数年ぶりに「川崎市美術展」の工芸部門の選外作引取りの手助けに行きました。随分前に同じ市美展(略)の講評を聞いたのが最後ですから随分昔ですね。その際の講師は、吉田耕三氏(勉強に行くつもりで聞きましたが)でなく長谷部満彦氏でしたからまだ市美展が教育委員会主催の頃でしょう。ご存知の方は直ぐ分かると思いますが吉田氏にしても長谷部氏にしても大変な経歴の方ですから、講評は厳しいながら納得がいき勉強になったものです。(勿論 講評者が入選作に全て納得していなかったのは感じましたが)、講評を聞いた後の帰路はなりに満足し、勉強になったものです。
 ところが、今回、いや前回もですが、特に陶磁器の入、落の選別に選者の見識に首を傾げざるを得ない物を感じています。選者のご苦労を感じさせる作品も沢山ありましたが、入、落の基準を何処に置いて居られるのか考えてしまう物がありるのを、入、落の作品群の中に見ることが出来ました。
 私見ですが、1. 工芸の分野に、陶磁気と手芸を一緒にするのは無理があるように思えます。 2. 審査員の経歴、あるいは略歴くらいは応募用紙に入れてはどうでしょうか、昨年の工芸部の講評で「陶芸は良く知りません(趣旨)」の講師の発言があったとの話を何人かから聞きましたが、公募展として出品料を受け取るのでしたら、私のような意見が出るような審査は、真剣に市美展目指している人にとっては気の毒の感は否めませんね。
 市民の中に本当の「美」を教えてゆく「市美展」であって欲しいと願う私の意見です。