問い「古いお守りを全て紛失してしまいました…」
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【ご質問内容】

幼い頃に日本を離れ、ずっと海外に住んでおります。子供の頃から古いお守りを3つ持っていました。
今年になって、日本に帰国する機会ができたので、その際にお守りを神社やお寺に返そうと思っていたのですが、3つとも全て無くしてしまいました…。
飛行機に乗る前日に旅行バッグに入れた筈なのですが、日本に着いてバッグの中を確認したら入っていませんでした。うっかり家に置いてきてしまったのではないかと思い、日本から帰った後、部屋の中を探してみたのですが何処にも見当たりません…。
子供の頃からずっと持っていたお守りなので、ショックです。「もしかしたら、どこかで間違えて捨ててしまったのではないか?」「どこか粗末な場所に置きっぱなしなのではないか?」と色々考えてしまいます。
お守りを無くしてから何やら気持ちが落ち着かず、常にイライラしている気がします。職場では上司に口答えして立場を危うくしてしまったり、部下を感情的に怒ってしまったり。プライベートでは、友人の幸せを素直に喜べなくなったり…自己嫌悪に陥る毎日です。
今回、日本に帰国した際に新しくお守りを購入したのですが、あまり効果を得られていない気がします。やっぱり、古いお守りを無くしてしまったから罰が当たったのでしょうか?何か対処法はありましたら教えて頂けませんでしょうか。

よろしくお願いします。

【拙回答】

「身代わり」

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

大切な古くからの御守りを失われてしまわれたとのこと、思い入れ、頼りにするところが大きくおありの中で大変に心細くなっておられることをお察し申し上げます。

拙寺においても役割を終えたお札や御守り、御塔婆や御位牌を読経によるお焚きあげでの浄梵(じょうぼん)の依頼を受けることは多々ございます。浄梵は、一つのケジメ(感謝・報恩・供養)としても大切なことであるかと存じております。

もふねね様もこの度はそのお心積もりで帰国なされたものの、はて、御守りはいったいどこへといってしまったのでしょうかね・・

一つは、自ら役割を終えたことを自覚して、自らで「サヨナラ」をしたのか・・まさかそんなことはないでしょうが・・ただ、この場合、考えられるのは、「身代わり」です。もふねね様への災難・災厄を逃れさすために御守りが、まさに守ってくれたのかもしれません。

もし、そうであれば、御守りを無くされたことでの動揺にて、様々に自己嫌悪に陥られるようなこととなってしまわれていては、守って頂いた御守りたちに逆に申し訳が立たないということにもなりかねません・・

ここは、一つ、守ってくれたことへの感謝を今一度念じて、それらの古い御守りのことは一つのケジメをつけられるべきではないかとは存じております。

そして、新たな御守りに対して、どうかこれからお守りの程を宜しくお願いしますという気持ちを念じられてはどうかと思っております。

気持ちを切り替えて、心の持ちようを心機一転図られることをお勧め申し上げます。

・・

さて、ここからは少し仏教としての補足ですが、本来、仏教では現世利益的なための祈祷という点でのお札や御守りの類は扱いません。ただ、厳密には、仏道修行の妨げとなる災難や災厄を退けるためという面では認めうる余地はあるかと存じております。その仏道修行も、あらゆる一切衆生を救済するための悟りを得んがためにということが重要になるものと考えております。

そのため、拙生も、もちろん神社に参拝して、お札や御守りを頂きますが、どうか仏道が成就できますように災難や災厄を退けて下さいとお願い致して有り難くに頂いております。

川口英俊 合掌

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