問い「子供の産めない女性」
http://hasunoha.jp/questions/367

【ご質問内容】

はじめまして。
私は30歳で結婚しましたが、なかなか授かれず。悩んだ末、受診しましたら婦人科系の疾患が見つかり、即手術となりました。そのため妊娠しづらい身体になりました。
その後、不妊治療も受けましたが、授かれず。精神的にも、経済的にも限界を感じ。3年で治療を諦めました。
もう40歳になり、子供を産む可能性もほとんどなくなりました。
ですが、いまだに納得がいかないというか、諦めきれません。
子供を産めた人と、私はどう違うんだろう?子供を持ってはいけない人間なんだろうか、と思います。
ネットなどを見ると、子供を産めない女性には価値がない、生きている資格がないと書いてあることが多々あります。
若いうちに産まなかった自己責任だとも。
ですが、高齢出産と言われる前に結婚したにも関わらず、私は授かれませんでした。
いろんな事情があるのに、なぜ、そんなことを言われるんでしょう。
悲しいです。

最近、自分の人生になんの意味も見出だせず、自殺も考えるようになりました。

【拙回答】

全ての衆生をわが子として

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

なかなかお子様が授かれない中、手術もなされて、不妊治療の努力をなさられても難しく、色々な事情も知らないのに、心無い、配慮のない内容をネットにて散見なされての憤慨・・当然でございます。言われる筋合いはございませんし、全く気にすることもありません。

野田聖子衆議院議員が、2011年に50歳にて卵子提供・体外受精にて真輝君をご出産されたことは何度かドキュメントでも放映されており、ご存知であるかと存じます。

しかし、産まれながらにして重度の病気をいくつも抱え、出産直後から繰り返し何度も手術、九ヶ月の時の脳梗塞にて右半身に麻痺が残り、更には自発呼吸もままならず、気管切開して人工呼吸器を装着しての闘病を余儀なくされて、長い入院生活をされていましたが、現在、野田聖子さんのブログを見ますと退院して元気な姿を拝見することができ、少し安堵致しております。

http://ameblo.jp/seiko-noda/

正直に申しますと、「そこまでして本当に・・」、「あまりにも可哀想過ぎる・・」といたたまれなさを感じたところもございました・・

多いに賛否両論ございますが、真輝君の無邪気な笑顔を見ますと、自分の子どもではなくても、あぁ、産まれて来てくれてありがとうという気持ちになります。どうか何とか元気に育ってほしいと、「いのち」の有り難さを改めて思う次第でございます。

このことは、映画「うまれる」で出演されておられた18トリソミーの虎ちゃんにも思います。どうか元気であってほしいと。

http://umareru.jp/blog/18/

もちろん、真輝君にしろ、虎ちゃんしろ、障がいがあるから云々ではなくて、自分の子どもでなくても、全ての子ども、いや、全ての衆生に対して同じような慈しみの思いを向けれるようにと諭されるのが御仏、仏教の教えでございます。

誠に難しいことではございますが、まさに全ての衆生を、わが子(もしくは、かつての母たち)であるとして慈しみを向けることができますように、共にこれから仏教の学びをお進め賜れましたらと存じております。

もちろん、実際に実の子は産めなくとも子どもを授かる可能性・望みもございます。どうか自殺まで深刻にお考えなされませぬように切にお願いを申し上げます。

川口英俊 合掌

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