問い「考えすぎて自分だけどころか他人も傷つけてしまう。」
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【ご質問内容】

私は親に色々尽くしてもらったりしてても
自分が自意識過剰で考えすぎで人の事をすぐ疑ったりしてしまいます。

ついさっきもそれで親のせいみたいな言い方をしてしまって
親に「もうどうしたらいいかわからない」と言われてしまい傷つけてしまいました。

ゴメンねって謝って「いいよ。気にしなくていいから。」って
言ってくれたけど本心ではない感じがしてます。

私はこうやって人の事をすぐ疑って人も自分も傷つけて
人からもっと心を閉ざしていってしまうのでしょうか。

しかも母親がテレビ観て私が自意識過剰で自分に自信がない人は
いっぱいいてそういう人はこうしたらいいみたいだよって
いい話してくれたのにまた同じような事を言ってしまって
「なんか言っても意味なかったね」って言わせてしまいました。

あそこで私は素直に受け止めればよかったのにって後悔してます。

でもまた明るく楽しくしていきたい気持ちはあります。
なんか自分勝手ですよね。

どうしたら
人の事を素直に受け止めて信じていけるようになるでしょうか?

どうしたら
変な考え方をしたり
自分を苦しめたり他人を疑ったりしなくなりますか?

自分をうまくコントロールする技ってありますか?

【拙回答】

縁起と空

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

自意識過剰・・当然に誰もが一番に自分の事に関心があって当然であり、自意識することは、当たり前と言えば当たり前です。

しかし、私たちは一人で生きている、また生きていける存在ではありません。必然的に他との関係、繋がりにより成り立っている存在であります。このことを仏教的には「縁起」的な存在と申します。

そのため、人間関係においても、一体、自分は他人からどう思われているのだろうか、嫌われていないだろうか、変なようにみられていないだろうかと気になるのも、良好なバランス関係を保つためにはある種の自己防衛的な反応と言えるのではないだろうかと存じております。

もちろん、あまりにも過剰すぎると弊害もあるかとは思いますが、自意識が自己向上や自己改善、他との関係向上、関係改善に役立つこともあるため、一概に悪いとは言えないものであるとお考え下さい。

問題は、様々な関係性へのマイナス要素となる場合でございます。もちろん、親子関係であれば、それ程に問題にはならないかとは思いますが、やはり他人とのコミュニケーションのバランスを考えると、過剰な反応がマイナスになってしまうこともあるかとは存じます。

そこで、過剰な自意識へのとらわれの悩みを解消するために、仏教的には、少しずつでも「空」の理解を進めることで、強い自我意識へのとらわれを離していくことが求められるものとなります。「空」と言っても難しいですので、例えば、「自分が、自分が」では成り立たないという存在であることを理解していくということであります。

そして、「自分が、自分が」となってしまっている意識を、その「自分が」という存在は、他との関係性の中で成り立っている、自分一人では到底に生きてはいけない、存在できない立場であり、他との関係性をより良く大事にして、意識的に他のことをもっと思い遣れるようになっていこうとして、言動に注意を払うようにしていくということが大切になります。基本的には、自分のされて嫌なことは他にしないということを心掛けることでも随分と変わってくるのではないだろうかと存じております。

もちろん、すぐには難しいことですが、少しずつでも経験していく中で、失敗もしながら、成長していければ良いのではないかと存じます。

川口英俊 合掌

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