問い「死について」
http://hasunoha.jp/questions/324

【ご質問内容】

高齢者の安楽死についてご意見をお願い致します。90歳になる身内の者が倒れ入院となった際、医師に言われました。平均寿命を超えているからもういいのではと。つまり、延命治療をせずに逝かせるということです。家族は反対し、できうる限りのことをしてほしいと願いましたが、いざ胃瘻をどうするかの際に、この医師は容態について虚偽の説明までして胃瘻を阻止しようとしました。

高齢者の医療負担が大きな問題となっていますが、この医師も口から食べられなくなったら寿命とは言うものの、だからといって家のように栄養を少しずつ減らして二三ヶ月で逝かせましょうだなどと私はどうしても疑問を拭うことが出来ません。

医師が捉える死と御坊様が捉える死とは違うとは思いますが、命を救うのが医療であって、そこに延命も何も無いのではと私は思ったりもするのです。蝋燭は燃え尽きてこそ終わりです。口から食べられない、平均寿命を超えていることから死に至らしめようと安易に考える医師に私は命に対する驕り高ぶりと恐ろしさを感じます。たとえ口から食べられずとも、今その目の前に尽きていない命があるのですから。

【拙回答】

ブラックジャックの苦悩

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

愛する近しい人に対して、延命治療や安楽死・尊厳死を考えなければならない状態・・非常につらいお立場でありますことをお察し申し上げます。

延命治療の是非、安楽死や尊厳死に関することにつきましては、これまで下記の問いにも回答をさせて頂きました・・が・・拙生、いまだ明確な答えを持ち合わすことができておりませずにて大変に申し訳なく存じております・・

問い「後悔の毎日」
http://hasunoha.jp/questions/172

問い「最期に苦しむということ」
http://hasunoha.jp/questions/95

特に不殺生戒を説く仏教において、安楽死や尊厳死をどのように考えるべきであるのか・・

正しい看取りとはいったい何か・・

正しい死の迎え方とはいったい何か・・

とにかく・・死は終わりではありません。このことは、問い「死を考えてしまう」( http://hasunoha.jp/questions/318 )におきましても扱わせて頂いております。

どうか、祖父(祖母)様の心(相続)の赴きが、確かなるご仏縁を戴くことにて、お安らかでありますように、悟りへのお導きがありますようにとお念じ賜ることと併せて、問い「末期がんの父親にどう接したら良いかわからない」( http://hasunoha.jp/questions/227 )におきまして述べさせて頂いておりますように、「・・臨終に際して、穏やかに安心して心が落ち着いた状態を保てるようにとして、看取る者たちが、優しく温かい言葉を掛けてあげること、感謝や報恩の気持ちを伝えること、後顧の憂いを無くしてあげれるようにすることなどを通じて、できるだけ安らかに逝かせてあげれることが必要となるのではないかと存じております。・・」、として、その時まで、どうか優しく温かい言葉を掛け続けて頂けましたらと存じております。

「医師の驕り高ぶりと恐ろしさ」・・延命治療の抱えるジレンマ・・「いのち」と常に真摯に、真剣に向き合い続けるブラックジャック先生ならばこのような場合において、どのようになさられることでしょうか・・

拙生も、一僧侶と致しまして、これからも悩み考え続けて参りたいと存じております・・

川口英俊 合掌

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http://hasunoha.jp/

これまで拙生が回答させて頂きました内容は下記にてまとめて閲覧して頂くことができます。
http://hasunoha.jp/users/16