出来ます。

六甲山は、もろくて弱い花こう岩で出来ているため、大雨が降ると被害が多く、昔から治水や利水用のダムが多く築かれてきました。
 この烏原貯水池(立ケ畑ダム)及び上流の貯水池関連施設群は、1905(明治38)完成で、水道専用ダムでとしてはわが国で4番目に古く、兵庫県近代化遺産に指定されています。特に中心施設の立ケ畑堰堤
(えんてい)は、堤高33.3m、堤頂長122.2mで、ダムの近代土木遺産として高い評価受けていますので、是非見学してください。

烏原貯水池

近代土木遺産の立ケ畑堰堤)


 雑木林では落葉樹が葉を落とし野鳥が見やすくなり、当日は、シジュウカラ・ジョウビタキ・ホオジロ・メジロ・ヒヨドリなどに出会い、よく鳴いていました。

湖面には、冬鳥のオシドリ夫婦が2組いてカラフルな姿をみせてくれました。そのほか、キンクロハジロ、ヒドリガモ、カワウ、カイツブリなどがいました。

また、オオカマキリが、カヤの葉に卵を産み、卵のうをつくっているのを見ました。卵のうの中に産みこまれた卵は、じっと冬を越し、翌年の6月頃小さな幼虫となって誕生します。                    

オシドリ
(
仲むつまじいオシドリ)


今月の話題:春の七草と七草粥

正月7日には、春の七草を材料に七草粥を食べる行事があります。この行事は、日本には14世紀の室町時代に中国から伝わり、1月7日に食べると、1年中病気をしない(無病息災)といわれています。
 昔は、冬の間、新鮮な野菜が少なく、漬物や干物等を副食としていましたが、正月料理で疲れた胃を休めるため、身近な7つの野草を入れた軟らかい粥
(かゆ)を食べるようになりました。
 
その「春の七草」は、室町時代に食用や薬効を中心に選ばれたもので、「せり・なずな、ごぎょう・はこべら・ほとけのざ、すずな・すずしろ これぞ七草」の歌によってこの7種類に決まったそうです。

春の七草
 (春の七草)

しかし、当時歌に詠(よ)まれた名前と、現在の植物名とには多少ずれがあります。「せり」「なずな」「はこべ」は現在と同じ名前ですが、「すずな」はカブ、「すずしろ」はダイコンで、「ごぎょう」はハハコグサ、「ほとけのざ」は、キク科のコオニタビラコです。
 最近では、春の七草を採取できるような場所が少なくなり、スーパーで七草粥セットが売られ、レストランで季節限定メニューとして出しているところもあります。しかし、野生のものは、栽培品と比較にならないほど香りが強くおいしいです。セリ・ナズナ・ハコベは、西区の田園地帯や奥須磨の畔道で採取することができます


いろんな生き物面白クイズQ&A(第23回)


今回の質問
回答は、次回1月20日頃更新予定の「大寒編」で)


Q:
ミツバチは、仲間にエサのある場所をどのように知らせるの?

① 「道しるべ」になるような臭いを葉や花につけてきた。

② 羽をふるわす音色の違いで、エサの方向と距離を伝える。

③ 巣に戻り、方向と距離がわかるダンスを踊る


前回(第22回)の質問と回答

Q :コウモリはなぜ暗いところでも飛べるの?

A 回答:正解は、③の「超音波を出して飛び、耳できくから。」でした。

コウモリ

解説:
コウモリは、目かくししてほら穴の中に放しても、ぶつからずに飛べますが、耳の穴に何かをつめて飛ばすとあちこちにぶつかり飛べません。コウモリは、飛んでいる時に1秒間に何万回も振動する音を出し、この音が物にぶつかって反射して耳に入り、じゃま物があるかどうか知ることができます。

 

livedoor プロフィール
記事検索
livedoor 天気