問い「宗派にとらわれない仏教思想の学び方について」
http://hasunoha.jp/questions/233

【ご質問内容】

10年ほど前、職場やプライベートの過度なストレスから
パニック障害→鬱となり、仕事ができない状況になって職を離れました。

それまでは、フルタイムでバリバリ働き帰りは終電、
帰宅後や週末も時々在宅や出先で別の仕事をかけ持つなど
無茶もしていた時期もありました。
それくらい動けていたのが突然何もできなくり、愕然としました。

投薬治療で少しずつ動けるようになってきたものの、未だに完治とならず
相変わらず波がありゆられながらギリギリで過ごしています。

それまでの様な生き方、暮らし方はもう出来ない状況です。

そんな中、自分の生き方を振り返りながら、
ふと子供の頃から生き辛さを感じ続けていた事に気づかされました。

そこで、色々と勉強(通信制で通学もある大学で)を始め、
数年前に(明治維新以降ではなくそれ以前の仏教の考え方)仏教の
教えに触れる事ができ、そこから色々と(亀の様な歩みではありますが)
物事の捉え方を修正できてきている実感ができるようになってきました。

授業だけでは物足りず、参考文献など少しずつ読みながら独学を進めております。
最近は、どこかのお寺で勉強会などがあるなら行ってみようか?
と考えてみたりするようになりましたが、
宗派にとらわれずにお坊さんから学ぶ術はないのだろうか?
という疑問が湧いてきております。

今後学んで行くために何か良いアドバイスがいただければ幸いに存じます。

【拙回答】

確かなるご仏縁へ向けて

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えとなります。

心の病となられて、「生き辛さを感じ続けていた事」への気づきから仏教へと向かわれましたこと、これは「出離心」(この輪廻の苦の大海を厭い逃れたいと思う心)の動機の一つと捉えて頂いて構わないかとは存じます。「出離心」につきましては、下記問いにても扱わせて頂いております。

http://hasunoha.jp/questions/163

http://hasunoha.jp/questions/36

上記36の問いにて詳しく述べさせて頂いておりますように、出離心の次には、更に菩提心を起こして、確かなる仏縁の下で「聞・思・修」と修行を一歩一歩進めることが望まれることとなります。

また、仏道を歩むには、その基本としての「戒・定・慧」の三学を修めることが必要であるとも言われます。「戒・定・慧」の三学につきましては、詳しく下記問いにて扱わせて頂いております。

http://hasunoha.jp/questions/70

正式に仏教を学ばれるのであれば、確かなる師・先生をお探しになられて、その師・先生の下にて進められるのが最も良いでしょうし、授戒・得度も受けられてとなりますと尚更に良いかとは存じます。

しかし、その前にまずは自ら自身で学びを進めてみて、偏見や差別をできる限り省いた状態にて、特定の宗旨にはとらわれずに、ある程度一定、仏教を基本から学び、そしてやがて全体(初期仏教から密教まで)を鳥瞰視した上にて、確かなるご仏縁により正式に仏道の歩みを進められていくことも大切であるかとも存じます。

まずは基本的な仏教の学びの中で、浦上様の挙げておられる東方学院さんは、誠にレベルが高くありますが、ある程度既に学びを進められている紅緒様には良いのではないかとも存じます。もちろん、お金・時間の問題もありますから興味のある分野、固めたい分野を受講して、あとはやはり文献に頼るのが良いのかもしれません。

拙生が一から仏教を学ぶ上における文献について参考にさせて頂いたのが、下記紹介のおすすめ仏教書のコーナーとなります。初心者から上級者向きに分類されており、誠に参考となりました。

http://kongoukoji.fc2web.com/

是非、これからも共に頑張って仏教を学び進めて参りましょう。

川口英俊 合掌

「Hasunoha」お坊さんがこたえるQ&Aサービス
http://hasunoha.jp/

これまで拙生が回答させて頂きました内容は下記にてまとめて閲覧して頂くことができます。
http://hasunoha.jp/users/16