問い「不思議な夢を見ました」
http://hasunoha.jp/questions/560

【ご質問内容】

質問させて頂きます。

 不思議な夢を見ました。最近、近親の者が亡くなり、悲しみに沈んでおりました。

しばらくしたある夜、夢の中に三叉仏と名乗る仏様がいらっしゃいましたが、何も仰せにならずにそのまま去って往かれました。仏教に詳しくないので、一体どういった仏様であろうかと、いろいろな仏教の本を読みましたが該当する仏様を探し当てることはできませんでした。

それからしばらくしますと、また、夢の中に仏様がいらっしゃいました。そして、『現在、過去、未来、すべての生命の幸福を祈りなさい、そうすれば、貴方に幸せが訪れますよ』と仰いました。1~2カ月くらい前の話です。

夢での話があってから、仕事の合間など、時間を見つけ、そういった祈りを行うようになりました。

昨日の夜も、そうやってお祈りしながら就寝致しておりますと、夢の中の空中庭園の様なところに仏様がいらっしゃいまして、『貴方の誓願は確かに聞き届けましたよ』と仰いました。

仏様に願いを聞いて貰いましたら、私の体は地面の上に立っておりました。しばらくすると、自分の体は、地面の上を飛ぶように走りだしました。地面の上には村の様な町の様な景色が広がっており、その間を、時速20km、40km、100 km、200kmと段々加速して飛んで行きました。

およそ200 kmになってもさらに加速し、音ぐらいの速さにまで加速しました。これ以上加速できないくらいになりますと空中に大きな白い光が現れまして、自分の体の中にこれまで味わったことがないような言葉では言い表せないような多幸感が全身を駆け巡りました。白い光は空半面を覆うぐらいの光になり、そこで目が覚めました。

この夢はいったい何なのでしょうか?これからどうすればいいのでしょうか?初めてこういった不思議な体験をして非常にびっくりしております。三叉仏とは一体どんな仏様なのか、実在の仏様なのか?教えて頂けませんでしょうか?宜しくお願い致します。私の家の宗派は真言宗です。

【拙回答】

夢判断について

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

夢判断に関しましては、確かに密教における灌頂の際に実際に行われることがございます。

日本の真言宗や天台宗などにおいては灌頂の際に行われているのかどうか詳しくはわかりませんが、例えば、チベット密教においては、カーラチャクラ灌頂や胎蔵界曼荼羅灌頂、金剛界曼荼羅灌頂などの際に実際に行われています。

しかし、それも正式な方法があり、以下はかなり省略してですので、正式にはしっかりと灌頂導師のご指示を受けてのことになるかとは存じますが、灌頂初日の夜に、その日に頂いた加持されている吉祥草を枕やマットレスの下に敷いて、寝始めは右脇腹を下に横になっての寝相にて、心を安らかに静めて、灌頂のご本尊を思い浮かべながら、三宝帰依と共に菩提心と空性の理解を心に留めつつに眠りにつくことが必要となります。

そして、実際に明け方に見た夢がその判断の対象となります。

しかし、良い夢であろうが、悪い夢であろうが、あまり囚われないことが大切であり、いずれにしても良い夢を見てもあまり慢心を起こさないこと、悪い夢を見ても、変に落ち込む必要もなく、菩提心と空性理解の滋養、あるいは慈悲・利他心の滋養へと繋げることが肝要であるのではないかと存じております。

ko-様も、この度は仏様に関する多幸感を感じられる夢を見られましたのは誠に良いことですが、それで何か変に囚われを起こすのではなくて、この度の吉祥なる夢見により、より一層に、三宝帰依、菩提心と空性理解の滋養、慈悲・利他心の滋養へと繋げることが良いのではないかと存じております。

また、夢の扱いにつきましては、下記の問いにてもお答えさせて頂いておりますのでご参照頂けましたらと存じます。

問い「実母の死」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1002972230.html

『・・夢は結局、幻でしかなく、またこの世の現実も「夢幻の如く」であることを理解することが、仏教においての「空」を理解する上でも大切なこととなりますので、この機会に少しだけでもお知り賜れましたらと存じております。・・』

川口英俊 合掌

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これまで拙生が回答させて頂きました内容は下記にてまとめて閲覧して頂くことができます。
http://hasunoha.jp/users/16