天国へ行くための136の方法

どこにでもいる天鳳七段(天鳳プレーヤ名:橋本千光年)が麻雀やマンガについて考えます
ラーメン修行のため、あまり更新しません

ようやくイーペーコーが出ましたよ

阿近_麻雀
(『BLEACH』 週刊少年ジャンプ 2021年36・37合併号)

3m3m4m4m5m5m8m8m8m1p2p3p6p6p

上記の『BLEACH』読み切りの阿近さんのコマから、ここ数日、イーペーコーが出るかだけを気にかけてMリーグを観戦していました。

鳳南一盃口出現率

今月の天鳳・鳳凰卓の東南戦では、すべてのアガリのうち、イーペーコーの出現率は4.1%。他のサイトを見ても、イーペーコーの出現率は4%台なので、25回に1回くらいは出ることになります。1半荘は平均11局くらいですが、すべての局でアガリが発生するわけではないので、3半荘に1回くらいは出るかなー、と気軽に考えていました。

が‥‥、駄目っ‥‥!

Mリーグ開幕から3日(6半荘)続けてイーペーコーは出ず、昨日も泣きながら観戦していました。


■10/8 第1戦 東1局

T1松ヶ瀬ツモ

誰もが驚く開幕三連闘の松ヶ瀬プロが、メンピンツモイーペー裏2のハネマンを力強くツモォォ!

T1松ヶ瀬一盃口

いや、ツモじゃダメなんだ、松ヶ瀬さん。


■10/8 第1戦 南3局

しかし、終局間際の南3局、ついにあの男がやってくれました。

N3石橋ロン

うおおおおお! 熔(ロン)、熔(ロン)、熔(ロン)!

N3石橋一盃口

タンヤオイーペードラ2赤のマンガン!
さすがオレたちのバッシー!

オレたちのバッシー


■10/8 第1戦 南4局

ついでにオーラスもバッシーが魅せる!

N4石橋ロン

熔(ロン)! タンヤオイーペーコー。

N4石橋一盃口

6p残してれば、一発ツモのハネマンで2着……、いや、なんでもない。


■10/8 第2戦 南1局

おいおい、どうなってんだ? 今日はイーペー祭りだな。

N1伊達N1ロン

伊達プロも熔(ロン)! リーチイーペードラ1。

N1伊達一盃口



というわけで、Mリーグ2021初のイーペーコーのロンアガリは、U-NEXT Pirates・石橋プロでした。

N3石橋一盃口

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麻雀の市場規模データを更新しました⑩

阿近_麻雀
(『BLEACH』 週刊少年ジャンプ 2021年36・37合併号)

3m3m4m4m5m5m8m8m8m1p2p3p6p6p

これまでは8月に出版されていましたが、Mリーグ開幕に合わせたのか、昨年から10月出版になった『レジャー白書 2021』が発売されました。


1.麻雀の市場規模データを更新しました

2.動画鑑賞がレジャーの王座に

3.20代・30代の麻雀人口は大幅減

4.緊急事態宣言は解除されたが



1.麻雀の市場規模データを更新しました

『レジャー白書 2021』によれば、2020年のデータは以下でした(調査時期は2021年1〜2月)。
雀荘数については、警察庁のホームページから、「令和2年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について」を参照しています。

『レジャー白書』における麻雀の統計データでは、近年は、参加人口は500万人、麻雀ゲーム料は500億円がひとつの目安でした。しかし、2020年は、新型コロナウイルスが原因となって、どちらの数字もこの目安を大きく割り込んでいます

データピーク時前年
(2019年)
現在
(2020年)
参加人口※2,140万人(1982年)510万人400万人
麻雀ゲーム料3,590億円(1985年)480億円320億円
雀荘数36,173軒(1978年)※7,912軒7,597軒
年間平均費用35,700円(1986年)7,300円6,200円

※麻雀の参加人口が正式に記載されるようになったのは『レジャー白書 1983』から
 なので(それ以前に「1979年の麻雀の参加人口は1620万人」という記載あり)、
 1981年以前に参加人口のピークがあった可能性があります。

※2015年の麻雀フェスタさんの記事によると、この数値には、実際には廃業して
 いるが、廃業届を出していないので営業扱いにされている店舗も含まれている
 ため、実際の店舗数は5000~6000軒ではないかということでした。
 麻雀フェスタさんの記事が書かれた当時から、警察庁発表の雀荘数は2,000軒以上
 減っているので、実際の店舗も相当数減少していると考えられます。
 なお、2021年10月5日現在、麻雀王国のカウンターでは掲載雀荘数は3,808軒
 でした。


以下は、各データの推移を示すグラフです。

  • 麻雀の参加人口の推移(単位:万人)
麻雀参加人口

  • 麻雀ゲーム料の市場規模の推移(単位:億円)
麻雀ゲーム料市場データ

  • 全国の雀荘数の推移(単位:軒)
雀荘数

  • 麻雀の年間平均費用の推移(単位:円)
麻雀年間平均費用


2.動画鑑賞がレジャーの王座に

2020年は、コロナ禍でレジャー市場全体が72兆円から55兆円へと大きく縮小しました。全レジャーの中で、前年から390万人増加した「動画鑑賞(レンタル、配信を含む)」(3,900 万人)が初の参加人口首位になり、2位が読書、3位が音楽鑑賞とインドア志向が強まりました。

  • 各種ゲーム・ギャンブルの参加人口/市場規模
レジャー201520162017201820192020
麻雀600500500580510400(万人)
520490500490480320(億円)
囲碁250200190210230180(万人)
将棋530530700680620530(万人)
ゲーム
センター
1,4801,4501,3401,5301,4701,040(万人)
4,0504,2104,4204,5504,4402,890(億円)
家庭用
ゲーム
2,1701,9802,0002,1302,0702,070(万人)
3,4803,2304,0303,9203,9404,430(億円)
オンライン
ゲーム
1,5001,2701,2701,3001,3301,310(万人)
11,04012,10012,45012,53012,51013,100(億円)
パチンコ
パチスロ
1,070940900950890710(万人)
232,290227,000214,000207,000200,000146,000(億円)
中央競馬790750760850830820(万人)
25,83026,71027,48027,95028,82030,000(億円)
動画鑑賞2,8602,6102,6602,7103,5103,900(万人)

  • 労働時間・支出と各ゆとり感指数
データ201520162017201820192020
総実労働時間1,7341,7241,7211,7061,6691,621(時間)
余暇時間
ゆとり感指数
-2.1-2.8-3.3-0.41.412.8
消費支出315,379309,591313,057315,314323,853305,811(円)
教養娯楽費30,41930,26930,56029,83831,94826,824(円)
余暇支出
ゆとり感指数
-2.2-0.1-1.00.3-0.7-29.6


■余暇時間と余暇支出

コロナ禍によって、労働時間はさらに減る一方、収入は前年より増しても支出を抑えようとする意識が高まりました。そのため、「時間的なゆとり感指数」も「支出面でのゆとり感指数」も、それぞれケタ違いのプラスとマイナスをたたき出しています。「時間はあるけど、お金はない」というわけで、安価な動画鑑賞に流れるのもうなずける話です。どういう動画が視聴されているのかの内訳は出ていませんが、割を食った麻雀関連の動画も含まれているのかもしれません。

■個々のレジャー

巣ごもり需要で、家庭用ゲーム・ソシャゲは好調ながら、ゲームセンターは低迷。コロナ禍初期にバッシングを浴び、過去最大の落ち込みとなったパチンコとは対照的に、すべての公営ギャンブル(中央競馬、地方競馬、競輪、ボートレース、オートレース)の売上げは、電話投票・ネット投票によって前年比11.9%の大幅増となっています。宝くじも、2020年4月に発売された史上初のネット専用くじが好調となり、前年比2.9%増のプラスとなりました。

なお、麻雀に関しては、年間平均活動回数のみ増加しており、この記事の最後で紹介した家庭用全自動卓の売上げ増加とも関連して、コロナ禍で「ハマる人はよりハマる」状態になっていることがうかがえます。

  • 麻雀の年間平均活動回数(回)
2014201520162017201820192020
9.211.011.213.914.011.616.5


3.20代・30代の麻雀人口は大幅減

開幕式2021

10代20代30代40代50代60代70代非公表
Mリーガー
各年代人数
0312123101
2020年
麻雀人口
各年代比率
7.7
11.6
12.3
8.5
10.7
20
29.3

比較するようなものではありませんが、2021年10月5日現在のMリーガーの各年代人数と2020年の麻雀人口の各年代比率を並べてみました。Mリーガーは若干の若返りが行われましたが、一般の麻雀人口では若年層がごっそり抜け落ちました。

  • 麻雀の年代別参加人口(単位:万人)
全年代10代20代30代40代50代60代70代
20156003670708751102184
2016500225857905599122
20175004152516471104121
20185804472807153112148
2019510257587506173138
2020400314649344380117
前年比-110+6-29-38-16-18+7-21

  • 男性の年代別参加人口(単位:万人)
男性全体10代20代30代40代50代60代70代
2015482295662764275143
201639717555475497475
201737532313955559174
201842727576459349195
2019410194781475059107
202029318343125376583
前年比-117-1-13-50-22-13+6-24

  • 女性の年代別参加人口(単位:万人)
女性全体10代20代30代40代50代60代70代
201511871481192741
20161036331562547
2017126921129161347
201815317151612192153
20199962863111431
2020106121218961534
前年比+7+6-16+12+6-5+1+3

  • 麻雀の参加者に占める50代以上の比率
19972007201520162017201820192020
29.6%43.8%56.2%54.9%58.6%53.9%53.2%60.0%

60代を除いて全年代で男性の麻雀人口は大きく減る一方で、20代と50代を除く幅広い年代で女性の麻雀人口は増加しました。しかし、女性の方は微増にとどまっているので、全体として麻雀人口は激減しています。特に、20代・30代が大幅に減っているため、50代以上の比率は60%とこれまでで最大になりました。なお、60代以上(60代と70代)の比率は、49.3%とほぼ半数でした。

これまでは、以前の『レジャー白書』の特集に合わせて、50代以上の比率を出してきましたが、今後は、60代以上に変えようと思います。高齢化が進む中、『レジャー白書』の調査対象にない80代以上の動向も気になるところです。


4.緊急事態宣言は解除されたが

緊急事態宣言は先月で解除され、Mリーグも開幕しましたが、麻雀をめぐる状況が今後回復していくのか先行きは不透明です。最後に、『レジャー白書』のデータからは見えてこない新型コロナの麻雀への好影響を報じた「じわ…じわ… 広がる麻雀 コロナ禍経て人気 イメージの変化も」という先月の朝日新聞デジタルの記事を紹介しておきます。

家庭用の卓 売り上げ好調

 マージャン用具を製造、販売する大洋技研株式会社(和歌山県御坊市)では昨年4月の緊急事態宣言以降、家庭用の全自動マージャン卓がよく売れている。2020年度の販売数は前年比約2割増しとなり、昨年12月には前年同期比2倍以上の約200台を記録した。同社が販売する家庭用全自動卓は税込み約15万円と約25万円の2種類。80万円近くする業務用に比べると、手が届く値段だ。
 担当者は「家庭用は業務用に比べて機能を絞ってコストダウンしたことで、求めやすくなった。さらに外出できなくなったことで室内ゲームとしてマージャンを始める人が増え、売れているのでは」と話す。

(中略)

アプリも人気

 手軽に始められるアプリのマージャンも人気だ。ゲーム大手セガの「NET麻雀 MJモバイル」は2013年にサービスを開始し、昨年9月には1200万ダウンロードを突破した。現在もユーザー数やプレー時間が増加傾向にあり、コロナ禍で在宅の時間が増えたことが要因とみられるという。
 全国141カ所でマージャン講座などを開く一般社団法人ニューロンでは、ここ数年、50代以下の未経験者や子どもの受講者が増えている。さらに東京・大井町校では今年度の新規登録者のうち約3割がアプリの利用経験があると回答するなど、コロナ下でアプリを入り口にマージャンを始めた人も多くいるようだ

(中略)

『健全な趣味』 イメージの変化も

 女子高生を主人公にしたマージャン部のアニメが流行したり、2018年にマージャンのプロリーグ「Mリーグ」が発足したりするなど、『頭脳スポーツ』『健全な趣味』というイメージに変わりつつある状況を、コロナ禍が後押ししたと見る。

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麻雀の市場規模データを更新しました⑨ 〜どっこい生きてる編〜

雀魂プレイ画面

例年より出版が遅れていた『レジャー白書 2020』が、Mリーグの開幕に合わせるかのように先日発売されました。そこで、いつものようにこの『レジャー白書』の麻雀関連のデータを元に、あーだこーだ言っていきたいと思います。


1.『レジャー白書』は死んだのか?

2.麻雀の市場規模データを更新しました

3.同時発声することの抑制

4.「打つ雀」VS「観る雀」

5.第3次麻雀ブームがきたのかにゃ



1.『レジャー白書』は死んだのか?

Not_Found

『レジャー白書』は、例年、8月初頭に出版されていましたが、今年は8月を過ぎてもAmazon等に書誌情報が登録されませんでした。

  • 『レジャー白書』の表紙とページ数(2014〜2019)
『レジャー白書』ページ数

hakusyo_2014 hakusyo_2015 hakusyo_2016

hakusyo_2017 hakusyo_2018 hakusyo_2019

出版不況が叫ばれてからずいぶん経ちますが、『レジャー白書』でもやる気、というより予算がないのでしょう。2016年の「少子化時代のキッズレジャー」を最後に特別レポートは姿を消し、2017年以降はページ数も2/3に激減、表紙からは写真がなくなり『あひるの空』みたいなことになっています。
当ブログでも、『レジャー白書』はこのまま死んでしまうのか(もうブログ更新しなくていいや (´▽`) ホッ)、と心配していたところでした。

ところがどっこい——

dokkoi

2020年9月30日、『レジャー白書』は不死鳥のごとく甦りました!(というか、別に死んでなかった
ページ数もここ3年の128ページから、微増して142ページになっています。7ページの巻頭特集「2020年コロナ禍とレジャー産業」もつき、やる気がないどころか、むしろこのために出版を遅らせたのかもしれませんね。
当ブログは、『レジャー白書』を応援しています。



2.麻雀の市場規模データを更新しました

『レジャー白書 2020』によれば、2019年のデータは以下でした(調査時期はコロナ禍前の2020年1〜2月)。
雀荘数については、警察庁のホームページにある統計から、「令和元年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について」を参照しています。

2018年の麻雀の参加人口は、2017年の500万人から580万人に増加し、Mリーグ創設の好影響を感じさせました。しかし、Mリーグ2年目の2019年は、2017年と同じ水準に戻っています。単年のデータはあまり当てにならないので、今後の推移をうかがいたいところですが、『レジャー白書』のデータには表れない観戦専門の「観る雀」が増えている可能性もあります。
なお、リアル雀荘の苦境は続いています。コロナ禍による休業要請の対象になったこともあり、今年以降、市場規模はさらに縮小すると予想されます。

データピーク時前年
(2018年)
現在
(2019年)
参加人口※2,140万人(1982年)580万人510万人
麻雀ゲーム料3,590億円(1985年)490億円480億円
雀荘数36,173軒(1978年)※8,276軒7,912軒
年間平均費用35,700円(1986年)8,100円7,300円

※麻雀の参加人口が正式に記載されるようになったのは『レジャー白書 1983』から
 なので(それ以前に「1979年の麻雀の参加人口は1620万人」という記載あり)、
 1981年以前に参加人口のピークがあった可能性があります。

※2015年の麻雀フェスタさんの記事によると、この数値には、実際には廃業して
 いるが、廃業届を出していないので営業扱いにされている店舗も含まれている
 ため、実際の店舗数は5000~6000軒ではないかということでした。
 麻雀フェスタさんの記事が書かれた当時から、警察庁発表の雀荘数は2,000軒以上
 減っているので、実際の店舗も相当数減少していると考えられます。
 なお、2020年10月4日現在、麻雀王国のカウンターでは掲載雀荘数は3,866軒
 でした。


以下は、各データの推移を示すグラフです。

  • 麻雀の参加人口の推移(単位:万人)
麻雀参加人口

  • 麻雀ゲーム料の市場規模の推移(単位:億円)
麻雀ゲーム料市場データ

  • 全国の雀荘数の推移(単位:軒)
雀荘数

  • 麻雀の年間平均費用の推移(単位:円)
麻雀年間平均費用

※2009年から、調査手法が訪問留置法からインターネット調査に変わっています。
 これにより、従来見逃されてきたネット麻雀しかしない層(ほとんど費用を
 使わない層)等がフォローできるようになったと考えられます。
 2009年に参加人口が急増したり年間平均費用が急減したわけではありません。



3.同時発声することの抑制

同時発声
(『咲 -Saki-』第18巻)

  • 各種ゲーム・ギャンブルの参加人口/市場規模
レジャー201420152016201720182019
麻雀870600500500580510(万人)
510520490500490480(億円)
囲碁310250200190210230(万人)
将棋850530530700680620(万人)
ゲーム
センター
1,9201,4801,4501,3401,5301,470(万人)
4,2404,0504,2104,4204,5504,440(億円)
家庭用
ゲーム
2,6802,1701,9802,0002,1302,070(万人)
3,9903,4803,2304,0303,9203,940(億円)
オンライン
ゲーム
1,6401,5001,2701,2701,3001,330(万人)
9,31011,04012,10012,45012,53012,510(億円)
パチンコ
パチスロ
1,1501,070940900950890(万人)
245,040232,290227,000214,000207,000200,000(億円)
中央競馬890790750760850830(万人)
24,94025,83026,71027,48027,95028,820(億円)
※今年の『レジャー白書』で、昨年から変更された数値には下線をつけています。

データ201420152016201720182019
総実労働時間17411734172417211,7081,669(時間)
余暇時間
ゆとり感指数
-2.0-2.1-2.8-3.3-0.41.4
消費支出318,755315,379309,591313,057315,314323,853(円)
教養娯楽費30,51430,41930,26930,56029,83831,948(円)
余暇支出
ゆとり感指数
-3.0-2.2-0.1-1.00.3-0.7


■余暇時間と余暇支出

2013年以降、労働時間は7年連続で減少しています。収入についても、「実収入、可処分所得ともに4年連続実質プラスでしかも過去10年で最高の伸び」(22ページ)となっています。ここからすれば、多くのレジャーで参加人口も消費金額も増えそうなものですが、上の表に載せたレジャーの多くでは、参加人口も市場規模も縮小しています。
労働時間の減少にしたがって「時間的なゆとり感指数」は上昇していますが、収入・支出の増加にもかかわらず、「支出面でのゆとり感指数」は低下しています。これについては、「実収入や可処分所得、余暇時間には増加がみられるものの、お金をかけない余暇という意識が増えてきている可能性がある」(24ページ)と述べられています。

■個々のレジャー

2019年は、ネット販売が好調で、すべての公営ギャンブル(中央競馬、地方競馬、競輪、ボートレース、オートレース)の売上げが増加したのに対し、パチンコ・パチスロは7年連続で売上げが縮小しています。Nintendo Switchの人気は継続していてもゲームの売上げは横ばいで、スマホゲームも頭打ちでしたが、2020年の話になりますが、コロナ禍による巣ごもり需要で一気に逆転します。

■2020年コロナ禍とレジャー産業

巻頭特集では、レジャー産業を取り巻く状況説明とウィズコロナ時代を乗り越えるための提言が示されています。このうち、麻雀に関係ありそうなのは以下でした。

動向課題
・3密対策に伴うキャパシティ抑制
・手洗い・消毒の徹底と飛沫感染防止策
・さらなる高付加価値の追求と価格戦略見直し
・接客コミュニケーションの距離感見直しとその間隔を埋める接客のあり方
・多人数が同時発声することの抑制・オンラインライブ等の拡充
・ポンが優先

これ以外の提言も、ざっくりまとめれば、可能ならオンラインに移行することを勧めているのですが、リアル麻雀で生計を立てている人には難しいですよね。


4.「打つ雀」VS「観る雀」

アンケ結果1

2019年6月に行われたMリーグについてのアンケートによれば、

・「Mリーグ」視聴経験者は全人口のうち4%の約500万人、その内2.5%の約300万人は、麻雀を一度もプレイした事が無い

・20-40代男性の約3割が「Mリーグ」のリーグ戦や関連コンテンツを認知しており、20代男性の10.9%が「Mリーグ」のリーグ戦や関連コンテンツの視聴経験がある

Mリーグ視聴者の6割が麻雀を一度もプレイしたことがないというのは、にわかには信じがたいのですが、プレイ人口と観戦人口が乖離しているというのはあるのかなと思いました。『レジャー白書』の2019年の数字をみると、男性ではさまざまな年代でプレイ人口が増えたり減ったりしているのに対して、女性では20代を除くすべての年代で減少しています。

  • 麻雀の年代別参加人口(単位:万人)
全年代10代20代30代40代50代60代70代
201487038116125104102196189
20156003670708751102184
2016500225857905599122
20175004152516471104121
20185804472807153112148
2019510257587506173138
前年比-70-19+3+7-21+8-39-10

  • 男性の年代別参加人口(単位:万人)
男性全体10代20代30代40代50代60代70代
201468825981149087141132
2015482295662764275143
201639717555475497475
201737532313955559174
201842727576459349195
2019412194781475059107
前年比-15-8-10+17-12+16-32+12

  • 女性の年代別参加人口(単位:万人)
女性全体10代20代30代40代50代60代70代
201418213171114155557
201511871481192741
20161036331562547
2017126921129161347
201815317151612192153
20199862863111431
前年比-55-11+13-10-9-8-7-22

  • 麻雀の参加者に占める50代以上の比率
19972007201420152016201720182019
29.6%43.8%55.9%56.2%54.9%58.6%53.9%53.2%

60代男性と70代女性の麻雀人口が大きく減った結果、2019年は、前年よりさらに若返りが進みました。ただ、70代女性は、潜在需要(希望率 − 参加率)に麻雀が入っている唯一の世代なんですよね。そこまで減るものかなとも思いますし、来年の動向が気になりますが、シニア世代は新型コロナの影響でさらに減ることも考えられます。


5.第3次麻雀ブームがきたのかにゃ

雀魂プレイ画面

『レジャー白書』のデータには表れていませんが、注目すべきトピックとして、2019年4月にリリースされたオンライン麻雀界の黒船ともいえる「雀魂」と、Vtuberによる麻雀配信があります。
今年の6月に書かれた「黒川前検事長が火付け役!? テンピン「黒川杯」開催で過熱する第三次麻雀ブーム」という記事から引用すると、

 第三次麻雀ブームを先導しているのは昨年4月に世界同時リリースされた「雀魂(じゃんたま)」というオンライン麻雀対戦ゲームだ。これまでもオンライン麻雀はアプリやWEBサイトなどで既存のユーザーに親しまれてきたが、「雀魂」は今まで麻雀をしたことのない麻雀初心者層の開拓に成功し人気を博している。

 さらに雀魂の人気は、CGを用いたバーチャルYouTuberこと「Vtuber」の介入により拍車をかけている。
「Vtuber」による初心者向け麻雀講座動画は1ヵ月で10万再生を超え、「Vtuber」同士の大会やそれらの実況配信は「Vtuber」ファンも麻雀ユーザーも楽しめる新たな市場として注目されている。

「新たな市場」といっても、今のところ、Vtuberへのスパチャしかないようにみえますが、コロナ禍による巣ごもりも影響して世は大配信時代を迎えているので、今までにない形のビジネスモデルが現れてくるかもしれません。雀荘を中心とした既存の麻雀ビジネスとは結びつかなそうですが……。
『レジャー白書』のデータに関連づけるなら、2018年までは「ビデオの鑑賞」だったカテゴリーが、2019年から「動画鑑賞」に変わることで、2,710万人から3,510万人に参加人口を急増させています。来年の『レジャー白書』は、まだ生きていれば、ここら辺りが注目かもしれないにゃ。

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咲-Saki- 18巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
小林立
スクウェア・エニックス
2018-10-25

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