問い「兄との関係」
http://hasunoha.jp/questions/80

【ご質問内容】

私には兄が1人おります。
昔から仲の良い兄妹であり、20代で父母の病による死を経験したので残された唯一の血の繋がった家族でもあります。

親を亡くして数年経過してから兄の家庭内で生じた金銭的な面で何度かお金を貸して貰えないか?と言われ、余裕は無くとも兄だから。と貸しました。ですが今現在返済がありません。
その後、事情があり多額を貸した時は今迄の信頼性が欠けるので兄とは言え借用書を書いて貰いました。
それでも最初少額だけ返済があったもの、今は全く返済がありません。

自分が今まで貸してしまった事は仕方無いと諦めようとしたいのですが、それ以前に兄に誠意が見受けられず非常に残念で悔しいです。
兄に責め立てた事もあります。

本当なら兄と仲良く付き合って行きたいのですが金銭的な理由があり、今日久しぶりに会っても心底笑顔でいられない自分がいました。

昨年末にこのモヤモヤした気持ちをもう終わりにしたつもりでいましたが、こうやって思い返してしまいます。

この思いはどうにかならない物でしょうか?

お金の話でお恥ずかしい限りですが、アドバイスを頂けたら有難く思います。

【拙回答】

「可愛さ余って憎さ百倍」・「愛憎は紙一重」

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えとなります。

肉親間の愛情ほど難しいものはないと拙生も思うところがございます。お釈迦様も肉親間の愛情を断ってご出家なされなければお悟りを開かれるのは難しいことであったかと存じますし、また肉親・身内を教化することの難しさも十分に理解なされておられたようでございます。

さて、普通であれば、肉親なればこそ、期待し、信頼し、頼りにし、甘えて当たり前だと思うこと多々であるかとは存じます。

ですから、ぽんた様も唯一の兄弟への愛情は人一倍強くおありの中で、お金の返済に対してのお兄様の誠意の無さ、不義理に対して、なおいっそうにわだかまりが深まり、不満が募ってしまうのはある程度仕方のないことであると推察致します。

気を付けなければならないのは、このわだかまり、不満が大きくなればなるほどに、今度はお兄様への愛情が憎しみに変わりかねないということであります・・

「可愛さ余って憎さ百倍」・「愛憎は紙一重」という言葉がありますように、その愛情の深さゆえに逆に大きな悲劇を生むこともしばしばとなります。

お兄様も、逆に妹のぽんた様に対して、期待し、信頼し、頼りにし、甘えているところがあるでしょうから、これからも困ったら、まだお金を貸してもらえると思っておられるかもしれませんので、完全に断固として拒否してしまえば、お兄様のぽんた様への愛情が一気に憎しみへと変わりかねないこともあり得ることとなります。

そのため、お互いが憎しみ合う者同士とならないためにも、この機会にしっかりと第三者や保証人も交えた上にて、互いに話し合いを行うことにして、双方の家庭事情や生活状況、収支状況などを忌憚無く明らかにした上にて、ぽんた様も余裕が無ければ、これ以上は貸せないことをお兄様に明確に伝えること、これまでの債務についてもどのように扱うべきであるのかについて、ある程度の決着を付けること、また、例えばお兄様の家庭がやむを得ない事情にて困窮しており公的機関の支援を受けれるならばそのように申請していくことなど、互いが納得のいく形にてこれからも関係が続けられるようになさられるのが良いのではないかとは存じております。

ぽんた様が金銭貸借についてのお兄様へのわだかまりが消えて、心底笑顔で話せる日が参りますことを心から祈念申し上げます。

川口英俊 合掌

「Hasunoha」お坊さんがこたえるQ&Aサービス
http://hasunoha.jp/

これまで拙生が回答させて頂きました内容は下記にてまとめて閲覧して頂くことができます。
http://hasunoha.jp/users/16