問い「貴方が「この教えは現代に合わない」と思った事を教えて下さい」
http://hasunoha.jp/questions/179

【ご質問内容】

最近仏教関連の事柄を勉強しています。

大抵のことには首肯でき、今までの自分にない発想に心が洗われるような気持ちになりますが、イマイチ納得出来ない部分もあります。
それについてはまた別の質問で書かせていただきたいと思いますが、今回は、ここにいらっしゃるお坊さん達が、仏教の教えの中で、今の世相に合わないのではないかと思った部分、疑問を持っている部分などについて聞かせていただきたいと思います。

なぜこのような質問をしたいかと言いますと、例えばイスラム教では豚肉を食べてはいけないという教えがありますが、由来としては「乾燥した地域で、牧草でなく穀物を食べてしまう豚が忌避されたから」「伝染病の蔓延や寄生虫による被害の元になるから」などの説があり、この教えは現代ではほとんど有用性がないといえます。このような、現代社会に合わない教えというものが仏教にもあるのではないかと思ったからです。

なんだか衝突を巻き起こしそうな質問で申し訳ありません。
「ない」という回答でも結構です。

よろしくお願い致します。

【拙回答】

批判的・合理的検証の必要性について

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えとなります。

仏教を学んでおられまして、誠に尊いことでございます。是非、学問としてだけではなく実際の修習(禅定行や善徳行・慈悲利他行など)も進められて参りますことをお勧め申し上げる次第でございます。

個別具体的なお答えとはなっておりませんので申し訳ございませんが、何事においても批判的・合理的に検証していくことは大切であると存じております。下記問いの拙回答においても少し述べさせて頂いております。

問い「師を探すには」
http://hasunoha.jp/questions/136

『・・チベット仏教における教えの中に、「師の教えを、ただ尊敬だけをもって受け入れるべきではなく、金細工師が、その扱っている金が本物か偽物か、その金を焼いて、切って、磨くことをもって慎重に吟味するように、そのようにして師の教えも受け入れていくべきである」とありますように、例え師の教えであろうとも、批判的、合理的に検証を繰り返して、しっかりと納得した上にてその教えを修習することが大切なことになって参ります。・・』

疑問・懐疑的なまま、あるいは納得できないままにおいて実践をしていくことは、当然に継続も難しくなるでしょうし、良い結果も望めないことにも繋がってしまいかねない恐れがあります。

もちろん、「理論→実践」と、「実践→理論」を必要に応じてバランス良く行っていくことも必要であるかとは存じております。

仏教思想・哲学における理論に関しまして、拙生は一から仏教の学び直しを経て10年ほどが過ぎましたが、総合的に鑑みさせて頂きまして、以下において述べさせて頂いております拙考え方を前提として批判的、合理的に検証を行うようには致しております。もちろんこの拙考え方でさえも、まだまだ不十分であると存じておりまして、批判的、合理的に検証を繰り返していかなければならないと考えております。

「拙回答の基本的な前提となる考え方について」
http://www.hide.vc/h1.html

これからも理論を考究していくことと共に、実践にもしっかりと取り組んで参りたいと存じております。

この「hasunoha」にてご回答をさせて頂けますことも、一つの実践であるとして真摯に精進努力して取り組んで参りたいと存じております。

川口英俊 合掌

「Hasunoha」お坊さんがこたえるQ&Aサービス
http://hasunoha.jp/

これまで拙生が回答させて頂きました内容は下記にてまとめて閲覧して頂くことができます。
http://hasunoha.jp/users/16