February 21, 2012
聖路加病院「こころの歌コンサート」
聖路加病院「こころの歌コンサート 〜今も心の中で輝き続ける子供とともに〜」から一夜が明け、皆さんの愛に包まれたコンサートが終わってしまったという寂しい気持ちと、皆さまの笑顔を沢山頂くことができ大きな安堵感と大きな感動に包まれています。
今回は流産・死産・お子さん・大切な方を亡くされた方々とこの世を旅立つことになった魂たちと共に過ごす時間。このような機会を設けて頂いた井上文子さん。渡辺和代さん。
そしてご協力くださった聖路加病院の関係者の方々本当にありがとうございました。
渡辺和代さんに思い出に残るコンサートプログラムも作っていただきました。
聖路加病院の中にあるトライスラーホール。
会場には井上文子さんのご夫妻と4歳のたかくん。
ACCLの渡辺和代さん。
聖路加病院でお勤めになられる大野さん。
小児がんを乗り越えてこられた方々。
ボランティアで参加して下さった方々。
自分の死と何度も向き合い、そして乗り越え、自分のいのちを残された人のために一生懸命に燃やしている方の笑顔。
何ともやさしく明るい笑顔…
幾度となく沢山の子供たちを光の世界へと見送ってこられた方々の笑顔…
皆様をお迎えする会場には笑顔と愛に満ち溢れていました。
そんな方々と一緒に皆さんをお迎えできた僕は幸せです。
初めに「赤ちゃんの死へのまなざし」の著者である井上文子さんはご自身が体験された時の気持ちを皆さんにお話しされました。
井上さんの言葉に多くの方々が涙されていました。
途中、今にも涙しそうにお話をされる井上さんのこころの変化に何かを感じたのでしょう。
息子のたかくんが井上さんの足にしがみついてきた風景に、こころが締めつけられました。子供はみな優しい。母のこと父のことを誰よりも想っています。
たかくんは小さいころからバイバイと聞くと泣いていたそうです。
深い親子のいのちの繋がりを感じられずにはいられないシーンでした。
そして渡辺和代さんに僕の自己紹介をして頂き始まったコンサート。
「ありがとっ」
コンサートの中で24歳でお亡くなりになられた若林努さんの詩を朗読させていただきました。ご両親もはるばる長野からやってきてくださいました。
死と向き合う中で、残された人たちへ贈る若林努さんのお言葉は心に響きます。
何度となく歌えなくなりましたが、コンサートが終わった後にも、沢山の方が想いを伝えに来て下さいました。
参加して下さった皆さんから頂いた感想メッセージを拝見させて頂いたのですが、皆さんの想いのこもったメッセージに涙がでそうでした。
「母が亡くなったことはとても悲しかったけれど、「愛するあなたへ」を聴いていると、悲しいだけではなくて、「ありがとう」って感謝の気持ちでいっぱいになった」と言って下さいました。
「いつも心の中にしまっている自分だけの悲しみの箱を開けさせてもらい、人目をはばからず思いっきり泣きました。」
「娘のぬくもりを感じることができた。」
音楽を続けてきてよかったと心から嬉しく感じる瞬間です。
今回のコンサートは、井上さんのお亡くなりになられたお嬢様の和音ちゃんがみんなを結んでくれたんだと思います。
愛する人との別れ…
もう抱きしめることもできない。ぬくもりを感じることができない。
言葉にならない想いが溢れる。
きっと、それは悲しみの中に、とっても大切なメッセージや愛を届けてくれるのだと感じています。その愛は、僕たちのこころに永遠に消えることはなく、ずっとずっと輝きつづけると僕は信じています。
同じ痛みを持つ人が一緒に集まり、共に泣き、共に語らい、心をひとつにそれぞれの愛を感じあう時間。
希望の光を灯しあう時間。
これからも想いを同じとする方々と共に、こういう時間を作って行きたいと思います。
橋本昌彦オフィシャルHP http://masahikohashimoto.com
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この記事へのコメント
コンサートの日から、頭の中で、橋本さんの
歌声が響いていて、時々口ずさんでいて、
「ママ、何のお歌ー?」と、子どもから聞かれています。
とても近い距離で、生の歌声を聴くことができ、
本当に、心が癒される、素敵なひと時を過ごさせていただきました。
MCがお得意でない・・・とおっしゃっていましたが、ひとつひとつの言葉に想いが感じられ、暖かな気持ちになりました。
私が大好きな、葉祥明さんとのコラヴォレーション。とても素敵です!楽しみにしています(*^^*)
おはようございます^^
昨日神戸に戻って神戸の空気に癒されています。
先日はコンサートにお越し頂きましてありがとうございました。
素敵な時間でしたね〜僕もまだ余韻が残っていますよ。歌や言葉から想いを感じ取ってくださりとてもうれしく思います。
いつの日か阿蘇の自然にて「心コンサート」やりましょうね!