2006年06月11日

狂乱家族日記 壱さつめ4

図書館で借りました。
こういう本まで置いてあるなんて、港区はいいところだ。



さてこの本についてですが。
主人公、というか語り手は対超常現象の特殊部隊隊長。
章によって視点はコロコロ変わるんだけど。
メガネ。
いつでも敬語。
笑顔を忘れない。
人間的な葛藤に苦しんでみたりとか。
ヘタレに見せかけて、銃器の扱いのプロ。
こういうキャラ大好きだー。
最近やっと「自分ってメガネ好きなんじゃねーの?」とか思い始めましたが。
単に頭良さそうなキャラが好きなだけでしょう。

閑話休題。
この主人公こと乱崎凰火が暴虐唯我独尊ネコ耳娘凶華(こちらが主人公なのかもしれない。表紙は彼女だし)と無理矢理結婚させられるところから物語は始まります。
実はこれは地球の存亡を賭けた重要な任務の一環で、その他にもクラゲやらライオンやら生物兵器(ウイルスの類ではなく遺伝子操作などで強化された生物)やら家風(え)で虐待されてきた少女やらオカマな極道の息子やらとも、家族として仲良くしなくてはならないのです。
家族となった人(一部人外)たちのうち誰が大昔の魔王の子供か突き止めるために。
そして、それが誰か分からなくとも人間への愛情を目覚めさせて人類滅亡を躊躇させるために。
……意味分からん。
自分でも打ち込んでて訳わかんなくなっちゃったよ。
でも面白くてしょうがないんだ、この本。
面白いと言うよりは、楽しい。
この狂乱っぷりが。
このアホらしさが。
ツボにはまってしまう。
ただ惜しむらくは。
「壱さつめ」というタイトルから分かるとおりこの本は「弐さつめ」と二ヶ月連続刊行だったようなのです。
その所為なのかどうなのか、凶華のネコ耳設定が生かされてる感じが余りしないし、肝心の「誰が魔王の子供なのか?」ってことが明かされない。
いや、それっぽいことは書いてあるんだけど。
ま、なんだかんだ言っても所詮はケチに過ぎないんだけど。
そういうことを無視するくらい面白かったです。

そしてこの狂乱は「弐さつめ」に続く(笑)。

hashinoshita at 23:49│Comments(0)TrackBack(0) 小説感想 

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